東京都大田区の方には、比較的狭いスペースでいろいろな工具が雑然とならび、その中どこも薄汚れているような小さな町工場(まちこうば)が沢山あります。しかし、そういうふうな場所でも、世界中に輸出する重要な製品を作っていたり、1/1000ミリオーダーの超精密機器を作っていたりして、驚かされることも多いわけです。つまり、それらの環境と、その中から作られる物の質とは、直接関係ない、ということ。むしろ、綺麗で広い環境より洗練されたものができる、そう感じることもしばしば。
写真は、前回の続きで、テレビ美術科の作業工房の模様。1枚目は、「抽象絵画」を描いている最中の絵、ではなくて、工房の床を撮影したもの。まるで、キャンパスのように見えます。
2枚目は、洗い場の様子。手前は洗濯機なのですが、一見そのようには見えませんね。その奥には水場が。
洗面台がいくら汚れていても、水栓器がいくら汚れていても、そこから出てくる「水」は、常に綺麗なんですよね。