2011年12月 のアーカイブ
さて、夜中は「大晦日イブ」。
帰省中の方も大勢いらっしゃる中、年末年始に向けた仕事の準備をしている卒業生も、やはり大勢いらっしゃるようですね。
当ブログは、お伝えすることが山積の中、引き続き・・・。
写真は、前回は12月21日にご紹介した、放送芸術科「スタジオ番組制作」です。
スタッフが手分けをして美術セットなどのスタンバイと同時進行で、ディレクターなどは、MCをお勤めいただく車谷絵里さんとの打合せ。
例外ない事とは思いますが、事前の打ち合わせが、その後のスムーズさやクオリティーに繋がりますからね。言うまでもなく重要な、出演者との打合せです。
1枚目の写真、中央に座る学生が、ディレクター。最初は緊張気味で、真剣さが際立つ表情でしたが、やがて笑顔も。2枚目の写真です。
一方、スタジオでは、他のフロアーディレクターなどのスタッフが、リハーサルから本番に向けた細かなスタンバイを。
3枚目の写真は、職員のアドバイスを受けながら、出演者のための「カンペ(カンニングペーパー)」の製作中。
カンニングといっても、あくまでも、事前の打合せや本番進行の補完的な役割を負うもの。言葉のイメージとは、かなり違いますよね。
そして、4枚目の写真。カメラで撮影する「フリップボード」の位置調整中。
実際に撮影している映像を見ながら、角度を細かく正していきます。
大きいということもあって、このブログでは、スタジオカメラ(デカカメ・スタンダードカメラ)や、それを使って練習している場面が登場することが多いのですけれど、ハンディカメラ(ポータブルカメラ)も大事。「も」というよりかは、特にスタジオでの番組においては、カメラマンとしての登竜門は、まずは、ハンディカメラを担当することが多いのです。取材用のカメラもハンディスタイルですしね。
肩に担いだり、レンズを直接操作したりするので、スタイルが重要。これが正しくないと、上手な華麗な操作は不可能ですし、体を壊してしまう事にもなりかねません。
写真は、放送技術科1年生の実習授業中の様子。
ハンディカメラを構えて、1人ずつ、構え方のアドバイスをしているところ。
「肩に担ぐ」とは言いますし、間違えではないですが、「片を支えにして両手でしっかり持つ」が、少々近いでしょうか。肘を自然にシメて、背中をあまり反らせないように、右足に重心を置いて・・・という感じ。
普段の生活では、あまり使わない筋力を必要としますから、最初はちょっと大変かもしれませんね。
まあこれでも、昔に比べれば、かなり軽くなっているのですよね〜。
この写真は、ぜひとも載せたい、そしてご覧いただきたいと思っていたのです。
ヤスリで、ひたすら削り続けるテレビ美術科の学生。発泡スチロールの小さい粒を、ほぼ全身に被りながらの、熱心な作業。こうして、わざわざ解説するまでもないでしょうね。これでも、実際のそれほど、写真では見えていないのですけれど。
無心になって真剣に取り組む。「もの作り」には、どんなジャンルにおいても、少なからずこのようなシチュエーションがあるでしょうね。
もちろん、こうして取り組んでいる学生のすべてが、将来、造形職人になったりその仕事だけをし続けるというわけではないわけですが、取り組む気持ちは、この先のあらゆる事に通用する、大切な姿勢かと思います。
2枚目の写真。前回の「削って凹凸を作る」造形のモデルが、左手で持っている空き缶。
しかも、くしゃりと潰れていて、要するに、このシワやタワミを、造形で表現しようとしているのです。
大まかな削りがある程度進むと、次は、細かいディテールの削りこみに。3枚目の写真。
凹凸を作るために、改めて、線や模様などを書いていきます。
ひたすら、「切る」「削ぐ」という作業に打ち込む、テレビ美術科の学生。「造形制作実習」です。
「黙々と」という表現がありますけれど、この言葉が非常に合致する様子。そしてこの「黙々」が、もの造りの1つの醍醐味だと思うわけです。観察している側の人にとっては「だまって、ただひたすら」ですが、打ち込む本人にとっては「真剣にやり続ける」という、熱心な意気によるもの。これを持ち続けると、やがて「匠」へと歩むのでしょうね。
さて、今回紹介する道具は、リョービ株式会社の製品「サンダ」です。
つまり、「電動紙ヤスリ機」のような道具でして、紙ヤスリが付けられた平らな部分(パッド)を振動させ、削っていく仕組み。
2枚目の写真は、ちょうど、その道具を使用しているところ。
細かいスチロール片というか小さな粒が出るので、掃除機のノズルを当てて吸い取っていますが、それでも、どうしても、被ってしまうのです。
3枚目の写真。ご覧いただくと、発泡スチロールの表面に凹凸があって、それを削っている姿だと思うかも知れませんが、ほぼその逆。
むしろ、凹凸を作っているのですよ。
何に仕上がるのか、楽しみですね。
本年5月頃から、断続的に紹介している「ドラマ制作」。
当ブログ、左側にあるカテゴリーで選択していただくと、抽出して閲覧できるようになっています。
