2010年2月 のアーカイブ

窓越しから

2010年2月5日 工事

 
 工事作業、開始から2週目に入りました。
 
 今日は、サブコントロールルームでの作業風景を、ガラス越しの別アングルから。
 写真の左に、制作卓とモニターウォールがあります。大部分の機材は、制作卓の下と写真中央の19インチラック、そして写真中央より右に延びる棚に、入ります。


 サブコントロールルームでは、機器間を結ぶ各種ケーブルの、通線のまっ最中。紫色のケーブルの下にも、何十本も隠れています。肉眼での迫力を、なかなか写真で表現できないのが、モドカしい(苦笑)。
 写真は、機器ラック(19インチラック)の下部を撮影したものですが、ラックの下枠の上から、溢れ出るように、大量のケーブルが手前に出てきています。一度、ラックに入って出てきている、ということは、いずれは、ラック内の機器に配線される、ということ。凄いですね。


 1/31のクイズ、正解は、ケーブルにつける、「名称札」でした。解る方には、簡単な問題だったでしょうか。

 各機器間を繋ぐ、すべてのケーブルに、例外なく付けられるもの。たとえば、VTRとテレビモニター間を繋ぐケーブルの場合、テレビに差すケーブル端子の札には、「テレビの何という名称の端子に付けられるのか」を黒色で表示、その裏に赤色で、「反対側はVTRの何という名称の端子に差さっているのか」が記されます。当然、VTRに差す端子の札には、その逆の色で表示。つまり、手前側が黒で表示、反対側は赤で表示されるのです。
 機器間のケーブルが2本程度だと、手探りでケーブルを特定できますが、これが多数になった場合、とてもそんなことはできません。ですから、欠かせない「名称札」なのです。
 ケーブルは少なくとも2000本以上はありますから、両端に札を付けると、およそ4000個の札が必要になるわけです。

 写真の手前に映っている札。上段に「RACK-2」(機材の場所)、中段に「PFV-210」(機材名称)、下段に「NTS OUT-2」(端子の名称)となっています。

寒い、春初日。

2010年2月4日 工事


 今朝は、校舎のある杉並区周辺、氷点下2℃程度まで下がりました。暦の上では、今日から春です。
 さて、サブコントロールルームでの、作業は、今日も、布線(配線)の作業。一度、閉められたフリーアクセス床のタイルは、再度外されました。新規の制作卓などは、養生のためのビニールカバーに覆われていますね。


 写真は、今回の、「東放学園専門学校 テレビジョンBスタジオ 機器設備HDTV化更新工事」の、機器配置・布線(配線)等設計図面集です。
 厚さの比較のために、ノートパソコンの上に置いてみました。なんと、全部で47ページ。この他にも、新規製作のモニターウォールと制作卓の、設計詳細図面もありますから、さらに増えるわけです。「凄い!」という以外、言葉がありません。 
 もちろん、この図面だけで完成するわけではなく、ベテランの作業担当者の方々の、頭の中の膨大なノウハウがあって、達成されるのですね。
 


 一度は「空」になった、映像機器を収納するラック(19インチラックとも言います)には、徐々に機材が入り始めました。
 左下に、梱包用のカバーが掛かっている機材がありますが、これが、サブコントロールルームの要になるもの。特に大事だから、といって、出し惜しみしているわけではありません(笑)。比較的大型ですし、特にホコリにも弱いので、一層大切に扱われているわけです。
 ちなみに、写真中央と右端に、縦方向に、白いテープに何か書かれているのが見られますが、これは機材の型番なんです。予定地を記しておいて、作業の効率を上げるためなのですね。

 19インチラックや各々の機材に関しては、今後、詳しく説明します。

端子

2010年2月3日 HD機材設備


 今日も、布線(配線)の作業が続いています。
 写真は、一見、何だか解りませんが、映像信号が通る「BNC同軸ケーブル」がささる「端子(差し口)」が並んでいる様子。機器の裏側を撮影したものです。一般的な家庭で、テレビとビデオデッキを繋ぐ、頭が黄色いコード「RCAケーブル」とは違い、簡単に抜けない構造。放送機器などに用いられる、安全設計のデザインです。
 もちろん、写真の「端子」は、これでも全体の一部。サブコントロールルームの機器全体で、数えきれないほど沢山あります。

24式を、貼る

2010年2月2日 工事


 モニターウォールへの、HD液晶テレビモニターの試し付け。実際には、アストロデザイン社製のフルHDモニターが22式、SONY社製品が2式、合計24式が壁に整然と貼られるようなデザインになります。特注の金具や機器、また、縦方向の角度調整などの具合を見るために、一時的に、取り付けられました。


 午前中は、新規の造作となる、「制作卓」(ディレクターやテクニカルディレクターなどスタッフが座る、制作・技術指揮操作卓)が、搬入されました。写真では解りづらいですが、細部に至り、丁寧に作られています。
 一方、スタジオフロアーは、広いスペースを利用して、新たに布線(配線)する、各信号線ケーブルのカットも行われています。

雪のある朝

2010年2月2日 雑感

 雪のある朝。スタジオがある校舎前の写真です。東京で本格的な積雪は2年ぶり。もちろん、天候に関係なく、スタジオ・サブでは、作業が続けられます。
 今日からは、徐々に新規機材が搬入。監視カメラのある場所に厳重に保管され、設置を待ちます。
 (写真右:雪ひよこ TAのMさん製作)


 さて、クイズの2問目。
 写真の、ビニール袋の中身は、一体、何でしょうか?
 (ヒント1:工事終了時には袋は空に)
 (ヒント2:少なくとも4000枚はある?)
 ・・・答えは、数日後。

※投稿ごとの掲載写真は、クリックすると拡大表示されます
 

黒い壁、完成

2010年2月1日 工事


 午後には、既にモニターウォールが完成。素人だと、二日間はかかるだろう作業も、手際の良いプロの方々は、数時間のうちに終了。合計20式を超える多数のHD液晶モニターを取り付ける構造骨格を、見付けを向上させる目的の黒色のカバーが覆っています。
 数日後には、白く見える突起のそれぞれに、17〜24インチ(一部36インチ)の液晶モニターが設置されることになります。

モニターウォール

2010年2月1日 工事


 週が明けて、作業が再開されました。写真、一見して何だか解りませんが、HD液晶モニターが設置される、サブコントロール全面、モニターウォールの材料。ただ、材料と言っても、ほとんどの組み立ては工場で終えられています。