2012年7月 のアーカイブ
さて、前期の授業も昨日の27日で終了。
そして今日は、ホームルーム。
学生の元気さ、楽しさを観ていると、「あ、これから休みに入るのだな」と実感。
いつの時代でも、学生からすれば、楽しい夏休みとなるのですよね。
夏至を過ぎて1ヶ月以上経ちますけれど、まだまだ太陽は、真上という気持ち。
晴天が続いて、暑くなる今頃の方が、太陽の光や角度を感じる。
実際と、感じる気持ちのズレですね。
もう少し経つと、一時的に姿を隠す「東放学園」のサイン。
左下に伸びる影も、しっかり東放学園です。
コントラストが強い日は、夕方の光も勢いも抜群。
遠くを進む台風の影響なのか
今頃にしては、深く濃い空が多め。
2012年の夏、です。
東放学園専門学校の、放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科、そして、東放学園音響専門学校の音響技術科の2年生による、大型実習授業「番組制作演習」。
前回は、テレビ美術科の本番前日スタンバイの様子をお伝えしましたが、今回は、放送技術科の前日スタンバイの様子を。
この授業は、スタジオで製作されるコーナーがメインではあるものの、「中継」の部分もあるのでして、少し離れた所にある別の校舎が、その中継先。
中継というと、「中継車」が使用されるのが一般的ではありますけれど、本校の授業は、その中継車に相当する映像システムを、「1からすべてを構築する」という方式。もちろん、構築するのは学生ですからね。こちらの方が、圧倒的に勉強になるからです。
ということで、使用する機材一式を、機材室から中継先まで、エレベーターも使用せず、1つ1つを手で運ぶ。この作業からスタートです。
写真は、梅雨明け前に撮影したものですが、すでに、暑くなっている時期。
学生は汗をかきながら、手分けして4往復から6往復して、機材を運んでいる様子です。
ワイシャツの学生は職員ではなくて、この日の日中に、就職活動に勤しんでいた学生。
ちなみに、後にこの学生、しっかりと、内定をいただいております。
パネルが立て終わると、使用する道具の設置や細かい装飾の作業へ。
写真1枚目は、ちょうど番組のタイトルになる看板を取り付けている様子。
単にデザインとして掲げられるものではなく、「カメラ写り」も十分に配慮するべき事でして、その両立が大切なのですよね。
デザイナーが、少し離れた場所、つまりカメラが置かれる場所に立って、場所や傾きが正位置になるように、指示している様子です。
出演者が座る席、そのボックスも、もちろんテレビ美術科の学生による製作。
それらが、作業工房からスタジオに運び入れられた時の様子が、2枚目の写真。
そして、そのボックスに、出演者のチーム名のサインが掲げられようとという時の写真が、3枚目。
横顔で多少見づらい写真ですけれど、学生の真剣さ、その表情は、十分に伝わるでしょうね。
パネルが建て終わると、次は、比較的細かな作業をそれぞれ分担して・・・。
1枚目の写真。
ちょっと解りづらいですけれど、床には、何色かのライン模様のような物が見えていますよね。その奥には、すでに手に持っている学生も見られますけれど、これは「目張り」と呼ばれている、色付きテープのような物。
前回・前々回と、パネルを連結させる・・・とお伝えしましたが、連結させただけだと、カメラ側から見て、その繋ぎ目には、境界線が残ったままでしてね、つまりは、何本もの縦線が見える、こういう状態になっているわけです。
これでは、少々見苦しいですからね、その境界線を目立たなくするために、上から同色のテープを貼って、それを隠すのです。
写真2枚目が「ビフォー」、写真3枚目が「アフター」。
見事に一様に、境界線が消えて、繋ぎ目が見えなくなっていますよね。
この目張り。パネルの塗色と同じ塗料で作られている特製のテープですから、もちろん、間近で見れば上から貼られていると解りますが、基本的なカメラポジションから撮影されれば、ほとんど見えない状態になるのです。
さて、床に寝かせた状態でのパネル同士の連結が終わると、いよいよ、そのパネルを立てる作業へ。
無駄のない「軽さ」なので、大きさ程重くはないのですが、それぞれが連結されていますからね。それがタワマないように破壊されないように、丁寧に持ち上げる必要があるわけでしてね、支え持ち上げる人の各々、受ける側の人のそれぞれの呼吸というか要領というか、それが合っている必要があるのです。
立ち上がると、早速、パネルを背面から支える「人形」と呼ばれている、言わば「つい立て」のような物を、すぐに接合。
手分けをして、支えながら手を貸しながら、手際良く作業を進めて行きます。
大勢が関わりますけれど、誰かからの指示を待つことなく、「声かけ」は必要最低限。主体的・自動的に、そして比較的静かに行われている様子。
2年生ともなると、もはや、慣れたものですよね〜。
そして、パネルがすべて建った状態が、3枚目の写真。
コントラストが効いている、エキゾチックなデザイン。ヨーロピアンテイストな雰囲気。
ディレクターからの要望のパンダさんが、アクセントです。
「情報番組」をテーマとする「番組制作演習」。
今回紹介するのは、テレビ美術科の活躍。
番組で使用する美術セットの建て込みは、前日の放課後でして、他の学科の大半の学生が下校した後に、頑張っているのです。
左上の写真は、学生が中心になってデザインした、美術の配置図にあたる「青図」。
白黒の格子状に見えるのは、美術セットの床材。これが実際に敷かれた状態が、上の右の写真です。
こちらの左上の写真は、テレビ美術科専用の作業工房で製作された、出演者の背景の部分になるパネルのそれぞれを、連結させているところ。
