‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ

 ・・・という事でですね、少しずつお伝えしている「番組制作演習」ですけれど、技術打合せまで進み、その後は、カメラリハーサルなどを何度か繰り返し、本番突入。
 カメラリハーサルという練習を繰り返して、ある程度上手に出来るようになったら本番、ではなくて、あらかじめの設定時間から開始される「生放送形式」。
 練習を繰り返して、各役割の仕事が少しずつでも上達していく、これはとても大切な事。学校ですからね。けれど、「時間」や「制限」も大事。将来、それらの中で、仕事をしていくからです。
 
 6月の初旬までは、「音楽番組」をテーマに、番組制作に取り組んできました。
 今日から数回は、カメラリハーサルから本番にかけての様子や、美術セットのデザインなどを、テキストなしの写真のみで、ドンドンお伝えしましょう。
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 やや、久しぶりの2年次の授業「番組制作演習」。
 本校の、放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科、そして、東放学園音響専門学校の音響技術科学生による、大型実習授業です。
 
 朝に集合し、照明の仕込みなどのスタンバイや位置決めを終えた後は、技術打合せ。
 このようなスタイルの、実際の番組制作では、位置決めと同時にスタジオフロアーで行うこともある技術打合せですけれど、各学科それぞれの授業として、いろいろな作業が同時進行ですからね、サブコントロールで集中的に打ち合わせを行うわけです。
「車座」になっての打合せの様子。1枚目の写真です。
 
 写真2枚目。ディレクターやチーフアシスタントディレクター、そしてタイムキーパーを担当する、放送芸術科の学生3名。
 イメージを言葉にして伝える、ということを、しっかりと経験します。
 
 その話というか説明を聞く、カメラマンなどの学生。
 自分の仕事を達成するための、貴重な機会・時間ですからね。表情も、おのずと真剣になりますね。

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 プレゼンテーションに続いて、授業を担当する本学園の倉谷顧問などからの話があった後は、昨年度のドラマ制作のメイキング画像のスライドショーを、全員で。
 薄暗い3枚の写真は、そのスライドショーを鑑賞中の様子。
 このスライドショーを作成したのは、本年3月まで、本学園の顧問を担当されていた島﨑孝雄氏。
 昨年度4月からの、制作系の打合せからロケーションハンティング・出演者オーディション・衣装合わせ・・・そして、ロケーション当日から編集作業を経て、完成するまでのほぼすべてが、説明とコメント付きで網羅されているスライドショー。
「見応えがある」という一言で済ますことの難しい、奥深い内容ですし、また、手法の勉強になる、というものなのです。
 
 従って、それを観る学生の表情も、大変真剣。いろいろな見方はあるでしょうけれど、今年の自分達も頑張ろう!という決心はあったのだろうと思います。
 写真は暗くて見づらいですけれど、その気持ちは伝わるでしょうね。

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 数百万円から数千万円・・・と大変高額なのが、放送・業務用の、つまりプロフェッショナルな機材。
 特に、映像技術関連の機材は、どれも高額。従って、本校の放送技術科の学生が勉強したり使ったりする機材も、例外ではありません。
 もちろん、実際には放送するなどはしないわけですけれど、学生が使う機材だからこそ「本物」「一流」であることが大事なのです。
 そんな中、数多くの実習系授業で、唯一、それほど高額でない機材を使用しての実習が、今回紹介する授業です。
 
 この授業は、撮影に関わる基礎的な知識や、作品製作の手法を学んだり、とても大事な「チームワーク」を学んだりするのが主旨なのです。
 
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 教室でグループごとに分かれての勉強中の様子が、今回のそれぞれの写真。使用する機材を数人で囲みながら、詳細な説明を聞き、学生自身が交代で実践する、というスタイル。
 笑顔の中にも、真剣に、興味津々な表情で、授業に取り組んでいる学生達ですけれど、以前と比較すると、スマートフォンやデジカメなどで、静止画・動画関わらず撮影したり、またそのようなツールに触れたりする機会が増えましたからね。
「さらり」と「しなやか」に、使いこなしている様子が観察されますよね〜。

