2010年10月 のアーカイブ

DSC03752sDSC03744sDSC03738sDSC03741sDSC03743s
 まずは、女子サッカーの試合から。
 
 
 
 チームは、クラスで1つ学科で1つで、という強制ではなく、クラスあるいは学科を超えて、参加したい学生が自主的に集まる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 詳しいルールを知らなくても、誰かの何かのためでもなく、自分の自分達のチームのために、ひたすら走る。
 
 
 
 
 
  

 
 
 ゴールキーパによるキック。体全体で、蹴っている。迫力は、ボールだけでなく、こちらにも伝わってくる。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 2人が転んだ直後。容赦しない姿勢の象徴。容赦しないのは、まずは自分自身に対してだろう。幸いこの2人、擦り傷だけだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 時間が経過していくと、しだいにボールが全員に行き渡るようになった。そして格好も、一段を差万味なっている。

DSC03650SDSC03665SDSC03668S
 昨日は、東放学園専門学校の「スポーツ大会」が開催されました。
 昨年・一昨年と雨で中止になっていたので、2年ぶり。東放学園グループ4校が集まっての「運動会」とは違って、1つの学校の中で、サッカーとソフトボールでそれぞれ対戦。全部で18チームの参加がありました。
 他にも広い自由広場を開放し、遊具を貸出し。つまり、学校全体での「一大レクリエーション・スポーツ編」という感じ。

 ということで、以降数回に渡って、紹介していくのですが、まず1枚目の写真。
 随分と個性的な学生が・・・ではなく、東放学園専門学校「職員の朝礼」の模様。
 まああまり、普段紹介することもないので、こういう時に(笑)。ただし、写真にはすべての職員やTAは写っていませんけれど。

  
 集合時間に近づき、学生が徐々に集まり始めました。
  
 
 

 
 
 そして開会式直前の様子。当日は天気にも恵まれ、抜けるような青空こそありませんでしたが、涼しくて運動には最適な一日でした。
 
 明日以降は、学生の活躍風景などを紹介します。

IMG_5946sIMG_5966S
 10月30日(土曜日)・10月31日(日曜日)は、東放学園専門学校の学園祭「電波祭」」の日。
自ら手を挙げて集まった学生総勢100名を超える各スタッフが、授業や就職活動などの傍ら、およそ4ヶ月前から準備を進めてきています。
 特に、本校は、2日間にかけて、合計14時間の放送を展開する「東放チャンネル」も毎年実施。2年生が中心となり、いろいろな番組作品を制作し、校内数十箇所に設置されたテレビへONAIR。日頃の、そして今までの「学習成果発表の場」なんです。学生の手作りでありながら、内容は結構本格的。この他にも、様々なイベントが開催されます。

 特別ゲストとして、30日(土曜日)には、いわゆるお笑い芸人でもあり、そして占い師でもある「島田秀平」さんも登場。あなたの明るい将来を占ってくれるかも。
 この他にも、内容盛り沢山。

 この程、ポスターと学園祭WEBサイトも完成。ぜひ!ご覧ください。
「電波祭特設WEBサイト」 http://www1.tohogakuen.ac.jp/~denpasai/top.html

 そして、まだ、正式には発表できませんが、あるテレビ局が放送しているドラマのイベントも。
 出演されている本物のタレントの方が登場する予定。
 乞うご期待!!!!!

IMG_5880sIMG_5866sIMG_5890s
 建て込み作業も終盤。空いていたスペーズに、窓枠を取り付ける作業。
 アクリル板を入れるような手の込んだ作業は、まだ行いませんけれど、様々な部材の取り付け方法を学ぶ上では、大切な作業なんですよね。しっかりと固定さえできれば良いのではなく、見た目も気にしたり、簡単にバラしたり撤収できたりすることも、目的の一部。
 そして、用途に応じて使い分けられる「釘」達。主に長さが違います。
 4つに仕切られて長さ違いの釘が入る専用の箱。釘の長さに対応して、それぞれに数字が書かれていますが、右下の「1.5」は一寸五分という意味。日本古来の長さと重さに対する単位である「尺貫法」で示されています。「一寸」は、3.03センチメートル、「一分」はその1/10ですから、「一寸五分」は約4.5センチメートルとなります。
 
