2012年6月 のアーカイブ
本学園・広報宣伝部の職員からの「オーダー」の後は、ラジオやそのCMのプロフェッショナルな方からの、貴重なアドバイスでございまして、ご担当は「
調布エフエム放送株式会社」袴田荘之介 様。
学校法人東放学園 ラジオCMのガイダンスです。
プロデューサーにディレクターにアナウンサーに・・・と、まさにマルチに活躍されている方でして、ラジオに関わる仕事、そしてそれらの様々な視点から、まずは、ラジオCMの本質や特徴についての話。
そして、話の内容は、さらに広くそして深層まで。ラジオCM製作の流れから、その手法に至る詳細について、丁寧に説明されました。
今後は、CM企画や原稿、「声」の配役決定・・・と、製作が進みます。
「テレビを観る醍醐味」これが「その世界観や光景に浸ること」だとすれば、「ラジオを聴く醍醐味」は「その世界観や光景を想像すること」だと言えるでしょうね。
つまり、音だけの情報から、その先の、出演者・アナウンサーやパーソナリティの表情を想像する、その気持ちを想像する。ここにラジオ番組の面白さがある、ということ。
そんなラジオ番組の製作実習を行っているのが、本校の放送音響科でございます。
日頃、ラジオ番組を製作しているので、今度は、ラジオCMも作ってみよう!が、今回紹介する企画です。
そして、製作するのは、東放学園専門学校 放送音響科・専門学校東京アナウンス学院 放送声優科・東放学園映画専門学校 アニメーション映像科のCM。
このCM製作に先立ってのガイダンスの様子が、それぞれの写真でしてね、まずは、学校法人東放学園 広報宣伝部の職員から、学生へのオーダーを本格的に。
同じ学校内の職員と学生ですが、クライアントとスタッフの関係でもありますからね。
放送音響科の学生、真剣に聞いているのです。
光の演出性
2012年6月13日 テレビ美術科,実習風景,照明クリエイティブ科
画面上で「光」を見せる!
2012年6月12日 実習風景,照明クリエイティブ科
普段の生活で、様々な光景を目にした時、「眩しい!」「暗い!」と感じることもありますが、慣れれば、比較的自然に明るさを感じることができます。
いわゆる「良い感じ」に、マイルドに光を感じる、という能力に長けているのが、「人の眼」。
けれどもしかし、これが、目の代わりをするテレビカメラになると、そう単純でないわけです。
暗く見える所はトコトン暗く、眩しく見える所はトコトン明るく・・・となるのが、テレビカメラなどのサガ。
従って、そのような特性を考慮しないと、テレビの画面を通して見る光景は、随分と見づらいものになってしまうのです。
「テレビ照明」とは、それらをいかに「自然に綺麗に見せるか」。これが、大切な要素の1つとなるのです。
緻密な仕込み
2012年6月11日 実習風景,照明クリエイティブ科
6月5日の当ブログ、1枚目の写真で紹介した「ミニパーライト」。
あれらが、どのように使われたのか、が、1枚目の写真でしてね、スタジオの「ホリゾント」に沿うように、沢山のミニパーが並べられた光景です。
写真では、全容が見えなくて恐縮なのですけれど、レインボーカラーの仕上がり。
一見、何気ない光の当て方かのように見えるかも知れませんが、間隔、色合い、角度・・・などなど、緻密な調整を経て、見た目の綺麗な仕上がりになるのです。
写真は、数多くのライトの向きなどの調整をしているところ。
2枚目の写真。安全対策のヘルメットを被り脚立に乗り、ライトを取り付けている様子。
通常、照明バトンに吊り込みをするライトですけれど、バトン同士は一定の距離がありますからね。
それらの間隔の間にどうしても・・・ということも多くて、その場合、見えている黄色の渡し棒を取り付けて、ライトを吊る作業をします。
3枚目の写真。介錯棒(サオ・操作棒)を使って、適切な方向へと、ライトの向きを変えている様子。
右下に見ている学生も、照明クリエイティブ科の学生です。
「明大前駅から校舎」その3
2012年6月9日 学校の様々
シリーズでお伝えしている「明大前駅から校舎」その3。
前回の2枚目の写真の、駅舎を越えて右に曲がった場所の辺りからの光景。
この部分は、京王電鉄井の頭線の跨線橋でしてね
この下を左右に、井の頭線が通っています。
この跨線橋自体は戦前からある、大変古い物ですが
この上に、左右に渡っている橋は、平成の時代になってから。
京王電鉄本線上りホームから、直接井の頭線の上りホームに進む
