「気持ち」を吹き込む

2011年12月5日 ドラマ制作,実習風景,放送芸術科

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 さて、いよいよ、スタジオ収録、本番の日。本校2年生の実習授業「ドラマ制作」です。
 
 朝に、まず行ったのは、「小道具」類の準備。床の上に直接置かれる物、テーブルの上に置かれる物に、壁に貼られる物。そして、家電製品やベッドメイクから、演技に必要な物に至るまでのすべてを、配置して準備していく作業です。
 
 これは、ストーリー上の、役者のキャラクター設定によってデザインされるものでして、つまりは「その人らしさ」の表現。
 住まいとは、言わずもがな、生活の本拠地。人の質(たち)が最も現れる場所ですよね。まずは、その役者が女性というだけで、男性の一人暮らしの部屋とは違う雰囲気になり、20歳代前半と言う設定であれば、やはりそれらしいテイストにする必要がある。
 複雑な境遇に浸っているような設定であれば、「部屋の物」は、雑多に置いた方が、それらしく見えたり・・・、と、表現やその方向性というは、非常に多義に渡るわけです。
 
 これらのスタンバイに勤しんでいるのは、放送芸術科の学生。ディレクターや制作進行を担当する学生などが準備。
 作り物の無機質な美術セットに、その人なりの「気持ち」が、吹き込まれていきます。