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 2回続けてお伝えした照明クリエイティブ科の学生による、照明の仕込み。実は、他の学科が集まる前に行われていたことなのです。
 なぜかというと、その記事でも紹介しましたが、照明バトンを降ろしての、集中的な急ピッチな作業なので、人が大勢いる環境では、難しいからでしてね、その分、早く登校しているのです。
 
 そして、その後に行われるのが、関わる全スタッフが集まっての、ブリーフィング。言わば、朝礼です。
2年次のすべての学科が参加しての「番組制作演習」です。 
 
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 4枚の写真は、実施曜日違い・グループ違いの、それぞれの様子。
 放送芸術科の学生が担当する、プロデューサー・ディレクターが朝の挨拶を行って、意志の統一を計ります。
 現場での実際は、それぞれのスタッフが必要な時間に集まり出して作業を開始する、という流れなのですけれど、ここは学校。
 学ぶ精神も、創る精神も、「一致団結」が必要。まずは、その気持ちが大事だからです。

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在りし日の、校舎内ロビー。
陽が傾き、降りていくひとときの、放課後。学生達が集まって、何かをしている様子。
2枚目の写真をご覧いただくと、まあアレですね、
知っている人には解り、知っていない人には解らないという
ごく当たりまえな表現しかできないのが恐縮ですけれど
「手八」と読んでいる、手に持つ「8の字巻き」の練習風景です。
カメラマンも音声マンも、共にアシスタントの時期には、この「手八」は必須の作業。
まずはこれができないと、この先に進めない、と言っても、過言ではありません。

 
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なぜ、「8の字巻き」にする必要があるのかは、文章だけでは簡単に説明できないので、割愛しますけれど
ケーブルの内部構造や、巻く事によって生じる「ねじれ」、ケーブルのクセ・・・
などの影響が主な理由なのです。
写真はそれぞれ、先生がお手本を見せて、速く確実に巻く方法を伝授。
そして、学生が練習をするという様子です。
 
特筆すべきは、放課後であり授業中ではない、ということ。
つまり、学生が自主的に集まって、自主的に練習しているわけです。
あくまでも、自分のため!ではありますけれど、
素直に、偉いな! やるな! とも思います。


 ということで、本番前日にテレビ美術科が建て込んだ美術・大道具。
 実際にどのように使用されたのかを、「いきなり!」の本番中動画でご覧いただきましょう。
 番組制作演習の本番、CM中の転換の様子です。
 
 15秒の短時間で、歌のコーナーからトークのコーナーへ。出演者やスタッフ、それに、もちろんテレビカメラなどの、一斉移動。
 言うまでもなく、学生の動作、とても機敏。他の細かい説明は、不必要ですよね。 

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「番組制作演習 テレビ美術科編」は一旦お休みして、今回は、この授業。
 1枚目の写真。場所は、実習授業中のテレビスタジオですけれど、テレビカメラや美術セットなどの見えず、代わりに、赤色の丸い物が見えますよね。これらの赤色の物体は何か、というと・・・
「カメラケーブル」なのでございます。
 
 一つの固まりが100メートルの長さになっていて、これを「八の字」形象に巻く練習。
 将来、立派な一人前のカメラマンになるためには、まずは「アシスタント」業務。
 ただ、アシスタントと言っても、この仕事の範囲はかなり広いわけですけれど、それらの沢山の業務の中の1つに、カメラケーブル巻きが含まれるのです。
 言い方を替えれば、この「八の字巻き」を確実に速く巻くということが、差し当たり求められる必須の技術、ということ。
 
 写真の授業は、放送技術科の1年次の実習授業。
 テレビカメラの操作に関する実習がメインテーマの授業ですけれど、カメラケーブルの構造や取扱いについて、一通りの説明を受けた後は、ケーブル巻きの練習。
 立派なテレビカメラマンになるためには、絶対的に欠かせない要素の1つなのです。

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 東放学園専門学校各学科のガイダンスやシミュレーションが終わって、いよいよ!本番日へ突入!。
 2年次全学科が参加しての、本格的実習授業「番組制作演習」です。
 