当時としては、画期的な連絡通路が、建設されたのです。
井の頭線を渡って、「すずらん通り」を左に見て、さらに進んだ辺りの写真。
この通りも、商店街が立ち並んでいますけれど
その内容は、かなり頻繁に変化。
右に、牛丼の「松屋」を見て、左にドラッグストアを見て
その先は、今は、ラーメン店があったり
通りの左には、ソフトバンクショップや、リサイクルショップ
右には、牛角やパン屋があったり・・・、という街並が続きます。
完成した作品が、なかなか紹介できなくて、イカントモシガタイ・キョウシュクシゴクでございます。
当ブログ、テレビ美術科抽出ページのこちらの中にある「細かく、そして、リアルに」の続く内容。
数多くの作品の中から、製作途中を頻繁に取り上げさせていただいた2つを中心に、紹介いたします。
上の左の写真、ほぼ全身を発泡スチロールの粉だらけにしながら、一生懸命、造形に取り組んでいた姿。
こちらの完成作品が、右の写真の「絵の具」。
チュープ本体の型ももちろん、巻いている紙のデザインというか造り込みも秀逸ですよね。
流れ出ている絵の具自体も、リアルです。
造形が終了した発泡スチロールに、パテ剤を塗込んでいる写真が左。
この完成品が、右の写真です。
こちらも、一見、本物と見間違う程の完成度。グラデーションの塗色もナチュラルですよね。
そして、何しろスゴいのは、缶の凹みの表現。これ、もちろん、削り出しで造作したもの。潰された缶、つまり「結果、そうなってしまった形」を再現するということは、難しいと思います。スゴく。
学生さん、みんな手先が器用で、観察力も高いのですね。
2回続けてお伝えした照明クリエイティブ科の学生による、照明の仕込み。実は、他の学科が集まる前に行われていたことなのです。
なぜかというと、その記事でも紹介しましたが、照明バトンを降ろしての、集中的な急ピッチな作業なので、人が大勢いる環境では、難しいからでしてね、その分、早く登校しているのです。
そして、その後に行われるのが、関わる全スタッフが集まっての、ブリーフィング。言わば、朝礼です。
2年次のすべての学科が参加しての「番組制作演習」です。
4枚の写真は、実施曜日違い・グループ違いの、それぞれの様子。
放送芸術科の学生が担当する、プロデューサー・ディレクターが朝の挨拶を行って、意志の統一を計ります。
現場での実際は、それぞれのスタッフが必要な時間に集まり出して作業を開始する、という流れなのですけれど、ここは学校。
学ぶ精神も、創る精神も、「一致団結」が必要。まずは、その気持ちが大事だからです。
学生が考えて、仕込んで・・・
2012年6月6日 実習風景,照明クリエイティブ科
前回に続いて、照明クリエイティブ科の学生による「番組制作演習」照明仕込みの様子です。
1枚目の写真。学生が見ているのは照明の仕込み図。
言わば、設計図や配置図に当たるものでして、最初に決められる照明のデザイン、これを実現するために、「この位置にはこの種類のライトを、ここには別の種類のライトをいくつ並べて・・・」というような照明プランが記載されているもの。
もちろん、その仕込み図も、学生が考えて描いています。
その仕込み図を確認しながら、急ピッチに作業を進行。
ライトを吊るす照明バトンには、標準的・汎用配置的なライトが付けられているので、これらを移設したり外したりしながら、必要なライトを取り付けていきます。
3枚目の写真。こちらの学生が持っている紙は「パラフィン紙」。光を広い範囲に拡散させるディフューザの1つです。
この紙をライトの前に付けると、強い光がマイルドに、広い範囲に行き届くわけです。
電球は非常に発熱しますからね、紙は紙ですけれど、耐熱性が高い、専用のパラフィン紙。
安全のためにヘルメットを被りながらの作業です。
まずは、集めます
2012年6月5日 実習風景,照明クリエイティブ科
さて、今日の1枚目の写真。
銀色の物体が丸い口を開けて、一見、ちょっぴりミステリアスな雰囲気(笑)。
まあ、実際はそんな事なくてですね、照明灯体の一種で「ミニパーライト」(パー=PAR:Parabolic Aluminized Reflector)。
電球の特性から、照射範囲が比較的狭角で、音楽ライブなどで、あの「光の筋」を出しているライトの1つです。
写真は共に、「番組制作演習」照明クリエイティブ科の学生による照明仕込みの様子。
