‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ
「Pro Tools実習」のこの教室は「Mac Room」という実習室でしてね、30式のiMacがズラリと並んでいる所。
PCとしては、Windowsがメジャーですけれども、オーディオ・ビジュアル系の作業には、やはりMacは欠かせない道具なのですよね。
この教室以外にも、職員室やサブコントロールにもあり、そしてMacBook Proも入れると、かなりMacライフな学校です。
前回よりお伝えしている通り、スクリーンとiMacを繫いでの授業ですが、実は普通のスクリーンではなくて、「SMART Board」という製品。言わば電子黒板的な装置でしてね、iPhoneやiPadと同じように、マルチタッチスクリーンの1つ。2枚目の写真のように、スクリーンに指で触れて操作ができるのです。
そして、3枚目の写真のように、専用のマーカーで文字も書けてしまうという、非常に便利な機能もあり。
うーん、こういう便利なツールを駆使した授業、受けてみたいです(笑)。
ところで、この「Pro Tools」ですが、音楽・音響の世界ではとてもメジャーなソフトウエア・ワークステーションでして、それらの仕事に関わる人で、Pro Toolsを知らない人はいない、と言っても過言ではないよですよね。ですから、放送音響科の学生は、入学してすぐに本格的に勉強を始めます。
最近の液晶ディスプレイは、本当に綺麗ですよね。少しでも斜めから見るとすぐに色が変わってしまう、という状態。今は、1枚目の写真のように、かなり斜めから見ても、ほとんど、色も明るさも変化なし。技術の進歩ですよね〜。
さて、前置きはこれくらいにして、今回は、放送音響科の実習授業がテーマ。
最新型のiMac27インチがズラリと並び、そしてその前にはキーボードとは大きく違う物体が置かれていて・・・。
そして、2枚目の写真、先生がスクリーンを使って説明をして、それを学生達が聞いている様子。
実習授業「Pro Tools 実習」でございます。
Pro Toolsとは、極めて簡単に言えば、音楽編集ソフト。音素材をPCのハードディスクドライブに録音するように取り込み、たとえば楽曲の長さを変えたり、音質や音量を変えたり、さまざまな素材を1つにまとめたり・・・というもの。もちろん、これでは説明としてはかなり不足していますが、とにかくとても多機能なので、まあ、この程度でお許しいただければと存じます(苦笑)。
3枚目の写真が、Pro Toolsの作業画面。中央付近に見えるギザギザが、音や楽曲を表現している波形で「リージョン」と呼ぶもの。
目に見えない音を、このように映像的に視覚的に見たり扱ったりしながら、さまざまな作業を進めていくわけです。
たとえば楽曲の長さを変えることは、およそ20年前には、音を記録したテープをハサミで切ってテープで繫いで、というふうに実現させていたのですがね〜。技術の進歩は凄まじいと、しみじみと感じますよね。
前回の写真にも出ていましたけれど、ステージ上の大型スクリーンに投射されている映像は、当然の事ながら、ライブで撮影し送出しているものでして、これを担当しているのが、本校の放送技術科と放送音響科の学生を中心とするスタッフ。
一般の専門学校や大学の入学式では、外部の専門業者の方へ依頼するところ、本学園の場合は、基本的に自前。まあ、「メディア」の学校ですから、当たり前ですけれども。
左の写真は、客席内に仮設した映像・音響送出システム。右の写真は、客席中央付近に設置されたカメラを操作する学生です。
左の写真は、在校生代表 挨拶の言葉を述べる、照明クリエイティブ科の2年生。笑顔が象徴的ですよね。
緊張して大変だったかと思いますが、「大切な言葉」をしっかりと最後まで、伝え遂げました。
左の写真は、新入生代表の言葉の最中。同時に開催された東放学園映画専門学校に入学した学生です。
