2011年1月10日 のアーカイブ
「マイクロフォンの存在を明かさずに、でも音は録る」このための道具の2つめが、1枚目の写真の機材。
これは、「ワイヤレスピンマイク」。写真左、右手で持っているものが、ピンマイクのヘッド(マイク本体)でして、ここから細いケーブルが、写真右に見える左手で持っている送信機に繋がっています。ここからは無線で、数メートル離れた所に置く受信機に音の信号が届く、という仕組み。出演者がケーブルを引きずって演技、というわけにはいきませんからね。
2枚目の写真が、その送信機を仕込んでいる様子。やはりこれも目立たないようにする必要がありますから、マジックテープで付けるバンドを巻いて、そこに送信機を取り付けています。
マイクヘッドをどこに仕込むか、これが3枚目の写真。ガムテープや両面テープを小さく加工して、シャツの内側に貼付けている様子。服擦れの音は録らないように、けれど声はできるだけしっかり録れるように配慮。音質的には「難あり」なのですけれど、録れていなければ、もうどうしようもない、ですからね。音声さん、大変です。
本来であれば、ピンマイクを仕込むこの作業は、出演者の楽屋や控え室で行うのですが、そこは、学校の音声の授業。仕込まれる学生も、仕込む学生も周囲の学生も、大勢でそれぞれを見合う事が大切ですよね。
(1枚目の写真:職員 T-hiroaki)