2010年2月 のアーカイブ

電源入りました

2010年2月28日 工事


 工事開始から1ヶ月を過ぎて、徐々に電源が入り始めています。そろそろかな、とは思いつつも、実際に電源が入ったのを見ると、「あぁ、もう電源入るんだ」みたいな、妙な実感。工事が順調に進んでいる証拠ですね。
 新しい機器、今までよりもさらに光り輝くものが増えて、格好良く見えます。この写真の中では、何が一番光り輝いているかといえば、時計。もう、はっきり言って、眩しい(笑)。時計が悪いわけではないのですけれど、少し、暗くなるような対策を、講じていただくことになりました。
 助かります。

 
 6問目のクイズ。
 前回に引き続き、またまた、白い棒のようなものが、今回のクイズなのですが、さあ、はたして、これは、何でしょう?

 ヒントは、もちろん、このブログの中に、あります。


 写真は、SONY製インテグレーテッド・ルーティング・スイッチャー・システム「IXS-6700」の裏側です。この(略して)ルーターシステムは、サブコントロールルームやスタジオフロア内の映像系信号の伝送を、一括制御する機器。テレビカメラやVTRなど、各機器から出力された映像信号のすべてを取り込み、必要な機器に、分配し切り替えて出力するもの。強引に喩えれば、インターネットの通信販売の巨大倉庫、のようなイメージでしょうか。「このテレビモニターにこのカメラの映像を送ってください」というような指示を、専用の機器からルーターシステムに与えると、その指示どおりにしてくれるわけです。
 写真の部分は、つまり、入り口と出口。ですから、大量の映像信号線が、繋がっているのですね。およそ、170本のケーブルが集まっています。


 写真は、ディレクターやテクニカルディレクターなどのスタッフが、仕事をする制作卓を横から撮影したもの。他の場所に比べて、多種多様な機器が沢山並んでいる場所でもあります。そして、その後ろは狭い。人一人が、ようやく座ることができるかどうか、程度の広さしかない所に、4人の作業担当の方が入ることもありました。このような環境でのスムーズな作業は、各人の知識と手際の良さが、カバーしているのでしょう。
 各ケーブルの配線と、プラグを付けたり加工したりする端末作業は、いよいよ、ラストスパートです。 
 

VTRの設置中

2010年2月27日 工事,雑感


 工事作業を開始してから、昨日でちょうど1ヶ月経過。作業の進み具合は、予定どおり順調。来週月曜日からは、回線チェックが始まる予定です。完成とは、すべての機材が正しく使用できることが確認されてから、ということなので、完成は、まだ先になります。ちなみに、このブログも昨日で、投稿数90に。予想よりもかなり大勢の方々が、見てくださっているようです。大変、感謝です。

 さて、写真は、VTRラックに、新しいVTR機器をセットしているところ。ほとんどの機器の設置が、終わっています。


 作業中のBスタジオ・サブコントロールルームがある、東放学園専門学校「プリズム21」校舎の1階ロビーでは、本校の演出デザイン科(2010年4月入学生より「テレビ美術科」に学科名変更)の2年生による、「授業作品発表会」が開催されています。写真は、その展示スペースの一部。 

 今回のHDTV化の更新工事自体も、つまりは、もの造りの1つ、そこで今後作られるコンテンツも、やはり同じ。表現方法や使用する道具は、それぞれ違いますけれど、「もの造り・もの創り」の学科の集合体であり、学生を含めた学校全体が、その意志に満ち溢れている、といっても、過言ではありません。 


 テレビカメラと共に、CCU(カメラコントロールユニット)「SONY製HDCU1000」が届きました。CCUは、テレビカメラ本体からのカメラケーブルが、最終的に繋がっている場所にあたります。つまり、テレビカメラの反対側にあるもので、カメラの明るさや色の制御の他、様々な信号をやりとりしたり、カメラマンが撮影した映像(信号)が出てくる機器。まあ、実際には、ここに書ききれないくらいの仕事をしているわけです。
 写真のCCUは、スタジオカメラ(スタンダードカメラ)HDC1000R用のもの。カメラが3式なので、CCUも3式あります。
 各ユニット、写真向かって右端にある「黒いドーナツ」のようなもの左。黒いキャップが付いている部分が、カメラケーブルの差し口です。

