2014年2月 のアーカイブ
手書きでデザインしたり、作業用の「つなぎ」を着て、ノコギリを使ったり、刷毛で塗装したり・・・
という、テレビ美術科の学生達ですが、今回のツールは、PC。
今回のフリップ製作で使用しているのは「Illustrator(イラストレーター)」というアプリケーション。
これを駆使しながらの製作は、着々と進行中!
初めての経験ですからね、いろいろと探り探りの切磋琢磨での製作です。
どれくらい真剣に取り組んでいるのかは、表情をご覧いただければ、お解りになるでしょう。
もちろん、生放送の情報番組などでは、番組が開始されてから、作成の注文があるという事もある筈。
極めて短時間で、適切なデザインに仕上げていく、という事が常なのですよね。
登竜門とも言える、今回の授業、そして、今後もこうした作業を繰り返すことによって
スピードアップが計られていくわけです。
さて、今回は完成形!!から、ご覧いただきましょう。
上の写真をご覧いただいて
これに「情報番組」「B4サイズ程度の厚紙」という2つのキーワードを加えると
「あ〜・・・」と、気がつく方もいらっしゃるでしょうね。
そう、これは今となっては、すっかり一般的な言葉になった「フリップ(フリップボード)」。
出演者の方々が、机の上などで手にもって見せる
情報・報道番組での必需品と言っても良い、非常にメジャーなツールです。
2月の上旬に実施された、テレビ美術科の実習授業では
この「フリップ」をデザインして製作する、という事が主なテーマ。
昔は、文字を書く専門の職人の方が、1枚ずつ手書きをしていた時代もありましたけれど
もちろん、今はPCを使用して、カラープリンターで出力して・・・という方法。
講師を担当してくださったのは、実際の放送現場で活躍されている、プロのスタッフの方です。
カメラマンや映像エディター、そしてビデオエンジニアなど
基本的には、将来は映像技術に関する仕事への就業を希望する学生が多い学科ですけれど
学科の名称は、映像技術科ではなくて「放送技術科」。
音声や照明に関する事も、カリキュラムに組み込まれているのは
映像の仕事には、それだけ、他の技術や役割に関する事が
非常に密接に、関わり合うからなのです。
ですから、今回の写真で観られる「オーディオミキシングコンソール(ミキサー)」を
同じく写真に写る放送技術科の学生が、就職し業界に出てから
直接使用して仕事をするということは、ほとんどないかも知れませんが
関わる仕事や関わる機材を理解しておく、という事は、非常に大切。
役割(職種)違いでも、それぞれ、お互いの仕事をフォローし合う事が
高密なチームワークを達成する要因になるからです。
「テレビ中継」や「中継番組」と言えば、まあ最近だとオリンピックですね。
その他にも、野球やサッカーのスポーツ中継や、コンサートライブの中継
これも、大掛かりで、想像も容易いでしょうか。
しかし、たとえば朝の情報・報道番組の、比較的小規模な中継コーナーを入れると
一日の番組の中でも、放送局やスタジオ外からの「中継番組」は
画面の右上などに「LIVE」と表示されているのを頻繁に目にするように、相当数あるわけです。
本校の放送技術科では、中継技術をしっかりと学ぶ実習もありまして
今回紹介しているのは、その授業の様子です。
この授業回のテーマは「音声システムと機材」。
頻繁に使用されるマクロフォンやミキシングコンソール(ミキサー)と、それらの結線などを勉強です。
写真に写っている黒色の筒状の棒のような物が「ガンマイク」。
当ブログでも、紹介した事あり!のマイクロフォン。
たとえばですね、ゴルフ中継番組の、あの「コロン♪」というカップインの収音で使用しているもの。
小さい音だけれど、音源に近づけないという時に、大変有効なガンマイクです。
経験してアドバイス・・の繰り返し
2014年2月21日 実習風景,照明クリエイティブ科
屋外から始まって、校内ロビーや、そこに居る学生の様子を撮影して
そして、最後は教室に戻って、同じクラスの学生へのインタビュー的撮影。
照明クリエイティブ科1年の、実習授業です。
繰り返しになりますが、テレビ番組に関わるライティングで難しいのは
肉眼とテレビカメラを通して見える明るさとのギャップ。
肉眼とは違う明感度なので、しっかりと照明は当てなければならない。
しかし、当て方が不適切だと、返って不自然な照明になってしまう。
そこには、光の強さや被写体との距離、当てる角度や光の色あいや色温度などなど
沢山の要素に、しかも、物理的要件も関わってきて
さらには、その場のシチュエーションも、考える必要があるわけです。
写真にはないのですが、この後は、1組ずつ、撮影した映像をプレビューして
それを見ながら、担当の先生が、細かくアドバイス。
経験してアドバイスを受け、経験してアドバイスを受ける。
この繰り返しが、非常に勉強になるのです。
制約の中でも
2014年2月19日 実習風景,照明クリエイティブ科
照明の効果です
2014年2月18日 実習風景,照明クリエイティブ科
