2012年5月 のアーカイブ

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 機材の使い方を練習したり、撮影の技法を学んだり、それらに関わる知識を得たり・・・と、学校の中で学生として勉強する事は沢山あるわけですが、一方では、実際の現場でプロのスタッフがどのように番組・作品製作に携わっているのか、その苦楽は何なのか・・・という「生の話」というか経験談というか、そのような話を聞くことも、非常に大切なんですよね。
 視聴者として、あるいは、客として見ているだけでは解らない「スタッフとしての醍醐味」が、そこに沢山あるからです。
 
 写真は、いろいろなジャンルの番組製作で活躍されている方をお迎えしての、座学の授業でして、今回のゲスト講師の方は、テレビドラマの撮影技術を担当されている「須田 昌弘」さん。
 最近では、TBSドラマの「JIN-仁-」「ランナウェイ」そして、今月初めに放送された「理由」などの、テクニカルディレクターやチームカメラマンを担当されている方でしてね、数多くのテレビドラマに携わっている方なので、「名前、見たことある」という人もいるでしょうね。
 
 こうして話を聞けば、実際の現場の様子を少しでも想像できる。さらに、大勢の方の話を聞けば、いろいろな現場の様子を沢山想像できる。
 これらを通して、その様子に自分の働いている姿をトレースして、自分の目標や将来像を明確化していくのです。

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この時期になると、東放学園専門学校がある都心部でも
ちょっとした植え込みで、数多く見られる薄いピンク色の花。
黄色いタンポポと同じくらいメジャーなこの花は「ハルジオン(春紫苑)」。
入梅を目前にして、競って急いで咲いている様子。
何とも健気ですよね〜。

 
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「健気」と言えば、上の2枚の写真。
共に、重たい物を、手で持ち歩いて、運搬している放送技術科とテレビ美術科の学生。
もちろん、撮影したのが両学科の学生というだけで、どの学科も、これらのスタンスは同じ。
経験も学ぶ事も必要ですしね、加えて、今のうちに体力を付けておく、ということも大事。
メディア・業界は、体力勝負。慣れておいた方が、今後のためになるわけです。
 
果たして、何のスタンバイをしているかというと
5学科共同の実習授業「番組制作演習」の前日準備。
 
明日からいよいよ!本格的な番組制作が始まります!

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今回の1枚目の写真。
本校の教室ではなくて、学校法人東放学園グループ校の校舎である「新宿研究所」内の教室。
ということで、校舎を飛び出してご紹介するのは
先日開催された、韓国からの留学生のための「特別就職セミナー」でございます。

 
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講師でお招きしたのは、東放学園音響専門学校を卒業され
同窓会組織の1つである「韓国TOHO会」の会長をされている「金 根鎬(キム グンホ)」さん。
韓国で、音響・映像機器の輸入販売やコンサルタントなどを業務とした
「サウンドストリーム社」を設立し、経営者として活躍されている方なのです。
 
とは言え、お話は経営に関する事というよりかは、就職するための心構え
持つべきモチベーション、社会に出てから活躍するための技・・・などなど。
大切な話に聞き入る表情は、大変真剣。
 
講演の終了後には、参加した学生と、金さんとの集合記念写真。
言わずもがな、留学生もやる気マンマン! 
他の国からの留学生も含めて、みんな頑張ってます。

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 ・・・ということでですね、昨年度の紹介が終わったところで、今年度の「ドラマ制作」の様子。チャクチャクと進行中です。
 この実習授業、いろいろなテーマ、というか、重きを置いていることの1つが「できるだけ大勢で、できるだけ学生主体で」ということ。
 実際の現場では、一致団結のチームワークの環境の中、明確なセグメンテーションもあるわけですが、この実習は学校の授業ですからね、大勢で知恵を出し合い協力し合い、「学生が主体的に創る」ということも大事。こうした方が、いろいろと広くと勉強になるからです。
 
 授業3回目の今回は、放送芸術科に加えて、放送音響科・放送技術科の学生から掲げられた「プロット(あらすじ)」の28案の中から、採用案を選ぶ、という作業。学生の多数決の中で、票数が多かった2つが決まりました。
 