 
 そして、レンズや付属品一式が取り付けられ、スタジオカメラ(スタンダードカメラ)として、組み上がりました。もう、いつでも使えそうな雰囲気ですけれど、電源が入り、実際に使えるようになるのは、もう少し先。
 カメラ本体のデザインが良い、ということもあるかと思いますが、以前使用していたものより、さらに小さくなった印象です。

埃付着厳禁

2010年2月26日 HD機材設備


 さて、昨日に続き、SONY製テレビカメラ「HDC1000R」の写真です。
 ズームレンズを取り付ける直前の状態で、ちょうと、写真向かって手前の方向に、レンズが取り付けられます。
 丸く見ているものが、レンズからカメラ本体に、入光する部分。当然のことながら、見た目だけでも、随分と精密に作られているのが解ります。
 テレビスタジオにおいては、一度、レンズを取り付ければ、付け外しの頻度は低いのですが、入光する部分はホコリの付着厳禁。専用のキャップを外した直後、ただちに、レンズが取り付けられました。

(Q5)の答え

2010年2月26日 クイズ


 2/21のクイズ、正解は、「結束バンド」でした。
 写真のように、複数本のケーブルを、整理して縛る道具として、大変多様されます。
 バンドに、細かな凹凸があり、バンドの差し込み口には、爪状のロックが斜めに付いているので、締まる(輪が小さくなる)方向にバンドは動きますが、緩む方向には動かない、という構造。差し込み口から、余って出ているバンドは、ニッパやハサミで切り落とします。(使用方法は、説明書に従ってください)

 結束バンド、別名は、「ケーブルタイ」、商標名では「インシュロック」や「タイラップ」が有名。大小様々な大きさがあり、結束するケーブルの太さや本数で、細かく使い分けができます。
 放送機器用というわけではなく、ホームセンター等で売られているものなので、家の配線を整理するのに、ぜひ、お使いください。
 
  


 そしてこちらは、ズームレンズ。梱包段ボールから出した直後の状態。
 やはり、レンズボディの塗色も、カメラ本体の「SONYブラック」と同じ。特別注文をして、色を合わせてもらいました。
 (画像は露出の関係で、違って見えています)
 テレビカメラ6式導入のうち、HDC1000Rという、SONY製のスタジオカメラ(スタンダードカメラ)が3式。それに搭載するキャノン製箱形ズームレンズが3本並んでいます。


 各所各人、いろいろな方々にご協力をいただいた、学園CIロゴマーク「東放学園」。「T字」のグラデーションも、奇麗に出ています。ありがとうございます。
 貴重で、そして、大事な、設備の更新。
 「ロゴだから」と、安易に妥協しない、大切な学園ロゴの掲出です。


 テレビカメラを、梱包段ボールから、出した直後の状態。
 細かい説明は、今後することにして、まずは、ボディ色。
 SONYカタログ上の、いわゆる「標準品」だと、白色系なのですが、今回、東放学園で購入したものは、「SONYブラック」と言われる塗色。本来のテレビカメラらしい、「シブい雰囲気」。
 黒色系から、テレビカメラの歴史が始まり、灰色から白色クリーム系へと変わった塗色。最近は、回帰するように、この「SONYブラック」のオーダーが増えつつあるようです。


 今日は、朝から、SONY製のテレビカメラ一式、キャノン製のズームレンズ一式が搬入されました。合計6台分になります。どの機材も、「精密機器」なので、梱包が厳重。特に最近のテレビカメラは、随分と小柄になり軽くなっているのですが、段ボールは、大きめですね。
 丁寧に梱包されていますが、テレビカメラ本体とレンズは、既に、SONYの工場で、電源を投入してのチェック済みの製品。正しく動作することが確認されての納品です。