こちらもやはり、多大な緊張の中、正々堂々と、しっかりと話を。在校生代表の学生を含めて、2人とも凄いですね。素敵かと思います。
右の写真は、卒業式終了後の、新入生の2人。高校からの友達同士で、同じ学科に入学したのですよね。
この日の、この笑顔と気持ちを忘れずに、充実した2年間にしていただきたいです。
(一部の写真:K-Yokota)
トータルで三日間に及んだロケーション、そして今回のスタジオでの撮影と続き、いよいよ、ドラマの収録も大詰め。
上の写真左は、サブコントロールルームのスタッフ。手前から、ディレクター・タイムキーパー(記録)そして、奥には音声(ミキサー)と並びます。
「見守っています」という言葉、まるで常套句的に使う事も少なくないわけですけれど、特にディレクターの表情は、正真正銘の「見守り」でしょうね。ミキシングを担当する2人も含め、真剣さも緊張感も、非常に伝わってきます。
そしてこちらは、スタジオフロア。右の写真は、「マイクロフォンブームドリー」を操作するフロア音声の学生でして、左手で操るダイヤルの先には、ガンマイクが取り付けられています。
暗くて解りづらい写真で恐縮なのですが、純粋にカッコ良い!と感じますね。何よりも、その真剣さの気持ちが、素敵なのです。
こうして撮影は全て終わり。「クランクアップ」を迎えました。
最後は、関わった学生・職員なども含めて、集合写真の撮影。
楽しそうな表情も、沢山見えますけれど、
記念写真というよりかは、この作品に手向けた、責任感の表明。
「私たちが責任を持って、しっかりと作りました。よろしくお願いします」
と、言うことなのです。
けれどもしかし、素敵な写真ですよね〜。
随分と久しぶりの動画は、「ドラマ制作」のあるシーンの、ある1カットの様子。
ドラマのスタジオ収録では、3台から4台前後のテレビカメラを使用して、それらを切り替えながら、1つのブロックをそのまままとめて撮影していく、ということが多いのですが、演技やカメラアングルなどの都合で、「別撮り」を行うことも、非常に頻繁にあります。
今回紹介している動画の部分は、ご覧の通り、ハンディカメラをセットの上に置いて、出演者の近くの回り込んだ位置からのアングル。
この距離では、他のカメラの画面に、ハンディカメラが入ってしまうので、このカットだけを別撮りする、・・・というわけです。
演技の邪魔にならない位置から撮影した動画なので、石井七海さんの表情が見られなくて恐縮ですけれど、本番直前から、本番中の雰囲気をご覧いただいて、その「空気」を感じていただければ、幸いでございます。
1つのブロックの撮影が終わると、次のブロックの撮影。それが終わると、また新たなブロックの撮影・・・というふうに進めていく、ドラマの撮影。
もちろん、経過時間による、一定の法則や決まりがあるわけではなくて、演技上、あるいはそれらの設定上、分けてやるべきところは分け、続けてまとめるべきところはまとめて撮影をしていくのです。
前回、2月7日の内容に続く、「ドラマ制作」スタジオ収録の様子。
リハーサル中は、1枚目の写真のように、担当する職員がアドバイスを。
僅かな「サイズ」や「アングル」の違いなどで、「あがりの画(え)」は、随分と違ってきます。言うまでもありませんけれどね。
ただ、時間は、余りあるほど沢山はないので、「さっさっさっ」と、合理的に修正。後で指示するだけでなく、その場ですぐに!が大事なのです。
同じ光景は、音声を担当する学生へも。
2枚目の写真、マイクロフォンブームドリーを操作する学生と、音声の担当職員。
左手で握るダイヤルでマイクの向きを操作する、という方式なのですが、マイクが目的の方向に合っているのかどうかを、違う角度から見てあげて、アドバイス。
これこそ、後で説明しても、あまり意味がありませんよね。
「ドラマ制作」スタジオ本番中の、サブコントロールルーム(サブ)の様子です。
当ブログでのサブの写真は、沢山の液晶モニターにそれぞれ映像が映し出されている、という光景が多かったと自覚していますけれど、今回は、暗くスマートな雰囲気。
