ノウハウの固まり

2010年10月17日 テレビ美術科,実習風景

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 引き続き、テレビ美術科「大道具操作基礎」、建て込みの様子です。
 
、複数のパネル同士を連結させる作業。まずは、先生が説明をしながらやって見せます。木を当てて、その上から釘を打って固定させていく作業。手際良く、あっと言う間に打ち込まれていく姿を見て、学生からは関心と驚きの声が。見られるものすべてが、ノウハウの固まりなんですね。
 
 2枚目の写真。これが、今回の課題となる美術セットの「青図」といわれている製図。
 現在のコピー機よりも前に使用されていた「青焼き機」。これで複写された図面に描かれているものは、黒色ではなく青色だったわけです。「青図」というのはその名残り。イメージしやすいように、「パース図」も描かれています。
  
 パネル同士がしっかりと固定され、起こされ立てられた後は、パネル自体が倒れないような役目を果たす、「人形(人形立て)」を、パネルの裏側に釘を用いて取り付けられます。一見、単純な作業のように見えますが、ここでも、「金づち(業界用語では「なぐり」)」の入れ方など、細かなノウハウがあるのですね。効率良く安全に作業を進めるための、大事な知識です。