「らしく見せる」ということ
2012年1月15日 実習風景,照明クリエイティブ科
さあ、1枚目の写真をご覧いただくと、どのような時間設定の照明デザインなのか、すぐにお解りいただけるでしょう。
照明クリエイティブ科1年生の、ドラマセット・ドラマ照明に関する実習授業の様子です。
オレンジ(アンバー)色の陽射しに、長い陰。夕焼けの光に、夕方の部屋。
画面に時計が写らずとも、台詞にそのような表現がなくても、この光景を観れば、おのずと夕方であることが解るというわけでしてね、普段、夕方の光、夕方の陰を、意識的に観ていなくても、感じてはいる。それと同じ様になっているからです。
照明は、ただ明るくするだけではなく、その「状況」を、ごく自然に伝える。言うまでもなく、非常に大切な役割を負っているのです。
2枚目の写真。
玄関らしいライティングが観察されると思いますが、灯す範囲が狭くなっていて、リアルですね。この部分は、天井もあって狭い場所で、照明を作りづらい環境ですが、これもやはり、しっかりと仕込んで、そのように見せているのです。
いったい、どのようにしているのか。これは、あえて、皆さんのご想像にお任せすることにしましょうか。