2011年12月 のアーカイブ
前回の1枚目の写真でも、小さく見えていましたけれど、今回の「造形」の元になるのは、写真1枚目の円柱状の発泡スチロール。
直径30センチ程度、高さ60センチ程度のこの物体の大きさを生かして、これから造形していきます。
発泡スチロールというと、軽くて柔らかくて加工しやすいイメージがありますけれど、「だからこそ」の難しさがあるのですよね。
前回お伝えしたように、簡単な図面メモ的なものを起こした後は、実際の材料に寸法を入れていきます。2枚目の写真。
上で「大きさを生かして」と書いたように、ビール瓶でもペットボトルでも、実寸大の物を造形していくわけではなくて、ほとんどの場合、大きい物を造作していくことに。
故に、それぞれの大きさや形、カーブの度合いなどは、乗数計算が必要になるので、実物の大きさを測りながら計算しながらの造作となるのです。
もちろん授業ですから、担当職員も、個別にアドバイスをしたり手伝ったりしながらの作業。
これが3枚目の写真。
主に、合理的な方策を吸収し、学んでいくのです。
前回紹介した工房の奥には、もう一部屋ありまして、ここには、特大の黒板があり、テーブルや椅子が置かれていて、授業や打合せ、あるいは下準備のスペースとなっています。
1枚目の写真、授業中の学生何人かが、それぞれの作業中。職員が演壇に立ち、でもなく、学生同士の打合せふうでもなく・・・。
それぞれが机に向かい、何かをしている様子。
2枚目の写真を見ると、「どちらを飲もうか」と、飲み物を選んでいるわけではありません。
実は、前回からお伝えしている、テレビ美術科の実習授業の最中。「造形制作実習」の様子なのです。
今回の実習は、発泡スチロールを切ったり削ったりして、作品を作り上げるのがテーマ。
ただヤミクモに、ではなくて、自分で造形の元になるモデル(物)を決めて、その「形」に仕上げていくという作業なのです。
決して、「どちらを飲もうかな」の休憩中ではなくてですね、モデルのペットボトルの造作を観察しているところです。
3枚目の写真。この学生は、ビール瓶がモデル。
じっくりと観察し、メジャーで測りながら、簡単な図面を起こしていきます。
最近ですと、11月の終わりに何回かに渡ってお伝えした、テレビ番組用の美術セット「建て込み」の様子。
ただ、建て込みと言っても、美術セット自体を、ゼロからその場で製作していくわけではないんですよね。
基本的には、専用の工場でそれぞれの部材として製作され、組み立てる前の状態で、スタジオに持ち込まれ建て込みを行う、と言う手順なのです。
もちろん、本校の場合もそれは同じ。
たとえばこの画像に写る美術セットも、作業工房で製作されたものです。
その作業工房「Design Room」入り口の写真が、1枚目。この奥で、実に沢山のものが、創出されているのです。
工房の中では、テレビ美術科の学生が、実習授業中。2枚目の写真です。
さて、何の授業なのか。
この様子を、今後数回に分けて、お伝えしていきます。
高さを感じる、艶やかな空。この時期の「冬の楽しさ」の1つですよね〜。
昨日の月曜日も、この時期らしい、空気の透明度。学校の前で撮影した1枚。
大気圏外の空の黒さを予感させるほどの、色濃い青空です。
校舎は、この他にもありますけれど、東放学園専門学校と言えば、この2つ。
見ようによっては、「片寄せ合って」、また別の見方によっては、「それぞれに勢いを持って」ですかね。
そして、10月26日以来の、いつもの西南西の光景。
地平線近くが白く見えるのは、特にこの高さで風が弱い証しでしょうか。
しかし、そのすぐ上には、強く良く吹き出される、勢いのある雲も見えて、不思議。
穏やかな光と、鋭い光。
近くで融合しながらも、表現は違いますね。
あ〜〜、クリスマス。クリスマス近づいてきましたね〜(しみじみ)。
この時期になると、年末年始に向けて、ラストスパート。まあしかし、そのラストスパートが、登り坂なのか、下り坂なのか、あるいは平板なのか、これは人それぞれでしょうね。歩くか走るかも、ですけれど。
ということで、1枚目の写真。どこかの店、あるいは家の飾り付けではなくて、実はテレビスタジオの中。
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」の日の、スタジオ美術セットです。
このブログの投稿順や時期がちょっぴりリアルじゃなくて恐縮なのですが、12月中旬からの時期、テレビスタジオは、ドラマ色。ここで授業を行う各学科とも、このドラマセットを利用した「ドラマ系」の実習授業が行われているわけです。
そして、この時期のオープンキャンパス体験入学も同様。ドラマセットでの音楽番組開催!です。
3枚目の写真。手前に写るのが、体験入学の参加者の方。奥が、在学生が勤めるアドバイザー。
