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 完成した作品が、なかなか紹介できなくて、イカントモシガタイ・キョウシュクシゴクでございます。
 当ブログ、テレビ美術科抽出ページのこちらの中にある「細かく、そして、リアルに」の続く内容。
 数多くの作品の中から、製作途中を頻繁に取り上げさせていただいた2つを中心に、紹介いたします。
 
 上の左の写真、ほぼ全身を発泡スチロールの粉だらけにしながら、一生懸命、造形に取り組んでいた姿。
 こちらの完成作品が、右の写真の「絵の具」。
 チュープ本体の型ももちろん、巻いている紙のデザインというか造り込みも秀逸ですよね。
 流れ出ている絵の具自体も、リアルです。
 
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 造形が終了した発泡スチロールに、パテ剤を塗込んでいる写真が左。
 この完成品が、右の写真です。
 こちらも、一見、本物と見間違う程の完成度。グラデーションの塗色もナチュラルですよね。
 そして、何しろスゴいのは、缶の凹みの表現。これ、もちろん、削り出しで造作したもの。潰された缶、つまり「結果、そうなってしまった形」を再現するということは、難しいと思います。スゴく。
 学生さん、みんな手先が器用で、観察力も高いのですね。

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 2回続けてお伝えした照明クリエイティブ科の学生による、照明の仕込み。実は、他の学科が集まる前に行われていたことなのです。
 なぜかというと、その記事でも紹介しましたが、照明バトンを降ろしての、集中的な急ピッチな作業なので、人が大勢いる環境では、難しいからでしてね、その分、早く登校しているのです。
 
 そして、その後に行われるのが、関わる全スタッフが集まっての、ブリーフィング。言わば、朝礼です。
2年次のすべての学科が参加しての「番組制作演習」です。 
 
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 4枚の写真は、実施曜日違い・グループ違いの、それぞれの様子。
 放送芸術科の学生が担当する、プロデューサー・ディレクターが朝の挨拶を行って、意志の統一を計ります。
 現場での実際は、それぞれのスタッフが必要な時間に集まり出して作業を開始する、という流れなのですけれど、ここは学校。
 学ぶ精神も、創る精神も、「一致団結」が必要。まずは、その気持ちが大事だからです。

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 前回に続いて、照明クリエイティブ科の学生による「番組制作演習」照明仕込みの様子です。
 1枚目の写真。学生が見ているのは照明の仕込み図。
 言わば、設計図や配置図に当たるものでして、最初に決められる照明のデザイン、これを実現するために、「この位置にはこの種類のライトを、ここには別の種類のライトをいくつ並べて・・・」というような照明プランが記載されているもの。
 もちろん、その仕込み図も、学生が考えて描いています。
 
 その仕込み図を確認しながら、急ピッチに作業を進行。
 ライトを吊るす照明バトンには、標準的・汎用配置的なライトが付けられているので、これらを移設したり外したりしながら、必要なライトを取り付けていきます。
 
 3枚目の写真。こちらの学生が持っている紙は「パラフィン紙」。光を広い範囲に拡散させるディフューザの1つです。
 この紙をライトの前に付けると、強い光がマイルドに、広い範囲に行き届くわけです。
 電球は非常に発熱しますからね、紙は紙ですけれど、耐熱性が高い、専用のパラフィン紙。
 安全のためにヘルメットを被りながらの作業です。

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 さて、今日の1枚目の写真。
 銀色の物体が丸い口を開けて、一見、ちょっぴりミステリアスな雰囲気(笑)。
 まあ、実際はそんな事なくてですね、照明灯体の一種で「ミニパーライト」(パー=PAR:Parabolic Aluminized Reflector)。
 電球の特性から、照射範囲が比較的狭角で、音楽ライブなどで、あの「光の筋」を出しているライトの1つです。
 