工房が少し離れた場所にあるので、1枚ずつの小分けの状態でスタジオに搬入され、組み立てられるわけです。
作業に従事する2年生は手際が良くて、ちょっと目を離すと、ドンドン作業が進みましてね、撮影するのが大変。とにかく、ハイペース。
右の写真のように、担当する職員は見ているだけでなく、手伝いながら教えています。
2012年度 大運動会!・・3
2012年7月21日 学校の様々
さて、運動会の学生の活躍!は、一休みさせていただいて、今回は実習でもなく、放送技術科1年生の座学の授業を。
5月15日の当ブログで紹介した授業の続編です。
この授業は、実際の現場で活躍されている方をお招きして、番組制作技術に関わる事や環境・設備について、またそれらに交えて、現場での様々な経験談をお話しいただく、という授業。
今回、ご担当いただいた方は、実は、数年前の本校の放送技術科の卒業生でしてね、つまり、その数年前は、授業を受ける側、話を聞く側の立場だったわけです。
どのような仕事に就いているかに関わらず、卒業生の活躍の話を聞くと嬉しいものですけれど、かつての学生が教える立場になっている姿を観ると、また違った嬉しさというか頼もしさを感じるのです。
聞いている学生の表情は、時に真剣で時に笑顔。
ゴルフコースや競技用プールに、画面上合成して描かれている線・文字や本物と見分けがつかないCG(コンピュータグラフィックス)との合成技術。そして、Twitterでの投稿を生放送の画面内に収める技術など・・・。
滅多に聞けない、貴重な話の数々でした。
暑いですけれど、しっかりと
2012年7月19日 学校の様々
さて、運動会での学生が活躍する姿の紹介は、少しお休みをいただいて、今回は、ご無沙汰しております、主に職員によるボランティア的清掃活動「杉並・わがまち クリーン大作戦」の光景をご覧いただきましょう。
けれどもしかし、ご無沙汰なのは、このブログでの紹介でしてね、活動自体は、ずぅーっと定常的に実施。
今回もまず、活動に参加した職員の集合写真から、ご覧いただきましょう。
立っている人の左から、島津・岡崎・吉原、旗の右に伏見。
座っている人の左から、宮原・萩原・加藤、旗の右に田辺。
この他にも、写真に写ってはいない、数人の職員も担当させていただきました。
サスガにこの時期は、何しろ暑いですからね。観られる表情には笑顔が少なめですけれど、大切な活動ですからね、職員もしっかりと真剣に取り組んでおります。
2012年度 大運動会!・・2
2012年7月18日 学校の様々
2012年度 大運動会!・・1
2012年7月17日 学校の様々
前回紹介したパノラマ写真中の
本校の学生はどの辺りに・・・というのが、上の写真ですが
手前の中央寄りの学生以外は、その左も奥も、本校の学生。
縦に並びきれず、他校の背後に回り込んでいるわけです。
学校法人東放学園「大運動会」。
東放学園専門学校と東放学園音響専門学校・東放学園映画専門学校
そして、専門学校東京アナウンス学院4校の対抗戦です。
下の写真、3段目の右は、自校の玉入れの様子を伺っている
4校それぞれの学校長でございます。
アンカー球は、学校長が投げ入れる、というルールだからです。
それでは、運動会での本校学生の活躍の様子を
何回かに分けてご覧いただきましょう。
(写真撮影:横田香苗)
大勢のパノラマ写真!
2012年7月16日 学校の様々
特に、上の左の写真は、一見、出張課外授業っぽいですよね〜。
まあ確かに、その通り課外的ではありますけれど、いったい、何をしているのかというと、「ドラマ制作2012」のシナリオハンティングの様子。
このブログで頻繁に登場したり、半ば一般語と化している「ロケハン」:ロケーションハンティング。もの凄く簡単に表現すれば、ドラマの撮影など、屋外で番組収録を行う場合、撮影場所がどのような環境なのか、を丹念に事前調査するのが、ロケハン。
それに対して、シナリオハンティングは、ロケの候補地を選定したり、ドラマの台本が完成する前の、あるいは、台本そのものを描くのに必要な風景・環境などを、事前調査するのが主な目的なのです。
実際の風景を観察して、そこから湧き出るように絵コンテが描かれたり、芝居やストーリーが構築されたりする・・・非常に重要な作業。これが、ストーリー全体の、言わば「肉付き」に作用するからですね。
今回は、放送芸術科の学生と脚本を担当する学生、そして担当職員数名が同行。
ロケーションの候補地となっている、都内の公園2カ所を、じっくりと観察しました。
(写真撮影:ドラマ制作 記録担当の学生)
リンゴが黒色に見える理由
2012年7月13日 実習風景,照明クリエイティブ科
情報番組をテーマとする、第二シリーズに入っている「番組制作演習」の様子。
テレビスタジオの一角に、照明クリエイティブ科の学生と職員が集まって、いろいろな器具を使って作業をしている、写真1枚目。
これは、不用な光(照明)を当てず、必要な光だけを当てようとする作業。
そして、当てている対象は、これ。2枚目の写真。
ブルーな世界で、何だか解りませんけれど、3枚目の写真を見ると・・・
そう、リンゴなのです。
これは、照明クリエイティブ科を紹介する番組内容中の、照明や光の奥深さを説明する材料。
「何色に見えるのか」は「光源に含まれる何色の成分を反射させるか」によるものでしてね、写真のように青い世界の場合、その光源には赤色は含まれない、だから、赤色のリンゴが黒色にしか見えない、という説明。
2枚目の写真も「うっすら」と赤色を感じるかも知れませんが、測定器で計測すると、赤色の成分はゼロ!
リンゴの形と3枚目の写真の情報により、人の眼(脳)が、赤色をトレースしているのです。
勉強になり、そして一層、さらに勉強にもなる、という実習授業なのです。