‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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 放送音響科1年生による、「ドラマ的!」実習授業、音声編。今日の1枚目は、この写真から。
 やや薄暗い所、そこに集まる学生を上から撮影したものですが、この場所、美術セットの裏側に作られた音声専用の工房。
 ドラマの音声収録には、「ガンマイク(後日紹介)」の他に、ワイヤレスピンマイクという、マイクヘッドが小さく設計されているマイクも、合わせて使用するのでが、このマイクに関わるグッズを置いたり加工したりするスペースなのです。
 関わるグッズとは、つまりは、カメラに写らないように、可能な限り「良い音」を収めるように、出演者が違和感を持たないようにするための道具。視聴者にマイクを絶対見せない、そのための様々な工夫が必要となります。
 
 2枚目の写真は、左手にワイヤレスの送信機、右手にマイクヘッドという構図。
 白く見ているのは、動いたり服が擦れたりすることによるノイズを抑えるためのものと、テープ。
 細かい、そして豊かなノウハウが伴います。
 
 3枚目の写真、出演者役の学生に、送信機を取り付けているところ。
 目立たさないように、落ちたりしないように、そして素早く・・・でしてね、大切な「環境づくり」に関する事も、学ぶのですね。

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 続いて、サブコントロールでは、「ミキシングコンソール」通称「ミキサー」のレクチャーを開始。
 使い方というよりかは、とりわけ、ドラマのミキシングについてのアドバイスです。
 2枚それぞれの写真。担当職員の話に、熱心に耳を傾ける学生の様子が、ご覧いただけると思います。
 音量を決めるフェーダーレバーだけを操作するのではなくて、「本来の音」をそれらしく、可能な限り明瞭に収めるためには、様々な工夫が必要。そのための知識や調整方法の理解が欠かせないポイントとなるのです。
 
 実際のテレビドラマの台詞などを聞いていても、過不足なく自然。不満に感じることは、ほとんどないですよね。
 この「自然に聞かせる」ということを達成しているのは、様々な場面での「ミキシング」なのです。

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 年度の後半に、テレビスタジオでの授業を実施する各学科が、ドラマ色に染まる「ドラマ的!」実習授業期間。
 照明クリエイティブ科に続いて、今回は、放送音響科「ドラマの音を録る」です。
 まずは、スタジオフロアーの上に位置する「サブコントロールルーム」でのガイダンス。
 収音やミキシングの説明を受ける前に、「ドライリハーサルを行い、スタンバイ、そしてカメラリハーサルをして」という流れについて。スタジオでのドラマ収録の進め方の勉強。1枚目の写真です。
 
 その後、スタジオに降りて、美術セットや照明、そして今回の台本・出演者の動きについての説明。
 単純に音声を学ぶ、だけではなく、他のセクションにも話は及ぶのです。
  
 続いて、ドライリハーサル。
 じっくり観るべき事は何か、特に確認すべき事は何か。これらの説明を受けている様子。3枚目の写真です。
 実は、出演者も、同じ放送音響科のグループの学生が担当。
 関わる事については、より広く。いろいろな事を経験していくのですね。

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 前回より、少し時間が経ちましたけれど、何の続きかと言うと、1月15日の続き、でございます。
 
 1枚目の写真。
 学生がドラマセットに上がっている様子。カメラ側だけから観るのではなくて、こうして、出演者のポジションから観るということも大事。なぜならば、そこに、あるいはその周囲の美術セットに照明をあてているからです。簡単に言えば、ですけれど。
 その場から観れば、どの位置の照明がどの程度あたっているのかを、効率良く理解することもできますしね。
 
 もちろん、「テレビ照明」ですから、テレビカメラを通しての映像も観て、照明のあたり具合を確認することも。2枚目の写真です。
 照明プランをどのようにすれば、出演者にはどのようにあたり、カメラを通すとどのように見えるのか。確認したり想像したりして、それぞれの要素を有機的に結びつける。これらが欠かせない事なのですね。

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さて、今日の19日木曜日は、都内の、あるホールで、ライブコンサートの模様を視察。
出演者は、数十名のグループでして、ライブの最後には、出演者が勢揃い。大変盛り上がっていました。
照明もカッコいいですね。
  
そして、下の写真。
そのライブコンサートのスタンバイ中の様子。
なんと!作業に熱心に従事するこの方々、実は出演者の方々でもあります。
 
さて、いったい、どういうことなのか、と言うと、
照明クリエイティブ科2年生の、卒業前最後の、大型実習授業なのです。
考え、練って、備えて、組み上げて、そして、演じて、楽しんで・・・。
 
これらの詳細は、後日、じっくり、紹介させていただきます。

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 シミュレーションですからね、実際に本番は行わずとも、使用する機材は、すべてセットアップして、次回の本番に向けてトレーニングを行うのです。
 