 幅木(床と接する部分に付けられる部材)や目張り(パネル同士の隙間に貼られるテープ)を付けられて完成。
 最後に、関わった学生が集まって、記念撮影。カメラマンは、テレビ美術科のティーチングアシスタントです。
 
 ちなみに、今回紹介したのは、2グループあるうちの1つ。もう1グループは、1週間違いで同じ作業を行っています。
 そのもう1つのグループの活躍ぶりは、今後紹介します。
 

IMG_5760sIMG_5734sIMG_5803s
 引き続き、テレビ美術科「大道具操作基礎」、建て込みの様子です。
 
、複数のパネル同士を連結させる作業。まずは、先生が説明をしながらやって見せます。木を当てて、その上から釘を打って固定させていく作業。手際良く、あっと言う間に打ち込まれていく姿を見て、学生からは関心と驚きの声が。見られるものすべてが、ノウハウの固まりなんですね。
 
 2枚目の写真。これが、今回の課題となる美術セットの「青図」といわれている製図。
 現在のコピー機よりも前に使用されていた「青焼き機」。これで複写された図面に描かれているものは、黒色ではなく青色だったわけです。「青図」というのはその名残り。イメージしやすいように、「パース図」も描かれています。
  
 パネル同士がしっかりと固定され、起こされ立てられた後は、パネル自体が倒れないような役目を果たす、「人形(人形立て)」を、パネルの裏側に釘を用いて取り付けられます。一見、単純な作業のように見えますが、ここでも、「金づち(業界用語では「なぐり」)」の入れ方など、細かなノウハウがあるのですね。効率良く安全に作業を進めるための、大事な知識です。

IMG_5723sIMG_5737sIMG_5739s
 「テレビ美術科特集」と勝手に銘打って(苦笑)お伝えしています。
 3回に渡って紹介した作業風景、実はあれらは1日の、しかもおよそ3時間弱で行われていたものだったわけです。手際が良い、速い作業ですよね。

 そして、1週間後の授業「大道具操作基礎」では、製作したものを実際に「建て込み」作業の日。
 
 作業工房がある校舎から、テレビスタジオがある校舎まで、まずは運搬。基本的に美術セットは、軽く作ってはありますが、この運搬を通して、持ち方を学んだり体力をつけたり、ということが達成されるのです。
  
 2枚目の写真は、そのテレビスタジオの前。今まで、「Bスタジオ」という最も大きなスタジオを何度か紹介していますが、実は、他にもスタジオがいくつか。今回美術セットを建て込むのは、「Aスタジオ」です。

 使用する部材をすべて入れた後は、製作したパネルを連結させていく作業が3枚目の写真。
 設計図のレイアウト通りに裏返して置き、補強をしながら、釘を打っていくことになります。

IMG_5534sIMG_5526sIMG_5514s
 前回紹介した「茶チリ」、使用するすべてのパネルに貼り終えて、次は、水性塗料の塗装の工程に入ります。
 今回は、「部屋」の設定で作り上げるパネルは12枚。これらに、白色に近い灰色の塗料が塗られます。三箇所に分かれて、学生がそれぞれを分担しての作業。「ローラー刷毛」を使って、手際良く進められています。
 
 刷毛に浸す塗料の量や塗り方、重ね塗りのタイミングによっては、均一に綺麗に塗れないことも多いのですよね。この授業は1年次の実習授業。入学してからの数ヶ月間、「塗り方」だけを教わり練習してきたわけではないはずなのですけれど、手際良く、丁寧に塗られていきます。もちろん、先生方に教わりながらの作業ですが、「造ること」が好きな学生達なのだなと、つくづく感じる瞬間でした。
 
 
 一方では、同時進行で、パネルに取り付ける「窓枠」の造作。3枚目の写真です。
 女性が多い学科ではありますが、こちらは男性陣が担当。木ネジを打つドリルの使い方や、部材の支え方などを、ベテラン職人である講師の先生から、伝授されています。

