2011年6月 のアーカイブ
特に、番組を製作する実習授業では、4台から5台のカメラを使用。1枚目の写真でも、3台のスタジオカメラと、手前に写るフロアディレクターの学生の右手の辺りに、1台のハンディカメラで、4台。見えていませんが、もう1台のクレーンカメラも使用しています。
さあ、もう今日は前置きなしで、ドンドン進んでいきますが・・(笑)。
各カメラには「1カメ」「2カメ」・・・というふうに「カメラナンバー」がついているのですが、この番号の順番に関係がない、適当な配置ではなくて、基本的には、出演者に向かって「下手(しもて:左側)から順に「1・2・3」と配置する、という1つの法則があります。
ですから、2枚目の写真では、一番左に1カメで一番右に3カメ。
カメラ位置を決めないで、機動性重視とする4カメと5カメの配置は、この法則に関わりありません。
もちろん、カメラワークによっては、これらの順番が入れ替わることもありますよ。
別にですね、「節電」のために、暗くしているわけではないのです。
3枚の写真とも、テレビスタジオの上、スタジオフロアとセットというかペアーで存在する「サブコントロールルーム」。そして、3枚とも、VE(ビデオエンジニア)のスタッフが、作業をするスペースです。
そもそもビデオエンジニアの仕事とは、もの凄く多義に渡るのですが、サブコントロールルームでは、テレビモニターや測定器などを使用して、テレビカメラの「色」「画質」「明るさ」これらを監視したり調整したりする仕事も、担当するわけです。
となると、それらが見やすいような環境が大事。そのために、サブコントロールルームの、特にビデオエンジニア周りは一段と暗くしているのです。もちろん、VE以外のスタッフも、暗い環境の方が、画面に集中しやすいですしね。
1枚目の写真、中央の上に見える、大きめのテレビモニター。これはVEマスターモニターといって、サブコントロール内の「王様!」的存在。最も高精細であり、映像を忠実に再現してくれます。
ちなみに価格も「王様!」(笑)。
2枚目。VEを担当している学生スタッフ。
3枚目は、各テレビカメラの、色や明るさ、そして画質を調整するための、コントロールパネルです。
中学2年生、技術の授業の時間では、いわゆる「工作に関連する道具」や「木工機械」なる物を初めて知り、その存在に驚かされたものでした。なぜかと言うと、それまで時間や手間をかけて、頑張っていた(つもり)作業が、それらの機械によって、非常にクールに、非常に速く終わるからです。
けれど、その中でも「神秘的だな〜」と感じたのは、鉋(かんな)。
木の表面を薄く削る、あの道具です。
小さい金づちで、鉋刃の頭を叩いたり、鉋台の頭を叩いたりして、刃の出方を調整する、という使い方。微調のハンドルやメモリがある、西欧の機械とは違って、「叩く」という気持ちを感じる道具だと、そう感じていたわけです。
この鉋も、切れ味爽やかですよね(笑)。
アイドルユニット「AeLL.」のプロモーションビデオ(略してPV)の撮影。引き続いて、2曲目『エコロジーモンキーズ』スタジオ部分の収録となりました。
ちなみに、「AeLL.」は、健康・エコ・環境問題をテーマに結成されたユニット、ということでして、<Activity> <eco> <Life> <with> <Love>の頭文字をとって「AeLL.」なのだそうです。
デビューシングル『エコロジーモンキーズ』も、もちろん、それらの由来に、多いに関係アリ!というわけです。
コスチュームも1曲目とは変わって、スタジオ全体の雰囲気も、大きく変わっていますよね。
あえて素直に、うーん、もう本当にギチギチに素直に表現して・・カワイイ!ですね。(笑)
はい、そして、トーンは一挙に暗くシブく、裏方のテレビカメラマンの2枚。
今回、美術スタッフ・照明スタッフ・音声スタッフ、そして映像スタッフは、学生です。学生ですよ! (太字してみました) それに、職員が手助けをする、という形。客体的に観察すると、「かなり凄いな」と思うわけでございます。
つい先ほど、写真を見て思い出しましたけれど、大型のスタンダード(スタジオ)カメラを担当していたのは、3名とも女子学生。出演者と歳は近いですよね。
立場は大きく違えど、「良い作品を作ろう」という目的は、至極共通なのです。
