‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

「いったい、何パターンあるのか」、大きく変わる度に、シャッターボタンを押してですね、で、それを数えたのですが、あえなく断念。
 つまり、その無数とも言えるパターンをデザインして、想定して、「仕込み」を行う。その結果、同じ1つのイベントとは思えないくらい、様々な光景や表現が達成されるわけです。
 ライティングデザインが変わるだけで、これだけ雰囲気が変わる。それも曲調やテンポ・リズム、ダンスの演出に合っている。凄いな、と思うばかりです。まあしかしですね、それが写真では豊かに表現できないのですよね。
 
 ということで、前回に引き続き、その写真の一部をご覧いただきましょう。
 
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 東放学園専門学校 照明クリエイティブ科、同担当講師の先生方が中心となっての「TOHO LIGHTING ワークショップ」。今年の2月に開催されたものです。
 ステージ照明に関する、いろいろなノウハウや高度なテクニックが、詳しい説明と共に披露された後は、何組かのダンサーの方々が出演される、文字通りのメインステージ。
 それぞれのグループ、さらにその中でのいくつかの楽曲に合わせた、華麗な変化と遂げるライティングデザイン・ライティングワークの披露です。
 
 凄いのは、曲によってあるいはグループによって、灯体の向きを変えたり場所を変えたりしているわけではない、ということ。
 まあその、拙い説明はさておき、とにかく沢山のライティングを、ご覧いただきましょう。
 まずは、第一弾の12枚です。

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 2011年4月7日に紹介させていただいた、「TOHO LIGHTING ワークショップ」
 実際の現場で活躍されている、講師の先生による「照明調光卓」操作中の動画です。
 
 まるでPCのキーボードを、素早くブラインドタッチしているように見えますが、押しているボタンは「フラッシュボタン」。明るさを任意に変える「フェーダーレバー」と共に駆使して、とても素早く、ステージ上の明るさを変えたり色を変えたりしている様子。
 その先日の記事で、「塗装が剥がれるほど・・・」と紹介しましたけれど、つまりそれは、「駆使」しているからこそ、なんですよね。

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 何年か前、東京のある有名な、大きなライブハウスで仕事をした時の事。
 空き時間に、照明操作のブースを観察していたのです。そこには、東放学園専門学校でも所有している、比較的新しい照明調光卓が設備されていたのですけれどね。それを見てビックリ。ボタンやレバーの周辺の塗装が、削り取られたように剥がれていたからです。まだ比較的、新しいのに、ですよ。
 
 そこで、一体、どういう使い方をしてるのか、リハーサルの一部を見学。
 そうしたら、もの凄い。その時の、「激しい曲」のリズムやテンポに合わせるように、体全体を使って、指でボタンを押しまくり、指でレバーを動かしまくり。
 「凄いな!」と思いました。またそれと同時に、「照明」や「ライティング」の大切な事の幾つか、そして醍醐味を垣間見た、そんな気持ちになったのです。
 
 本年2月のある日。
 東放学園専門学校 照明クリエイティブ科、同担当講師の先生方が中心となっての「TOHO LIGHTING ワークショップ」が開催されました。
 ここでも、その大切な事や醍醐味、これらと同じ様な事を、いろいろと感じたのです。

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 一昨日に紹介させていただいた、入学式の映像・音声制作業務のスタンバイ。
 機材の設置も終わり、電源線や映像信号などの各信号線もつなぎ・・・、という作業を経て、いよいよ、電源投入!

