‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
そして、一連の動画紹介の最後は、ドラマ実習本番中の、サブコントロールルーム(副調整室)の様子。画面手前のテクニカルディレクターの、スイッチングワークの動画です。
テクニカルディレクターは、本学園の島﨑顧問が担当。
実習授業の課題となっている「1ブロック」の収録。これを、4台のテレビカメラを使用して、カット割りに沿って切り替えて完成させるのです。
今回のカット割り数は、全部で25カット。けれどもしかし、右手でめくる台本、確かに芝居に合わせてめくってはいますけれど、ほとんど見ていない。これが凄い。とにかく凄い!と感じます。
しかも、2時間も3時間もかけて、何度も繰り返しているわけではありませんからね。この本番は、カメラリハーサルが始まってから、およそ15分後ですよ。この間で、切り替えるカメラをほぼ記憶して、なおかつ、役者の動きも頭に入れるのですからね。
こうして言葉で書いても、その凄さは、あまり伝わらないでしょう(苦笑)。
ですから、ぜひ!何度もご覧いただければ、と思います。
そして・・・
この動画。いろいろな意味で、大変貴重な動画なのです。
さて、ドライリハーサルが終わると、次はサブコントロールルームで「技打ち」。技術打合せです。
まずは、スタッフ各々の自己紹介から。左上の写真です。
本来であれば、この段階で、どのカットをスタジオ内の4台から5台前後のどのカメラが担当するか、を決める作業、つまり、カメラ番号を入れていく事をするわけですけれど、そこは学校の授業ですからね。勉強のために、ディレクターの学生が、カメラ番号をあらかじめ決めています。
ですからここでは、実際のドライリハーサルで出演者の動きなどを確認し、必要に応じて番号を修正したり、サイズやアングルなどのカメラワークを修正したりします。
そして次は、本番に向けたカメラリハーサルを開始。
各スタッフも出演者も、リハーサルを何度か繰り返して、完成度を上げていくわけです。
その合間にも、やはり、フロアーディレクターを担当する学生が、すぐに出演者に歩み寄って、ディレクターからのお願いなどを伝達。
ディレクターの意図を理解したフロアーディレクターの適格な指示が、スムーズな進行に寄与します。左上の写真。
美術セットの壁の上からマイクロフォンを向けているのも、放送芸術科の学生。
現場に出てからはほとんどしない役割を負う。大切な経験ですよね。
そしていよいよ、本番開始。
演技などに合わせて、カメラを切り替える役割も負うTD(テクニカルディレクター)はやはり、この実習授業では特に一段と大切な役割ですからね、ここはしっかり、島﨑顧問や職員が担当するのです。
右下以降の3枚は、本番中の芝居の様子。登場人物は3名。女性2人に男性1一人。
さあ、果たしてこの人間関係や、それがもたらす結末はいかに!