 写真は共に、「番組制作演習」照明クリエイティブ科の学生による照明仕込みの様子。
 毎週2日ずつ、グループ毎に実習を進めるスタイルですので、各グループの実習風景を取り混ぜながら、紹介していきます。
 
 2枚目の写真。これは、ミニが付かない「パーライト」。
 特に音楽番組は、照明による「光の演出」が欠かせませんからね、使用するライトの数も必然的に多くなるわけです。
 そこで、本格的な仕込みに入る前に、まずは、使用するライトを集めて用意する、という作業からスタート。
 
 その一方では、通常、天井近くに上げられている「照明バトン」を降ろして、こちらのスタンバイ。
 分担して効率良く、作業を進めていきます。3枚目の写真。

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 5月11日以来、今年度4回目の紹介となる「ドラマ制作2012」。
前回の「プロットをブラッシュアップ」。票数の多い2編について、制作系スタッフとして携わる放送芸術科の学生を中心に、さらに意見を出し合っての吟味。
 このような経過を通って、より膨らみを持った2編。
 今回はまず、それらのプロット案を企画した2名の学生が、プレゼンテーション。この様子が1枚目と2枚目の写真。
 
 プロットのコンセプトやポイントやを改めて伝えた後に、多数決。
 さあ、果たして、どちらのプロット案が選ばれたのか、というと・・・
 実は、どちらも完全な同数。
 
 ということで、検討した結果、2つのプロットのコンセプトを融合して、新たなプロットを作成することに。
 なぜならば、どちらのプロット案も、「夢」「希望」という点で、テーマが同じだったからです。
 このような過程を経て、次第に、土台作りが、進んでいきます。

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この日は、土曜日ということもあって、人は少なめで穏やかな様子。
写真左が改札口ですけれど
朝は人をかき分け、そして、夜は蛍光灯の明かりが際立ち
上に視線を向けない限り目立たず解らないのですが
天井には、明かり取りの白い小窓があって、改札前はひと際明るいのですね。
朝の通学ラッシュ時には、改札をでる学生達で、行列ができるほどの駅構内。

 

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そして、改札口を出て、切符の自動券売機付近を。
写真左側には、数年前までカレーショップがあって
学校へ向かうには、その間の小道を進みました。
さらに、もっと前には、写真左方の広場自体がなく
ファストフード店があったり、小さな商店があったりと
今とは、かなり違う駅前だったのです。

東放学園専門学校に通う、大半の学生が使用する鉄道「京王電鉄」。
卒業して、何年かが経過すると
楽しい学生生活や学校での想い出と共に、この、京王電鉄での通学、
そして、学校舎への道の、風景の記憶も、よみがえるでしょうね。
授業の後、友達との会合の後・・・などなど
その時のライフスタイルと同義に、学校周囲の風景も
想い刻まれるものではないかと、想像されるわけです。
 
と、いうことで・・・
満を持して?(笑)のシリーズ「明大前駅からの校舎」その1のスタートです。
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京王線新宿駅への上りホームを下車したところ。新宿方面を観たアングル。
このアングルの、この辺りの様子の記憶は、ほとんどないでしょうね。
学校へ向かう道筋の、ほんの一瞬の過程でしかないからです。

 

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電車が通り過ぎた後のホーム。
「朝の眩しさ」を感じる、そんなひととき、そんな風景。
今日これからの時間というものを、最も凝縮して感じるところ。
抽象が具現化するきっかけの光景が、ここに広がっているのです。

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在りし日の、校舎内ロビー。
陽が傾き、降りていくひとときの、放課後。学生達が集まって、何かをしている様子。
2枚目の写真をご覧いただくと、まあアレですね、
知っている人には解り、知っていない人には解らないという
ごく当たりまえな表現しかできないのが恐縮ですけれど
「手八」と読んでいる、手に持つ「8の字巻き」の練習風景です。
カメラマンも音声マンも、共にアシスタントの時期には、この「手八」は必須の作業。
まずはこれができないと、この先に進めない、と言っても、過言ではありません。

