2011年9月 のアーカイブ

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 今年の関東地方の梅雨入りは、7月9日。
 中休みのようなものもありましたが、暦は別として、
 気持ちの「夏」は、もう2ヶ月くらい続いているわけです。
 ただ、朝晩は、多少涼しくなりましたし、
 空気も、あの真夏の、非常に濃密な「暑い粒」が目で見えるようなものではなくて、
 それは閑散としてきた、というか、透き通ってきたというか。
 写真は、数日前の14日(水曜日)の夕方。

 

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 時間は、17時36分頃の、校舎からの西の空。
 ちょうど、沈む前の太陽を覆い隠すような、雲の固まりと、にょろにょろと左に伸びる雲。
 煙を吐く、太陽入りの魔法の壷・・・みたいな、ね。

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 図書室や校舎内での撮影を終えた昼食休憩後は、同じ高等学校の敷地内、「裏庭」という設定の場所でのロケーションです。
 
 まずは、ドライリハーサル。1枚目の写真です。
 もちろん、関わるスタッフ全員には、あらかじめ台本が渡され、ストーリーや演技、あるいは、何をどのように撮影していくのか、ということは、理解しているわけです。
 しかし、想像と実際は当然のように多少でも異なりますし、スムーズに撮影を進めていくためにも、「一連の流れ」を熟知することは、とても大事。
 テレビカメラやマイクロフォンなどの機材を持たずに、台本を手に芝居を確認したり、改めて、演出を行ったりします。
 
 ドライリハーサルの後は、各スタッフが急ピッチで撮影準備。
 ケースバイケースですけれど、出演者が芝居をする場所にいる場合は、スタッフが2枚目の写真のようにパラソルを出して、すぐに、陽よけの対策を行います。陽に焼けてしまいますし、暑いですしね。
 絶対的に欠かせない、気遣いです。
 
 3枚目、撮影開始時の写真。
 まあ、今さらですけれどね、制服を来ているお二人が、出演者。それぞれ、タレント事務所に所属している、プロの役者です。
 
 1回のカメラリハーサルや撮影が終わると、アシスタントディレクターは、間髪入れずに台本を差し出し、芝居や台詞などの確認・説明をします。撮影や後の編集の都合上、同じ芝居を何度も行う場合が多いですからね。

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 都内のある高等学校の校舎をお借りしての、「ドラマ制作」ロケーション。
 実は、有名な高等学校なのですけれど、この度は、本当に、いろいろとご協力いただきました。
 誠にありがとうございました。何度もお礼をさせていただきます。 
 そして、いよいよ、撮影開始です。
  
 まずは校舎内の図書室。
 整然と並べられていた読書机の位置を、移動させていただいて、必要にして最低限度の撮影スペースを確保。
 こうして、多少でも、撮影・制作に必要な環境を整えて、少しでも良い作品を作る。この考え方は、実際の現場でも相通ずる、大切なファクターです。
 
 撮影に使用している、ハンディカメラに取り付けた液晶モニターを注視している、島﨑顧問。2枚目の写真。
 この液晶モニターには、カメラマンが撮影している映像が映し出されています。
 高機能液晶モニターなど、放送業務用関連機器を取り扱うメーカーとして有名な「アストロデザイン株式会社」様の協力によるものです。

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「ドラマ制作」は、カテゴリーの欄で選択すると、その内容だけ抽出される仕組みです。
 どうぞ、ご利用ください。
 
 はい、ということで、今回は「ドラマ制作」でございます。 
 ロケーション2日目。既に何度となくロケーションハンティングでご協力いただいた、都内の、ある高等学校でのロケーションです。
 
 写真1枚目は、学校から移動(運搬)用の車輛に乗って来る人達より前に、現地に到着している学生や関わる職員の様子。
 
 写真2枚目。左から、ディレクター・アシスタントディレクター(ファースト)の学生、次いで、全体指揮の島﨑顧問。
 時と場合にもよりますが、写真のような、この3名の打合せというのは、実際のプロの現場でも、頻繁に見られる光景です。
 この先のロケに関する打合せをしているわけです。
 