IMG_5424sIMG_5480sIMG_5439s
 さて、いよいよ本格的な作業開始。テレビ番組の美術セットとして背景に多用される「パネル」の色塗りです。
 
 1枚目の写真は、既存のパネルに「茶チリ」という紙を貼る準備をしているところ。ちなみにこの「茶チリ」は、襖(ふすま)の下地紙としても使われているものなんです。
 パネルの前面は、ベニヤ板が貼られているのですが、これに直接、水性塗料を塗ると、塗料が染み込んでいくので、何度も重ねて塗る必要がありますし、ベニヤ地の木目も出てしまいます。このために、専用の紙を貼って、塗料のノリを良くして綺麗に仕上げるわけですね。

 2枚目の写真、前回紹介した「糊」と塗布している最中です。ブレている事からも解るように、途中で乾いてしまわないように、手際よく専用の刷毛で塗られていきます。
 
 そして3枚目。これはちょうど「茶チリ」を貼付けた直後の模様。専用のヘラを当てて、中に残っている空気を出したり、糊を全体に馴染ませたりしています。
 シワがよったり小さな凹凸ができると、スタジオで当てられる照明の角度によっては目立ってしまうので、「出来」を左右するデリケートな作業なんですね。
 

IMG_5362SIMG_5382SIMG_5413S
 いよいよ今回からは、テレビ美術科(今年度2年次は演出デザイン科)作業工房での、実習風景の紹介です。
 
 授業のタイトルは、「大道具操作基礎」。美術セットを作るところから始まり、それを組み上げ、完成後にバラシをするまでの、一連の作業を学ぶ実習授業です。当然ですが、こうして簡素化された表現よりも、実際はとても奥が深いことは、言うまでもありません。
 
 1枚目の写真。授業を担当する講師の先生から、作業の説明などを受けている学生達。大勢が関わる作業には、こうしたブリーフィングが欠かせないですよね。
 
 作業開始直後が、2枚目の写真。使用するパネルを運び出している最中です。ちょうど3枚のパネルそれぞれを持っている学生の姿が見えます。本人達は気がついていないかもしれませんが、3人とも同じスタイル。動作に慣れていて、洗練されている証しかと推察されます。
 
 そして3枚目。先生と学生2人がかき回しているのは、「のり」。水で薄めて使う障子のりの一種です。ちょうど、教えながら先生がかき回している最中を撮影したもの。
 何気ない写真ですが、右手で持っている棒の下の部分がブレて写っているのに対して、左手で持っている棒の上の方は、ほとんどブレていないのが、ポイント。職人の「技」を感じます。

  (写真をクリックすると、拡大表示されます)

IMG_5379SIMG_5393SIMG_5392S
 続いて道具類の紹介。と、言っても沢山あって一度には伝えられません(苦笑)。今回はその一部を。
 
 1枚目の写真、主に「刷毛(ハケ)」の類いです。ぶら下げられているものを、上から撮影。
 上の見える、柄(え)が青いものは、「糊刷毛」。壁紙や障子紙を貼る時にも使いますよね。その下、もう柄の原色を留めないものが、主に水性塗料用の刷毛。その下は、お馴染みの筆。写真にはありませんが、ローラー刷毛もありました。
 
 2枚目、説明するまでもないですが、釘が沢山。ポイントは、すべてが新品ではない、ということ。多少曲がっている程度であれば、再利用。高価なものではないとは思いますが、「無駄を省く」という精神、大事ですよね。ちなみに青く見えているものは、「ハンドマグネット」という、「釘回収器」です。
 
 3枚目、黒と赤の柄の道具が見えていますが、これが「パワークランプ」。「万力(まんりき)」とも言いますよね。工作の経験がある方でしたら解ると思いますが、部品や部材を「固定する」ということが、まずは大事。
 ちなみに、右上のお茶のペットボトルは、巨大な作り物。大きさの感覚が麻痺するほど、上手に出来ていますね。 

IMG_5394SIMG_5375S
 東京都大田区の方には、比較的狭いスペースでいろいろな工具が雑然とならび、その中どこも薄汚れているような小さな町工場(まちこうば)が沢山あります。しかし、そういうふうな場所でも、世界中に輸出する重要な製品を作っていたり、1/1000ミリオーダーの超精密機器を作っていたりして、驚かされることも多いわけです。つまり、それらの環境と、その中から作られる物の質とは、直接関係ない、ということ。むしろ、綺麗で広い環境より洗練されたものができる、そう感じることもしばしば。
 