 ・・・で、これで終了ではなくて、今度は、各機器が正しく動作するかどうか、あるいは、事前の設計通りに信号のやりとりが行われているかどうか、そして様々な信号や規定値の範囲内であるかどうか、これらの確認・調整作業に入るわけです。
 もちろん、学生が主体的に行う実習の1つですが、担当する教員がアドバイスをしながら、丁寧にそれらの作業を進めていきます。これが1枚目の写真。
 
 そして2枚目の写真。カラフルな各種ケーブルが結い集まり、まるで「滝」のように、いや、あの「クラッカーの中身」が近いかな? まあどうでも良いのですが(苦笑)、必要な結線を施していくと、こんなふう。
 
 ここまで、いろいろと設置し結線し、
「このまま、そ〜ぅっと、現地のホールまで、持って運んで・・・」なんて事ができるわけでもなく、ちゃんと、元に戻します。これが3枚目の写真。
 運搬するために元の状態に戻して、現地に運搬してから再び作り上げる、という反復的作業。
 
 一瞬、「あ〜あっ」を感じますが、この繰り返しが実践での勉強、そのもの。学校では特に欠かせない事だと思います。

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 入学式も授業開講も、日程的には当初の予定通りの東放学園専門学校。
 新入生を向かい入れる準備も、チャクチャクと進んでいます。
 
 本校の入学式は、「学校らしさ」を大きく活用。4台のテレビカメラを使用して、入学式の模様を会場の大きなスクリーンに映し出したり、記録用に収録したり・・・、こういうことを行っているわけです。
 もちろん、これに関わるスタッフは学生。1年前に入学し、この4月に2年生になったばかりの学生達が、新入生のために威力を発揮させていただきますよ!
 
 写真は、その映像・音声システムの準備構築中。
 入学式を行う会場で、いきなり作り上げていくのではなくて、まったく同じ機材・システムで、一度、学校で「仮組み」を行います。
 何を組むのか?というと、「テレビ中継車」ってありますよね。あの中身に相当する機材システム一式を、自分達で「1」から組んでいくのです。
 機材室から沢山の必要な機材を出して、教室に運んで、ケースから出して、並べて、結線をして、という作業を行っています。

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 あれもこれも、と思っていると、紹介させていただこうと思う記事は、結果的にもう、溜まっていくばかり。「そんな、毎日よく投稿できますね」「ネタは尽きないのですか?」と聞かれることがありますけれど、「尽きるとか尽きない」ではなくて、「今のこの様子は果たしていつ?紹介できるか?」という感じ。特に授業は、場合によっては、リアルタイムでなくても良いのかな?と勝手に思いながら・・・。
 まあこうして、前置きを恐縮の言い訳にさせていただいて、このままの流れで本題です(苦笑)。

 で、久しぶりで、授業の紹介。
 「ドラマ週間的」としてお伝えした、放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」。ドラマがその内容だったのは、昨年の師走の話でしてね、年明けのおよそ1ヶ月は、「音楽系番組」がテーマ。
 
 写真は3枚とも、出演者役の学生が歌っている様子。全部で16グループ、16番組の16組の歌手が登場しました。
 歌手は、同じ放送芸術科の他のグループに属する学生。手伝うし手伝ってもらう、ということで、お互いに協力し合いながら、番組制作を経験していくわけです。
 まあその、「全然緊張しない・恥ずかしくない」ということはない、とは思いますけれど、観察していても、あまりそのような様子が伺えなくて、堂々と一所懸命。
 まずは、それだけでも大したものだなと、折に感じる次第です。

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 演出デザイン科(今年度1年次より「テレビ美術科」)による、卒業制作展覧会、見に行きました!
 6日(日曜日)の15時まで開催してしるので、今日、ここでの詳しい説明は、やめておきましょう。
 
 ただ、2枚目の写真、右下の100円玉は実物大の本物。失礼して一時的に置かせてもらったのです。
 小さく造られている事がお解りいただけるでしょうか。 
 
 
東放学園専門学校 演出デザイン科
卒業制作 展覧会

2011年 3月1日から3月6日(日曜日)

10時から17時(最終日のみ15時まで)

NHK放送センター みんなの広場 
「ふれあいホールギャラリー」
(東京都渋谷区神南2-2-1)