特に雨が降っていると、葉に乗る水滴の重さで、枝垂(しだ)れる。すると、普段上方にあるものが下がってくるので、視界に入りやすい。場所によっては、歩道の両側から枝垂れていて、緑の跨線橋のように見えもする。
まあこういうことで、この時期は、しっかり茂った木々の存在感が大きくなるわけです。
とは言え、今年の夏は、昨年に比べると、緑が大きく膨張気味のように感じられて、見るにつけ「この木、こんなに横に広かったか?」「こんなに背丈はあったか?」などと思うことが多いのです。街路樹の緑は、剪定を受けながらも、年々次第に大きくなっていくので、当然と言えば当然の話。
はい、特にオチはないのですが、アイドルも一休みの日曜日。楽曲だと間奏、いや、サビ前のBメロ・・・みたいな・・・(笑)。
さて、1曲目の収録も無事に終了。そして、その直後から、今度は2曲目の収録スタンバイ。
美術セットと照明のデザインが変わるため、関わるスタッフが一斉に作業開始。可能な限り、短時間で済ませる突貫スタンバイでして、「8時だョ! 全員集合」の、「盆回り大転換」みたいな雰囲気。うーん・・・、解る人少数・・・と想定(笑)。
美術セットの転換が終わって、照明のシュート作業(光の広がり方やその方向などの微調整と準備)が終わって、再び、美術スタッフによる床の清掃作業。床と言っても、美術セットの一部。カメラアングルによっては、小さな汚れも目立つので、そこにも、気を抜きません。
そしていよいよ、2曲目のリハーサル開始。1曲目と同様、まずは、出演者の正面にカメラを4台集めての、スタンダードアングルです。
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」が終了した後、テレビスタジオでは引き続き、アイドルユニット「AeLL.」の、プロモーションビデオの撮影を開始。まずは1曲目「Switch」の収録です。
プロモーションビデオの内容、あるいはその詳細は、公式に発表されればお解りになると思いますので、ここでは割愛させていただきますが、屋外でのロケーションの部分も含めた作品になるようです。
プロモーションビデオ、略して「PV」ですけれど、多種多様な撮り方・作り方がありますが、今回のスタジオ部分は、まずは、テレビカメラ4式を使って、スタンダード的はアングルでの収録。主に、歌手の方々を正面から撮影。
その後は、クレーンカメラを使った、クレーンワーク部分の撮影。これらに屋外でのシーンの収録素材が取り入れられ、編集されて・・・という手法です。
出演者は「AeLL.」の皆さん
2011年6月23日 学校の様々
この前の日曜日、2011年6月19日の、東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」。テレビスタジオでの体験実習、出演者は、アイドルグループの「AeLL.」の皆さん(石條遥梨さん、西恵利香さん、篠崎愛さん、鷹那空実さん)だったのです。
やはり、スタジオの雰囲気は、いつもとは少し違う感じでしてね、普段より「白いスパイス」が効いているというか、まあ、「白」は衣装が白だったからですけれどね(笑)、あるいは、さらに、一段と明るい雰囲気というか。「華々しい空気の密度が濃い」そういうふうな印象でした。
そんな中でも、テレビカメラを操作している参加者の方の表情は、とても真剣。2枚目の写真ですけれど、凛々しくてカッコイイ!ですよね。
歌は、体験入学への参加者の人数に合わせていただき、歌「Switch」を何度か披露していただきました。また、トークのコーナーでは、司会者を担当した放送芸術科の学生との、愉快な話があったり、メンバーの方が「モノマネ」を披露したりして、終始、明るく楽しい番組。
こうして、この日の「オープンキャンパス 体験入学」は終了。参加者の皆さん、お疲れさまでした!
そして、オープンキャンパスの終了後、夕方からは・・・
(つづく)
「ヤブからボウ」に「ヤツぎバヤ」、そして「矢も盾もたまらず」にお伝えしましょう。この写真。
黒の背景に白い美術セット。黒いTシャツに白い衣装。そしてこの場所、テレビスタジオ。
そ、そして! その手前の女性4人。実は、アイドルグループの「 AeLL. 」の皆さんなんですよ。
写真左側より、石條遥梨さん、西恵利香さん、篠崎愛さん、鷹那空実さん。
もちろん、その周囲に写るのは、本校各学科の学生達でございます。
さあ果たして、いったい? なぜ!?
