‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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 続きまして、前回の写真に見えている箱形のテーブル。
 これは出演者が使う、居酒屋のカウンターをイメージしたものなんですけれどね、裏側を見ると、こんなふう。表から見ると重厚感がある雰囲気ですけれど、軽く運びやすいよう、解体しやすいようなデザイン。細かく作り込んで手間をかけて製作する一方で、そのような配慮や工夫も、欠かせない要素なのです。
 
 はい、そして、壁に掲げられているポスター、2枚目の写真です。昭和な香りがプンプンの、老舗居酒屋らしい雰囲気が醸し出しています。これもやはり、出来合いのものをコピーして、ではなくて、「それらしく」1枚ずつデザインされたもの。写真が小さくて見づらくて恐縮なのですが、よーく見ると「東放サンデー」とか「あいさつがコミュニケーションを広げる」などと書かれているのですよ。
 
 各所、確認や手直しが行われて、もうほとんど完成の状態。こうして、ガランとしたスタジオが、居酒屋ふうな、雰囲気豊かなスペースに早変わり。作業開始からおよそ1時間20分経過の様子、3枚目の写真です。
 お疲れさまでした!

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 パネル同士を繋げては立て、繋げては立て・・・の繰り返しで、いよいよ、背景の壁面が完成。しかし、11月26日の「完成系」をご覧いただくと解りますが、作業はまだまだ続くのですね。
 ・・・で、1枚目の写真、学生はパネルに向かって何をしているのか、というと、「目張り」の張りつけ中。
 繋ぎ合わせた部分の、パネルの隙間を埋めるテープでして、下の写真、左が「Before」、右が「After」。
 この写真は、近づいて撮影していますから、うっすらと跡が見えていますけれど、実際の番組中のカメラ位置やサイズなどでは、ほとんど見えなくなるのです。このような、きめ細かい作業も、沢山!  
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 スタジオの一方では、別の学生が集まって、こちらは、壁に貼られる「品書き札」の製作しているところ。
 ヘルメットを被っている姿は、もうそれだけで、とても真面目に熱心に作業中の様子に見えるわけですが、もちろん見えるだけじゃなくて、実際そうなのですけれども、こちらは、笑顔も見られて楽しそうな雰囲気ですね。
 こうしたシャッターチャンスがあまり見られない程、学生が主体的に意欲的に、スピーディーに作業を進めているのです。

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 パネル同士を繋げては立て、繋げては立て、の繰り返し。
 本校5学科と、東放学園音響専門学校 音響技術科が一致団結して番組を製作する、「番組制作演習」スタジオ美術セット 建て込みの様子。
 テレビ美術科の学生です。
 
 1枚目の写真は、途中に開講口があるパネルの連結。「溝」のようなものがあって、「引き戸」が付けられる構造ですね。
 
 2枚目の写真は、パネルを立てた後、転倒しないように裏側から支える「人形(人形立て)」を、打ち付けているところ。さすがに、2年生ともなると、釘を打つのも速いですしね、作業もドンドン・テキパキ進んでいきます。
 
 こうして、いよいよ最後のパネルの立ち上がりました。3枚目の写真。
 高さは、縦一間(縦六尺横三尺)に、さらに三尺が足されているので、合計九尺。およそ2メートル70センチですから、結構迫力ありますよね。
 パネルの下方三尺の高さで、濃い茶色の腰板状のデザイン。パネルの色からして、和風テイスト。
 少しずつ、完成系に近づいていきます。

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 1枚目は、「サンプレ(サンプレート)」を敷く作業の写真。スタジオの、もっぱらカメラの撮影範囲内の床を、白色に変える作業です。
 サンプレは、基本的に三尺×六尺(一尺はおよそ30.3センチメートル)で、およそタタミ一畳分の面積。三尺×三尺のものや、直角三角形のものを組み合わせて、その範囲に合わせて敷き並べていきます。
 ただ並べるだけの、単純な作業に見えますが、位置や向きを決める最初の基準や、敷く順序を間違えると、ちょっとヤッカイな事になってしまうのです。
 
 次は、出演者の背景に建てる「パネル」の組み立て作業。2枚目と3枚目の写真です。
 パネルをデザインしたり造作したりする作業は、既に、テレビ美術科の「作業工房」で完了。スタジオに運搬して、順番通りに組み立てる作業を行うわけです。
 
 3枚目の写真は、1枚ずつに分かれたパネルを床に置いて、パネル同士を連結している様子。
 釘を打って固定していくのですが、番組終了後は、すぐにバラしますからね。だから、「しっかり」と、でも「抜きやすい」ように、なんですね。

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 さて、今回は、まずは「完成系」の写真から、ご覧いただきましょう!
 テレビ美術科2年生による、「番組制作演習」テレビスタジオでの「建て込み」の様子。
 前期授業期間中での、実習風景です。
 
