2010年3月14日 のアーカイブ


 写真は、VE(ビデオエンジニア)が座る前に、6式並んでいる、アストロデザイン社製、ウエーブフォームモニター「WM-3208」の1つの画面です。ウエーブフォーム・・つまり波形モニターでして、映像を客観的な数値(関数グラフ状)に表示させる装置。特にビデオエンジニアのスタッフが、映像信号を監視したり調整したりするうえで、欠かせないものです。
 ちょうど、写真右が撮影している映像、左の緑色の線のようなものが、その波形にあたります。 
 緑色のものが上にあるほど、輝度が高い(明るい)ことを示し、下にあるほど、輝度が低い(暗い)ことを示しています。
 波形は、横方向に、やや圧縮表示となっていますが、映像中の左にならぶ4つの白いボタンが、波形上の左上に、4つの緑色の固まりとして、見えていますよね。
 また、映像中、中央よりやや右側に見えている白い柱が、波形上、やや右にある、ひときわ濃い緑で、右斜め下に歪んでいる長方形のように見えています。


 写真は、今回3式導入したスタジオカメラ(スタンダードカメラ)HDC 1000Rの2番(2CAM)。
 この1式だけは、レンズを操作方式を2種類、選択できるものとしました。

 操作方式1つ目は、「押し引き(一軸二操作)」の方式。1/31の記事でも、クイズの答えとして紹介しましたが、テレビカメラ用ズームレンズが開発され普及してから、日本全体で採用された方式。カメラ操作側からカメラ本体を貫通し、レンズに入っている「ズーマー棒」で、ズームとフォーカスの操作をします。これが2つ目の方式。
 左手で持つ「パン棒」にズームの操作スイッチ、カメラ右側面手前にあって、右手で持つ「フォーカスダイヤル」で、フォーカスの操作をします。
以前も紹介した通り、「サーボ(モーターによる電機的操作)」の方式が増えて、徐々に主流になりつつありますが、まだ、押し引き操作のレンズ両方式があるため、両者の方式を持つ、兼用レンズとしたわけです。 
 写真左下のパン棒に、ズームのシーソースイッチ、「東放学園ロゴの青いTマーク」の左の丸いものが、フォーカスダイヤル。そして、そのフォーカスダイヤルのやや左斜め上、水色と白色のシールが貼られている銀色の丸いものが、押し引きの操作棒。
 当然、兼用レンズの方が、やや高価ですが、ここは学校。他の多種多様な機器と違い、テレビカメラに関しては、学生さんが、どちらかの方式しか「知らない」「触ったことない」というわけにはいきません。