2011年11月 のアーカイブ

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 さて、シリーズでお伝えしている、テレビ美術科2年生、実習授業での活躍風景の5回目。「番組制作演習」テレビスタジオでの美術セット建て込みの様子です。
 
 いろいろな建具が置かれ、装飾品が壁に掲げられて、建て込みの作業も大詰め。1枚目の写真です。
 この中に見えているもので、市販品そのままの、いわゆる「アリ物」は、ほとんどありません。ほぼすべてが学生によって製作されたものなんですよね。
 
 まず、1枚目の写真、中央よりのやや上に見えている時計。
 これも、手造り。しかも、数字や針は、ただ書いただけではなくて、その形に切り抜かれ貼られているもの。一見して、「本物」らしい「質感」というのは、このような細かい拘りやディティールによって達成されるものなのでしょう。2枚目の写真。
 
 そして、1枚目の写真、左寄りに見えている、入り口の引き戸。
 特に下方の板の部分の表面には、ディザリング処理がされていて、もの凄く本物っぽい(笑)。けれどもしかし、もちろんこれも、手造り。
 裏側から見ると、それがお解りいただけるでしょう。3枚目の写真です。

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 パネル同士を繋げては立て、繋げては立て・・・の繰り返しで、いよいよ、背景の壁面が完成。しかし、11月26日の「完成系」をご覧いただくと解りますが、作業はまだまだ続くのですね。
 ・・・で、1枚目の写真、学生はパネルに向かって何をしているのか、というと、「目張り」の張りつけ中。
 繋ぎ合わせた部分の、パネルの隙間を埋めるテープでして、下の写真、左が「Before」、右が「After」。
 この写真は、近づいて撮影していますから、うっすらと跡が見えていますけれど、実際の番組中のカメラ位置やサイズなどでは、ほとんど見えなくなるのです。このような、きめ細かい作業も、沢山!  
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 スタジオの一方では、別の学生が集まって、こちらは、壁に貼られる「品書き札」の製作しているところ。
 ヘルメットを被っている姿は、もうそれだけで、とても真面目に熱心に作業中の様子に見えるわけですが、もちろん見えるだけじゃなくて、実際そうなのですけれども、こちらは、笑顔も見られて楽しそうな雰囲気ですね。
 こうしたシャッターチャンスがあまり見られない程、学生が主体的に意欲的に、スピーディーに作業を進めているのです。

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 パネル同士を繋げては立て、繋げては立て、の繰り返し。
 本校5学科と、東放学園音響専門学校 音響技術科が一致団結して番組を製作する、「番組制作演習」スタジオ美術セット 建て込みの様子。
 テレビ美術科の学生です。
 
 1枚目の写真は、途中に開講口があるパネルの連結。「溝」のようなものがあって、「引き戸」が付けられる構造ですね。
 
 2枚目の写真は、パネルを立てた後、転倒しないように裏側から支える「人形(人形立て)」を、打ち付けているところ。さすがに、2年生ともなると、釘を打つのも速いですしね、作業もドンドン・テキパキ進んでいきます。
 
 こうして、いよいよ最後のパネルの立ち上がりました。3枚目の写真。
 高さは、縦一間(縦六尺横三尺)に、さらに三尺が足されているので、合計九尺。およそ2メートル70センチですから、結構迫力ありますよね。
 パネルの下方三尺の高さで、濃い茶色の腰板状のデザイン。パネルの色からして、和風テイスト。
 少しずつ、完成系に近づいていきます。

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 1枚目は、「サンプレ(サンプレート)」を敷く作業の写真。スタジオの、もっぱらカメラの撮影範囲内の床を、白色に変える作業です。
 サンプレは、基本的に三尺×六尺(一尺はおよそ30.3センチメートル)で、およそタタミ一畳分の面積。三尺×三尺のものや、直角三角形のものを組み合わせて、その範囲に合わせて敷き並べていきます。
 ただ並べるだけの、単純な作業に見えますが、位置や向きを決める最初の基準や、敷く順序を間違えると、ちょっとヤッカイな事になってしまうのです。
 