 この授業におけるテレビ美術科は、
 放送芸術科のディレクターを担当する学生から、おおまかなデザインの注文を受け
 テレビ美術科の学生が、具体的なデザインをして
 設計図を書いて造作をして建て込みをして・・・という流れで、進んでいきます。
 
 「完成系」・・すなわち「結果」。
 一般的には、結果が大事。これはもちろんですけれど、結果も大事!
 特にメディア系の「もの作り」に関わる仕事においては
 そこへの過程というか意気込みというか、それに関わる努力というか
 これらも、欠かせない大事な要素なんですよね。
 
 ということで、前置きはこれくらいにして、
 今後の数回に分けて、番組制作演習のテレビ美術科学生の活躍ぶりを、ご紹介していきます。

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 ちょっと前、いや、結構前になってしまうでしょうか。お伝えしたい事は、山ホド! ということで、すみません(苦笑)。放送芸術科1年生の「スタジオ番組制作」です。
 今回紹介するのは、「スタジオでのフロアーディレクターワーク」でして、スタッフのスタンバイを確認したり、出演者にカウントダウンの「指折り」などの合図を出したり、という「スタジオフロアを仕切る」という仕事の勉強です。
  
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 たとえば、「カメラに写らないように」「声を出せないときにも解りやすく」「声を出せるときには、しっかりと適格に」という欠かせない事、大切なノウハウが沢山あるわけですね。
 上の4枚の写真はそれぞれ、出演者に手・指を使って、カウントダウンのアナウンスをしているところ。
 
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 交代で全員が担当するフロアーディレクターの他、出演者役も交代で。
 これは非常に大事でしてね、出演者の立場でフロアーディレクターの仕事を見ることは、すなわち、客観的な視点。他の学生のいろいろな動作も、冷静に見る事ができるのでして、これもまた、勉強になるのですよね。
 右の写真は、「カンペ」で残り時間などの指示を出しているところ。指や手振りで表現できない場合の、必需品です。

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 今回の一連のシリーズ最後のご紹介。照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」です。
 この実習授業を担当するのは、テレビ照明の世界では超ベテランの講師の先生に、本校のスタッフが2名。
 スタジオフロアーでは、講師の先生が中心に、学生へのアドバイス。共にそれをフォローするのが若いスタッフ。ライティングを制御する「照明調光卓」の操作とアドバイスを中心に、もう1名の担当スタッフ。それぞれが、きめ細かい役割分担で、実習授業に望んでいるのです。
 
 学生に指示を出すだけではなく、自らも、ドンドンと脚立に昇って説明しているのは、ベテラン講師の先生。
 1枚目の写真です。
 
 2枚目の写真。
「テレビ照明」ですので、テレビモニターを通しての解説も、非常に大事になってきます。なぜならば、先般お伝えしている通り、人間の「見た目」と、テレビカメラを通しての「映像」には、明確な違いがあるからですね。
 
 そして、その説明を、真剣に聞き入る学生達。3枚目の写真です。
「ほんのり」と伺える笑顔は、「意気揚々」の姿ですね。

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 3方向からの照明・灯体によって、より自然な、より立体的な表現を可能にする、という「3点(三灯)照明」という技法があります。
 ただしかし、じゃあ、人が5名並ぶ状態では15式の灯体が必要になるのか? それらの位置関係や体の向きが変わったらどうするのか? その背景のライティングはどうするのか?・・・と、基本的なライティングといっても、考えることも必要な工夫も沢山。奥が深いのですよね〜。
 
 引き続き、照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」です。
 
 灯体と学生は、基本的に1対1の関係でしてね、それぞれが脚立を用意して、昇って、灯体を操作して、という実習作業。まさに、いろいろな事が同時に学べる授業なのです。
 
 3枚目の写真は、3点照明の1つ、モデリング(バック)ライト。輪郭を強調する効果があって、たとえば、奥の背景から手前の人物を浮かび上がらせることなどができます。
 影も配光もシンメトリック。灯体の「芯」が、中央の人物に向いているからなんですね。

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 11月14日の記事に続いて、照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」の紹介です。
 照明バトン(灯体等を吊り下げている装置)を降ろして、結線をして電源回路の設定をして点灯チェックなどを行って・・・という作業に続いて、これからは、脚立が登場。授業説明用の、基本的な明かり作りの開始です。 
 スタジオをスペース(面積)的にいくつかのブロックに分けて、学生も同様のグループに分かれての実習。それぞれが、その範囲内で作業を進めていくわけです。
 
 まずは、脚立の置き方からの説明。1枚目の写真です。
 たまに、椅子に乗って何らかの作業をしようとする時に、たまに椅子の置き方がダメで、無理な体勢でムリヤリ作業を余儀なくされること、ありますよね〜(苦笑)。椅子の高さくらいだとそれでも・・・ということですが、脚立を使っての数メートル上での作業ということになると、そうはいきません。危険ですし、作業効率も落ちますからね。
 