どうぞ、ご利用ください。
ドライリハーサルに続き、カメラ番号を入れる技術打合せが行われると、それと前後して、いろいろな手直し。映像・音声や照明の各セクションが、本番収録に向けて、さらに吟味の準備を着々と進めます。
1枚目の写真は、テーブルの上の「物」の位置などを決めているところ。
実際のテレビドラマでも、何気なく置かれている、そのように表現されている物でも、意図的に、そのように置かれていることばかりでしてね、解りやすい光景の表現は欠かせないわけです。
カメラで撮影している映像を観ながら、「物」の位置を、細かく修正します。
出演者の方に対しては、本番開始直前に、メイクアップの充実を。
綺麗に見せる、というよりかは、「それらしく魅せる」というのが、真。
2枚目の写真です。
そして、いよいよ、撮影開始です。
1枚目の写真。
写真に写る人のほぼすべてが、同じような立ち方で、同じような台本の持ち方をして、整然と並んでいる様子がご覧になれると思います。もちろん、これは、撮影用にポーズを決めているのではありません。
それぞれのスタッフが、その目的を達成するための手段をとると、同じようなスタイルになる。必然的に、こうなるのです。
「ドラマ制作」スタジオ収録です。
ドライリハーサルが終わると、カメラ番号を入れることなどをする、技術打合せ。
スタジオでは、複数台のカメラを使用して、切り替えて収録していくことが多いわけです。台本には、この台詞のこの部分で、この演技のこの部分で、というふうに、切り替えるタイミングやカメラワークなどの「コンテ」が、あらかじめ書かれているのですが、「どのカメラがそのコンテのカットを担当するのか」これは書かれていません。
そこで、ドライリハーサルを終えて、芝居の動きなどが確認された後に、それぞれのカットを担当するカメラを決めていくのです。
2枚目の写真は、その技術打合せの様子。
写真は、照明クリエイティブ科のホール実習。背景のホリゾントに、光を灯す実習の様子です。
シルエットは、それを見守る学生たち。色 明るさ 影が作りだす、幻想的な光景。
けれど、写る学生の気持ちは、勉強や経験に、手向けられているのです。
卒業生の話を聞くと、一晩中編集室にこもっていたり突発取材に備えてスタンバイをしていたり
パーティーに参加したり料理を一生懸命作ったり・・・。
クリスマス。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
年内の授業はすでに終了。学校も学生も、冬休みに入っています。
いつもの活気、いつもの音、いつもの光も、しばらくお休み。
クリスマスというと、街中のあちらこちらで、観られる、光。
光そのものだけではなく、灯されているものによっても、光は広がり奥行きを持ちますね。
だから、何をどう観るのか、によって、感じ方が変わるのです。
(写真1枚目:oohashi-m)
1枚目の写真をご覧いただくと、ちょっと見慣れない道具を手にしている姿が。
発泡スチロールにおける包丁とは、切断というより「削ぎ落す」というニュアンスに近いのですよね。
表面を均一に切り落とす、というのとは違って、体積を減らす・膨らみを減らす、と言う感じに近い。美容室における「すきバサミ」みたいなものですかね(ちょっと違うかな?)。
テレビ美術科「造形制作実習」の様子です。
手にしている黄色い物体ですが、これは、白光株式会社の製品「スチロールカッター」。
ご自分で、飛行機の模型などを造作される方にはお馴染みの、その分野においては、非常にメジャーな製品ですよね。
3枚目の写真をご覧いただくと解ると思うのですが、電流を通してニクロム線を熱して、気泡混合ポリエチレンを溶かしながら切断加工していく道具です。
「削ぎ落し」と違って、表面の仕上げは滑らかになるわけです。
2枚目の写真。まさに加工中の学生の様子ですけれど、非常に真剣な表情。
素直に、カッコ良い、と思います。
テレビ美術科は、主に「デザイン」と「製作」がテーマ。今回紹介しているのは、製作系の実習授業の1つでしてね、絵を描くデッサン系の授業から、ヘルメットを被っての授業まで、実にモリダクサン!なのです。
さて、「造形制作実習」、寸法が入れ終わったら、いよいよ造形作業の開始です。
切断したり整形したりするのには、いろいろな道具を使用するのですが、まずは、大きくザックリには、「包丁」なんですね。
怪我をしないように、慎重な作業です。
それぞれがそれぞれのスタイルで、黙々と。たまに、楽しそうな雑談も散見されますけれど、手は動いている、という様子。当然の事ながら下を向いての作業ですからね。背中とか頭という光景になりますね。
ちなみに、白い袋が見えますが、これは、発泡スチロールから出る、切粉対策。基本的には、この袋の中で切断などをしていくわけです。
ある程度、切断が進むと、モデルの物と対比させながら、再び寸法を図って確認。