ストーリーは、ご想像にお任せしましょうか(笑)。
もう本当に、凄く久しぶりになってしまいました。
どれくらいか・・・というと、今年の1月8日・1月9日以来。
放送芸術科を中心とした、スタジオ番組制作の「ドラマ実習」でございます。
どうして、こんなに間が空いたのか、というとですね・・・・・いや、こんな事書いている場合ではない(苦笑)。
どんどん、参りたいと思います。
この実習授業、ドラマ創りと通して、基本的には「制作」の仕事を経験したり学んだりするのですが、これ以外にも携われる事には携わる、ということでして、美術や小道具などの、装飾系の作業もこなします。
左上の写真は、装飾前の美術セットの様子。
部屋であることは解りますが、生活感がないですよね。これに、学生が持ち寄った装飾品を配置していきます。
カメラに大きく、あるいは何回も写る所だけではなくて、キッチン周りにも装飾を。左上の写真。
それぞれが明瞭に写るわけではありませんけれど、「らしさ」を際立たせるには、必要な要素ですよね。
そして、完成の状態が右上の写真です。
装飾の作業が終わると、いよいよ出演者が入り各々の紹介があり、ドライリハーサル。
もちろん出演者も、放送芸術科の学生が担当。「出る側の気持ち」も経験するのです。
演出(ディレクター)を担当する学生に、この授業のドラマ実習を担当する、ベテランTDの島﨑顧問がアドバイスをしながら、進めていきます。
右上の写真、冷蔵庫の右の学生は、フロアディレクター。
ドライリハーサルの合間に、すぐに出演者に近づいて話をしたり、演技で動かした小道具などを直しに行ったり・・・。
これらを円滑に行うために、直近でスタンバイしているのです。
島﨑顧問と、ディレクターを担当する学生。
「初めて」であることも「解らないことが沢山」であることも当たりまえ。学生ですからね。
その不安や緊張を少しでもマイルドにするべく
丁寧に指導が行われていくのです。
本校の「オープンキャンパス 体験入学」の場合、それは「もの造り」を体験することにほぼ等しいわけです。
たとえば、「映像」とか「番組」というと、そのイメージはやや薄れますが、これらを「作品」と置き換えると、ピン!とくるでしょうか。
そして、その次に体験する、つまり、体をもって頭をもって心をもって知ることは、学校の雰囲気・学生の気持ち。
もの造りを通して、醍醐味を感じ、環境を知り、人を観る。
そうすることで、参加者のみなさん一人一人が、1年後2年後の、この場での自分の活躍をイメージすることができる。すると「面白そうな学校だ」「入学してみたいな」と思うことができる。
こういう「オープンキャンパス 体験入学」なのです。
1枚目の写真は、放送技術科の体験コース、編集スタジオでの映像編集体験の様子。
参加者の方1名につき、本校の在学生が1人。ペアーになって作業を進めていきますからね、解らなくても安心。丁寧にお教えいたします、はい。
この日は、ややスペシャルな日でしたので、映像編集の後には、「Ustream」の特別講座と実演のコーナーも。
ライブ動画配信の仕組みや、使用する機材の説明の後は、実際に世界中に向けて、番組を配信したのですよ。
新年度は4月から、東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」が始まります。
どうぞ遠慮なく、ドンドンお越し下さい!
「スタジオ」という言葉を辞書で調べてみると・・・
1.画家・彫刻家などの仕事場
2.映画の撮影所・・・と続いて、4番目にようやく「ラジオ・テレビの放送室」と出てくるのですよね。
我々は「スタジオ」というと、マッサキに思い浮かべるのはテレビスタジオですけれど、やはりこれは、歴史というか、世に登場した順番に起因しているのだろうな、と想像されるわけです。
しかも、テレビより先に「ラジオ」と書かれていますし、「演奏所」と訳す事も多い。
これだけを見ても、「映像より音声が先だった」と言うことを象徴としているのです。
そして、「テレビ」だけで考えた場合、今でこそ、中継やENG(取材用カメラ)の環境がありますが、テレビの根本はスタジオ。
なぜならば、当初は、容易に、外に持ち出せる大きさではなかったからです。