 そして、学校から車輛で出発した「本体」が到着。3枚目の写真。
 ここからは、時間が勝負。準備にかかる時間が、作品の出来に左右する、と言っても、過言ではありません。
 
 まずは図書館をお借りしてのロケなのですが、撮影用に動かしたり、位置や向きを変えたりする物に対して、それをする前に、デジカメで撮影。
「原状復帰」が、大原則。元に戻すための記録なのです。4枚目の写真です。

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 引き続き、オープンキャンパス 体験入学のテレビ美術科「大道具制作」様子です。
 
 なぐり(金づち)で釘打ちだけではなく、「ノコギリで切る」も体験。
 段差を要領良く使って、自分の足で固定して、体を正面に入れて・・・、そして怪我をしないように作業を進めます。
 この「固定」と「姿勢」が物造りには大事な要素。作業効率と出来を決めるのですね。
 
 たとえば、小学校の時の図工の時間だと、先生一人で沢山の生徒の面倒を見ていますから、自分で作業をしていて、解らないところや見て欲しいところがあったとしても、先生がなかなか来てくれない。ちょっぴり寂しくて、モドカしい想いをした、と記憶しています(笑)。
 けれどもしかし、この体験製作は大丈夫。
 超ベテランの講師の先生以外にも、本校の職員や学生スタッフが、ピッタリ!と参加している方について、つまり、一緒に作業を進めていくのです。安心安全で、気持ちは朗らか。楽しいですよ。
 
 一連の作業体験が終わると、今回造作したパネルが、この先どのような作業や過程を経て、美術セットとして完成されていくのか、などの工程を説明。
 数時間をかけての、細かく複雑な作業こそしませんが、道具の使い方から始まり、打ったり切ったり加工をしたり、姿勢や工夫などは、他の美術セットの造作にも通じる大事な知識や技術ですからね。
 そのベースを、凝縮した形で、体験していただくのです。

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 この雰囲気の写真、うーん、ちょっと久しぶりですね。
 今年の4月から、それまでの、やや手狭となっていた場所から、新たに広い場所へ移動した「テレビ美術科」専用の作業工房「Design Room」。
 まあ、その詳しい様子は今後ご紹介することにしてですね、今回、ご紹介するのは、オープンキャンパス 体験入学 「テレビ美術科 大道具制作」でございます。
 
 この「大道具制作」体験は、文字通り、実際に使用するテレビ番組の美術セットの一部を製作してみよう!がテーマでして、参加された方全員が、それぞれ道具を使って作ってみる、実践形式で授業を体験できる、というもの。
 
 まずは、使用する道具に関する説明から開始。2枚目の写真では、「差し金」の使い方を説明しているところです。
 この「差し金」という名前は知らないまでも、見たことはある方が大部分でしょうか。あのステンレス製の、直角に折れた形で、一辺が短く、一辺が長くなっている、あの定規です。
 
 なぐり(金づち)を使っての釘打ちの作業。
 「やる事」自体は、容易に想像がつく事とは思いますが、まずは、講師の先生が説明をしてお手本を見せます。ただ打つだけではなくて、そこにはいろいろとノウハウが存在するからです。
 
 写真の参加者の方、格好がサマになっているというか、手慣れた印象を感じ。けれど「経験はほとんどない」とのこと。
 凄いですよね〜。

 照明クリエイティブ科・放送技術科による、合宿形式の実習授業「野外ライブゼミ」。
 それでは、本番のステージの様子を、テキスト抜きの写真のみで、ご覧いただきましょう。
 出演者はそれぞれ、照明クリエイティブ科の学生達、でございます。
 
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「てるてる坊主」の威力か!!
 朝方には激しく降っていた雨も、昼に向かって次第に弱まり、そして止み。
 完全に姿を隠していた富士山も、山頂の方から雲がきれてきて、1枚目の写真です。周囲と下方の雲が同化して、浮遊状態(笑)。
 掲載した写真には見えていませんが、登山道や山小屋まで、明瞭に確認できるくらい、近くで見られる富士山なのです。
 