 3枚それぞれの写真は、その2つのプロットを作った学生を中心に、それぞれ2グループに分かれてディスカッションを行いながら、さらにアイデアを出し合い、プロットをブラッシュアップしていくという様子。
 いろいろな意見の中で、日頃とは違った学生の一面も垣間見られたところもあって、頼もしい限り。
 今後の進捗が楽しみです。

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 前回お伝えしたMA作業を経て、いよいよ、2011年度実習授業「ドラマ制作」の作品が完成。
 その名も「Last carnival」。作品のタイトルを紹介するのは、実は今回が初めてですよね。
 2011年度のドラマ制作の紹介、最終回は、完成披露会&打ち上げ会です。
 
 上の左の写真は、ディレクターやアシスタントディレクター(ファースト)などを担当した学生達。一見、女子学生の楽しい語らいの様ですが、実際に観られるのは、やり遂げた後の意気揚々とした笑顔です。
 
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 まずは、完成作品の披露。左の写真です。
 この会場に居合わせる全員が、作品製作に深く広く携わったわけですが、完成作品を観るのは、これが初めてという学生も大勢。
 それぞれ、どんな想いで観たのでしょうかね。
 
 披露会が終わると、出演者の方々への花束贈呈。お忙しい中、駆けつけていただきました。
 皆さんの多大な協力があって、素敵な作品が完成しました。ここで改めてお名前を紹介させていだくと、
 ・・・写真手前から、岩田 麻衣子さん・野本 蓉子さん、そして、石井 七海さんでした。
 本当にお世話になりました。ありがとうございました!
 
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 その後は、製作に関わり、打ち上げ会に参加した学生・職員全員から、一言ずつのコメント。
 職員目線で恐縮ですけれど、入学してからの色々な授業、そして、この実習授業を経て、本当に成長したのだな、と感じられるコメントでした。
 写真右は、ディレクターを担当した学生。笑顔の写真を掲載しましたが、感極まった涙も観られました。
 お疲れさまでした。
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 写真左は、プロデューサーを担当した学生。
 プロデューサーの大切な仕事の1つである、製作の土台となる環境作りを中心に頑張っていました。
 お疲れさまでした。
 
 そして、写真右は、今年度が最後の担当となった、学校法人東放学園の昨年度までの顧問でした、島﨑孝雄でございます。
 学生はもちろんの事、多くの職員も、このドラマ制作を通じて勉強になりました。
 内輪の手前どもの話で恐縮ですけれど、お世話になりました。ありがとうございました。

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 このところ、一見すると色の違いくらいに見えてしまう写真が多いですけれど、これは、部屋の広さや携わる人数が近いから、なのですけれどね。あーあとは、写真の撮り方がそうさせているかも知れませんね(苦笑)。恐縮です。
 けれどもしかし、明確に違う作業なのでして、ドラマ制作の「オフライン編集」「オンライン編集」と続いて、今回は、「MA作業」です。
 
 MAとは、Multi Audio(マルチオーディオ)の略称。もの凄く簡単に表現すれば、音声の編集作業。
 必要に応じて後から加える背景音(状況音)とのバランスをとりながら役者の声を引き立たせたり、たとえばドアを開ける音などの効果音を加えたり、音楽を加えたり・・・。そのデリケートさから「整音」と表現する場合もあります。
 
 我々の耳は、普段生活している中で、様々な音を無意識にバランス良く聴いている(聴くことができる)のですが、マクロフォンで収められる、そのもの自体の音だけでは、耳のようには都合良く聞こえません。ですから、スピーカーからの音を、「自然な音」「感じる音」にするには、緻密な作り込みが必要になるわけですね。
 
 ということで、このMA作業は、放送音響科のMAや音響効果の学生が担当。 
 もちろん、映像とマッチした音声にする必要もあるので、当然のことながら、編集後の映像を見ながらの作業となるのです。

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 さて、前回に続き「ドラマ制作」の編集作業ですけれど、部屋の雰囲気がガラリと変わりましたよね。
 こちらは、「オンラインルーム」。別名「仮編集」と言われるオフライン編集を終えた後は、「本編集」であるオンライン編集の作業です。
 
