2010年11月 のアーカイブ

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 前回の記事に続き、照明クリエイティブ科1年次の実習授業「PC Console1」の紹介です。 

 今回の授業で使用する11式すべてが照明バトンに設置されて、電源線なども結線されて、いよいよ使い方の説明。履修している学生を3グループに分けて、11式のムービングライトを3式のコントローラーで制御します。
 写真をご覧いただければ一目瞭然かと思うのですが、「PC Console」の「PC」とは、あのパーソナルコンピュータのPC。コンパクトな専用コントローラーとセットで、PCも使用されるわけです。ライト自体の動きや色や明るさなどを、WindowsOSに専用のアプリケーション、そしてキーボードやマウスで設定したり制御したり。凄いというか不思議というか、まあ、ともかくそういう時代なのです(笑)。
 
 照明が専門ではない自分にとっては、何やら難しそうに見えてしまいますが、PCは結構入りやすい手段の1つでしょうか。学生の皆さんにとっては、それほど難しくなさそうな印象。凄いですね。 

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 写真の色合いというか明るさの影響で、やや物々しく見えてしまうかも知れませんが、照明クリエイティブ科1年の実習授業「PC Console1」の光景。
 この「PC Console」は何か、という具体的な説明は、今回は割愛しますけれど、要するに、2010年10月に投稿した「元気に動くライト」という動画がありましたよね。あの力強く機敏に動く「ムービングライト」を遠隔操作する機器のことです。
 
 このムービングライト、本校では2種類所有していますが、どちらも重量物でして、数十キロあるのだそうです。そして、自分自身が動いたり色や模様を換えたりするする機構を持っていますから、精密機器。担当の職員がフォローしながら、数人がかりで丁寧に扱います。
 
 2枚目の写真は、今回の授業で使用する半数のムービングライトが、照明バトンに吊られた様子。
 アメリカのある映画に登場する恐い生き物のように見えるには、私だけでしょうか(苦笑)。

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 あまりに規則的に、あまりに姿勢良く立っているので、まるで反省しきりの学生達のように見えますが、そうではありません(笑)。放送技術科1年生の実習授業「カメラワーク実習」の模様です。
 
 年間通してのいわゆる通年の授業、前期は「カメラを動かす」ことを中心に、場合によってはあたかも自動車教習所のような実習内容であることも多かったのですが、後期は「撮影する」これがテーマ。
 学生がカメラマンと被写体を交代して担当。今回の練習は、担当する職員の号令によって、指示通りのカメラワークしていく、というもの。
 
 カメラの位置も被写体も動かない状態。一見、平凡に見えるかも知れませんが、このような基礎の積み上げが非常に大事なんです。静止しているものがしっかりと撮れるから動いているものも撮れる、基礎的な技法をマスターして初めて情緒に迫る素敵な映像が撮れる、そういうわけです。
 学生もそれが解っているから、自然と姿勢の良い「立ち方」になるのです。
 

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 写真は、先週のある日の様子。ブログ用の写真を撮影している私の姿、ではありません(笑)。

 実は、来年度配布するスクールガイド用の撮影。毎年、すべての写真を更新するわけではないですが、機材が変わったりスクールガイドの構成が変わったりする度に、撮影しなおす必要があるのです。
 1枚目の写真は、テレビスタジオで「フロアーディレクター」の撮影。カメラの脇で手を挙げている学生を撮影しています。もともと、テレビカメラに写らないように、他のスタッフや機材の邪魔をしないように配慮するスタッフですから、臨場感を出すのにはそれなりに工夫が伴いますよね。
 2枚目は、「ノンリニア編集」作業中の撮影。これも失敗すると、単純にPCを使っている2人になりますから、アングルを工夫したり背景の写り方を工夫して、それらしさを表現しているわけです。
 
 この「それらしさ」の表現は、テレビ番組や作品製作にも通じるもの。限られた環境下でそれらしく見せる、ということは決して簡単ではありませんね。 

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 番組や作品を作る、という仕事において、まるで比喩のように頻繁に聞く言葉として「チームワーク」というのがあるわけです。直接携わる仕事あるいは手段は、スタッフによって違っても、「作品を作る」「少しでも良いものを作る」という目標は一致していて、それに対してそれぞれが威力を発揮する、すなわち「チームワーク」なのです。
 だから、それぞれのスタッフがお互いの仕事を少しでも理解しておく、ということは大事。大事というか必須の条件かもしれません。
 