次回以降、詳しくご紹介しましょう。
むしろ上が、少しだけ
2011年6月21日 学校の様々
「蒸し暑い」だなんて、一言で短く収められませんよ〜。
「蒸して」そして「暑い」・・・(笑)。もうね、接続詞まで加えちゃいます。
思わず遠望したくなるような天候。これだけ湿度も温度も高いと、視程(大気の透明度)も悪い筈。遠望できないと思いきや、結構、遠くまで見えたんですよ、今日の火曜日。
1枚目の写真の手前の、カバーのような覆い雲の奥には、透明度の高い空気。校舎7階から、西北西方向の眺望です。
1枚目の写真だと右、2枚目の写真だと中央やや右寄りに見える白い棒は、東京都杉並区の清掃工場の煙突。
その奥に見える山々は、1600メートルから2000メートル程度の標高。
低く漂うクスんだ雲、その上の、稜線付近だけが、少しだけ見えている、ちょっぴりレアな光景です。
簡単に書けないくらいの大切さ
2011年6月20日 学校の様々
一口に、学校における「勉強」あるいは「経験」と言っても、その具体的な手段は多種多様。ただ、人によって「得手」「不得手」はあるとは思いますが、いろいろな手段から様々な側面からバランス良く、このスタンスは大事。
なぜなら、社会に出てから求められるのは、第一義的にはこの「バランス」だからです。
特に本校は、「学校と言うより業界!」。そして、入学してから卒業までは2年間。マッタナシの「即戦力取得大作戦」と言っても良いでしょうね。
いつもの長い前置きはこの辺りにして(苦笑)。
そういう事で、そのバランスという点から、大勢の「人」が動く大きなイベントに携わると、ここには簡単に書けないくらいの、いろいろな経験あるいは修練ができる。これは、もう、ハッキリ言って、間違いありません。
さあ、学生の皆さん!
東放学園専門学校 学園祭「電波際」のスタッフ、やりましょう!
ぜひ、やってみようではないですかぁ!
関わり方やその手段は、タクサン沢山たくさん。
得られるものは、どれも、大切な事です。
昨日の記事に続き、本番当日。
装飾され、出演者が座る席も用意され、いろいろな道具が置かれて、完成後の美術セットはご覧の通り。
馬車で運搬するのに使った木箱ふうの出演者席。デザインは、「木」の地の色をそのまま生かしたアメリカン。西部劇に出てきそうな雰囲気ですね。
向かって下手(左側)には、テーブルの上に乗った木箱。ここには、今回の番組進行に欠かせない「お題目」のようなワードが、表示されています。
この中に入っているものは実を言うと・・・、2枚目の写真。
この木箱の中に入っているのは、液晶ディスプレイ。
「サブコントロールルーム」のスタッフが、ノートパソコンで操作。これと専用の回線で、繋がっているのです。
そして、2枚目の写真内の下を観察していただくと、白いボタンが並んだ黒い物体と、その下には銀色の骨組みの様な物が・・・。
いよいよ、3枚目の写真で全貌が明らかに!
もう、お解りですよね。スタジオフロアで使用するテレビモニター(ジープモニター)です。
美術スタッフ(テレビ美術科の学生)が、写真のうちの1台を利用して、『うま〜く』装飾して、「テーブルの上に乗る木箱ふう」に、変身させていたのでした。
さて、昨日紹介した2週間後の本番に向けた「打合せ」が行われている中、テレビスタジオでは、翌日の「番組制作演習」本番で使用する美術セットの建て込み作業が。裏に表、右に左に、大勢のいろいろな学生が、方々で活躍しているわけです。
床材が敷かれ、出演者を囲むようにパネルが立てられ、その装飾の作業が始まりつつある様子。
作業用の「つなぎ服」を着て、そしてヘルメットですから、写真だと性別が解りづらいですけれど、もともと女子の方が多い学科ということもあり、写真のほとんどは女子。
いやしかし、むしろ、性別は関係ありませんよね。とにかく、テキバキ仕事をこなしている姿は、カッコ良い!
羨ましいな、と、思うほどです。
2枚目の写真。パネルの境目に「長押」状の薄い板材を貼ろうとしているところ。
まるで素人の私だと、適当に目分量で貼ってしまいそうですけれど、そこはプロを目指す学生さん。しっかりと巻き尺を当てて、丁寧な作業です。
生放送形式の番組製作は、グループ毎に各1回だけではなく、前期の期間中に繰り返して何度も。だから、1つの番組が終わると、すぐに次の番組分の打合せが行われるわけです。
本校の放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科、そして、東放学園音響専門学校 音響技術科の合同実習授業「番組制作演習」です。
写真1枚目は、ディレクターを担当する放送芸術科の学生が、黒板を使って、番組内容などの説明をしている様子。それを取り巻くように座っているのは、映像・音声・照明・美術の各チーフの学生や、プロデューサー・構成を担当する学生など。
回数を重ねる毎に、より内容の濃い打合せの様相に変わってきて、学生の取組み方も真剣。非常に本物に近い雰囲気です。
番組は、スタジオ以外にも中継の部分やVTRの部分がありますから、大きな教室内の所々で、同じ様な打合せの「輪」ができています。
これが2枚目の写真。