 前回のオフライン編集は、画質を下げた状態で行う仮(簡易)編集。これを行う理由や目的はいろいろ沢山ありますが、まずは映像を繫いでみて全体的なイメージを掴むこともその1つですし、あらかじめ仮編集を行っておいて、本編集での作業効率を上げて可能な限り短時間で終了させる・・・などの目的もあるのですよね。

 上にも書きましたが、画質を下げてのオフライン編集に対して、こちらのオンライン編集は、本来の完成(放送)画質での作業。
 オフライン編集によって得られた編集データを基に、テープを実際に走行操作させていく方式でしてね、前回のノンリニア編集に対して、「リニア編集」と呼びます。
 
 この編集作業も、エディターを担当する放送技術科の学生と、ディレクターやスクリプター(記録)のそれぞれを担当する放送芸術科の学生が、真剣に作業を進めます。
 まあ、当然と言えば当然なのかも知れませんけれど、入学するまでは、「編集」に関しては詳しい知識をほとんど持たない状態。それが1年と半年も過ぎると、観察しているこちらが「頼もしいな!」と思うくらい、上達するのですね。
 こうして、学生同士、色々と切磋琢磨をしながら、無事に映像編集を終えました。

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 新年度の新シリーズの紹介が始まったのですが、今回紹介するのは昨年度のシリーズ。もちろん、忘れていたわけではないのですが、随分と遅くなりました。2011年度「ドラマ制作」3月19日紹介分の続きでございます。
 
 すべての撮影・収録を終えた後は、オフライン編集。
 PCにインストールされた編集のソフトウエアを使用して、作業を進めていく方式「ノンリニア編集」という技法です。もちろん、これは、学校ならでは、ではなくて、実際の現場でもこの方式でオフライン編集が進められいるわけです。
 
 写真は、校舎内のオフラインルーム。編集(エディター)を担当する放送技術科の学生と、ディレクターとスクリプターを担当する放送芸術科の学生です。
 そして今回、実際の現場で、テレビドラマのオフライン編集の仕事をされている、プロのエディターが先生として参加。
 まずは、その先生が編集作業を。合理的な手順や注意点などの説明を受けている様子。2枚目の写真です。
 
 その後はもちろん、学生へバトンタッチ。
 背後にいるディレクターの学生などのオーダーを受けながら、そして、プロのエディターの「ノウハウ」の伝授を受けながら、テキパキと作業を進めます。

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東京スカイツリーのオープンを目前に控えている状況ですが、今回は、あえて東京タワーの写真を。
写真は、東京都港区三田1丁目付近の国道1号線からの撮影です。
こういうブログですからね、個人的な好みを書くつもりはありませんけれども
この形も色も、もういかにも「電波塔」という感じ。
いかにもアンテナ!というデザインの設備が下から容易に、観られる高さですしね。
そして、日本の高度経済成長期の真っ只中に造られたものですから、
その時代の象徴である「力強さ」も、トレースするように感じられるデザインでしょうか。

 

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東京スカイツリーから関東広域圏への、在京テレビ局の放送波送信開始は、実は来年2013年の1月頃から。
ですから、東京タワーの活躍は、まだまだ続くのですよね。
 
さて、それまでの在京テレビ局の放送波は、東京タワーのどこから発射されているのか、というと
2枚目の写真の上方、細長い塔屋から太くなった部分の、上下に紅白の色をまとっている
短い円柱状に見える部分。
実際には、同じアンテナユニットが円周上に30式並んでいる1組のリングが
紅白共に5段ずつ積上った構造になっています。

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日頃は、学校の中、授業の様子、かなりコアな部分をお伝えする事が多い当ブログですから
たまに、学校の外観や周囲を、客観的にお伝えしようと、思っているしだいなのです。
・・・と、言うことで今回は、今までとは少し違ったアングルから、校舎本館の姿を。
首都高速道路4号 新宿線下りからの撮影です。
 