 何事も「基礎」が肝心。オオチャクをしない、無理をしない。ルールに沿っての確実な作業が、全体の根底にあるのです。


 
 東放学園専門学校 学園祭「電波祭」を翌日に控えた、テレビスタジオの様子。
 いったい、何が行われているのか、というと、14時間生放送「TOHOチャンネル」中の番組の1つ「Music Park」のセットチェンジのシミュレーション。
 テレビスタジオでの音楽系番組。その番組中の曲と曲の間には、ちょっとしたトークのコーナーがあるのですが、その短い時間で、美術セットと照明を転換させる必要があるわけですね。
 テレビ美術科と照明クリエイティブ科の学生スタッフそれぞれが集まって、転換を成功させるための事前練習、シミュレーションを行っているのです。

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 これらのスタンバイが終わると、いよいよ、床面近くに降りていた照明バトンを、天井近くまで上げる作業へ。
 3枚目の写真、ヘルメットをした学生が、手で触っているのが、「昇降操作盤」という装置。これで、照明バトンの昇降操作を行います。
 操作係の学生。見ている方向は、もちろん、照明バトンとその周辺。上げる「高さ」も重要でデリケートですし、場合によっては、危険が伴う作業なので、慎重に。表情も真剣です。
 
 そして、他の学生も、可能な限り、上昇中のバトンと周囲を注視します。4枚目の写真。
 誰かに、あるいは一人に任せるのではなくて、可能な何人かで、確認しながら作業を進める、ということが大事なのですね。
 それが効率化も安全作業にも、繋がるわけです。

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 サブコントロールルームでの、照明調光卓の設定も進み、スタジオフロアでは灯体(ライト)の「点灯チェック」が着々と。
 灯体を設置(吊り込む)する照明バトンには、コンセントの差し口が沢山着いているのですけれど、それらに、調光卓のスイッチ(フェーダーレバー)による制御を割り付けていく、という作業を行うのです。つまり、このフェーダーを上げると、この差し口に差した灯体が光る、という設定。
 従って、その設定が正しいかどうかを確認する必要があるわけですね。
 コミュニケーションを積極的に取りながら、連携プレイで、作業を進めます。
 
 この作業と共に、天井近くに上げてしまうと作業ができなくなる「光の広がり具合」の調整も。また、いずれは昇っていく事を見越して、簡単に角度なども決めていきます。
 これが2枚目の写真。

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11月8日に紹介させていただいた、照明クリエイティブ科1年生の実習授業「テレビ照明実習」の続き、でございます。
 1年生も後期に入り、テレビスタジオでの本格的な実習授業が始まっていまして、前回と同様、まずは「仕込み(スタンバイ作業)」の勉強中というか訓練中というか。
「仕込み」という、およそ単純なタイトルですけれど、実際の作業は非常に奥が深い。安全を確保しながらの効率の良い作業には、必要なノウハウが沢山あるのですね。「素敵な照明」をデザインして、それを達成する。これは、それらの先にあるもの、ということなのです。
 
 1枚目の写真は、授業を担当する講師の先生による、まさに「手取り足取り」的アドバイス。
 長年に渡り、照明の現場で活躍されてきた、超ベテランの先生です。
 
 3枚目の写真。
 これは、スタジオの上方に位置する「サブコントロールルーム」内の、照明調光卓付近の様子。
 適切な位置に灯体(ライト)を仕込むだけでなく、明るさや色を変えるための調光卓の設定も、当然、必要な作業。
 一番右側に写る、もう1人の担当職員も含めて、みんな一様に笑顔で楽しそうですね。
 緊張しながら熱心に、かつ、楽しみながら学んでいく、という光景です。

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 青空の下のENG音声の実習、同じ日の月曜日、一方のテレビスタジオでは、照明クリエイティブ科の実習授業が。
 このように、月曜日から金曜日まで、毎日どこかで、いろいろな学科がいろいろな実習授業を行っているわけです。本校の特徴と言えるでしょうね。
 だから、毎日カメラを持ち歩いているだけで、非常に沢山の授業風景を紹介できるのですけれど、まあそうもナカナカいかず・・・でしてね、恐縮至極でございます。
 
 さて、そういうことで、今日から断続的に数回に分けて紹介させていただくのは、照明クリエイティブ科1年生の実習授業「テレビ照明実習」です。
 
 2年次になると、学生の将来志望に合わせるように、「テレビ照明系」と「コンサート・舞台照明系」の2つに分かれて、より専門的に学んでいく照明クリエイティブ科ですが、1年次は、どちらもグローバルに学びます。
 
 どちらの「照明」も、お互いが異にする部分もあり、共通する部分もあり。それぞれを知ることで、それぞれの特徴が掴めますし、相通じる「大切なこと」も経験できるのですよね。