 改めて説明しますと、放送芸術科の学生が番組の企画や構成などの内容を考え、テレビ美術科が番組の美術セットをデザイン・造作をして、照明クリエイティブ科が出演者や美術セットを灯す照明をデザイン・プランを立て、放送技術科が番組の具体的な映像構成などを考え、放送音響科が番組中に流す効果音を考えたりマイクロフォンプランを構築して・・・、というふうに事前準備を進め、本番当日に望む!というもの。
 このような各々の作業を進めて、本番当日を迎えるのです。
 
「切磋琢磨」という言葉が最も合致するであろう、この授業。
 これらを通して、学べる事や得られる知識は、そのすべてをここには書けないくらいの量になるでしょうね。
 
 今後、何回に分けてゆっくりと、この実習授業の紹介をさせていただきます。

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 ロケーション(撮影)というのは、屋外だけで行われるわけではないですよね。当然の事ながら、いろいろな物理的環境・照明的環境などで、撮影することになるのです。
 ということで、いつもは教室で行っている授業ですけれど、今回は外に出て、屋上での実習授業。1年次の、チームワークや撮影の基本を学ぶ授業の紹介です。
 
 この授業は、高価な高機能な機材を使用するのではなく、チームワークで一つの作品を創る、その周囲の知識や大切さを勉強する内容。
 ごく基本的な取扱い方法を学んだ後は、「まずは撮ってみよう!」がテーマ。
 
 番組・作品創りのために、あるいは自己表現のために、つまりそれらを達成するためには、使用する道具を、しっかりと使う技術を持つ事が大事。それらを何度も経験することで、過度に力むことなく、自然にしなやかに、使いこなせるようになっていくわけです。
 
 特に3枚目の写真、真剣に撮影に取り組む、学生の表情。1年生ですから、入学して勉強を初めて1ヶ月と少しですけれど、既に、どことなくプロに近い雰囲気を感じます。
 
 そして、何を撮っているか、というと、同じクラスの学生による、即興の「マジックショー」。
 なぜマジックの道具を持っているのか、という疑問も少々ありますけれど(笑)、その手さばきは、立派なものだったのですよね〜。

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 機材の使い方を練習したり、撮影の技法を学んだり、それらに関わる知識を得たり・・・と、学校の中で学生として勉強する事は沢山あるわけですが、一方では、実際の現場でプロのスタッフがどのように番組・作品製作に携わっているのか、その苦楽は何なのか・・・という「生の話」というか経験談というか、そのような話を聞くことも、非常に大切なんですよね。
 視聴者として、あるいは、客として見ているだけでは解らない「スタッフとしての醍醐味」が、そこに沢山あるからです。
 
 写真は、いろいろなジャンルの番組製作で活躍されている方をお迎えしての、座学の授業でして、今回のゲスト講師の方は、テレビドラマの撮影技術を担当されている「須田 昌弘」さん。
 最近では、TBSドラマの「JIN-仁-」「ランナウェイ」そして、今月初めに放送された「理由」などの、テクニカルディレクターやチームカメラマンを担当されている方でしてね、数多くのテレビドラマに携わっている方なので、「名前、見たことある」という人もいるでしょうね。
 
 こうして話を聞けば、実際の現場の様子を少しでも想像できる。さらに、大勢の方の話を聞けば、いろいろな現場の様子を沢山想像できる。
 これらを通して、その様子に自分の働いている姿をトレースして、自分の目標や将来像を明確化していくのです。

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 前回お伝えしたMA作業を経て、いよいよ、2011年度実習授業「ドラマ制作」の作品が完成。
 その名も「Last carnival」。作品のタイトルを紹介するのは、実は今回が初めてですよね。
 2011年度のドラマ制作の紹介、最終回は、完成披露会&打ち上げ会です。
 
 上の左の写真は、ディレクターやアシスタントディレクター(ファースト)などを担当した学生達。一見、女子学生の楽しい語らいの様ですが、実際に観られるのは、やり遂げた後の意気揚々とした笑顔です。
 
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 まずは、完成作品の披露。左の写真です。
 この会場に居合わせる全員が、作品製作に深く広く携わったわけですが、完成作品を観るのは、これが初めてという学生も大勢。
 それぞれ、どんな想いで観たのでしょうかね。
 
 披露会が終わると、出演者の方々への花束贈呈。お忙しい中、駆けつけていただきました。
 皆さんの多大な協力があって、素敵な作品が完成しました。ここで改めてお名前を紹介させていだくと、
 ・・・写真手前から、岩田 麻衣子さん・野本 蓉子さん、そして、石井 七海さんでした。
 本当にお世話になりました。ありがとうございました!
 
