2010年2月20日 のアーカイブ
写真は、何かというと、「剪定ばさみ」の3つ。植木や生け花などに使うハサミですよね。 で、なぜ?と疑問に感じているかと思います。
各種ケーブルを適切な長さに切断し、BNCなどのプラグを付けるために加工する、という説明を以前しましたが、その作業を、これらの剪定ばさみでやる、というわけです。しかも、3つ並べましたが、1人が3つのハサミを使い分けるのではなく、1つでいろいろな加工をするのです。つまり、3人それぞれの愛用ハサミを撮影させていただいたのです。
作業を担当されている方々曰く、「本当は邪道なんですよ」と謙遜し苦笑いされてましたけれど、邪道なんてとんでもない。専用の工具があるなか、使いやすさを追求して、手際良く、道具を使いこなす姿は、格好良いと思いますし、いわゆる「職人気質(かたぎ)」を感じます。
職種に限らず、愛用する大切な道具を、そしてそれを華麗に使っている姿、憧れますね。
写真は、「ビデオジャックパネル(映像パッチ盤)」。
さて、この「パッチ盤」ですが、映像・音声とも、サブコントロールでは、欠かせない存在となっています。
このブログをご覧の皆さんのなかには、ご自分で、ビデオデッキやプレステとテレビなどを、RCAケーブル(黄・白・赤のプラグを持つコード)を使って映像・音声共に、結線したことがある人がいらっしゃると思います。
けれど、わざわざ、テレビを前に出したり、ビデオデッキを引っくり返したりして、埃だらけのグシャグシャの・・・なんて面倒な思いをされた方も少なくないはず。
この「バッチ盤」は、その面倒さを解消するべく、考えられたものなのです。
つまり、それぞれの機器の差し口(ケーブルを差す端子)を、機材を導入した時に施しておく恒久的な結線によって、機材の前面に出してまとめておけば、そこに並ぶ差し口同士を短いケーブルで繋ぐだけで、代用できてしまう。そこに、たとえば「テレビの裏にある入力1の差し口」「ビデオデッキの裏にある差し口」と、名前をつけておけば、もの凄く簡便に、結線できるわけです。