 次は、出演者の背景に建てる「パネル」の組み立て作業。2枚目と3枚目の写真です。
 パネルをデザインしたり造作したりする作業は、既に、テレビ美術科の「作業工房」で完了。スタジオに運搬して、順番通りに組み立てる作業を行うわけです。
 
 3枚目の写真は、1枚ずつに分かれたパネルを床に置いて、パネル同士を連結している様子。
 釘を打って固定していくのですが、番組終了後は、すぐにバラしますからね。だから、「しっかり」と、でも「抜きやすい」ように、なんですね。

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 さて、今回は、まずは「完成系」の写真から、ご覧いただきましょう!
 テレビ美術科2年生による、「番組制作演習」テレビスタジオでの「建て込み」の様子。
 前期授業期間中での、実習風景です。
 
 この授業におけるテレビ美術科は、
 放送芸術科のディレクターを担当する学生から、おおまかなデザインの注文を受け
 テレビ美術科の学生が、具体的なデザインをして
 設計図を書いて造作をして建て込みをして・・・という流れで、進んでいきます。
 
 「完成系」・・すなわち「結果」。
 一般的には、結果が大事。これはもちろんですけれど、結果も大事!
 特にメディア系の「もの作り」に関わる仕事においては
 そこへの過程というか意気込みというか、それに関わる努力というか
 これらも、欠かせない大事な要素なんですよね。
 
 ということで、前置きはこれくらいにして、
 今後の数回に分けて、番組制作演習のテレビ美術科学生の活躍ぶりを、ご紹介していきます。

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 ちょっと前、いや、結構前になってしまうでしょうか。お伝えしたい事は、山ホド! ということで、すみません(苦笑)。放送芸術科1年生の「スタジオ番組制作」です。
 今回紹介するのは、「スタジオでのフロアーディレクターワーク」でして、スタッフのスタンバイを確認したり、出演者にカウントダウンの「指折り」などの合図を出したり、という「スタジオフロアを仕切る」という仕事の勉強です。
  
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 たとえば、「カメラに写らないように」「声を出せないときにも解りやすく」「声を出せるときには、しっかりと適格に」という欠かせない事、大切なノウハウが沢山あるわけですね。
 上の4枚の写真はそれぞれ、出演者に手・指を使って、カウントダウンのアナウンスをしているところ。
 
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 交代で全員が担当するフロアーディレクターの他、出演者役も交代で。
 これは非常に大事でしてね、出演者の立場でフロアーディレクターの仕事を見ることは、すなわち、客観的な視点。他の学生のいろいろな動作も、冷静に見る事ができるのでして、これもまた、勉強になるのですよね。
 右の写真は、「カンペ」で残り時間などの指示を出しているところ。指や手振りで表現できない場合の、必需品です。

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 日頃、比較的「テレビ」に関する事、あるいはその実習授業を紹介することが多くて恐縮なのですが、メディア業界の先輩は、「ラジオ」。テレビが後輩なのです。
 
 そういうことで、今回は、放送音響科1年生の「ラジオ制作」を紹介しましょう。
 この授業は、グループに分かれてラジオ番組を制作する実習授業でして、今回の課題は10分間の情報番組。学生が考えた企画案に基づき、授業を担当する講師の先生がアイデアを出していく、という流れで実習が進んでいきます。
 1枚目の写真は、写真手前の先生と打合せ中の様子。
 ディレクターの学生が考えた演出や原稿について、学生と共に一緒に話し合っているのです。
 
 一方、別のグループは、ラジオスタジオで、番組中に使用する「SS(サウンドステッカー)」の製作中。
 ラジオを聴いていると、番組のタイトルコールが入った短い音楽が流れますよね。アレがSS。
 真剣に、そして楽しそうに、ラジオ番組制作に取り組んでいます。
 
(原稿案・写真 Tanabe-h)

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もはや、校舎の前を行く甲州街道からの学校の風景は、ご存知ですね。
学校へいらしたことがない方も、パンフレットでの、つまり正面からの写真は
見覚えがあろうかと思います。
上の写真は、向かって右側が校舎本館。左側が、校舎Prism21。

 

