2010年3月 のアーカイブ

LT 443D

2010年3月17日 HD機材設備


リーダー電子株式会社製
マルチフォーマット ビデオジェネレーター (メインフレーム) LT 443D
(写真の上方、左側に液晶部分を持つ機材)

上記の機器の中に、
ゲンロックユニット LT 443D-GLA
アナログブラックユニット LT 443D-BL
HD-SDI ユニット LT 443D-HDB
デジタルオーディオ ユニット LT 443D-DA
を内蔵しています。

 ちなみに、この中で重要なユニットは、ゲンロックユニット。サブコントロールルーム内全体でも、最も大切な機器ですので、これに関しては、次回の記事で説明します。

静かな一日

2010年3月17日 雑感


 今日は、工事作業もお休み。誰もいない、静かなサブコントロールルーム、廃棄物もなくなり、広い床が現れたスタジオフロアーは、久しぶり。ちょっと、寂しい気分です。

 さて、この後の記事からは断続的に、機器1つ1つの説明が始まります。

※記事中の写真は、クリックすると大きく表示されます

むしろ、機材よりも

2010年3月16日 雑感


 スタジオフロア、お昼頃の写真。
 向かって手前に、比較的整然と置かれているのは、すべて廃棄する物。段ボールや発泡スチロールの量をご覧いただくと解ると思いますが、廃棄となる機材より、今回購入機材を包んでいたものが、圧倒的に多いのです。丁寧に畳んで整理していただいていても、これだけの量ですからね。
 午後は、専門の廃棄業者の方が入って、トラック1台に、これまた、高密に綺麗に、積んでいきました。 
 
 


 昨日、スイッチャーの専門家の方に、スイッチャーコントロールパネル等の説明と設定をしていただいたのですが、実は、こんな設定もしていただきました。

 写真の、「テンキー」のようなパネルボタン。表示している部分は液晶になっていて、数文字を表示できるようになっています。
 その中の「AUTO7」や「AUTO10」ですが、これは、「学校ならでは」という、スタジオスイッチャーシステムとしては、非常に特殊な設定。
 このボタンを押すと、1CAMから3CAMまでの3式のカメラを、7秒ずつ・10秒ずつ、スイッチャーが自動的に切り替えてくれます。
 カメラマンは、可能な限り「短時間」で、次の映像を撮影しなければならない、という場面が、もの凄く多い。スタジオドラマの撮影だろうが、スポーツ中継だろうが、報道取材だろうが、例外ないのです。
 この設定は、実習授業で、時間内に目的のアングルやサイズで撮影する、というトレーニングをする場合、とても有効。何しろ、スイッチャーが自動的に、決められた時間内で、カメラを切り替えてしまうわけですから。学生は、何としても、その時間内で、ポジションを変えたり、アングルを変えたり、サイズを変えたり、という努力をするしかありません。 


 スタジオフロアでは、工事で不要になったパーツを再利用して、ケーブルを掛ける特製の「フック」を付けていただいているところ。
 私が、「これどうしようかな〜」「こうなると良いな〜」と、何となく思っていると、担当の方が「こういうふうにしたほうが良いですよね?」「こうしてみましょうか?」と、提案してくれるのです。しかも、ほぼ思っていたとおりに、です。今回の工事作業で、いったい、このようなシチュエーションが何回あったことでしょう。
 こちらから、お願いしたこともありますが、言わば「自発的」に提案していただき、動いていただいていることの方が、多かったわけです。
 もう、本当に、大変、感謝、です。

(Q8)の答え

2010年3月16日 クイズ



3/12のクイズの答え。
 正解は、(D)の、圧縮空気で、スタジオカメラの高さを変える機構を持つ、「ペデスタルドリー」への封入に使う
でした。
 
 1枚目の写真は、昭特製作所社製ペデスタルドリー「TP-80B」にある、空気の封入口と、プレッシャメーター。
丸いメーターの横にある、金属製の金具に見える部分に、空気入れの口を差し込み、空気を入れます。
 もちろん、高さを変える度に、空気を入れるのではなく、1年に1回程度、圧力が保たれているかどうかを、確認する程度で、大丈夫。
 2枚目の写真、左側が最低高の状態、右側が最高高の状態。このストロークの範囲内で、自由に高さを決められ、上下動作も大変スムーズです。
 ちなみに、以前は圧縮空気の代わりに金属製のバネを使用していました。
 


 今までに何度か紹介している、スイッチャーやコントロールパネルを設定する、メニューパネル。
 左側に並んでいる、メカニカルスイッチが、「どこの部分の設定か」を選択するもの。
 液晶画面のタッチパネルスイッチ中の、左端に縦に並んでいるボタンが、「その中の何の設定をするか」を選択するもの。
 これ以外の、右に並んでいるボタンが、「具体的な設定項目(選択スイッチ)」と「設定状況を表示する」部分。
 GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェイス)が洗練されていて、解りやすいのですが、あちらこちらのボタンを押していくと、巨大迷路に迷い込んだような気持ちになるような、ならないような・・・。


 はい、ということで、本日は、SONY製スイッチャーコントロールパネル「CCP-8000」と、ビデオスイッチャープロセッサー「MVS-6000」の、説明とトレーニング。まるで、「SONYスイッチャーの祖」のような専門家の先生がいらっしゃって、実際の運用に即した設定と説明をしていただきました。 
 説明は、我々「ほとんど素人」向けに、ローペース。配慮していただいて、丁寧に教えていただいたのですが、先生の手の動きが多少速くて、デジカメで撮影すると、ご覧のように、手に輪郭を留めません。
 もちろん、我々には、ちゃんと見えているし理解していますよ。デジカメが鈍いだけ。・・・そう、思いたい(笑)。


 東放学園専門学校テレビジョンBスタジオ フルデジタルフルHDTV化更新工事。作業開始から、7週目に突入しました。
 機器設備は、すべて所定の場所に並び、もちろん、ケーブルの布設・配線は、すべて終了。先週からは、各メーカーによるセットアップと、各機器の使用方法の説明やトレーニングが始まっています。
 写真は、朝、スタジオに降りる前(地下にテレビスタジオがあります)に、飲んでいたコーヒーを撮影したもの。 
 じーっと、見ていると、何だか、アニメに出てきそうな「キャラクター」に見えませんか?


