‘テレビ美術科’ カテゴリーのアーカイブ
はい!いよいよ、SEKAI NO OWARI セルフプロデュース 初の野外ワンマンフェスティバル
「炎と森のカーニバル」の、開催当日!
上の写真は、富士急ハイランドの、実際の会場内に飾られた様子。
場所は、カーニバルに合わせて企画された
仮想コンテストやDJブース、フォトセッションコーナーがあるサブエリア内です。
写真だと大きさが解りづらいですけれど
木の幹の部分だけで、成人の背丈を超える高さですからね、かなり大きいのです。
そして、下の9面マルチ画像は、会場後からライブ中にかけての様子。
主催者の発表で、開催3日間合計の観客数が6万人。
旅行会社によるツアーが組まれたり、高速バスが臨時増便されたり・・・
チケットも完売になっていたようです。
観客として訪れた在学生や卒業生の話では
テレビ美術科の学生が製作した「炎と森の精」の前では
記念写真を撮影するための、お客様の長蛇の列ができていたとのことでした。
下の、このシリーズ最後の写真は、
今回の「炎と森のカーニバル・炎と森の精オブジェ」の製作を担当した学生達。
東放学園専門学校 テレビ美術科の2年生です!
製作期間はおよそ1ヶ月。
他の授業や休みの日もありますから、実際には、もっと短めだった筈。
「頑張りましたね」という単純な言葉がむしろ似合わないくらい
いろいろな苦労もあり、沢山の楽しさもあり、計り知れないほどのやりがいがあったでしょうね。
お疲れさまでした!
(写真撮影:職員 星野 担当講師 杉本氏 他)
前回紹介した、補強したり組み立てしやすくしたりするための裏板と
造作された発泡スチロールの部分とを合体。
そして、その後には、実際に組み上げてみて、接する部分の造形の調整などなど・・・。
私も上の右下の写真を見て、裏側もここまでしっかり作ってある事を知って、びっくり。
軽い発泡スチロールではありますけれど、大きくなればタワミが生じて破断する可能性もありますからね。
板だけではなく、垂木も入れて、しっかりと補強してあるわけです。
その後は、組み上げた状態で塗色の作業。
上段の左の写真をご覧いただければ解ると思いますが
単色の緑ではなくて、濃淡があったり違う色相が混じっていたりして
かなり手が込んでいて、本格的。
製作に手向ける学生の意気込みが、とても伝わってきますよね。
そして、作業工房がある校舎の前で、「仮組み」。
ハロウィンが効いていて、神秘的ですけれど、可愛くて素敵!
特に木の幹の造作は、イベント自体の雰囲気を醸し出しているように、リアル!
凄い!凄いですよね〜!
この数日後、イベント会場の富士急ハイランドへ、旅立つのです。
同じような文言を繰り返すと
高さが3メートル幅が5メートル以上の大きさですからね
オブジェをただ置いたり積み上げたりするというわけにはいかないのですよね。
そこで、発泡スチロールで造作する物に
合わせるように切断したり切れ込みを入れたりしている木板を作って
それに、発泡スチロールの部分を接着させて・・・という工法と採っているのです。
それで、その木工作業の様子が、今回の写真。
屋外に置くものですし、近くにいらっしゃるお客様にご迷惑が及ばないように、頑丈な構造。
発泡スチロールだけではない、手が込んだオブジェなのです。
その裏板が出来上がり、仮に組み立てた様子が、下の写真。
10月7日の写真をご覧いただくと、「あ〜、なるほど!」とお解りいただけると思います。
(撮影:職員 星野)
「関係大有り!」とだけお伝えしておいたのですが
今回の、東放学園専門学校 テレビ美術科2年生による、巨大オブジェの製作作業。実は・・・
SEKAI NO OWARI セルフプロデュース 初の野外ワンマンフェスティバル
「炎と森のカーニバル」
の会場内に飾られる「炎と森の精」なのです。
このフェスティバルの詳細は、上記やここから、オフィシャルサイトにお入りいただいて
ご覧いただければと思います。
そして、「炎と森の精」オブジェがどこに飾られるかと言うと
下の画像リンクをクリックしていただいて、オフィシャルサイトの会場マップの
右方に描かれていますからね、探してみてください。
もちろん! 会場にお越しいただいた方は、ぜひ「炎と森の精」をご覧ください!!!