築年数が違う隣り合った校舎同士に、デザイン上の統一感を持たせるために
正面からのPrism21は、比較的フラットな、印象。
整然と並んでいる「ガラスブロック」が特徴ですけれどね。

 

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けれどもしかし、その裏側は、凹凸があり、機能美が表現されているストラクチャー。
正面からのそれとは、また違った印象ですよね。
そう、機能美と言えば、写真中央やや右の、「角」の部分。
小さな四角い、僅かな出っ張りがありますね。数メートルの間をおいて縦に2つ。
これも、ある機能のためにそのようにデザインされているのです。
 
さあ、果たして、これは何のために存在しているのか。
これは、皆さんのご想像にお任せしましょうか。 

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 今回の一連のシリーズ最後のご紹介。照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」です。
 この実習授業を担当するのは、テレビ照明の世界では超ベテランの講師の先生に、本校のスタッフが2名。
 スタジオフロアーでは、講師の先生が中心に、学生へのアドバイス。共にそれをフォローするのが若いスタッフ。ライティングを制御する「照明調光卓」の操作とアドバイスを中心に、もう1名の担当スタッフ。それぞれが、きめ細かい役割分担で、実習授業に望んでいるのです。
 
 学生に指示を出すだけではなく、自らも、ドンドンと脚立に昇って説明しているのは、ベテラン講師の先生。
 1枚目の写真です。
 
 2枚目の写真。
「テレビ照明」ですので、テレビモニターを通しての解説も、非常に大事になってきます。なぜならば、先般お伝えしている通り、人間の「見た目」と、テレビカメラを通しての「映像」には、明確な違いがあるからですね。
 
 そして、その説明を、真剣に聞き入る学生達。3枚目の写真です。
「ほんのり」と伺える笑顔は、「意気揚々」の姿ですね。

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 3方向からの照明・灯体によって、より自然な、より立体的な表現を可能にする、という「3点(三灯)照明」という技法があります。
 ただしかし、じゃあ、人が5名並ぶ状態では15式の灯体が必要になるのか? それらの位置関係や体の向きが変わったらどうするのか? その背景のライティングはどうするのか?・・・と、基本的なライティングといっても、考えることも必要な工夫も沢山。奥が深いのですよね〜。
 
 引き続き、照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」です。
 
 灯体と学生は、基本的に1対1の関係でしてね、それぞれが脚立を用意して、昇って、灯体を操作して、という実習作業。まさに、いろいろな事が同時に学べる授業なのです。
 
 3枚目の写真は、3点照明の1つ、モデリング(バック)ライト。輪郭を強調する効果があって、たとえば、奥の背景から手前の人物を浮かび上がらせることなどができます。
 影も配光もシンメトリック。灯体の「芯」が、中央の人物に向いているからなんですね。

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 11月14日の記事に続いて、照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」の紹介です。
 照明バトン(灯体等を吊り下げている装置)を降ろして、結線をして電源回路の設定をして点灯チェックなどを行って・・・という作業に続いて、これからは、脚立が登場。授業説明用の、基本的な明かり作りの開始です。 
 スタジオをスペース(面積)的にいくつかのブロックに分けて、学生も同様のグループに分かれての実習。それぞれが、その範囲内で作業を進めていくわけです。
 
 まずは、脚立の置き方からの説明。1枚目の写真です。
 たまに、椅子に乗って何らかの作業をしようとする時に、たまに椅子の置き方がダメで、無理な体勢でムリヤリ作業を余儀なくされること、ありますよね〜(苦笑)。椅子の高さくらいだとそれでも・・・ということですが、脚立を使っての数メートル上での作業ということになると、そうはいきません。危険ですし、作業効率も落ちますからね。
 
 何事も「基礎」が肝心。オオチャクをしない、無理をしない。ルールに沿っての確実な作業が、全体の根底にあるのです。

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 この「Inter BEE」ですけれど、カメラやレンズ・付属機器などの映像関連機器だけでなく、音響関連機器や照明器具の各メーカーによるブースも。他に、音響レコーディング車の展示もあり、放送・映像音響製作に関わる、ありとあらゆるブース展示があります。
 ですから、ブースの1つずつをすべてしっかり見ようとすると、一日だけでは済まないのですね。もちろん、多客ですから、訪れると大勢の卒業生に会うことにもなります(笑)。
 