毎週2日ずつ、グループ毎に実習を進めるスタイルですので、各グループの実習風景を取り混ぜながら、紹介していきます。
2枚目の写真。これは、ミニが付かない「パーライト」。
特に音楽番組は、照明による「光の演出」が欠かせませんからね、使用するライトの数も必然的に多くなるわけです。
そこで、本格的な仕込みに入る前に、まずは、使用するライトを集めて用意する、という作業からスタート。
その一方では、通常、天井近くに上げられている「照明バトン」を降ろして、こちらのスタンバイ。
分担して効率良く、作業を進めていきます。3枚目の写真。
5月11日以来、今年度4回目の紹介となる「ドラマ制作2012」。
前回の「プロットをブラッシュアップ」。票数の多い2編について、制作系スタッフとして携わる放送芸術科の学生を中心に、さらに意見を出し合っての吟味。
このような経過を通って、より膨らみを持った2編。
今回はまず、それらのプロット案を企画した2名の学生が、プレゼンテーション。この様子が1枚目と2枚目の写真。
プロットのコンセプトやポイントやを改めて伝えた後に、多数決。
さあ、果たして、どちらのプロット案が選ばれたのか、というと・・・
実は、どちらも完全な同数。
ということで、検討した結果、2つのプロットのコンセプトを融合して、新たなプロットを作成することに。
なぜならば、どちらのプロット案も、「夢」「希望」という点で、テーマが同じだったからです。
このような過程を経て、次第に、土台作りが、進んでいきます。
この日は、土曜日ということもあって、人は少なめで穏やかな様子。
写真左が改札口ですけれど
朝は人をかき分け、そして、夜は蛍光灯の明かりが際立ち
上に視線を向けない限り目立たず解らないのですが
天井には、明かり取りの白い小窓があって、改札前はひと際明るいのですね。
朝の通学ラッシュ時には、改札をでる学生達で、行列ができるほどの駅構内。
そして、改札口を出て、切符の自動券売機付近を。
写真左側には、数年前までカレーショップがあって
学校へ向かうには、その間の小道を進みました。
さらに、もっと前には、写真左方の広場自体がなく
ファストフード店があったり、小さな商店があったりと
今とは、かなり違う駅前だったのです。
東放学園専門学校に通う、大半の学生が使用する鉄道「京王電鉄」。
卒業して、何年かが経過すると
楽しい学生生活や学校での想い出と共に、この、京王電鉄での通学、
そして、学校舎への道の、風景の記憶も、よみがえるでしょうね。
授業の後、友達との会合の後・・・などなど
その時のライフスタイルと同義に、学校周囲の風景も
想い刻まれるものではないかと、想像されるわけです。
と、いうことで・・・
満を持して?(笑)のシリーズ「明大前駅からの校舎」その1のスタートです。
京王線新宿駅への上りホームを下車したところ。新宿方面を観たアングル。
このアングルの、この辺りの様子の記憶は、ほとんどないでしょうね。
学校へ向かう道筋の、ほんの一瞬の過程でしかないからです。
電車が通り過ぎた後のホーム。
「朝の眩しさ」を感じる、そんなひととき、そんな風景。
今日これからの時間というものを、最も凝縮して感じるところ。
抽象が具現化するきっかけの光景が、ここに広がっているのです。
在りし日の、校舎内ロビー。
陽が傾き、降りていくひとときの、放課後。学生達が集まって、何かをしている様子。
2枚目の写真をご覧いただくと、まあアレですね、
知っている人には解り、知っていない人には解らないという
ごく当たりまえな表現しかできないのが恐縮ですけれど
「手八」と読んでいる、手に持つ「8の字巻き」の練習風景です。
カメラマンも音声マンも、共にアシスタントの時期には、この「手八」は必須の作業。
まずはこれができないと、この先に進めない、と言っても、過言ではありません。
なぜ、「8の字巻き」にする必要があるのかは、文章だけでは簡単に説明できないので、割愛しますけれど
ケーブルの内部構造や、巻く事によって生じる「ねじれ」、ケーブルのクセ・・・
などの影響が主な理由なのです。
写真はそれぞれ、先生がお手本を見せて、速く確実に巻く方法を伝授。
そして、学生が練習をするという様子です。
特筆すべきは、放課後であり授業中ではない、ということ。
つまり、学生が自主的に集まって、自主的に練習しているわけです。
あくまでも、自分のため!ではありますけれど、
素直に、偉いな! やるな! とも思います。