ですから、当ブログも、どうしても、テレビスタジオでの光景が多め。実際には、多大な実習環境の1つでしかないのですけれどね。
・・・ということで、久しぶりに長い前置きとなって、そろそろ本文を終了するわけですが(苦笑)、写真は先日行われた「東放学園専門学校 オープンキャンパス 体験入学」放送技術科の様子。
いろいろな機材を使用しての、参加者の方の真剣な表情を、まずはご覧いただきましょう。
当てる側も当てられる側も
2012年3月25日 実習風景,照明クリエイティブ科
シュートの作業が終わって、次はリハーサルへ。
1枚目の写真。ステージの上に立って、メンバー同士で打合せをしているのは、実は、この実習授業に取り組んでいる照明クリエイティブ科の学生。
そう、実は、照明を担当するスタッフとして「裏方」だけを担当するのではなく、出演者として「表舞台」にも登場するのです。
まさに、脚光をあてる側、脚光を浴びる側、の両方を、経験するのです。
スタッフとしてだけでも苦労はあるわけですし、出演者だけでも、それは同様。それを、同じ日に両方に対して打ち込むのですからね、凄いですよね。
同じ環境下で、ほぼ同じ時間で、それらの両方を経験する、という事に、とても意味がある。それぞれの、お互いの「気持ち」が解るからです。
ただ、照明だけをするのではない。そこに人や物の対象があって、そのために「照明」があるのですからね。しかも、就職してその環境に入れば、両方を身近に体験する、ということは滅多にできない。
学生ならでは! なのです。
合間を縫って、演目の1つである合唱の、伴奏を練習する学生を、手元明かりを当て続ける手伝いの学生。3枚目の写真です。
見えていませんが、とても真剣に打ち込んでいることは、言うまでもありません。
指示を待つだけではなくて
2012年3月24日 実習風景,照明クリエイティブ科
お客様から、観て・・・
2012年3月23日 実習風景,照明クリエイティブ科
回路チェック・点灯チェックなどが終わると、次の作業は、「照明シュート」。
ごく簡単に表現すれば、数多くある照明の灯体(ライト)の向きや、光の広がり具合を整えていく、という作業です。
1枚目の写真。学生が手に持つ物は、当ブログでも、以前から紹介している「介錯棒(操作棒)」。
このシュート作業、基本的には、客席からの、つまりお客様からの「見た目」を重視。
テレビ収録が入る場合もありますけれど、まず、第一義的には、その場にいるお客様が、綺麗に素敵に観られるのかどうか、これがテーマ。
ですから、それらの作業の指示を出すライティングディレクターは、客席の中から指示。2枚目の写真です。
3枚目の写真は、その学生本人。
言うまでもなく、ステージはかなり幅がありますしね、灯体の配置は3次元的ですから、常に中央から指示を出すのではなく、必要に応じて、客先の中を移動して、細かく指示を出していくのです。
シュートに使用する器具は、介錯棒だけではなく「ローリングタワー」と呼ばれている機器も使用。4枚目の写真です。
ステージの脇から撮影したものですが、下と上に見えている人の大きさを観ると、おおよその高さは推測できるでしょうか。
ヘルメットを着用し、安全帯をしっかりと取り付けた、安全に配慮した作業ですが、さすがに上に昇るのは、授業を担当する、現場で活躍するプロのスタッフです。
受話器を持って・・・
2012年3月22日 実習風景,照明クリエイティブ科
今日は、まずは、電話で話をしているように見える写真から。
しかし、このように両端が丸い、この形の受話器も、今となっては、結構ノスタルジーでしょうかね。
手袋をはめて、真剣な表情で上を見ている様子。
さて、見ている先には何があるのか、というと、2枚目の写真。
実は、あるホールのステージ上でして、2月17日に続く、照明クリエイティブ科「舞台照明実習」です。
灯体(ライト)と、電源を供給する回路と、照明調光卓とが、正確にリンクしているかどうかをチェックしているところ。
照明調光卓が、ステージから離れた所にあるので、電話と同じような機能を持つ「インカム」を使って、連絡を取り合いながらの作業となるわけです。
さらに、その照明調光卓はどこにあるのか、というと、3枚目の写真。
