2010年2月 のアーカイブ

穏やかに黙々と

2010年2月15日 工事


 雨の月曜日。日中も「底冷え」の寒さです。
 何度か紹介しているサブコントロールルームの作業風景ですが、フリーアクセス床が開いたり、ケーブルがあちらこちらに沢山出ていたり、といった大きな動きは、次第に減ってきています。どちらかといえば、穏やかに黙々と進んでいく様子。
 今日も、ケーブルの先に端子(プラグ)を付ける作業が続けられています。

デリケートな処理

2010年2月14日 工事


 音声ケーブルコネクターの端末処理は、職人さんが1つずつ丁寧に半田とコテを使って取り付けています。完成後は、機材の背面になるのでラックに収納され見ることができなくなります。
 目には見えない「音」を伝えるデリケートで、重要なものであるだけに、細かい作業ですが職人さんのこだわりを感じます。

 (原稿:本校音声担当者)

(Q4)これは何?

2010年2月14日 クイズ


 さて、ここで4問目のクイズです。
 ズバリ、写真の物体は、いったい、何でしょう。
 下の4つから選んでください。

 (A)機材を固定する沢山の特殊なネジ
 (B)ケーブルに付ける沢山のBNCコネクタ
 (C)電子基板に付ける沢山の真空管
 (D)蜂の巣

 答えは、数日後に。
(ヒント1:カナレ)
(ヒント2:ブログ内の写真や記事)


 今日は日曜日。BスタジオのHD化工事作業もお休みです。
 ということで、しっかりと養生されているカバーをめくらさせていただき、サブコントロールルームで写真を数枚撮影。
 写真は、「VE(ビデオエンジニア)※」のスタッフが座る辺りの、制作卓です。まだ、サブコントロールルームで、最も高精細高画質なマスターテレビモニターなどは設置されていませんが、かなり機材が増えてきました。
 穴が空いている場所には、テレビカメラのリモートパネルが入ります。
 
 ※VE(ビデオエンジニア):テレビカメラの色や明るさの調整、放送機器全般のメンテナンスなどをする、「縁の下の力持ち」的な職種

巨大なHDSDI!

2010年2月13日 工事


 写真は、今までに何度か登場している、19インチラックの後ろ側を撮影したもの。
 数えきれないほどの紫色のケーブル「HDSDI信号線」の存在が、明らかになってきました。つまり、少なくともこの数のHDTV信号が、やりとりされることになるわけです。フルHD・フルデジタルの方式を採る、サブコントロールルームならではの光景。
 まあとにかく、しかし、丁寧な布設ですね。

細かく分ける

2010年2月13日 工事


 工事開始から、3週間目に入った今日。外は小雪が舞っています。
 作業は、それまでの布線というか通線より、「配線」という言葉が相応しい雰囲気に。床や壁を開けて、線を通す作業から、各々のラックに必要なケーブルを整理しながら細かく分ける、というような工程に入っています。

 ※右上の「検索」を利用すると、ブログ内のすべての記事から、該当の語句や文章が抽出されます。


 制作卓の、スイッチャーコントロールパネル付近には、スイッチャーのメニューパネル「SONY MKS-8011A」が設置されました。
 もの凄くオオザッパに言うと、スイッチャーをどのように運用するか、コントロールパネルのボタン1つ1つに何をさせるのか、を、設定するためのもの。
 オオザッパ過ぎますかね(笑)。
 

床を狭くしない

2010年2月12日 工事


ちょうど、1/29の投稿記事と、ほぼ同じアングルの写真。
見比べていただくと解りやすいと思うのですけれど、照明コントロール卓やVTR機器が設置されているラック部分に、機器を設置できるスペースを増やし(ちょうど、ブルーの化粧板が貼られている部分)、機器(容積)の増加に対応しました。
機器を設置するラック(19インチラック)を増設する方法もあったのですが、床面積が狭くなることを避ける形で、いわば、「かさ上げ」をしてもらいました。


 今日も、ひたひたと、作業が続けられています。
 スタジオフロアーの監視カメラや、実習授業で使用する「まめカムHD」の映像等を映し出す、32インチの液晶テレビモニターを仮設。モニターウォールのトップパネルを外した状態での、「位置決め」中の様子。 大きな機材、広い面積でも、時に数ミリ単位で取り付け位置を微調し、吟味して設置されます。

 テレビモニター近くのお二人が、有限会社 トビヤ木芸社の方々です。
 


 写真は、スイッチャーコントロールパネルCCP-8000を接写撮影したもの。映像ソース(素材)の選択ボタンが、24個並んでいます。つまり、24台分のテレビカメラを選択できる、ということ。 
 必ずしも、これほどまでに多選択が可能でなくてはならない、というわけでもないですが、使い方と今後の拡張性を考えると、決して多すぎる数ではありません。つまり、「今後の可能性」が、このボタンの数になっている、というわけです。

TDの前には

2010年2月11日 HD機材設備,工事


 機器の設置が少しずつ進んでいます。
 写真は、ちょうどTD(テクニカルディレクター)が座る前の辺り。右上に見ている液晶テレビモニターは、スイッチャーでの様々な効果や選択を確認する用途。その下には、液晶テレビモニター用のセレクタパネル。さらにその下の機器は、モニターウォールに設置される液晶テレビモニター21式分のセレクタパネルです。
 型番も含めた詳細は、今後紹介していきます。


 2/7のクイズ、正解は、(D)の、およそ24000メートルでした。

 ちなみに24キロメートルというと、新宿駅付近から甲州街道を西に向かうと、およそ府中の辺りまでの距離。東京スカイツリーでは、約38本分の高さになります。
 また、今回のシステム設計をした担当者の方によると、「少なくともそれくらいはあります」ということなので、実際は、もう少し延びるものと推測されます。


 ラック(19インチラック)内のケーブルは、かなり整理され、綺麗な配線があらわに。もはや、数えられなくなった沢山のケーブルが、結束バンド(いわゆるタイラップ)で、整然とまとめられています。
 当たりまえですけれど、作業担当の方の性格に左右されるものではなく、不具合時の対応のしやすさや、省スペース化等の意味があって、このような姿になっているわけです。

 ちなみに、ケーブル内を通る信号の種類で色分けされていて、

 紫色・・・HD-SDI(HDTVデジタル映像信号線)
 緑色・・・SD-SDI(SDTVデジタル映像信号線)
 黒色・・・コンポジット(アナログ映像複合信号線)
 黄色・・・GEN LOCK(同期(タイミング)信号)
 赤色・・・S-BUS(マトリクススイッチャ制御信号線)
となっています。
 

実は音声も・・・

2010年2月10日 工事

 
 昨日と今日で、学校では1年生対象の「就職セミナー」「企業説明会」が行われました。一方、地下のテレビスタジオでは、HDTV化に向けた作業が続いています。
 今回の大更新工事、実は映像だけでなく、音声に関しても、回線増を含めた布線し直し作業が行われます。今後、ラックへ機材が入り、パッチ盤など経由され接続されていきます。
 ミキシングコンソールも、機材の保管場所に、一時退避。戻れる日を、静かに待ちます。

(音声担当のスタッフより、原稿をいただきました)