2010年3月31日 のアーカイブ


 この写真も、前回の記事同様、サブコントロールルーム内のヒトコマ。今回は、本番中の音声のスタッフの写真です。
 
 普段の生活において、「自然に聴こえること」とは、人間の耳の「聞き分ける能力」によって達成されている、といっても過言ではありません。限界はありますけれど、周囲がうるさくても、会話が成立するのは、そのため。
 しかし、耳の代わりになる「マイク」は、そうはいかない。周囲の「ウルサさ」も、音の「小ささ」も、そのまま、反映してしまいます。
 けれど、皆さんは、家でテレビを見ていて、スピーカから出てくる音に、不満を持ったことは、ほとんどないはず。これは、音声のスタッフが、もの凄くデリケートな仕事をしているから、に、他なりません。自然に聴こえるように、音を調整することは、難しい。映像と違って、見えないですしね。
 音量を調整するレバーに手を置いての、真剣な表情。この写真は、「やらせ」でも何でもなくて、ごく自然に撮影したもの。真剣な表情が、「必然」なのです。
  
  
(ブログ掲載の許可を得ての撮影ですが、写真の転用はしないでください)

大移動の技

2010年3月31日 実習風景


 写真は、先日の「Welcome東放」の一場面。
 歌手が立つセットの隣にある、いわゆるトークのセットに、カメラが5台向いています。
 生放送という設定なので、15秒のCM中に、5台のカメラが「大移動」。当日の出演者は3名でしたから、カメラ3台あれば十分なのですが、もうはっきり言って、トレーニングのため、ということ。
 カメラマンは、まもなく2年生になる学生。入学してから1年間で、その「大移動の技」を身につけるのです。



 今日は、午前中に、導入設備・機器のチェック。担当の方の説明を受けながら、当初の計画通りに、すべての機器等が収まっているかどうかを確認しました。
 午後は、今回新調した、実習授業用のドラマセットの「建て込み」作業。
 上の写真が、セットの土台になる「平台」を、スタジオフロアに敷き始めたところ。下は、ほぼ完成した状態です。
 設定が、独身男性が住む、マンションの一室。さあ、果たして、右奥の玄関脇の扉の向こうには、どんな部屋があるのでしょうか。
 HDTVになると、当然ながら、映像の解像度が増し高精細になるわけですけれど、その分、目立つのが、セットの汚れや傷など。ちょうど、良いタイミングで、新しいセットに生まれ変わりました。

WM-3208

2010年3月31日 HD機材設備


 
 
アストロデザイン社製
HD ウエーブフォームモニター
WM-3208
(6式)
  
  
  
 
テレビカメラ(HDCU-1000/HDCU-1500)からの出力信号を、VE(ビデオエンジニア)が個別に監視するための、波形モニター。
写真のように、カメラで撮影している映像と信号波形との同時表示の他、映像を作っているRGB(赤・緑・青)の色成分の波形表示なども可能。また、疑似的なアナログコンポジット表示や、映像に波形を重畳して表示することができるなど、信号と映像の関係性の理解に威力を発揮します。