そして「照明:ライティング」の効果を、ご覧いただきましょう。
前回までの写真でも見られましたが
今回のレポーター役、そして、メインの被写体としてモデル役を担当しているのは
本校照明クリエイティブ科の職員でございます。
デジタルカメラの設定値は、背景の明るさを肉眼と同じ明感度になるように絞りを調整し
それを変えず、3枚撮影しています。
変わっているのは、照度。
1枚目の写真は「ノーライト」。照明を当てていない状態。
2枚目の写真は「スタンダード」の状態。
3枚目の写真は「ハイライト」の状態。
比較してご覧いただくと、細かな説明は不用かと思いますが
1枚目は明らかに暗い。その場での、肉眼での見た目よりも、暗く写っています。
3枚目は、顔は明るくしっかりと見えていますが、照明の主張が強め。
2枚目が、3枚の中では自然に見えるでしょうか。
この時期の夕刻らしい雰囲気も表現できていて、暗過ぎず明る過ぎず、という感じ。
特に2枚目と3枚目を比較した場合、どちらも間違いではありませんが
その時々、ケースバイケースで、どちらが最適なのかは決まってくる、というわけです。
たとえ、明るい日中でも
2014年2月17日 実習風景,照明クリエイティブ科
トレーニングのスタートは、まずは屋外から。
例えば、日中の屋外であれば太陽光があるので、必要ないのじゃないか?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに、最近のテレビカメラは、明るく撮影できる高感度な性能を有するようにはなりましたが
それでも、逆行を補正したり、カメラを通すと見た目より濃く表現される陰をマイルドにしたり・・・
と、光を当ててあげる必要性や有効性は、常にある、と言って良いでしょう。
このブログ用の写真を撮影したのは、夕刻でしたから
さらに、と言うか絶対的に必要なのです。
どの程度有効なのかは、今後のブログで、ご覧いただこうと思っています。
さて、下の4枚の写真。一見記念写真のように見えますが
撮影・収録した映像を後でプレビューする時に、どの学生が担当したかが解るための、記録。
一様に、楽しそうですよね〜(笑)。
AL-LB-5-2!!
2014年2月15日 実習風景,照明クリエイティブ科
照明と言うと、ライブコンサートなどの大掛かりなステージ照明や
スタジオ内やロケーションでのテレビ照明を想像しますよね。
けれどもしかし、今回の上の大きな写真をご覧いただくと
この姿というか光景もまた「あっ!見た事がある!」と思われる方多いと思います。
取材やインタビューなどの撮影で、必ずと言って良いほど登場する、お馴染みの様子。
可搬型でポータブルタイプな、照明です。
先に、機材名や型式などをお伝えすると
下の4画面マルチ、上段右の写真に写るのが、その主役。
東芝エルティーエンジニアリング社製、バッテリーフォーカシングライト AL-LB-5-2。
そして「バッテリー」という事もあって、バッテリーが必要でして
それが、下段右の写真。バッテリーケース DP-2440と、収納され結線されているバッテリーです。
そして、本校全学科の1年生が参加しての「就職活動への決起」のイベント。
最後に紹介するのは、企業説明会。
映像や照明など、それぞれの分野で
実際の現場で業務を担当されている、制作・技術会社などの方々をお迎えしてのセミナーです。
いただいたお話は、各会社の特徴や業務内容はもちろんの事
これから本格化する就職活動に突入する学生のために
いわゆる業界人としてのスタンスや、就職活動での大切なポイントまでに及んで・・・。
もうまさに、勉強にならないわけがない!という、大変貴重なお話もいただきました。
お忙しい中、多勢の企業の方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
この期間中が、どれだけ有用だったか
それを、学生がどれだけ、しっかりと受け止めたかは
それぞれの写真に写る、学生の表情をご覧いただければ、一目瞭然かと思います。
さあ、明るく前向きに、明瞭快活に就職活動に進もうでは、ありませんか!!
「目指す・進む・勝つ」は幾通りも
2014年2月12日 学校の様々
東放学園専門学校の全学科
(放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科)
の学生が参加しての、数日間に渡る就職活動の、言わば決起!のイベント。
内容は盛り沢山でして、前回お伝えした就活セミナーの他に
2年生の内定者による講義も。
見事に内定を勝ち取った学生から、体験談やノウハウなどを、後輩に伝授。
就職活動へのスタンスや方法は幾通りもありますしね
内定の射止め方も、また幾通りもあるわけです。
つまり「こうでなければならない」というスタンダードもありますが
「自分はこの線で攻めよう」という方法を見つけ、各々でチャレンジする、という事が大切なのですよね。
4名の先輩方のそれぞれを観察して聴感して、色々な刺激を受けたのだろうと思います。