足らなければさらに切り進めば良いのですが、過ぎてしまうと、どうしようもないですからね。確認に次ぐ確認をして、丁寧に進めていきます。
放送芸術科「スタジオ番組制作」ですけれどね、この実習授業の特徴は、学生の役割がディレクターや作家などの少数のいくつかに、留まらないこと。代表的な役割は、交代で、何でも自分達でやってみよう!、というわけなのです。
前回は、学生がデザインした、提供会社の商品ディスプレイをいくつかご覧いただきましたが、今回は、MCを担当してくださっている、車谷絵里さんの背景。この組み立てや造作・配置の様子を、紹介しましょう。
この作業の一番の難しさは、限りある「時間」でしょうね。慣れていない作業だからと、時間配分が長めになっているわけでもないですし、役割の学生が大勢いるわけでもないのです。
その環境の中で、手際良く手分けして作業を進める。そのための事前準備を重ねる。これは、どんな仕事でも通じる、大切な事ですよね。
上の1段目左の写真。これは、1つ1つが風船。可愛らしいです。
1段目右、トラス構造の美術セットは「あり物」ですが、それにデコレーションをしているところ。
上の2段目。左の写真は、背景だけでなく、MCテーブルにも飾りをつけているところ。
右は、映画らしく「カチンコ」を配置。もちろん、これも手造りです。
上の3段目左の写真。こちらのグループは、トラスの美術セットにいろいろなお酒の瓶を並べて、アダルトな雰囲気に。もちろん、全部空ですよ(笑)。重ねてもちろん、学生が空にしたわけでもありません。
右は、「冬」がコンセプト。雪だるまの質感、柔らかそうですね。
4段目、左の写真、エレガントな、エンターテイメントっぽいテイストのデザイン。
そして右の写真。まさに、サクサクテキパキ、手分けして作業をしている様子です。
・・・ということで、いろいろな学生達が作ったディスプレイ。
全部で16セットのデザインがあったのですが、今回はその中の代表ということで、6セットの写真を、一挙にご紹介しましょう。
この実習が始まった頃は秋本番という時。ですからデザインも、始めの頃は、「秋」をモチーフにしたものが多かったのですね。読書にコーヒー。個人的には、よくやります(笑)。
商品を中央付近に置かないのは、提供会社のスーパーインポーズが、そこに入るから。
完全には避けませんけれど、まる被りはNGということになります。
上の左の写真。コーヒー豆が溢れ出ていますけれど、この袋は、どこで見つけたのですかね〜。雰囲気出てます。そして、デザインは、徐々にクリスマスモードに。
そして最後の2枚は、本格的なクリスマスデザイン。
最初に紹介したディスプレイも含めて、「ただ、配置すれは良いということではない」ということが解りますよね。デザインを吟味しながら、作り込んでいくわけです。
右の写真は、実際にスーパーインポーズされている、テレビモニターの撮影写真。被りすぎることもなく、避けすぎることもなく、安定的なデザイン。本番時には、コーヒーカップにコーヒーが注がれます。
はい、実は今回の課題は「情報系番組」の制作。メインのテーマは「映画」。車谷絵里さんをMCにお迎えして、その番組の1つのコーナーを学生が企画し準備し制作する、というものです。
そして、その番組のスポンサーが、ある企業による「一社提供」という設定。
まあ、今となっては、「一社提供」の番組、随分と減りましたけれども、かつては、かなり多かったのですよね。ですから番組タイトルに、「○○日曜劇場」「△△カラーテレビ劇場」とか「□□アワー」というふうに、企業名や商品名が入っていたものがあったのです。あ〜、懐かしいですね。
今回は、あるコーヒー関連商品を製造販売する会社がスポンサー、という設定。
ですから、商品を紹介するディスプレーを作って、それをカメラで撮影して紹介するコーナーがあるわけでして、前回紹介した写真は、それを撮影したもの。
今日の2枚目の写真は、担当の学生が、それを製作している場面。
商品などの下に、紅葉が象(かたど)られた敷物が見えますが、実は、これも、学生によるオリジナル。
手が込んでますよね〜。
大切な意気込みです。
1枚目の写真。
撮影したのが、少し前ですからね〜。冬真っただ中な今となっては、ちょっとズレてしまっていることは否めません(笑)。
枯れ葉に焼き芋に栗。写真全体が、秋の装い。そして、缶コーヒーにコーヒー豆の粉。
まあ、言うまでもなく、あるコーヒーメーカーのオリジナルフォトではありません。
けれどもしかし、焼き芋や栗とコーヒーというのは、意外と相性良いのですよね。ケーキの「モンブラン」も、栗に芋を混ぜて作ったりね、しますからね(笑)。
そして、2枚目の写真。
舞台演劇において、女優さんとして活躍している、グループ学校の「専門学校 東京アナウンス学院」の卒業生でもある、車谷絵里さん。
本番中ではなくて、カメラリハーサルの合間。笑顔が素敵ですね。
さて、この2枚の写真の関連性は、いったい何か、というと・・・。