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 その後は、製作に関わり、打ち上げ会に参加した学生・職員全員から、一言ずつのコメント。
 職員目線で恐縮ですけれど、入学してからの色々な授業、そして、この実習授業を経て、本当に成長したのだな、と感じられるコメントでした。
 写真右は、ディレクターを担当した学生。笑顔の写真を掲載しましたが、感極まった涙も観られました。
 お疲れさまでした。
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 写真左は、プロデューサーを担当した学生。
 プロデューサーの大切な仕事の1つである、製作の土台となる環境作りを中心に頑張っていました。
 お疲れさまでした。
 
 そして、写真右は、今年度が最後の担当となった、学校法人東放学園の昨年度までの顧問でした、島﨑孝雄でございます。
 学生はもちろんの事、多くの職員も、このドラマ制作を通じて勉強になりました。
 内輪の手前どもの話で恐縮ですけれど、お世話になりました。ありがとうございました。

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 さて、前回に続き「ドラマ制作」の編集作業ですけれど、部屋の雰囲気がガラリと変わりましたよね。
 こちらは、「オンラインルーム」。別名「仮編集」と言われるオフライン編集を終えた後は、「本編集」であるオンライン編集の作業です。
 
 前回のオフライン編集は、画質を下げた状態で行う仮(簡易)編集。これを行う理由や目的はいろいろ沢山ありますが、まずは映像を繫いでみて全体的なイメージを掴むこともその1つですし、あらかじめ仮編集を行っておいて、本編集での作業効率を上げて可能な限り短時間で終了させる・・・などの目的もあるのですよね。

 上にも書きましたが、画質を下げてのオフライン編集に対して、こちらのオンライン編集は、本来の完成(放送)画質での作業。
 オフライン編集によって得られた編集データを基に、テープを実際に走行操作させていく方式でしてね、前回のノンリニア編集に対して、「リニア編集」と呼びます。
 
 この編集作業も、エディターを担当する放送技術科の学生と、ディレクターやスクリプター(記録)のそれぞれを担当する放送芸術科の学生が、真剣に作業を進めます。
 まあ、当然と言えば当然なのかも知れませんけれど、入学するまでは、「編集」に関しては詳しい知識をほとんど持たない状態。それが1年と半年も過ぎると、観察しているこちらが「頼もしいな!」と思うくらい、上達するのですね。
 こうして、学生同士、色々と切磋琢磨をしながら、無事に映像編集を終えました。

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 新年度の新シリーズの紹介が始まったのですが、今回紹介するのは昨年度のシリーズ。もちろん、忘れていたわけではないのですが、随分と遅くなりました。2011年度「ドラマ制作」3月19日紹介分の続きでございます。
 
 すべての撮影・収録を終えた後は、オフライン編集。
 PCにインストールされた編集のソフトウエアを使用して、作業を進めていく方式「ノンリニア編集」という技法です。もちろん、これは、学校ならでは、ではなくて、実際の現場でもこの方式でオフライン編集が進められいるわけです。
 
 写真は、校舎内のオフラインルーム。編集(エディター)を担当する放送技術科の学生と、ディレクターとスクリプターを担当する放送芸術科の学生です。
 そして今回、実際の現場で、テレビドラマのオフライン編集の仕事をされている、プロのエディターが先生として参加。
 まずは、その先生が編集作業を。合理的な手順や注意点などの説明を受けている様子。2枚目の写真です。
 
 その後はもちろん、学生へバトンタッチ。
 背後にいるディレクターの学生などのオーダーを受けながら、そして、プロのエディターの「ノウハウ」の伝授を受けながら、テキパキと作業を進めます。