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 さて、当ブログで最後にご紹介するのは、株式会社昭特製作所のブース。
 カメラの付帯機器のメーカーでして、主に足回り関連。人間も足が重要。カメラに関しても、それは同様ですからね。欠かせない大事な機材です。
 左の写真は「らくらくレールドリー」という製品。ご覧いただくと、どのような動きをもたらすものか、お解りいただけると思うのですが、いわゆる「移動ショット」のための機器としては、文字通り、扱いが簡単。小さくて軽いですからね。そのなめらかな動きを、学生が堪能しています。
 右の写真は、「エキスパートクレーン」という製品。本格的な伸縮式クレーンシステムでして、当ブースでの今年の目玉!ということでした。 
 
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 はい、以上、非常にカイツマミ的に急ぎ足でご紹介させていただきました「Inter BEE」。今年も、放送技術科のほぼ全員の他、放送音響科の学生なども、大勢が視察。本校も負けず劣らずの新しい機材が多いですけれど、訪れた学生は、勉強になったでしょうね。
 最後に記念写真を撮影して終了です。
 
 (Inter BEEの紹介写真は、すべて掲載許可をいただいて撮影しています)

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 キャノン製品の「5D」「7D」といえば、デジタル一眼レフカメラ EOSシリーズ。
 けれどもしかし、映像メディア業界においては、これはいわゆる「デジイチ動画」の撮影カメラとして、とても有名なんですよね。それらを使って製作されたテレビドラマも数多いのです。
 そして今回、新製品として展示されていたのは、「CINEMA EOS」シリーズ。
 実機が並べられているスペースは、まさに、黒山の人だかり。注目度が伺えますね。
 
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 続いて、液晶テレビモニターなどのメーカーとして有名な、アストロデザイン株式会社のブース。
 ここ数年は、信号監視装置や信号変換装置などのラインアップも充実してきましたが、今年は、HDTVの16倍の画素数を持つ「スーパーハイビジョン」の関連機器の展示が多数。
 
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 左の写真は、「ラスタライザ」という製品が作る映像に見入っている学生。
 液晶モニターには、横に4つ縦に3列の12分割画像が映し出されています。つまり、1つの画面(パネル)で12種類の信号を同時に表示する装置。
 これ、以前は、表示信号毎に1式ずつでしたから、12式の機材を並べる必要があったわけです。それが今は、オールインワン。非常にコンパクトになりますから、いろいろな環境で威力を発揮しますね。
 右の写真は、スーパーハイビジョンカメラと、その映像を堪能している学生です。

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 さて、今日お伝えする場所は、ここ幕張メッセ。
 いったい、この場所で何が繰り広げられているのか、というと、「Inter BEE 国際放送機器展」なのでございます。
 いわゆる放送機器というのは、従来、日本製品が大変多くてですね、恐らく、世界中のどの国に行っても、必ず日本製の放送機器が活躍。その日本での放送機器展ということで、これはやはり全世界でも非常に有名な催事、ということになります。
 そこで今回は、放送技術科の学生と共に、Inter BEE訪問ドキュメント!と題して、何回かに分けて、展覧会の様子のごく一部をご紹介させていただきましょう。
 
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 まず、最初にご紹介するのは、キャノン株式会社のブースです。
 キャノンというと、コンパクトデジカメや一眼レフデジカメのメーカーとして、非常に有名ですけれど、テレビカメラ用レンズなどの放送関連機器メーカーとしても、とても有名。
 右の写真は、AF(オートフォーカス)機能を搭載したテレビカメラ用大型レンズを操作する学生。
 言わずもがな、学校では、マニュアルで素早く的確にフォーカシングする事と学ぶわけですけれど、シチュエーションによっては、AF機能がとても威力を発揮する、ということもあるのですよね。
 しかし、AF機能、随分と動作が速くなりました。
 
 (掲載写真は、許可を得て撮影したものです)