 1枚目の写真は、テレビカメラのスタンバイ中。ちょうど、三脚にカメラを乗載しようとしているところです。
 
 映像だけカメラだけではなくて、もちろん、音声も担当。
 本番で使用する物と同じ、ワイヤレスピンマイクやミキサーのスタンバイをしている様子。2枚目の写真です。
 シミュレーションですからね、いかに効率良く分担作業を進めるか。これも重要なテーマです。
 
 3枚目の写真。黒い物を手にして、口元にあてている様子。
 これは何かというと、無線機のマイクロフォン。
 無線で遠距離通信というと、今は携帯電話機ですけれど、授業ではあえて使わず。
 業務用の無線機を使って、送信側と受信側のスタッフが、通話をするわけです。
 この無線機の使い方(交信方法)も、テレビ中継では「要」となります。 

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「中継」とは、もっぱら、映像と音声の信号伝搬を「無線方式」で行う事を意味するわけですが、その伝搬に使用する機材が、1枚目の写真の、白く丸く見える物体。
 総称として「FPU」「マイクロ」と呼ばれている機器でして、本校で使用しているのは、いわゆるパラボラ型のアンテナです。
 
 そして、写真右手前に写るのが先生ですけれど、制作技術会社の「株式会社東通」で、現場の一線で活躍しているプロのスタッフの方。
 プロならではの、長年の経験によるノウハウや、注意すべき事・大切な事などを、必要に応じて学生に伝授してくれているのです。
 
 2枚目の写真は、「受信側」すなわち放送局側にあたる、映像・音声などのシステム構築。こちらにも、同様にアンテナが置かれています。
 
 3枚目の写真。そのマイクロ機器のスタンバイ作業を進めている学生。
 当然の事ながら、この結線がしっかりとなされないと、映像信号も音声信号も「断」。
 真剣な表情が伺えますよね。

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 寒い日が続いていますね〜。
 東放学園専門学校がある東京地方の場合、「寒い」は「乾燥」と結びつくわけでして、もう数日続くと、記録的な乾燥長続きの冬、ということになるようですね。
 
 さて、そんな冬らしい冬が続く中、青空の下の校舎の屋上では、学生と機材が集合しての授業が。
 写真は共に、放送技術科の、中継に関する実習の様子です。
 
 テレビ中継に関する、様々な知識などの勉強をしたり、必要な機材の使用方法を学んだりする授業。最終的には「お天気コーナー」の中継製作を行います。
 
 紹介しているこの日は、「トレーニング」。
「お天気コーナー」は、基本的には、学生自身の手だけで製作する実習ですから、本番と同じ環境を作り上げて、担当の講師の先生のアドバイスを受けながら、シミュレーションを行っているわけです。
 
 2枚目と3枚目の写真は、今回の中継に関わる映像システムを構築している様子。
 同じような機能を有する「テレビ中継車」は使用せず、つまりはその中身を、1から学生が作り上げていく、という作業にあたります。

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 さあ、1枚目の写真をご覧いただくと、どのような時間設定の照明デザインなのか、すぐにお解りいただけるでしょう。
 照明クリエイティブ科1年生の、ドラマセット・ドラマ照明に関する実習授業の様子です。
 
 オレンジ(アンバー)色の陽射しに、長い陰。夕焼けの光に、夕方の部屋。
 画面に時計が写らずとも、台詞にそのような表現がなくても、この光景を観れば、おのずと夕方であることが解るというわけでしてね、普段、夕方の光、夕方の陰を、意識的に観ていなくても、感じてはいる。それと同じ様になっているからです。
 照明は、ただ明るくするだけではなく、その「状況」を、ごく自然に伝える。言うまでもなく、非常に大切な役割を負っているのです。
 
 2枚目の写真。
 玄関らしいライティングが観察されると思いますが、灯す範囲が狭くなっていて、リアルですね。この部分は、天井もあって狭い場所で、照明を作りづらい環境ですが、これもやはり、しっかりと仕込んで、そのように見せているのです。
 いったい、どのようにしているのか。これは、あえて、皆さんのご想像にお任せすることにしましょうか。

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 普段、目にしている光。まあこれは、必然的な情景なので、特に意識して観ることは少ないのですが、ただ、それを忠実に再現しようとすると、これがナカナカ難しい。奥が深いのですね。
 しかも、前回もお伝えしたように、人の見た目と、テレビカメラを通しての見え方は違いますから、「リアルな表現」を達成するには、デリケートな作り込みが必要になる、というわけです。
 
 カポックを使って、柔らかい照明について勉強した後は、「夜の光景」。
 灯体にブルー系の色温度変換フィルターを取り付けている様子。1枚目の写真です。
 これはちょうど、ドラマセット外側のベランダの方向からの灯体でして、つまり屋外からの夜の光という設定。
 2枚目の写真をご覧いただくと解ると思いますが、「月明かり」ですね。
 コンパクトデジカメの画像ですから、少し明るめになっていますが、テレビカメラで撮影すると、自然な仕上がり。
 