上の上段2枚の写真が、「スチロールカッター」での作業中の様子。
電熱線の両端を2人で持って、溶かしながら削ぎ落としている最中です。
まあしかし、先日紹介した写真を観ていただければとおもうのですが
何しろ、高さが3メートル幅が5メートル以上の大きさ。
そのボリュームと言うか作業と言うかですね
成形するために削ぎ落としたり削ったりする量がもの凄く多いわけです。
そして、同じく10月7日に紹介した写真に写る炎ちゃん(勝手に命名)。
その着色前の様子。
前にも書きましたけれど、元は四角い固まり。
丁寧にしっかりと成形されていて、努力と苦労と「気持ち」が感じられますよね!
(撮影:職員 星野)
それでは、前回紹介した完成形までの歩み、学生の活躍の様子を
何回かに分けてご覧いただきましょう。
まず上の写真。
これは、写真左に少し見えている依頼元の方からのデザインスケッチから
それを達成するための、実質的な図面に落とし込んでいる作業。
言わば「最初の一歩!」となるこの作業が
この先の作業のスムーズな進行と作品の完成度を、直接左右すると言って良いでしょう。
そして、分担の同時平行で、打合せをしたり材料を切り出したり。
本格的な作業を開始です。
前回の写真を再度ご覧いただければと思うのですが
あの立体を表現している素材は、発泡スチロール。
元は、四角い固まりの形をしているわけですけれど
それらを各部材ごとに、切り出している作業の様子が、下の4枚の写真。
「スチロールカッター」という道具を使うなどして、熱で溶かすように、形を作っていきます。
(撮影:職員 星野)
今回は、もう本当にいきなり、完成形から、ご覧いただきましょう。
写真の場所は、東放学園専門学校 レインボー館の前。
写る学生は、その建物の地下を本拠地としている、テレビ美術科の学生。
そして! 大きな木のオブジェ! と可愛らしい炎ちゃん。
製作したのは、テレビ美術科の2年生です。
タイトルは「炎と森の精」。
実は、富士急ハイランドで開催される「SEKAI NO OWARI 炎と森のカーニバル」と
関係大有り! なのです。
詳細は、次回以降に!
写真をクリックすると、拡大表示されます。
(撮影:職員 星野)
サマーソニックの紹介は一休みをいただいてですね
8月10日分として紹介した、「番組制作演習」本番前日の
美術セット建て込みの完成形をご覧いただきましょう。
左上の写真が、美術セットの全景を撮影したもの。
今回のデザインのテーマは、「教室」。
先生役の司会者に、学校の事をよく知っている解説者に、生徒役は現役の学生、という設定。
ディレクターを担当する学生からのオーダーを受けて、テレビ美術科の学生が主体的にデザインを作成。
「伝統ある学校の教室」というテイストで、壁に見立てているパネルも、意図的に「汚し」が入っているわけです。
前回紹介にあった写真には
文字が書かれた紙を、シワがよらないように丁寧に貼っているという光景がありましたけれど
左下の写真。
黒板に描かれた、「東放学園の歴史年表」だったのです。
そして、右下の写真は、本番中、テレビモニターを観察する、テレビ美術科の学生。
自分達がデザインし製作し、建て込みをした美術セットが
テレビカメラを通してどのように表現されるのか、を確認しているわけです。
これは非常に大切な事。
どんなに、一生懸命、苦労して製作した美術セットであっても
テレビの画面の中に表現されるものですからね。
うん、そうですね〜、最終形が二次元的ですしね、直接触ったり使ったりはしませんからね
このメディア・映像業界の仕事が「ものづくりである」ことが
漠然としていて抽象的な換喩として認識される・・・これも必然かと思うわけですが
ただ、たとえば、数回に渡り紹介している、美術の作業を観察していると
非常に具現性を帯びてくるのです。
テレビ番組製作には、実に沢山の役割やスタッフが携わっているのですが