 前置きが長くなりましたが、写真は、将来ディレクター・タイムキーパーや作家・マネージャーを目指している学生が集まっている放送芸術科1年生の「スタジオ番組制作」という実習授業、ケーブルの「8の字巻き」の練習。ここでは詳しく触れませんが、やや特殊で必要な巻き方の1つです。
 就職し現場に出れば、これらのスタッフが直接ケーブルを巻くということはあまりないですが、そこをあえて、そして今、練習しているのです。
 理由は、もう、お解りになりますね。

「VE実習」

2010年11月11日 放送技術科

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 写真は、放送技術科1年生 後期から始まっている「VE実習1」という実習授業の模様です。
 「VE」とはビデオエンジニアの略。テレビカメラの色・明るさなどの調整、そして番組制作に必要な映像システムを考え構築したり、機材全般のメンテナンスをしたり・・・と、ここで短く簡単に書けないほど、広く多技に渡ります。
 
 この授業では、まず映像システム全般を学ぶのがその内容。番組制作には沢山のいろいろな種類の機材が必要になるのですけれど、それらを結ぶ沢山のケーブルには、さらに様々な種類の信号が通っているのです。これらを基礎から学んで、やがて学生自身が映像システムを構築して、番組制作を可能とする環境を整える、こういう授業です。
 
 もちろん、いきなり規模が大きい高機能のシステムを作る、というわけではないですが、1本でも結ぶケーブルを間違えると、もう、その時点で、システムとしては正しく機能しないですからね。すべてを完璧に理解するという能力が、必要になります。

感謝です!

2010年11月10日 雑感

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 本年の1月下旬に始めた本校テレビスタジオの「フルデジタル・フルHDTV化オフィシャルブログ」。
 真新しい映像設備が完成し、2010年度の授業が開講して、東放学園専門学校オフィシャルブログ「すぎなみ日和」に変身。1月下旬の開始以来、今回で430回目の投稿となりました。
 このブログ、まだまだ不完全であることは、十分に推測されるところではありますけれど、それでも毎日欠かさずご覧いただいている方も少なくないようで、そのような皆さんの優しさには、大変感謝しています。閲覧者数も予想に反してかなり多く、グループ校の中ではトップであるようで、重ねて感謝申し上げる次第です。ありがとうございます。

 写真1枚目は、今日の「東京スカイツリー」。首都高速道路4号新宿線の先に見えています。もう随分と高くなり、存在感は随分と強まりました。
 そのおよそ180°反対側の写真が2枚目。今日は空気の透明度も高く、写真中央には、徐々に雪で膨らみつつある「富士山」も。
 関東山地を越えて、少し離れて見える雲。校舎の最上階からは、気持ちの良い景色が広がります。 

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 9月下旬に始まった後期の授業、中間地点が近づいてきて、内容もさらに本格化しています。
 写真は、照明クリエイティブ科1年生の実習授業「テレビ照明実習1」。
 
 前回お伝えした、脚立や灯体の取扱い方の内容からはさらに進み、基本的な灯体の仕込み方や、「当て方」の説明に入っています。
 
 主に人に対する「当て方」の方法として、「3点照明」というのがメジャというか常識というか、そのような基本的な照明プランがあるわけです。ただ、基本といっても、正しく綺麗に表現する当て方や、1人でなく2人になった場合、そして、人の背後にセットがある場合はどうするか・・・など、「3」という数字とは比べ物にならないほど、いろいろ奥深い様々なテクニックが必要なのですね。
 
 長年、放送現場でテレビ照明に携わっている、超ベテランの講師の先生などが、そのノウハウを学生に伝授していく、実習授業です。

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 今回は、久しぶりに「オープンキャンパス 体験入学」テレビスタジオの模様です。
 