 ということで、その後のスタンバイは、急ピッチに進行でして、照明クリエイティブ科の学生は、リハーサルに向けて、最終チェック。
 放送技術科の学生は、カメラケーブルを布設し、カメラや付属機器をスタンバイ。 
 いずれのスタンバイに関しても、それまでの入念な準備や確認作業によって、かなりハイペースです。
 
 そして、リハーサル開始。
 実際に本番が行われる夜とは、ちょっと雰囲気は違いますが、大切なトレーニング。
 照明・映像音声ともに、「どのようにすれば、さらに良くなるか」を目標に、いろいろと吟味しながらのリハーサルです。
 
 4枚目の写真。
 超有名な男性グループのアーティスト達!
 のように見えますでしょうか。いや、見えると思います(笑)。
 実は、照明クリエイティブ科の学生達。
 出演者としても、活躍します。

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 さて話題は、3泊4日の合宿形式での屋外実習授業。照明クリエイティブ科・放送技術科2年生が参加しての「野外ライブゼミ」です。
 残念ながら、本番当日の朝を迎えても、雨は、止まず・・・.
 1枚目の写真を見ると、一種の特殊効果のように、上から水が注がれているみたいな感じ。まあ、雨なんですけれどね(苦笑)。並んでいる2人は、屋根の下にいるのでセーフ。
 昨夜の照明シュートも無事に終わり、最終調整中の様子。
 
 「せめて本番だけでも!」の願いを込めて、「てるてる坊主」さんも。
 
 映像・音声の収録などを担当する放送技術科の学生は、「できる事は先に」をテーマで、雨が降っている屋外を避け、屋内でできる事を先行作業中。
 3枚目の写真は、「雨対策」の施行中の様子。
 屋外でのコンサートライブを収録するわけですから、当然の事ながら、機材が雨に濡れないようにしてあげる必要があるのです。
 ビニールをかけて、けれど操作性は失われないようにするのが、ポイント。
 
 「ブロアー」を使って、表面のホコリなどを吹き飛ばし、その後、指の油脂を避けるように専用のペーパーを持ち、専用のリキッドを使って、中心から円を描くように・・・と、いろいろと細かいノウハウがあるレンズの清掃も。
 4枚目の写真です。

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 さて、いよいよロケーション当日。「ドラマ制作」です。
 幾度となく、ここで紹介させていただいていますが、この辺りで一度おさらいです。
 
 この授業は、4月の開講時から、毎週勉強や準備を開始。
 制作系の役割を担当する放送芸術科が、「ゼロ」の状態から、ストーリーや具体的な内容・構成などなど、制作に必要なあらゆる事を検討したり決めたりして、まさにコツコツを準備を進めてきたものです。
 8月に入り、制作以外の映像・音声・照明が本格的に加わり、ロケーション当日を迎えた、と、こういうわけです。
 1枚目の写真、使用する車輛のうちの1台。
 最近となっては、テレビ・メディアに関わらない方々でも、このようなマイクロバスを見ると、「あっ、もしかして・・・」とお思いになるでしょうか。
 ロケーションで使用する「レールトラッキングシステム(撮影移動台車)のレールを積み込んでいるところ。
 
 今日の撮影場所に到着後、急ピッチで準備を進めて撮影開始。都内のある、コンビニエンスストアーです。2枚目の写真。
 
 3枚目の写真。
 また、別の車輛の1台の車中でして、近づいてきている台風・荒天に備えて、映像・音声ベースは今回は、機材車の中に設置。狭いながらも、機能的。撮影には十分な環境です。

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 引き続き、「ドラマ制作」シミュレーション。
 まず1枚目の写真は、ベースの様子でして、向かって右側に音声ベース、左側に映像ベースとなります。
 ベース・・言わば本拠地ということでして、それぞれのロケーション専用の機材システムを使用して、収録音声の調整をしたり、カメラのカラー調整やVTRへの収録を行う場所。
 写っていないのが恐縮ですが、それぞれはタイヤ付きの台車になっていて、簡単に移動できるようになっているのです。 
 そして、左奥には、ディレクターやタイムキーパーのための、制作ベース。
 