 
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なぜ、「8の字巻き」にする必要があるのかは、文章だけでは簡単に説明できないので、割愛しますけれど
ケーブルの内部構造や、巻く事によって生じる「ねじれ」、ケーブルのクセ・・・
などの影響が主な理由なのです。
写真はそれぞれ、先生がお手本を見せて、速く確実に巻く方法を伝授。
そして、学生が練習をするという様子です。
 
特筆すべきは、放課後であり授業中ではない、ということ。
つまり、学生が自主的に集まって、自主的に練習しているわけです。
あくまでも、自分のため!ではありますけれど、
素直に、偉いな! やるな! とも思います。


 ということで、本番前日にテレビ美術科が建て込んだ美術・大道具。
 実際にどのように使用されたのかを、「いきなり!」の本番中動画でご覧いただきましょう。
 番組制作演習の本番、CM中の転換の様子です。
 
 15秒の短時間で、歌のコーナーからトークのコーナーへ。出演者やスタッフ、それに、もちろんテレビカメラなどの、一斉移動。
 言うまでもなく、学生の動作、とても機敏。他の細かい説明は、不必要ですよね。 

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 さて、話題は再び「番組制作演習」本番前日の、テレビ美術科学生による美術セット建て込みの様子に戻ります。
 あの「SFテイスト」のトークショーコーナー用の建て込みの一方では、歌のコーナー用の美術セットの建て込みも。
 こちらは緑色と茶色のデザイン。SFとは趣きが違うテイストですね。
 
 当然の事ながら、番組によって美術セットのデザインは変わりますからね、その建て込みの方法も変わる。そうなると、個々の細かな作業も変わるわけです。
 その比較的細かな作業や加工にも、いろいろなノウハウというか、合理的な手段というものが関わりますからね、その都度、授業を担当している講師の先生が、アドバイスをしながら、そして一緒に手伝いながらの作業。
 この一つ一つの積み重ねが、欠かせない経験になって、とても勉強になるのです。
 
 3枚目の写真。これが今回、建て込みに勤しんでいる美術セットの「青図」。
 主に、スタジオフロアーに対する美術セットの配置を示したものでしてね、これを見ながら、作業を進めていきます。

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「番組制作演習 テレビ美術科編」は一旦お休みして、今回は、この授業。
 1枚目の写真。場所は、実習授業中のテレビスタジオですけれど、テレビカメラや美術セットなどの見えず、代わりに、赤色の丸い物が見えますよね。これらの赤色の物体は何か、というと・・・
「カメラケーブル」なのでございます。
 
 一つの固まりが100メートルの長さになっていて、これを「八の字」形象に巻く練習。
 将来、立派な一人前のカメラマンになるためには、まずは「アシスタント」業務。
 ただ、アシスタントと言っても、この仕事の範囲はかなり広いわけですけれど、それらの沢山の業務の中の1つに、カメラケーブル巻きが含まれるのです。
 言い方を替えれば、この「八の字巻き」を確実に速く巻くということが、差し当たり求められる必須の技術、ということ。
 
 写真の授業は、放送技術科の1年次の実習授業。
 テレビカメラの操作に関する実習がメインテーマの授業ですけれど、カメラケーブルの構造や取扱いについて、一通りの説明を受けた後は、ケーブル巻きの練習。
 立派なテレビカメラマンになるためには、絶対的に欠かせない要素の1つなのです。

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 床材の一通りの仕込みが終わると、パネルの搬入。1枚目の写真。
 スタジオフロアーの一角に設けられる、トークショーの美術セット(背景)として、使用される物です。
 一見、宇宙・銀河の様相で、SF(サイエンスフィクション)チック。もちろん、今回の番組本番のために、テレビ美術科の学生が製作したもの。
 これは、「塗装」というより「絵画」と言った方が良いでしょうね。デザインというより、アート。力作です!!
 