 写真は、放送技術科の在学生が、来校された体験生の方に、テレビカメラの操作放送をアドバイスしている様子。いずれも、ちょうと「オンタリー(スイッチャーで選択されている)」の状態。僅かに「TALLYランプ(赤色のランプ)」が点灯しているのが、見られるでしょうか。いわば「緊張の瞬間」です。

 ところで、この体験入学の学生スタッフ、放送技術科に関しては総勢20名弱が参加。学生が自ら手を挙げて、つまり自主的に参加しているわけです。
 そもそも、体験生の方のための行事ですし、第一義的にはそのためにスタッフとして活躍している、これは言うまでもないことですけれど、参加することによって、スタッフ自身が得られる大事なことも、数多くあるのですね。
 まずは、体験生の方に「解りやすく教える」という経験そのものが、就職した後に役に立つ大切な要素。いろいろな意味で、大切な「オープンキャンパス 体験入学」です。
 
 もちろん、体験入学は、同日各学科実施されていますし、このテレビスタジオ以外にも、様々な実習環境での体験が可能です。そしてどの学科も、在学生が丁寧に対応します。
 ぜひ、お越し下さい。 

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 準備より続けて紹介してきた「電波祭」特集、今日で最終です。
 
 1枚目の写真、電波祭実行委員の企画の1つ。
今年度の電波祭のテーマ
「さようならアナログ こんにちは地デジ」に即した企画「私、○○化!」。
 1枚の小さな写真に各々が目指す「○○化」を書き入れ、それを東京タワーの巨大写真に貼っていく、というものなんですね。
 
 
 2枚目の写真、およそ半分程度に「○○化」の写真が貼られている状態。よーく見ると、写真の変化が解ります。
 
 
 

 3枚目の写真、数枚を残して貼り変わっています。もう、お解りですね。そう、「東京タワー」が「東京スカイツリー」化しました。
 
 
 
 
 
 いよいよ、完成!
 およそ、300人の手によって、「東京スカイツリー」化しました。
 そして、個人それぞれの将来の目標「私○○化!」。
 300人の期待と共に、東京タワーも東京スカイツリーも、そしてテレビの放送方式も、新たな発展を遂げていきます。
 
 
 
 最後に、東放学園専門学校 学園祭「電波祭」実行委員の学生が集合。校舎前で記念写真を撮りました。
 全員写ってはいないのが、非常に残念。
 
 
 
 
 この学生達で作ったのは、テレビ番組ではないですけれど、ただ、何かを作る、そのために動く、物事を進める、そのために仕切る、良いものを作るために、語り、そして努力する。
 これは、メディアの作品制作にはもちろんのこと、他のあらゆる事にも通じることですよね。
 皆さん、頑張りました。

 「電波祭」の写真、としては、今回が最後。東放学園専門学校 学園祭「電波祭」の様々を。
 詳細のすべてを紹介できず、恐縮至極ですけれど、教室を会場として「ミスター&ミスTOHOコンテスト」や、Cスタジオでは有志によるライブなども開催されました。
 そして、最後は、ほとんどの学生スタッフが集合して、模擬放送「TOHOチャンネル」の大フィナーレ。こうして、学園祭が終わりました。
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 今回の動画、ちょっと長いのですけれど、1つの番組が終了する直後から、次の番組に向けたスタジオ転換が行われている様子。特に、美術さん(大道具のスタッフ)が大忙し。
 ちなみに、番組終了直前、出演者が言い合いをしていますが、これは演出の1つ。もちろん日頃は、仲が良い2人ですので、お間違いないように・・・(笑)。

 東放学園専門学校 学園祭「電波祭」特集として、黙々と写真を紹介しています。
 特に、右上は、「さようならアナログ、こんにちはデジタル」という電波祭のテーマに合わせて、「地デジカ」さんっぽくメイクをしている時の写真。さあ果たして学生か職員か?
 模擬放送「TOHOチャンネル」では、スタジオを飛び出して、校舎内の方々でいろいろな紹介をしています。

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 まだ続きます、「電波祭」の模様、開催日1日目です。
 前回紹介した動画、音楽番組中の転換の様子ですが、今回の写真だと左側の上から4番目の歌手グループの歌終わり直後のもの。
 ちなみに、その右側の写真に写る5人は、歌手の役としてはちょっとレアな放送技術科2年生なのでした。
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