各学科とも、「初めての経験」を、在学生のスタッフなどが、しっかりとフォローします。
「ドラマ制作」スタジオ収録の日。
小道具や装飾などの準備や配置が終わった後は、ドライリハーサルへと続きます。
カメラや収録に必要な機材を使わないで、関わるスタッフ全員が参加するリハーサル。演技をする出演者に、ディレクターが演技をつけたり確認したり。他の各スタッフも、芝居の動きを確認しながら、それぞれ、カメラワークを確認したり、照明や音声の具体的な方法を練ったり・・・。
ごく簡単に説明すると、このような作業ですけれど、かなり奥が深い、大事なリハーサルになります。
1枚目の写真は、ドライリハーサル中の様子。大勢のスタッフが、台本を手にしながら。
扇風機の左に写るのは、ドラマ制作の総指揮、本学園の島﨑顧問。差し延べている手は、レンズのアングルを示しています。
特にディレクターやカメラマンは、常に同じ位置から、というわけではなくて、それぞれのカメラアングルや位置に移動しながら、見たり指示をだしたりしていきます。2枚目の写真。
3枚目の写真。右に写るのは、ディレクターの学生。島﨑顧問からアドバイスを受けながら、ドライリハーサルを進めていきます。
放送芸術科が技術を学ぶ。
続きまして、「スタジオカメラを経験!」です。
放送芸術科は、将来ディレクター志望の学生が多い学科ですけれど、ディレクターの仕事とは、技術系スタッフの仕事とは違う。前回のケーブル巻き同様、常に機材を使用して・・・という立場ではないわけです。
けれどもしかし、機材やその取扱いなどについて、知らなくても良いのか、というと、これが真反対。技術系のベテランスタッフによる、深い「技(わざ)」は、持つ必要はないでしょうけれど、少なくとも「知識」としては理解しておく必要があるのです。番組・作品創りには、それが欠かせないからですね。
2枚の写真は、共に、技術系の担当職員が、学生1人ずつに、カメラの操作方法を説明し、「実際に撮る」ことをしている、という様子。
繰り返しになりますが、それぞれが、お互いの仕事に対して理解し合う、と言う事は、非常に大事。
本当に、とっても大切な事なのです。
(撮影:miyahara)
1枚目の写真。手を上げたり、かざしたりしている人が見えると思いますけれど、踊りの練習をしているわけではありません(笑)。そして、放課後のサークル活動を撮影したわけでもなくて、ですね、もちろん、授業中の光景。
実は、放送芸術科1年生「スタジオ番組制作」の様子でございます。
2枚目の写真をご覧いただくと、お解りになると思いますが、「映像・音声ケーブルの巻き方」の練習中を撮影したもの。しかも、常に同方向巻かれる、たとえば掃除機の巻き取り方とは違って、「八の字巻き」という巻き方の練習中なのです。
八の字巻きの詳細は割愛させていただきますが、ケーブルの座屈や、過度な撚れを防ぐための、業界標準とも言える巻き方の1つ。ですから、業界での仕事に従事する人にとっては、欠かせない巻き方であり、その方法でもあるわけです。つまり、この巻き方が正しく出来ないと、話にならない、と言っても過言ではありません。
将来、ディレクターやマネージャー、構成作家やタイムキーパーになる学生が集まる「放送芸術科」であっても、それは同じ。八の字巻き、非常に重要なのです。
スマートに、シンプルに、スタンバイを済ませて、開場そして開演。講演会が始まりました。
今回のイベントは、放送用のテレビカメラ2式に、インサート用のHDVカメラが1式。そして、講演者の方の声を収音するワイヤレスピンマイクに、現場音用のマイク、などなどの機材。
編集作業を経て、完成されたパッケージとして納品するので、それに必要な、そして、必要最低限のコンパクトなシステムです。
1枚目の写真、右に写るのは、ステージに対してセンター位置にあるカメラ。
講演者やステージの全景も撮影し、プレゼンテーション画面が映し出されるスクリーンも撮影し、必要に応じてその画面の一部分も撮影。メインになるカメラです。
そのカメラを担当するのは、放送技術科1年の学生。2枚目の写真です。
通常授業で、機材の取扱いや「構え方」を勉強しているとは言え、なかなか様になっていますよね。
カメラマン、格好も大事。格好と撮影される映像の善し悪しとは、密接に絡み合っているからです。
3枚目の写真。これは、開場の後部に組み上げられた収録システムと、従事するスタッフ。
手前が収録VTRなど、奥にミキサーなどの音声機材、という配置です。
講演会が終わった後は、ロビーの実写展示、それを囲む参加者の皆さんなどの様子を撮影。
講演を担当された方の説明もあり、エンジンも始動もあり、入念な観察もあり・・・。
「お客様がいらっしゃる」ということだけでも、普段の実習授業とは違った環境。
