肉眼のように、マイルドに

2012年1月12日 実習風景,照明クリエイティブ科

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 一通りの仕込みが終わると、次はドラマの照明作りに欠かせない道具や灯し方などの説明に。
 長年に渡り、実際の現場で、照明技術などに従事してきたベテラン講師の先生が担当です。
   
 たとえば、直射日光が当たるような環境や、手元明かりの環境では、目障りだと感じるくらい「陰」を意識しますが、そうではない環境では、普段生活していて、あまり陰を意識しないですよね。
 これは、人間の眼が、ある程度明るい部分も、ある程度くらい部分も、どちらも「良い感じ」に、どちらもマイルドに見られるようになっているからです。
 しかし、テレビカメラは、明るい部分はそのまま明るく、暗い部分は暗く再現しますから、陰も比較して目立つのです。
 
 そこで、1枚目の写真。不自然な「意図しない陰」を避けるドラマ照明では、「カポック」という、一種の反射板を使って、光を流し込むことが多いのです。
 光源からの強い光を、発泡スチロール状の板に、反射させ拡散させながら柔らかく・・・という仕組み。
 
 光源やカポックなどの、微妙な角度によって、その先への光の届き方も変わりますからね。
 それらのノウハウを、実践形式で勉強していくのです。