JR線渋谷駅(ハチ公口)から徒歩12分
JR線原宿駅(表参道口)から徒歩12分

みなさん、ぜひお越し下さい。

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 寒い一日でしたね〜。午前0時と同時に最高気温が記録されて、夕方前までただひたすら下がり続けて、15時には2℃台まで。東放学園専門学校がある東京都杉並区では、ちょうどその頃を中心に、雪が降りました。そこで、コンパクトデジカメで「ながし撮り」にチャレンジ。
 
 ・・・失敗です(苦笑)。
 「雪って、粒によって降り降りる方向もスピードもマチマチである!」ということを実証したかったからです(うそ)。
 
 一方、2,3枚目の写真は、暖色系。赤いコーディネイトのシックでオシャレな、オンライン・リニア編集室。
 グループ校の東放学園音響専門学校 音響芸術科の卒業制作、携わった学生に配布するDVD作品用の編集作業です。

 写真共に、向かって右に写る学生が2年生、左に写る学生が1年生。
 特に2年の学生は、編集関連のある企業様から内定をいただき、研修中の身なのですけれど、その合間をぬっての作業。先輩のアドバイスを受けながら、手際良く編集を進めている様子。
 
 先輩・後輩が作業を共にする。通常の授業とはちょっと違った環境で2人、頑張っていました。

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 さて、「のれん」や「おしながき」など、いろいろな小道具も置かれ、いよいよ完成。無事に作業を終えた学生達が、歓談中。と思いきや、何やら、お客や店員に扮している姿のようです。
 1枚目の写真、ビール瓶を手にして、まさに晩酌をしようとしている様子が観察されますけれど、もちろん、これも小道具。ですから、中身は入っていませんよ(笑)。まあその、打ち上げと称して本当に飲んじゃっても、楽しいだろうと思いますね。授業中ですから、そんなことはないわけですけれども。
 写真ではちょっと解りづらいかも知れませんが、右奥、ちょうど「のれん」の奥にも、同じ様なテイストのパネルも建てられていますね。これが本物っぽい部分。細かいディティールも、手を抜きません。
 
 で、何を造ったのか、というと、2枚目の写真左側を見れば一目瞭然。そう、「ラーメン店」だったのです。楽しそうに笑っていますが、きっと完成させた満足感からくるものでしょう(笑)。
 
 3枚目の写真、これは何かというと、一連の課題作業の初日。昨年の12月18日に紹介した「企画会議」の時に、教室の黒板に書かれていた「ラフスケッチ」。これを元に、プランや細かいデザインを考えたりしたのですよね。
 この最初のアイデア通りに仕上がっているところが、「凄い!」と思います。
 
 それを解りやすく表現しているのが、4枚目の写真。最後に、関わった学生達で記念の集合写真の撮影。
 多少「年寄り」方の表現にはなってしまいますけれど、このような写真が、数年後あるいは数十年後に、「素敵な想い出」となってよみがえるのでしょうね。

[写真(1,2,4枚目):m-shiina]

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 ちょうど、まさに取り付けられようとしている物は、テーブルの天板。この形からして、カウンターであることがお解りいただけるでしょう。
 昨年の12月28日に紹介した「ジグソー」で切断しているのは、実はこの天板の部分。その時の3枚目の写真、ちょうどカーブにあたる部分は、この天板のカーブの部分なのでした。厚みも9センチメートルくらいはありそうに見えますね。
 まあその、本物のお店の天板だったら実際にそれくらいの厚みがあるものもあるかとは思いますが、そこはやはり、あくまでも美術セットですから、組んだりバラしたりがしやすいように、支障をきたさない程度に軽く薄く造られています。
 
 2枚目の写真。次第に全容が明らかになってきました。作業も最後の追い込みといった感じ。もうここまで壁のパネルが立ち上がると、何かの「お店」っぽい雰囲気。そろそろ開店が近づいてきました。

