2010年2月 のアーカイブ
液晶モニター位置合わせ
2010年2月24日 工事
はい、そこで、今回紹介させていただくのは、その「細い髪の毛と細い髪の毛」を接合(繋ぎ合わせる)させる、専門の工具。いや、「機器」としたほうが相応しいでしょう。
「古河電工社製 超小型光ファイバ融着接続機」です。光ファイバ線の被覆を取る専門の道具、そして、ファイバをカットする専門の道具の後、この機器の登場です。
二枚目の写真は、融着直前の写真。この後、黄色と青色の被覆のファイバ同士が、熱によって、接合します。
青い箱の様なものの上に、白く見えているのが、融着する光ファイバ。
細くて撮影できないと思いきや、カメラがブレたおかげで、白く太く、撮れました(苦笑)。
作業を一時止めてもらい、撮影させていただきました。ありがとうございました。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)
針金じゃなくて髪の毛
2010年2月23日 工事
今日は、テレビカメラ用光ファイバケーブル(光カメラケーブル)を、サブコントロールルームとスタジオフロアに取り付ける日。専門業者の方が来校し、朝から作業を続けています。
なぜ、この話題をフィーチャーしているのかというと、ケーブルの中に入っている「光ファイバ」は、髪の毛の細さ、あるいは、それ以下しかないからです。
HDTVではない、従来方式のカメラケーブル(トライアキシャルケーブル)は、それが、針金のようなもの。だから、半田ごてと一般的な工具があれば、同じ作業が可能だったのですが、光カメラケーブルの加工は、つまり、「細い髪の毛と細い髪の毛を、繋げる」ような動作が必要なので、大掛かりで、デリケートな作業になるわけです。
光ケーブル、外へ出る
2010年2月22日 工事
制作卓の前面向かって奥になる、VE(ビデオエンジニア)のスタッフが座る部分には、今回、特別注文をした機器が入りました。
VEがテレビカメラや各信号を調整するための、マスターテレビモニター(SONY製BVM-L231)の、セレクターパネル。
家庭用テレビの、入力切り替えボタンに相当するものになります。もちろん、1つや2つではなくて、スタジオ・サブコントロールルーム内の、すべての映像信号を選択することができる、「VEセレクターパネル」という名称の機器。
そもそも、カタログには載っていない「特注機器」ですし、特に、左側の6ボタンは、VEが作業をしやすくするために、図面から起こして、特別に製作してもらったもの。おそらく、世界中で、東放学園専門学校Bスタジオ・サブコントロールルームにしかない、組み合わせの機器になるはずです。
(Q5)これは何でしょう?
2010年2月21日 クイズ
写真は、何かというと、「剪定ばさみ」の3つ。植木や生け花などに使うハサミですよね。 で、なぜ?と疑問に感じているかと思います。
各種ケーブルを適切な長さに切断し、BNCなどのプラグを付けるために加工する、という説明を以前しましたが、その作業を、これらの剪定ばさみでやる、というわけです。しかも、3つ並べましたが、1人が3つのハサミを使い分けるのではなく、1つでいろいろな加工をするのです。つまり、3人それぞれの愛用ハサミを撮影させていただいたのです。
作業を担当されている方々曰く、「本当は邪道なんですよ」と謙遜し苦笑いされてましたけれど、邪道なんてとんでもない。専用の工具があるなか、使いやすさを追求して、手際良く、道具を使いこなす姿は、格好良いと思いますし、いわゆる「職人気質(かたぎ)」を感じます。
職種に限らず、愛用する大切な道具を、そしてそれを華麗に使っている姿、憧れますね。
写真は、「ビデオジャックパネル(映像パッチ盤)」。
さて、この「パッチ盤」ですが、映像・音声とも、サブコントロールでは、欠かせない存在となっています。
このブログをご覧の皆さんのなかには、ご自分で、ビデオデッキやプレステとテレビなどを、RCAケーブル(黄・白・赤のプラグを持つコード)を使って映像・音声共に、結線したことがある人がいらっしゃると思います。
けれど、わざわざ、テレビを前に出したり、ビデオデッキを引っくり返したりして、埃だらけのグシャグシャの・・・なんて面倒な思いをされた方も少なくないはず。
この「バッチ盤」は、その面倒さを解消するべく、考えられたものなのです。
つまり、それぞれの機器の差し口(ケーブルを差す端子)を、機材を導入した時に施しておく恒久的な結線によって、機材の前面に出してまとめておけば、そこに並ぶ差し口同士を短いケーブルで繋ぐだけで、代用できてしまう。そこに、たとえば「テレビの裏にある入力1の差し口」「ビデオデッキの裏にある差し口」と、名前をつけておけば、もの凄く簡便に、結線できるわけです。