2010年9月 のアーカイブ

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 実習授業「ドラマ制作」。先週から今週にかけては、編集作業が行われました。
 今回は、その模様を紹介します。
 
 まずは、PCで行う「オフライン編集」。
 ディレクターが中心となって、言わば設計図のような「カット割」を基に、ストーリー通りに映像を繋げていく作業。
 実際の現場で活躍するプロの編集マンが、先にお手本を見せる。
 
 
  
 
 そのお手本を元に、学生自身が編集。
 同じ機器、同じ環境での、プロの方からの伝授。こうした、言わば「説得力」は、得たノウハウを、そのまますぐに使い、そして披露する、大きな力となる。
 
 
  
  
 
 
 
 次は、本格的な専用の編集設備で行う、「オンライン編集」。
 背後で見守るように座る、編集担当の職員の指示を、適宜受ける。
 常に隣にいないのは、既に教わった知識を、学生自身の力で引き出すため。
 
 
  
 

 
 「オフライン編集」から引き続き「オンライン編集を担当する2人の学生。
 相談したり知識を出し合ったりして、作業を進めている。お互いに勉強になることは、間違いない。
 そして、共通している、真剣な眼差し。
  
 
 
 
 
 
 プリントアウトされた「EDLデータ」。
 「オフライン編集」での編集結果が、リスト化されたもの。
 編集は、映像の1フレーム毎にアドレスされた「時間の定規」である「タイムコード」で、位置指定を行いながら作業を進めていく。
 1フレームはおよそ1/30秒。つまり、映像を編集するタイミングも、1/30秒で決める。

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 昨日紹介した、照明クリエイティブ科1年生対象の「番組制作論」。実はほぼ同じ時間で、放送技術科1年生対象の「テレビ照明」という授業も実施されました。

 放送技術科を卒業して、ENG(エレクトロニクスニュースギャザリング:報道やVTR番組等取材用のカメラ等一式もしくはその収録スタイル)の業務を担当している会社では、カメラマンになる前、アシスタント時代を中心に、比較的簡素な照明を担当することがあるのです。
 もちろん、スタジオや中継技術を担当している会社での仕事でも、カメラマンの照明に対する知識やある程度の技術は、必須。むしろ、知らないとカメラの仕事はできない、といっても過言ではありません。

 そこで、ENGやロケーションで使用される照明機材を使用して、機材名や使い方、基本的な照明のあて方や関わる知識などを、体験しながら学ぶ授業を実施。肉眼での見た目とカメラを通しての見え方の違いなどを目の当たりにして、「照明の重要性を学びました。

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 このブログでお伝えするのは、実習系が多いですね。基本的に実習系の授業が多い学校ではあるので、まあ、そうなるわけです。そこで今日お伝えするのは、座学系授業。

 日頃は、放送技術系を中心に授業を担当している、「ドラマ制作」でも紹介した、元TBSのドラマのテクニカルディレクターで、現在学校法人東放学園の顧問である、島﨑が担当する、照明クリエイティブ科1年生の授業「番組制作論」。
 主に、ドラマの制作手法を全般に、ドラマにおける照明の重要性やそのテクニックを教えています。
 テクニカルディレクターとは、カメラマンを長年経験した人が担当するケースが多いのですが、音声・照明などを含む技術全般の責任者であり統率役なので、当然、照明に関する知識も備わるのですね。それを学生に、実体験を交えて説明。

 今回は、島﨑が以前、テクニカルディレクターとして担当した、「ビューティフルライフ」(TBS系列2000年1月から放送)についての話。
 ドラマ中の大規模なロケでの照明プランや、台本の読み方など・・・。
 興味津々も興味津々。学生達は、熱心に聞き入っていました。
 (テレビモニターは、台本中のカット割りが写っている)

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 「ドラマ制作」スタジオ収録の模様、その3。

 この日の3つ目のブロックの本番直線。
 ロケーションのスタイルとは違い、スタジオでは、4台前後のカメラを切り替えながら、ブロックやシーンをひとまとめにして収録。
 ブロック内のカット数(カメラ切替の回数)が増えるほど、カメラマンやそれを切り替えるテクニカルディレクター、そして、音声や照明のスタッフの難易度が増していく。
 
 
 
 出演者が演技をするセットの手前側からの撮影が一般的。けれど場合によっては、セットの上にカメラを載せて、脇からのアングルにしたり、被写体に近接したりして、撮影する必要もでてくる。
 撮れるものは、どんな手間をかけても工夫して撮る。テレビドラマにおいて、この努力は欠かせない。
 
 
  
 
 
 
 ロケーションでは、もっぱら手で腕で支え持っていた、ガンマイク。
 スタジオでは、「マイクロフォンブームドリー」という専用の機器を使用して録ることが多い。
 写真右奥から、左手前に見えるマイクの向きや高さを操作。両者間はおよそ5メートル。
 この難しさやノウハウは、ここでは伝えられない。
 
 
 
 最終ブロックに入る前の、打合せ。
 出演者の演技や、カメラのカット割を確認し、各セクションで吟味しながらの、いわば作戦会議。
 後ろに見える3台のテレビモニターは、このブロックで使う3台のカメラの映像を、個別に映し出している。
 カメラと被写体の関係が、数センチとか数度、というときに、特に威力を発揮する。
 
 
 
 
 