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 学生が、なかなか上手くできない、合理的に進められない、ということがある。これは当然の事。それを少しでも克服するために習いに来ている、出来ないから勉強しているからです。これは、繰り返しますが、言わずもがな当然の事です。
 この実習授業を見ていると、それを「さらり」と静かに、担当講師の方が「やって見せる」「見て習わせる」という光景が、特に頻繁に観察されるわけです。素直に「凄いな」と思います。
 1枚目の写真の学生も、私よりかは遥かに比べものにならないくらい、手慣れているのですけれど。
 前回に続き、「大道具操作実習」最後の課題、作業中の様子。
 
 2枚目の写真、分けられていたパネルが繋げられて、部分的に立ち上がったところ。
 これ、この写真では充実に表現できていなくて恐縮なのですけれど、腰壁(もっぱら床面から90センチメートルの高さまでの壁の部材)、この色は、例の、細かく丁寧に吟味していたあの調合によって造られた塗装。何かに形容しがたい、深みと味わいがある色に仕上がっています。
 
 3枚目の写真。さらに別の部分のパネルも組み合わされ始めた様子。
 学生が斜めに持ち上げているパネル。特に上辺が黒ずんでいて「汚れちゃっている」様に見えますが、これは「わざと」です。
 いわゆる汚し塗装(ウェザリング)と言われるもの。その雰囲気を自然に表現するために、手間をかけて、わざと汚れているように表現したわけです。

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 「大道具操作実習」テレビ美術科の実習授業、前回の続きです。前回はいつか、というと、12月30日。随分と間があいたのは、ここでの紹介が、でして、授業内容的には続いているものです。
 ちょっとおさらいをしますと、最後の課題は学生自身が考えて決めるもの。まずは、企画会議で「何を作るのか」「どのようなデザインにするのか」これを検討。その後、美術セットや色々な道具の製作に入って・・・。
 そして今日紹介するのは、実際の建て込み。あらかじめ考えたデザイン通りに組み上げて完成させていく、という作業です。
 
 まず、「工房」で製作した各部材をAスタジオに運搬。その後、それらを繋ぎ合わせたり組み立てたりする作業へ。
 工房ですべてを組み上げ完成させないのは、学校独自な事ではなく、実際の現場での作業工程に合わせたものでして、「運搬しやすいように各部材を小さく軽くする」「組み立てやすくバラシやすくする」ということも、考慮しておくべきことなるわけです。これが、その場で組み立てて完成させることにはない難しさ、と言えるでしょう。

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 長きに渡り、もう本当に長きに渡り、断続的にお伝えしている「スタジオ番組制作 ドラマ」。将来、ディレクターやタイムキーパー、そしてマネージャーや作家を目指す学生の学科「放送芸術科」の実習授業ですけれど、音声や照明そしてカメラマンなどを、それぞれの学科の学生が交代で担当しました。それぞれの学科の職員も指導にあたるので、「手伝い」というよりかは「授業」。
 カメラマンは「放送技術科」の2年生と1年生。3台のスタジオ(スタンダード)カメラに1台のクレーンカメラ、計4台のカメラで、合計16作品。通算64台のカメラを交代で担当したわけです。
 
 1枚目の写真、後ろ姿の手前の「1カメ」のカメラマンと右側に見えている「2カメ」のカメラマンは、1年生。入学して1年も経たない状況。それでもよく頑張っていました。
 テクニックが備わっていると、「格好が良い」というのが、カメラマンの特徴の1つと言えるでしょう。写真それぞれのカメラマンの学生、結構サマになっていますね。
 
 「ドラマのカメラ」の奥深さ・難しさというのは、ここでは簡単に表現できない。そのたとえば難しさによる、「醍醐味」も同様です。練習はもちろんの事、「呼吸」をも止めるくらいの集中力や気合いは、少なくとも重要であり欠かせないなわけです。
 
 全16本のうち、1本だけ、昨年の卒業生2名もカメラマンを担当してくれました。4枚目の写真の卒業生、実は全国ネットの知名度の高いある番組で、既にカメラマンデビュしている方です。