ドラマの場合は特に、「その映像・その演技・その瞬間」に集中しやすいように、受像は必要最低限のモニターのみにしています。1枚目の写真。
2枚目の写真、手前にディレクター、次いでタイムキーパー(記録)のスタッフ。もちろん、学生です。
ディレクターは「演出」を、タイムキーパーは、その結果とも言える、芝居や時間などの「記録」を収めていく、という仕事を担当。
ごく簡単に言えば、同じ芝居(撮影ブロック)を2回以上撮影したり、隣り合ったシーンが日替わりの撮影になったりすることもあるのですが、これらの整合性をとる大事な役割を負うのがタイムキーパー。
ですから、ディレクターとペアーになっての、大切な「二人三脚」的関係なのです。
1枚目の写真は、女優の石井七海さん。
今回は、石井さんのお宅にお邪魔して、ある日の昼下がり、しっとりと、そしてゆっくりと物思いにふける姿を撮影したものです。
・・・ではなくて、ですね(笑)
実は、超!本格的実習授業「ドラマ制作」スタジオ収録での1コマなのです。
「いよいよ撮影開始です!」と宣言して、行く年月。まあ、大げさですけれど、昨年の12月26日に続くご紹介です。
当ブログの左にあるカテゴリーで、「ドラマ制作」をクリックしていただくと、凝縮されたドラマ制作の様子をご覧いただけるので、ぜひ、ご利用ください。
話は戻るのですが、1枚目の写真の「光」「明かり」は、本当にリアル。
スタジオでの様子、と言うことは、当然の事ながら、照明のスタッフが駆使をして、「そのように見える」ように作った、照明の環境なのです。これは、言われないと解らないでしょうね。
これが、照明の力!!
まさか、とは思いながら、誤解なきようにお伝えするのですが、スタッフはすべて学生。職員スタッフは、アドバイスと下支えをしているに過ぎません。
さて、いよいよ本番。
1枚目の写真は、サブコントロールルーム内の、ミキシングコンソールの部分です。
一見、職員ふうに見える人がいますけれど、この3名はすべて学生。事前に、しっかりとレクチャーを受けたり、練習したりしていますからね、本番は学生だけでチャレンジ。操作方法を学ぶだけではなく、「難しさ」も経験。
これらを自覚することも大事ですよね。このタイミングから、いろいろな事がスタートする、と言っても過言ではない、と思うのです。
2枚目の写真では、友達のミキシングを観察している学生の表情を。
当然ながら、学生ですからね、完璧とまでは行かずとも、いろいろと試行錯誤を繰り返しながら少しでも「良い音」を目指す、このような動作を、じっくりと観察することも大切なのです。
3枚目の写真。ミキシングコンソールの前にある、テレビモニターを見ている様子。
「音」と言えども、ただ闇雲に、ひたすら音だけを聴くのではないのですね。
カメラを通しての、出演者の細かな表情や動き、つまりは「芝居」を、しっかりと把握しながらのミキシング。
ここにも、「良い音」を収めるための貴重な情報が、沢山含まれているからです。
そして、ドラマの音声収録で、非常に頻繁に使用される、もう1つのマイクロフォンが「ガンマイク」。
もう1つとは書きましたけれど、どちらかというと、こちらがメインなのです。
ところで、この「ガンマイク」、細長い棒状の形をしているのですが、この棒の先の延長方向からの音を拾い、それ以外の方向の音を相対的に拾わない、という仕組みに設計されているマイクロフォンでしてね、つまり、方向が大事。
方向が合っていれば、やや遠くに音源があっても拾いますが、ズレてしまうと拾わないのです。
位置が移動できたり、角度が変えられたり、マイクロフォンの向きを調整できるなどの機構を備える「マイクロフォンブームドリー」という機器を使用して、音を収録していきます。
1枚目の写真、奥から伸びる棒の先に、ぶら下がるように取り付けられているのが、マイクロフォンの本体。
操作側が、2枚目の写真。左手でダイヤルを操作して、マイクロフォンの向きを変えます。