 写真は、VE(ビデオエンジニア)が座る前に、6式並んでいる、アストロデザイン社製、ウエーブフォームモニター「WM-3208」の1つの画面です。ウエーブフォーム・・つまり波形モニターでして、映像を客観的な数値(関数グラフ状)に表示させる装置。特にビデオエンジニアのスタッフが、映像信号を監視したり調整したりするうえで、欠かせないものです。
 ちょうど、写真右が撮影している映像、左の緑色の線のようなものが、その波形にあたります。 
 緑色のものが上にあるほど、輝度が高い(明るい)ことを示し、下にあるほど、輝度が低い(暗い)ことを示しています。
 波形は、横方向に、やや圧縮表示となっていますが、映像中の左にならぶ4つの白いボタンが、波形上の左上に、4つの緑色の固まりとして、見えていますよね。
 また、映像中、中央よりやや右側に見えている白い柱が、波形上、やや右にある、ひときわ濃い緑で、右斜め下に歪んでいる長方形のように見えています。


 写真は、今回3式導入したスタジオカメラ(スタンダードカメラ)HDC 1000Rの2番(2CAM)。
 この1式だけは、レンズを操作方式を2種類、選択できるものとしました。

 操作方式1つ目は、「押し引き(一軸二操作)」の方式。1/31の記事でも、クイズの答えとして紹介しましたが、テレビカメラ用ズームレンズが開発され普及してから、日本全体で採用された方式。カメラ操作側からカメラ本体を貫通し、レンズに入っている「ズーマー棒」で、ズームとフォーカスの操作をします。これが2つ目の方式。
 左手で持つ「パン棒」にズームの操作スイッチ、カメラ右側面手前にあって、右手で持つ「フォーカスダイヤル」で、フォーカスの操作をします。
以前も紹介した通り、「サーボ(モーターによる電機的操作)」の方式が増えて、徐々に主流になりつつありますが、まだ、押し引き操作のレンズ両方式があるため、両者の方式を持つ、兼用レンズとしたわけです。 
 写真左下のパン棒に、ズームのシーソースイッチ、「東放学園ロゴの青いTマーク」の左の丸いものが、フォーカスダイヤル。そして、そのフォーカスダイヤルのやや左斜め上、水色と白色のシールが貼られている銀色の丸いものが、押し引きの操作棒。
 当然、兼用レンズの方が、やや高価ですが、ここは学校。他の多種多様な機器と違い、テレビカメラに関しては、学生さんが、どちらかの方式しか「知らない」「触ったことない」というわけにはいきません。


 写真は、スイッチャーコントロールパネル SONY製「CCP-8OOO」と、やや右上に、スイッチャーをコントロールするメニューパネル「MKS-8011A」。
 と、こうして機器の説明を書くと、一見、何が違うのか解りづらいですね。
 既に、何回か触れていますが、要するにCCP-8000で「できること」「すること」を、MKS-8011Aで設定する、という関係です。
 写真をご覧いただくと、放送したり収録したりする映像を切り替えるためのボタンが、左側に24個並んでいますが、ブロックごとに、違う色に光っていますよね。この色も、メニューパネルで設定します。今回の設定では、テレビカメラに関係するグループを緑色、主にVTRに関係するグループを黄色、それ以外をオレンジ色としています。「1C」「2C」・・と、ソース名も表示されますが、色も変化させることで、視覚的にも解りやすくしています。
 もちろん、このボタンの配列・順番(アサイン)も、メニュパネルで自由に設定できます。

 

例のアレ

2010年3月13日 雑感


 昨日の卒業式の後は、校舎でホームルーム。その後は、新宿にある有名なホテルのパーティー会場で、祝賀会。かなり盛り上がっていたようです。卒業生の皆さん、今後の活躍を期待します。
 
 さて、サブコントロール、映像が出るものすべてに、カラーバーを表示しました。
 写真のカラーバーは、主にHDTV用途である「マルチフォーマットカラーバー(ARIB:電波産業会規格)」です。映像信号の調整や管理等の目的で使用される規格信号でして、HDTV信号の基準になるもの。深夜や早朝、番組放送開始までの時間に、たまに画面に写っている、「例のアレ」です。
 この色(明るさ)でなくてはならない、というよりかは、調整や管理をするために合理的な色調や輝度にすると、結果、この色になった、と言う表現が、幾分適切でしょうか。つまり、とても意味がある色たちです。
 


 8問目のクイズです。
 写真の物体。これはさすがに、どう見ても「空気入れ」です。
もちろん、空気入れなのですが、今回導入した機材の「何か」に使うものです。これが、今回の問題。

以下の選択肢のうち、正しいものはどれでしょうか。

(A) 美術セットに使用する、「風船」を膨らませるために使う
(B) サブコントロールルームや、スタジオにある「精密時計」を動かすエネルギーに使う
(C)ズームレンズの中に空気を封入して、「レンズガラス面のホコリ飛ばし」に使う
(D) 圧縮空気で、スタジオカメラの高さを変える機構を持つ、「ペデスタルドリー」への封入に使う