学生スタッフの面々、「ためになる」経験をしたことでしょうね。
各学科共、密度が濃い実習授業が数多い、東放学園専門学校。
実習によってのみ体得できる事が、すべてではない。これもごく当然ではあるわけですが、数多く経験したり、繰り返し練習したりすることも、大事。メディア・放送業界は、体を使って仕事をする、ということが少なくないからですね。
ということで、今回は、「校舎」という日頃の環境から飛び出しての課外的実習、これの紹介です。
1枚目の写真。講堂のような場所で、機材のスタンバイをしている様子。
さあ、果たして何をしているか、というと・・・。
2枚目の写真。これ、バイクを撮影したものでしてね、ちょうどエンジンの部分を撮影したもの。バイクに詳しい人であれば、名前だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカ製のバイク「ハーレダビッドソン」のエンジンです。
実は今回、Tera house クルマ文化講演会「HARLEY-DAVIDSON(100年を越える歴史とその進化)」の記録取材を実施したのです。
さて、いよいよ、スタジオ収録、本番の日。本校2年生の実習授業「ドラマ制作」です。
朝に、まず行ったのは、「小道具」類の準備。床の上に直接置かれる物、テーブルの上に置かれる物に、壁に貼られる物。そして、家電製品やベッドメイクから、演技に必要な物に至るまでのすべてを、配置して準備していく作業です。
これは、ストーリー上の、役者のキャラクター設定によってデザインされるものでして、つまりは「その人らしさ」の表現。
住まいとは、言わずもがな、生活の本拠地。人の質(たち)が最も現れる場所ですよね。まずは、その役者が女性というだけで、男性の一人暮らしの部屋とは違う雰囲気になり、20歳代前半と言う設定であれば、やはりそれらしいテイストにする必要がある。
複雑な境遇に浸っているような設定であれば、「部屋の物」は、雑多に置いた方が、それらしく見えたり・・・、と、表現やその方向性というは、非常に多義に渡るわけです。
これらのスタンバイに勤しんでいるのは、放送芸術科の学生。ディレクターや制作進行を担当する学生などが準備。
作り物の無機質な美術セットに、その人なりの「気持ち」が、吹き込まれていきます。
小道具と照明は、前日に。
2011年12月4日 ドラマ制作,実習風景,放送芸術科,照明クリエイティブ科
ロケーションに使用した機材などの清掃・片付けの一方、収録を翌日に控えたテレビスタジオでは、準備が着々と。
スタジオセットは、「一人暮らしの部屋」という設定。アパートの一室としてデザインされた美術セットが、建て込みされています。
1枚目の写真は、美術の「小道具」など、装飾品を準備している様子。その辺りにあるものを適当に、ではなくて、ドラマのストーリーや出演者のキャラクター設定を生かす、「演出の一部」として装飾されるものなのです。美術担当の制作スタッフ、放送芸術科の学生による作業です。
それが終わると、すぐに、照明の仕込み作業の開始。こちらは、照明クリエイティブ科の学生が担当。2枚目・3枚目の写真です。
照明の灯体を設置する照明バトンを、可能な限り降ろしての作業です。
美術セットの建て込みの前に行うほうが合理的かと思われがちですけれど、照明を当てる対象物の、実際の「物」がないと、返って非合理。出演者の、つまり「人」だけに照明を灯すわけではないからなんですよね。
さあ、お伝えしている「ドラマ制作」。
次回からは、スタジオ収録の様子です。
10月17日以来に紹介するのは、「ドラマ制作」の実習風景です。
随分と間が開いてしまって恐縮ですが、当ブログ左にある「カテゴリー」で「ドラマ制作」を選択していただきますと、まるで毎日連続記事のようにご覧になれるので、どうぞよろしくお願いいたします。
10月17日は、ロケーション最終日の様子、それの動画を掲載させていただきました。
今回は、その翌日。台風の影響で、3日とも雨に降られたロケーションの明くる日は、雨も上がり、安定的な天候。
使用した機材や各種ケーブルなどの、清掃・拭き取り作業です。
機材のほとんどは精密機器。しかも、「電気で動く」ものですから、湿気やホコリは大敵。この2つが揃うと、ほとんどの場合、機材に悪影響を及ぼしますし、直接そうならなくとも、濡れたまま埃まみれのまま放置しておけば、これも機材トラブルの原因になることは必至です。
ということで、関わったスタッフ全員で、機材などの清掃作業。
電子機器だけでなく、映像や音声・照明のケーブル類も、すべて、汚れを落とし、乾拭きするのです。
また、雨除けのシートなども、洗って拭き取って綺麗に。
言わずもがな、どれも大事な道具。使い捨てではないですからね。