放送音響科1年生による、「ドラマ的!」実習授業、音声編。今日の1枚目は、この写真から。
やや薄暗い所、そこに集まる学生を上から撮影したものですが、この場所、美術セットの裏側に作られた音声専用の工房。
ドラマの音声収録には、「ガンマイク(後日紹介)」の他に、ワイヤレスピンマイクという、マイクヘッドが小さく設計されているマイクも、合わせて使用するのでが、このマイクに関わるグッズを置いたり加工したりするスペースなのです。
関わるグッズとは、つまりは、カメラに写らないように、可能な限り「良い音」を収めるように、出演者が違和感を持たないようにするための道具。視聴者にマイクを絶対見せない、そのための様々な工夫が必要となります。
2枚目の写真は、左手にワイヤレスの送信機、右手にマイクヘッドという構図。
白く見ているのは、動いたり服が擦れたりすることによるノイズを抑えるためのものと、テープ。
細かい、そして豊かなノウハウが伴います。
3枚目の写真、出演者役の学生に、送信機を取り付けているところ。
目立たさないように、落ちたりしないように、そして素早く・・・でしてね、大切な「環境づくり」に関する事も、学ぶのですね。
続いて、サブコントロールでは、「ミキシングコンソール」通称「ミキサー」のレクチャーを開始。
使い方というよりかは、とりわけ、ドラマのミキシングについてのアドバイスです。
2枚それぞれの写真。担当職員の話に、熱心に耳を傾ける学生の様子が、ご覧いただけると思います。
音量を決めるフェーダーレバーだけを操作するのではなくて、「本来の音」をそれらしく、可能な限り明瞭に収めるためには、様々な工夫が必要。そのための知識や調整方法の理解が欠かせないポイントとなるのです。
実際のテレビドラマの台詞などを聞いていても、過不足なく自然。不満に感じることは、ほとんどないですよね。
この「自然に聞かせる」ということを達成しているのは、様々な場面での「ミキシング」なのです。
年度の後半に、テレビスタジオでの授業を実施する各学科が、ドラマ色に染まる「ドラマ的!」実習授業期間。
照明クリエイティブ科に続いて、今回は、放送音響科「ドラマの音を録る」です。
まずは、スタジオフロアーの上に位置する「サブコントロールルーム」でのガイダンス。
収音やミキシングの説明を受ける前に、「ドライリハーサルを行い、スタンバイ、そしてカメラリハーサルをして」という流れについて。スタジオでのドラマ収録の進め方の勉強。1枚目の写真です。
その後、スタジオに降りて、美術セットや照明、そして今回の台本・出演者の動きについての説明。
単純に音声を学ぶ、だけではなく、他のセクションにも話は及ぶのです。
続いて、ドライリハーサル。
じっくり観るべき事は何か、特に確認すべき事は何か。これらの説明を受けている様子。3枚目の写真です。
実は、出演者も、同じ放送音響科のグループの学生が担当。
関わる事については、より広く。いろいろな事を経験していくのですね。
本年5月頃から、断続的に紹介している「ドラマ制作」。
当ブログ、左側にあるカテゴリーで選択していただくと、抽出して閲覧できるようになっています。
どうぞ、ご利用ください。
ドライリハーサルに続き、カメラ番号を入れる技術打合せが行われると、それと前後して、いろいろな手直し。映像・音声や照明の各セクションが、本番収録に向けて、さらに吟味の準備を着々と進めます。
1枚目の写真は、テーブルの上の「物」の位置などを決めているところ。
実際のテレビドラマでも、何気なく置かれている、そのように表現されている物でも、意図的に、そのように置かれていることばかりでしてね、解りやすい光景の表現は欠かせないわけです。
カメラで撮影している映像を観ながら、「物」の位置を、細かく修正します。
出演者の方に対しては、本番開始直前に、メイクアップの充実を。
綺麗に見せる、というよりかは、「それらしく魅せる」というのが、真。
2枚目の写真です。
そして、いよいよ、撮影開始です。