 写真は、前回の続きで、テレビ美術科の作業工房の模様。1枚目は、「抽象絵画」を描いている最中の絵、ではなくて、工房の床を撮影したもの。まるで、キャンパスのように見えます。
 2枚目は、洗い場の様子。手前は洗濯機なのですが、一見そのようには見えませんね。その奥には水場が。
 洗面台がいくら汚れていても、水栓器がいくら汚れていても、そこから出てくる「水」は、常に綺麗なんですよね。
 

IMG_5374SIMG_5372SIMG_5363S 
 今までは、組み上げている様子や完成したものは、何度か紹介してきたわけですけれど、それ自体を作っている様子や作っている場所は、ほとんど紹介しませんでした。
 そこで、満を持して、というわけでもないのですが、その様子を詳しく紹介しようという試み。何か、というと、番組の制作で使用する「美術セット」や様々な「道具」、そしてそれらを「創作し製作している場所」です。
 
 東放学園専門学校には、「テレビ美術科(今年度2年次まで演出デザイン科)」という学科があって、ここで、美術セットなどに関わるいろいろなことを、日々勉強しています。そこでまずは、その作業工房の様子を紹介。

 1枚目の写真は、入り口に近い部分。カラフルなロッカーが並んでいますが、ここは学生の着替えや使用する道具が置かれている場所。ペンキを塗ったり造作をしたりする時には、服が汚れるので、作業着に着替えて授業に望んでいるのです。
 
 2枚目の写真は、整然と並べられた木材やパネル。何かを作る度に新しい木材を使用するのではなくて、いわゆる「使い回し」できるものは保管して、再利用しよう、という目的。
 
 3枚目の写真は、主に「塗る」ための材料が置かれている部分。まさに「工房」ならでは、という様子ですね。塗料の他に「吹き付け」に使用する「コンプレッサ」も置いてあります。

IMG_5319sIMG_5323s 
 プロのVE(ビデオエンジニア)の方を迎えての、放送技術科1年生「映像テクニック1」。
 どんな面白い話をされたのか、ここではあまり詳しくは伝えられないのが残念なのですが、たとえば、2010年4月からTBS系列で放送されていた、あるドラマでは、「下町の雰囲気や人情味を、映像の色でどう表現したのか」という話。
 また、「マフィアの迫力や恐さを肌色の補色(肌色と真反対の色)で表現した」という2006年のあるドラマの話や、1979年から断続的に放送されていた、あるドラマでの、「第5シリーズと第8シリーズにおける教室の色や明るさの違い」という話・・・などなど。
 その他には、実際の仕事現場の様子や、あるスタジオの映像系統図(機器同士を結ぶ配線図)の紹介も。
 ほぼすべての学生がビデオエンジニアに対して魅力を感じたでしょうし、ビデオエンジニアを目指そう、と改めて心に決めたりした学生もいたでしょう。
 とにかく沢山の興味深いを伺うことができました。 

IMG_5316sIMG_5315S
 今回紹介するのは、放送技術科1年生の授業「映像テクニック1」です。
 この授業をメインで担当するのは、過去数十年に渡って、テクニカルディレクターとしてTBSのドラマ制作に携わってきた本学園の顧問。
 一口に「技術スタッフ」と言っても、いろいろな役割を担う、様々なスタッフの集合体なんです。その各人がどのような仕事をするのか、どのようなスタンスが大事なのかを、詳しく解説していくのが、この授業の内容。
 
 今回の授業は、株式会社東通 制作技術事業部 技術部 竹若 章 様をお迎えして、「VE(ビデオエンジニア)の仕事」というのがテーマ。
 最近ではTBSドラマ「新参者」のVEを担当されていて、ドラマ以外でも、各中継やニューススタジオでの業務も担当されている、まさに、ベテラン中のベテラン。
 いろいろな興味深いお話をされていました。
 (明日に続く)