この先、道路が左にカーブ、そして右にカーブ。
こうなると、校舎が目立つアングルに、必然的になるわけです。
かつては、外壁の塗色が「レモンイエロー」色の時代がありましたから
本校の場所を詳しくご存知でない方も
「あの黄色いビルだ!」と、おっしゃるユエンですよね。

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さて、夕方には、かなり広範囲に渡って、「虹」が観られた、5月4日の金曜日。
連休の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
年度末から年度始めの間の、「卒業・進級・新入」の大きな3つのイベントと
そんな、動き豊かな人の動きやその情景を経て
平らかで、しっとりとした、東放学園専門学校です。

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 前回とは別日の、「ドラマ制作2012」のガイダンス、今回は、放送音響科と放送技術科が加わっての説明会です。
 前年度の島﨑顧問に変わって、今年度担当するのは、TBSのテレビドラマ「男女7人夏物語り」「男女7人秋物語り」や「3年B組金八先生スペシャル」などの2時間ドラマのTD(テクニカルディレクター)として活躍してきた、本学園の倉谷顧問。1枚目の写真です。
 
 一通りの説明の後は、ドラマ制作の、昨年一昨年の2作品を上映。
 実際の現場と違って、結果よりも、むしろそれまでの過程が重要視されるのが学校ですけれど、まずは「こういう作品を創る」という1つの完成形、つまり結果を観察する、ということも大事。
 なぜならば、「完成させる事」が目的だからでしてね、その完成のために、これから勉強したり話し合ったりして、沢山の切磋琢磨を乗り越えていく。それが学生として、大切な経験となるからです。
 
 この1年間で、かなりな成長を遂げた筈の2年生。けれどもしかし、これらの作品を観ると、完成度には驚いている様子。
 撮影・収録までは、およそ4ヶ月ですけれど、まだまだ、成長し続けるわけですね。そして、その姿を期待したい、と強く思うしだいです。

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 東放学園専門学校、新年度を迎えておよそ1ヶ月。
 例年に比べるとのんびりだった、春の訪れも桜の開花も、スムーズに通り過ぎて、勢いある新緑の膨張に初夏の陽気。
 あっという間に、ゴールデンウイーク。
 この時期、いろいろな、「授業のスタート」があったのですが、それらをあまりお伝えできなくて、慚愧に堪えない気持ちでございます(苦笑)。
 そんな中、この授業も装いも新たに始まりました、「ドラマ制作2012」です。
 
 この実習授業は、その名の通りドラマを製作する授業。実際の収録(本番)は、9月に入ってからですから、およそ4ヶ月先。随分と時間があるように感じますけれど、企画やストーリー・構成や脚本などの準備期間を入れると、最低でもこの程度の期間が必要になるのです。
 
 初めての集まりだった今回は、授業の詳細や今後のスケジュールについてのガイダンス。この日は、放送芸術科と放送音響科の学生が中心に参加しました。
 学生の真剣な表情を観ている限り、今年のドラマ制作も、期待できますね! 

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 さて、機材同士を結ぶ付線作業が終わった後は、それらのすべての配線の確認作業。
 配られた資料と照らし合わせながら、それぞれが、どの機器とどの機器を結んでいるものなのかを、1本ずつ調べていきます。
 
 すべてのケーブルが、1つの機器から分岐しているわけではなくて、まずは1つの機器に結ばれ、その機器から、また別の機器に結ばれているものが多いですし、配線される信号の種類が様々ならば、ケーブルの種類も様々。
 言わずもがな、無用な機器はなくて、すべて番組制作に必要な機器ですし、それらを結んでいるケーブルも無駄は物は1本もなし。
 ということは、1本でも配線を間違えると、NG。当たりまえですけれどね、かなりシビアな作業なのです。
 
 実際の現場では、映像システムなどを設計したり配線をしたりして、映像技術の分野における番組製作の環境造りを担当するのは、主にVE(ビデオエンジニア)のスタッフ。もちろん、放送技術科の学生のすべてが、VE志望というわけではありませんが、カメラマンでも編集マンでも、関わる知識ですからね、全員がしっかりと勉強する必要があるわけです。