 そのテレビモニターを見ながら、被写体の角度や向きを微妙に調整。
 全体指導の島﨑だけでなく、アシスタントディレクターも、真剣。
 我々の普段の肉眼・観察眼のように「自然に見せる」ため、のこと。
 
 
 
 
 
 そしていよいよ、撮影オールアップ。
 集合写真に写る、学生スタッフの一部分。
 単なる最後の記念撮影、という意味合いだけではなく、「我々がこの作品を作ったのだ」という、責任の主張でもある。
 一人一人が笑顔で、そして、責任を負う、ということ。
 写れる権利だし、写る義務である。

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 引き続き、「ドラマ制作」スタジオ収録の模様。いよいよカメラリハーサル開始です。
 
 サブコントロールルーム。
 今回は、6台のテレビカメラをブロックごとに使い分けての撮影。
 座る人は、右からテクニカルディレクター・ディレクター・タイムキーパー(スクリプター)。
 それぞれの座る位置の違いのように、演技や出演者の動きを、少しずつ違った角度から観ている。
 
 
 
 
 長年、カメラマンやテクニカルディレクターとして、主にTBSのテレビドラマを作り続けてきた島﨑。この授業では、全体を指導する役割を担っている。自らが経験したカメラについても、もちろん、細かく指導していく。
 
 
  
 

 
 本番中のカメラマン。
 座っているのは、「箱馬」と言う名の道具。この場合、「座ること」は、カメラを操作しやすい、という「環境づくり」において、大切なこと。安定的なカメラワークを達成するからだ。 
 
  
  
 
 
 
 
 
 いくつかのブロックを終えて、セットチェンジ。
 部屋の美術セットを、現代の設定に変更する作業中。 
 美術や装飾を担当するスタッフが、カーテンレールを取り付けたり、棚の中に「置き物」を配置したりしている。
 
 
 
 
 
 
 セットチェンジの完成間際。 
 円卓はソファセットに、黒電話はファクシミリに、箱形のテレビは液晶に変わった。
 このような道具や置き物の装飾は、実際には意識的には見られることは少ないが、役者や時代背景の設定、ドラマ全体のディティールを表現する上で、かなり大事。
 
 
 
 
 収録の前半を終えて、昼食休憩。
 出演者やスタッフの弁当を用意する、制作担当の学生達。
 並べている弁当は、数種類を用意。それぞれの「好み」や「量」を配慮してのこと。このようなきめ細やかな気遣いは、どのスタッフにも欠かせない要素。どれもこれも、経験だし勉強である。
 

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 東放学園専門学校の全学科2年生が参加する、実習授業「ドラマ制作」。
 屋外でのロケーション収録も無事に終了。次は、スタジオ部分での撮影です。
 
 制作や美術を担当する学生が、早朝から準備中。
 このシーンの設定が、主人公の子供の頃。 
 羽が緑色の扇風機、右奥に見える黒電話、そして円卓。
 哀愁が漂う。
 
 
 
 
 
 インパクトドライバを持って、時計を掛けるためのネジの位置を調整しているのは、演出デザイン科の美術担当。
 姿は、プロのスタッフ並に、かなり凛々しい。カッコ良い人は仕事もデキる。
 
 
 
 
 
 
 
 照明に、専用のフィルターを取り付けている。
 消費電力は、1000ワット。電熱線の電気ストーブより熱い。だから、手早さが大事。
 このフィルターは、家庭の暖かさを演出する。
 
 
  
 
 
 
 
 
 各セクションの準備がほぼ終わると、出演者をスタジオに迎えいれる。
 照明がしっかりと照らされた場所に立っていただき、アシスタントディレクターが、役名と本名(芸名)を紹介する。紹介することは当然だが、この「場所」も大事。
 
 
  
 
 
 
 その後は、ドライリハーサル。カメラも音声も照明も、機材を使わず、台本と照らし合わせながら、肉眼で出演者の演技を見る。
 関わるスタッフが、ほぼすべて参加するので、遠巻きに立つと、こうなる。 
 
 
 
 
 
  
 次に、あらかじめ決められている「カット割り」に、カメラ番号を入れたり、詳細を検討したりする「技術打合せ」。
 出演者の演技全般を考慮し、4台前後から相応しいカメラとそのアングルを選択し吟味する作業が主。この時点でもカット割りを変更する場合もある。
  

ゴルフ教室

2010年9月2日 実習風景

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 通常授業のない8月から9月にかけては、既に紹介させていただいている「サマーソニック」や「横浜ハイスクールミュージックフェスティバル」そして、「ドラマ制作」の他、さまざまな集中講座や課外授業などが行われています。
 

 そして、さる8月16日からの3日間は、「ゴルフ教室」。学校法人東放学園のグループ他校を含めた合同授業として、東京ゴルフ専門学校・ハイランドセンターで開催されました。
 プロのゴルフプレーヤーの方々によるコーチ、レッスン。猛暑の中、参加した学生は熱心に、打ち込んでいました。

 内容は、ゴルフ基礎講座から始まり、スイング・アプローチなど。かなり充実した3日間になったのではないでしょうか。
 最終日には、参加した学生でスコアをつけながら、実践プレー。一人ずつ、修了証もいただきました。
 ゴルフは、社会に出てから、とかく機会が増えるもの。
 学生のうちに、基礎的なテクニックを身につけておくと、後で苦労しないでしょうね。