 映像ベースには、株式会社 東通の、プロのVEさんが。音声ベースには、本学園職員が。制作ベースには、現在も放送中の「とても有名なドラマ」で活躍されている、プロのタイムキーパーさんが付き添って、学生へのコーチを担当しています。
  
 2枚目の写真。「株式会社 ブル」のベテラン音声さんが、マイクブームの持ち方、マイクロフォンの向きなどのコーチ。
 
 3枚目の写真。現在でもプロのベテラン照明マンの、本校講師の先生が、照明レフ板の持ち方、向け方のコーチ。
 
 4枚目の写真。「ドラマ制作」を担当する島﨑顧問が、「カチンコ」の出し方をコーチ。

 言うまでもなく、極めて「実践方式」で、いろいろな事を、ドンドンと学んでいきます。

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 さあ、いよいよ、ロケーション本番へのカウントダウン開始!
 ロケーションを数日前に控えた今日は、実際の出演者の方に関わる学生全員、加えて、講師や指導を担当するスタッフが勢揃い。
 まずは、出演者の方や、主要スタッフの紹介。1枚目の写真です。
 
 ただ、集まって終わりではなく、ロケーションの、特に大事な1ブロック(1つの部分)を、教室内で実際にシミュレーション。
 2枚目の写真、黒板に書かれている、シミュレーションの部分の台本(カット割り)を見ながら、進め方や演技、カメラワークなどの説明をしているところです。
 
 そして、シミュレーション開始。3枚目の写真です。
 一見すると、シミュレーションではなく、そのまま教室でロケーションをしているように見えるほど、本格的な光景ですよね。
 VE(ビデオエンジニア)や音声、TK(タイムキーパー)を担当する学生には、それぞれ、現場の一線で活躍されている方々、学生に優しく指導をしてくださいました。
 ありがとうございました。 

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 夜の盛大なBBQの後は、それぞれが自由な時間を過ごして就寝して・・・、というふうな動き、多いと思いますけれど、ところがそうじゃないのです。始まったのは「照明シュート」の夜の部。
 もちろん、一般的には、昼間の野外ライブも、頻繁に開催されていますが、この実習授業においては、本番は日没後の夜。ですから、照明のデザインも、「夜」用に作られているので、やはり、夜のシュートは欠かせないわけです。
 
 1枚目の写真、撮り方が良くなくて恐縮ですけれど、ステージ上に出演者が数人、その背後からは、幻想的な勢いを持った強い光。手前には、シュートの指示を出す学生、という構図。

 2枚目の写真。自分でも積極的に考えながら、そして、適格な指示も受けながら、シュート作業を進める学生達。
 
 効率良く、スピーディーに作業が進んでいくなか、残念ながらの雨。
 山の天気は変わりやすいですからね、当然、雨対策は既に行われていて、漏電・ショート対しても対応済み。携わる学生も、できるだけ濡れないように工夫されているので、安全安心です。

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 う〜ん、しかし、この時は、とっても良い天気でしてね。いつもの3倍以上の高さを感じる青空と、夏らしい入道雲。まあその、「この時は」が意味深いのですが・・・。
 
 再び、「野外ライブゼミ」に戻りまして、というか、もう既に戻るも戻らないも、もはや、今となっては、もう・・・と、三段重複で、この場を駆け抜けたいと思います(笑)。
 
 放送技術科の学生が、準備を進めている一方で、照明クリエイティブ科の学生は、今度は、出演者としてのスタンバイも徐々に進行。
 2枚目の写真。敷地内の体育館では、鏡を使って楽曲中の振り付けの練習中。そう、照明クリエイティブ科の学生は、照明スタッフとしてだけでなく、交代で、出演者としても活躍するのです。
 照明を「当てる立場」だけでなく「当てられる立場」の経験も、学校ならでは、ですよね。
 大切な経験だと思います。
 
 そして、3枚目の写真。
 「いただきます」担当学生による、大きな大きな「いただきます」の号令。
 
 大きな号令の意味は、4枚目の写真。
 照明クリエイティブ科と放送技術科の学生との、「懇親BBQ」でございます。
 まあしかし、懇親とするまでもなく、元来、学科を越えての仲の良さ、が、東放学園専門学校 学生の特徴でもあるわけです。