2010年3月 のアーカイブ
昨日、スイッチャーの専門家の方に、スイッチャーコントロールパネル等の説明と設定をしていただいたのですが、実は、こんな設定もしていただきました。
写真の、「テンキー」のようなパネルボタン。表示している部分は液晶になっていて、数文字を表示できるようになっています。
その中の「AUTO7」や「AUTO10」ですが、これは、「学校ならでは」という、スタジオスイッチャーシステムとしては、非常に特殊な設定。
このボタンを押すと、1CAMから3CAMまでの3式のカメラを、7秒ずつ・10秒ずつ、スイッチャーが自動的に切り替えてくれます。
カメラマンは、可能な限り「短時間」で、次の映像を撮影しなければならない、という場面が、もの凄く多い。スタジオドラマの撮影だろうが、スポーツ中継だろうが、報道取材だろうが、例外ないのです。
この設定は、実習授業で、時間内に目的のアングルやサイズで撮影する、というトレーニングをする場合、とても有効。何しろ、スイッチャーが自動的に、決められた時間内で、カメラを切り替えてしまうわけですから。学生は、何としても、その時間内で、ポジションを変えたり、アングルを変えたり、サイズを変えたり、という努力をするしかありません。
3/12のクイズの答え。
正解は、(D)の、圧縮空気で、スタジオカメラの高さを変える機構を持つ、「ペデスタルドリー」への封入に使う
でした。
1枚目の写真は、昭特製作所社製ペデスタルドリー「TP-80B」にある、空気の封入口と、プレッシャメーター。
丸いメーターの横にある、金属製の金具に見える部分に、空気入れの口を差し込み、空気を入れます。
もちろん、高さを変える度に、空気を入れるのではなく、1年に1回程度、圧力が保たれているかどうかを、確認する程度で、大丈夫。
2枚目の写真、左側が最低高の状態、右側が最高高の状態。このストロークの範囲内で、自由に高さを決められ、上下動作も大変スムーズです。
ちなみに、以前は圧縮空気の代わりに金属製のバネを使用していました。
詳細メニューパネルの詳細
2010年3月15日 雑感
デジカメが鈍い、のです
2010年3月15日 雑感
あまり関係ありませんが・・
2010年3月15日 雑感
写真は、VE(ビデオエンジニア)が座る前に、6式並んでいる、アストロデザイン社製、ウエーブフォームモニター「WM-3208」の1つの画面です。ウエーブフォーム・・つまり波形モニターでして、映像を客観的な数値(関数グラフ状)に表示させる装置。特にビデオエンジニアのスタッフが、映像信号を監視したり調整したりするうえで、欠かせないものです。
ちょうど、写真右が撮影している映像、左の緑色の線のようなものが、その波形にあたります。
緑色のものが上にあるほど、輝度が高い(明るい)ことを示し、下にあるほど、輝度が低い(暗い)ことを示しています。
波形は、横方向に、やや圧縮表示となっていますが、映像中の左にならぶ4つの白いボタンが、波形上の左上に、4つの緑色の固まりとして、見えていますよね。
また、映像中、中央よりやや右側に見えている白い柱が、波形上、やや右にある、ひときわ濃い緑で、右斜め下に歪んでいる長方形のように見えています。
写真は、今回3式導入したスタジオカメラ(スタンダードカメラ)HDC 1000Rの2番(2CAM)。
この1式だけは、レンズを操作方式を2種類、選択できるものとしました。
操作方式1つ目は、「押し引き(一軸二操作)」の方式。1/31の記事でも、クイズの答えとして紹介しましたが、テレビカメラ用ズームレンズが開発され普及してから、日本全体で採用された方式。カメラ操作側からカメラ本体を貫通し、レンズに入っている「ズーマー棒」で、ズームとフォーカスの操作をします。これが2つ目の方式。
左手で持つ「パン棒」にズームの操作スイッチ、カメラ右側面手前にあって、右手で持つ「フォーカスダイヤル」で、フォーカスの操作をします。
以前も紹介した通り、「サーボ(モーターによる電機的操作)」の方式が増えて、徐々に主流になりつつありますが、まだ、押し引き操作のレンズ両方式があるため、両者の方式を持つ、兼用レンズとしたわけです。
写真左下のパン棒に、ズームのシーソースイッチ、「東放学園ロゴの青いTマーク」の左の丸いものが、フォーカスダイヤル。そして、そのフォーカスダイヤルのやや左斜め上、水色と白色のシールが貼られている銀色の丸いものが、押し引きの操作棒。
当然、兼用レンズの方が、やや高価ですが、ここは学校。他の多種多様な機器と違い、テレビカメラに関しては、学生さんが、どちらかの方式しか「知らない」「触ったことない」というわけにはいきません。
写真は、スイッチャーコントロールパネル SONY製「CCP-8OOO」と、やや右上に、スイッチャーをコントロールするメニューパネル「MKS-8011A」。
と、こうして機器の説明を書くと、一見、何が違うのか解りづらいですね。
既に、何回か触れていますが、要するにCCP-8000で「できること」「すること」を、MKS-8011Aで設定する、という関係です。
写真をご覧いただくと、放送したり収録したりする映像を切り替えるためのボタンが、左側に24個並んでいますが、ブロックごとに、違う色に光っていますよね。この色も、メニューパネルで設定します。今回の設定では、テレビカメラに関係するグループを緑色、主にVTRに関係するグループを黄色、それ以外をオレンジ色としています。「1C」「2C」・・と、ソース名も表示されますが、色も変化させることで、視覚的にも解りやすくしています。
もちろん、このボタンの配列・順番(アサイン)も、メニュパネルで自由に設定できます。
昨日の卒業式の後は、校舎でホームルーム。その後は、新宿にある有名なホテルのパーティー会場で、祝賀会。かなり盛り上がっていたようです。卒業生の皆さん、今後の活躍を期待します。
さて、サブコントロール、映像が出るものすべてに、カラーバーを表示しました。
写真のカラーバーは、主にHDTV用途である「マルチフォーマットカラーバー(ARIB:電波産業会規格)」です。映像信号の調整や管理等の目的で使用される規格信号でして、HDTV信号の基準になるもの。深夜や早朝、番組放送開始までの時間に、たまに画面に写っている、「例のアレ」です。
この色(明るさ)でなくてはならない、というよりかは、調整や管理をするために合理的な色調や輝度にすると、結果、この色になった、と言う表現が、幾分適切でしょうか。つまり、とても意味がある色たちです。
(Q8)これは何のための物でしょう
2010年3月12日 クイズ