それらがすべて「ものづくり・・・もの作り・もの創り」をしていて
役割によって、それぞれの手段、それに必要なツール、そして表現方法が異なるだけ。
つまり、携わるスタッフにとって、最も必要なマインドは、「ものづくりの精神」なのですよね。
立ち上がったパネルは、あらかじめデザインされている通りに
「青図(配置図に相当するもの)」を見ながら、適正に配置していきます。
実は、スタジオの床には、およそ30cm四方のタイルが敷かれていて
青図にもタイルの配置に沿うように格子状の線が引かれていますから
立てるパネルが、その線(パネル毎の境界線)に合っていれば
要するに、パネルに合わせて立てていけば良いわけですけれど
斜めに立てる場合や、いろいろな事情によっては
上の写真の様に、巻き尺を使って細かな寸法を出していく、という作業が伴います。
配置が終わった後は、パネルに細かい装飾や道具を取り付ける作業へ。
短時間で終わるように、各作業は分担して進められていくのです。
制作準備ということですとね
放送芸術科が担当する制作スタッフを中心に3週間前からスタートするわけですが
本番に向けた直接準備ということでは、最初にスタートするのは、美術セットの建て込み作業。
スタジオでのその作業は、本番前日の夕刻から、テレビ美術科が担当します。
まずは、美術セットの製作を行っている作業工房から、スタジオに各部材や道具などを搬入。
たとえば、背景に立てられるパネルは小分けの状態で搬入されるので、それらを連結させて・・・。
転倒を防ぐ、支えとなるパーツである「人形(人形立て)」を取り付けているのが、右下の写真です。
連結させて人形を付けて立てて、連結させて人形を付けて立てて・・・
という作業を繰り返して、使用する全てのパネルを手際良く立てていくわけです。
一方、右下の写真。
これは、出演者が前後2列に座る部分を、段違いにしようとしているところ。
前後が同じ高さだと、向かって奥に座る人の顔が写りにくくなりますからね
およそ30cm程度、美術・道具の1つである「平台」や「箱馬」を使って、高さを上げます。
第二フェーズに入ったと言っても、単に1回だけ情報番組を制作するというわけではなくて
曜日やクラス、その中のグループ毎にに分かれての、合計8番組の制作。
「他のグループと、完全に同じ内容はダメ」という明確なルールはありませんが
各グループ共に競い合うように、試行錯誤し切磋琢磨しながら・・・と
ごく自然に、このようなスタンスになるわけです。
左上の写真も右上の写真も、それぞれが前回の紹介とは違うグループの様子でして
特に左上は、美術セットのパネルが5色に分かれて
それぞれに、学科の特徴を象徴とするようなイラストが、描かれています。
そして、下の2枚は、あるグループのディレクターを担当する学生。
真剣な表情も、たまに見られる笑顔も
本物のディレクターっぽい雰囲気が、じわりじわりと、伝わってきます。
上の写真、テレビ美術科の作業工房で、完成したばかりの番組タイトルでして
出演者の背景に掲げられるサインを、テレビ美術科の2年生が製作したものです。
ヒップホップアートなデザインが、陽気で印象的。
手が込んだデザインで、丁寧に作られていますけれど
もちろん、学生達による手造り。
そして、裏はどうなっているのか、というと、左下の写真。
実は、木製なのですけれど、1枚のベニヤ板だけではなくて、
補強と取り付けの簡便さを考慮して、タル木で枠組みされているわけです。
それをスタジオに持ち込んで、背景に取り付けている作業が、右上の写真。
これもやはり、ただ掲げるだけではなく
カメラ写りはもちろんの事、途中で外れてしまう事などがないようにと配慮。
番組では、もっぱら表だけが写るということになりますけれど、多くの工程をクリア。
ただ描く、ただ掲げる、ただ見せるだけではなく
それを達成するためには、いろいろなノウハウや努力が伴っているのです。
(原稿原案・写真:職員 石原)