 このような道具や装飾各々の製作は、日頃の定常的な授業時間外の、放課後などを利用しての作業。言わば、準備の準備でしてね、これが、8月までの授業期間中、毎週、そして、毎日のように、行われているのです。
 
 そして、2枚目の写真。女性が独りでパネルを持ち運んでいる様子。学生ではなくて、テレビ美術科ティーチングアシスタントの職員。
 ベニヤも、垂木も、それぞれ単体では軽いですけれど、それが合わさってのこの大きさだと、実は、以外に重たいのですよね。
「学生には負けていられない」という決心の下、頑張ってます!
 
 パネルが並べられると、転倒しないように背後から添えるように支える「人形」を釘で打ち付け・・・
 いくつかに分割されたパネルを、安定的に接合させるために、パネル同士を、添え木を当てて釘で連結。
 3枚目も4枚目も、釘を打つ何気ない様子の写真ですけれど、非常にサマになっていて、格好良いです。

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 はい、この流れで引き続き、テレビ美術科の実習授業の様子を紹介しましょう。
 授業は、東放学園専門学校2年次の全学科合同実習の「番組制作演習」です。
 
 1回の本番のスタンバイに対して、その作業を開始するのは、テレビ美術科の学生。本番日前日の夕方からテレビスタジオに入ります。
 なぜならば、本番当時は照明や音声、そして映像や制作部門の、総勢数十名の学生スタッフがスタジオに入るわけでしてね、その状況下では不可能な作業が、沢山あるからです。
 
 1枚目の写真、真俯瞰(被写体に対して真上)からのアングルで、一見して解りづらいですけれど、スタジオフロアーに「床材」を敷いている様子。
 この作業は、まさに、人が沢山居る状態では不可能ですよね。
 
 敷くだけでなくて、床材同士をつや消しテープで固定して、ズレないようにする作業も。2枚目の写真。
 重たいロール状の床材を持ち込み、少人数の精鋭集団で、手際良く進めていきます。
 
 一方、スタジオフロアーの別の場所では、その床材の上に敷かれた「サンプレート」(硬質塩化ビニル板)に、記しを付けているところ。
 あてているメジャーは、先日の「オープンキャンパス 体験入学」で紹介した、尺貫法によるメジャー。
 少し見づらいですけれど、右に見える「10」という数字が、「10寸」で「1尺(およそ30.3センチ)を示す部分です。

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「大道具を作ってみよう!」というテーマで、美術・大道具製作を行ったテレビ美術科の作業工房を飛び出して、次の場所はテレビスタジオに隣接した美術・大道具倉庫へ。
 引き続き、「オープンキャンパス 体験入学」テレビ美術科の紹介です。
 
 ここは、日頃の使用頻度が高く、汎用性が高い美術セットを収納したり、大道具の建て込みに使用する道具などが置かれているスペース。
 担当の職員が、それぞれの道具の名称や、どのように使用されるのかなどを、配布する資料と共に説明している様子。1枚目の写真です。
 特に、背後に見ている木製の道具2種類は、非常に使用頻度が高い物でしてね、これらを使用しない事はない、と言っても過言ではありません。
 ちなみに、白色の丸い物体の奥が「平台」、その右に積上っている物が「箱馬」です。
 
 そして、次の場所は、テレビスタジオのスタジオフロアーでの見学。
 スタジオ環境の説明と共に、製作された美術や大道具などが、どのようにスタジオに配置され使用されているのか、などの説明を受けている写真が、2枚目と3枚目。
 
 最後に、就職資料室にて、就職や進路に関する説明を。
 何と言っても、就職するために、そして、現場で活躍するための専門学校ですからね。この話は欠かせないわけです。
 
 以上、「オープンキャンパス 体験入学」テレビ美術科編でございます。
 体験入学の内容は、日程によって異なりますので、ご確認の上、ぜひ!ご参加ください。