 そして、ソファに、光を薄く載せると、さらに違う雰囲気に。生活感が強まって、また一段とリアルですよね。

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 一通りの仕込みが終わると、次はドラマの照明作りに欠かせない道具や灯し方などの説明に。
 長年に渡り、実際の現場で、照明技術などに従事してきたベテラン講師の先生が担当です。
   
 たとえば、直射日光が当たるような環境や、手元明かりの環境では、目障りだと感じるくらい「陰」を意識しますが、そうではない環境では、普段生活していて、あまり陰を意識しないですよね。
 これは、人間の眼が、ある程度明るい部分も、ある程度くらい部分も、どちらも「良い感じ」に、どちらもマイルドに見られるようになっているからです。
 しかし、テレビカメラは、明るい部分はそのまま明るく、暗い部分は暗く再現しますから、陰も比較して目立つのです。
 
 そこで、1枚目の写真。不自然な「意図しない陰」を避けるドラマ照明では、「カポック」という、一種の反射板を使って、光を流し込むことが多いのです。
 光源からの強い光を、発泡スチロール状の板に、反射させ拡散させながら柔らかく・・・という仕組み。
 
 光源やカポックなどの、微妙な角度によって、その先への光の届き方も変わりますからね。
 それらのノウハウを、実践形式で勉強していくのです。

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 さて、様々な学科による「ドラマ的!」実習授業ですけれども、第一弾は、照明クリエイティブ科の様子から、お伝えしましょう。
 
 まずは、何と言っても「仕込み」。
 テレビスタジオの照明設備は、いろいろなジャンルの多彩な照明が創り出せるように、非常に汎用性が高いものになっているのですが、見方というか言い方を替えれば、特に仕込みをしない限り、「何用」にもなっていないのです。
 そこで、ドラマの当日の撮影用に照明をスタンバイする、ということから始まるわけです。
 
 1枚目の写真。普段から、照明バトンに吊るされている灯体(ライト)を移動したり、取り外したり、他の灯体を取り付けたりしながら、ドラマ用の仕込みを進めている様子。
 
 照明バトンが完全に降ろせない所では、脚立を使って、灯体を持ち上げて吊るして・・・という作業。2枚目の写真です。
 写真では一部になってしまっていますが、このような作業が、スタジオの方々で、同時に進められています。
 
 作業は、電源回路・点灯チェックと進み、仕込みも終盤。3枚目の写真は、灯体の細かな向きや光の広がり具合などを調整する「照明シュート」の作業中の様子です。

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 ビニールテープで範囲を決めたり、箱馬(美術・建て込みなどで使用される道具の1つ)を置いて壁や家具などの代わりにしたり、という立ち稽古。これは実際もそのようにして行うのですけれども、それが終わった後は、いよいよ、ドラマ用美術セットの建て込み。
 この作業は、ドラマの実習授業を受けている放送芸術科の学生と担当職員が、一緒になって協力し合いながら、進めていきます。
 
 授業用にデザインされたものなので、1から細かく造り上げていくというよりかは、組み立てていくというイメージ。しかしこれも、ヤミクモに進めれば良いというわけではなくてですね、順序もあり方法も決まっていて、それらが正しくないと完成しません。
 
 さて、今後、いろいろな学科の多くの学生が、この場で、ドラマの経験を積んでいくことになります。

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 年末には、最終回の平均視聴率が40.0パーセントを記録したテレビドラマがありましたね。
 そして、その前の40パーセント越えのドラマは、2000年に放送された「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」。最終回の視聴率は41.3パーセント、全放送回の平均も32.3パーセント。近年では、歴史に残る大ヒット作品だったわけです。
 
 その「Beautiful Life」以外も「GOOD LUCK!!」「オレンジデイズ」などの、数々のヒット作のTD(テクニカルディレクター)を担当した、本校の島﨑顧問が指導にあたっている授業の1つが、「スタジオ番組制作〜ドラマ〜」です。
 
 1枚目と2枚目の写真は、「本読み」についての講義中のもの。
 現場の実際では、出演者に台本が渡され、既に何度も読み込まれている状態ですが、他の出演者との読み合わせをして、出演者それぞれの思い入れやディレクターの演出が更に加えられ、台詞がさらに吟味されていく、というような過程。「本読み」という名前の印象以上に、大変奥が深いのです。 
 
 3枚目の写真は、実際の現場では、ドライリハーサルと融合して行われる事が多い「立ち稽古」説明の様子。
 台詞に加えて「演技」が吟味され演出されていく、ディレクターの気持ちや意図が吹き込まれる過程の1つです。