手前側に、ステージ上で受話器を持つ学生、そのやや左奥に、蛍光灯に照らされている細長い部屋が見ていますね。
ここが、「照明調光室」。ほとんどのホールでは、ステージや客席に対して、この位置にあるのですが、お客様が入る時間になると、暗くなり目立たなくなるので、気がつかないですよね。
4枚目の写真が、その調光卓と、回路チェックに勤しんでいる学生。
黒いツマミのような物が見えますけれど、このレバーを向かって左側に倒すと点灯する、という仕組みです。
トータルで三日間に及んだロケーション、そして今回のスタジオでの撮影と続き、いよいよ、ドラマの収録も大詰め。
上の写真左は、サブコントロールルームのスタッフ。手前から、ディレクター・タイムキーパー(記録)そして、奥には音声(ミキサー)と並びます。
「見守っています」という言葉、まるで常套句的に使う事も少なくないわけですけれど、特にディレクターの表情は、正真正銘の「見守り」でしょうね。ミキシングを担当する2人も含め、真剣さも緊張感も、非常に伝わってきます。
そしてこちらは、スタジオフロア。右の写真は、「マイクロフォンブームドリー」を操作するフロア音声の学生でして、左手で操るダイヤルの先には、ガンマイクが取り付けられています。
暗くて解りづらい写真で恐縮なのですが、純粋にカッコ良い!と感じますね。何よりも、その真剣さの気持ちが、素敵なのです。
こうして撮影は全て終わり。「クランクアップ」を迎えました。
最後は、関わった学生・職員なども含めて、集合写真の撮影。
楽しそうな表情も、沢山見えますけれど、
記念写真というよりかは、この作品に手向けた、責任感の表明。
「私たちが責任を持って、しっかりと作りました。よろしくお願いします」
と、言うことなのです。
けれどもしかし、素敵な写真ですよね〜。
2月15日に続いて「ドラマ制作」スタジオ収録の様子。
ちなみに、何度かお伝えさせていただいていますが、左下のカテゴリー「ドラマ」を選んでいただくと、関係する記事が、まとまりますので、どうぞ、ご利用ください。
さて、撮影もラストスパートに突入。写真はそれぞれ、カメラリハーサル中のカメラマン。言うまでもありませんが、もちろん、すべて学生です。
そして、その姿は、まるで写真撮影用に、表情を作ってポーズを決めて・・・ではなく、ごく自然でリアルな姿。「凛々しさ」が伝わってきます。
真剣に取り組む気持ちが、表情や格好を、そうさせるのですね。
さて、前回は3月2日にお伝えした、テレビ美術科の実習授業の続き。
「造形制作実習」の様子です。
塗装というより描画・・・とお伝えした通り、前回の下地の色入れに続いて、その上のレイヤーの細かな部分の仕上げの段階に。
さすがに、この体勢での作業だと、熱心に作業に打ち込んでいる表情を、写真では表現できなくて、ちょっぴり残念ではあります。。。(苦笑)
2枚目の写真をご覧いただきますと、描いている右に、本物のモデルが見えますよね。
それと同じ様な下地の色に、文字を入れている作業でしてね、細い筆を使って、実際のモデルと同じ様に、慎重に。
書道とは違った、より正確な模写が必要なわけです。
3枚目の写真。これは、本物のモデルを見なくとも、「あっ、見たことある」となるでしょう。
見たことがある、と感じられるのは、それだけ「リアル」だからですよね。
3月2日の3枚目の写真から、この段階まで作業が進んでいて、完成間近です。
ここでの紹介が今になっているだけで、実際には既に完成し授業も終了しているのですけれどね。
テレビ美術科「造形制作実習」です。
・・・ということで、この授業の最初の紹介から、時間が空いているので、簡単に説明しますと、学生自身が選んだ物(ペットボトルやジュースの缶など)モデルにして、円柱の発泡スチロールから、スケール違いの「同じ物」を造作して仕上げていく、という実習です。
カットしたり削ったりして形を造り、パテで表面を加工して、その上に鉛筆で下書きをして・・・と続き、作業はいよいよ終盤へ。
写真は、表面塗装をしている様子。本物のモデルを見ながら色の調合をして、塗って色合いを確認してモデルと見比べて、調合して塗って、という作業の繰り返し。
この、色の調合も、大事な経験なのですね。
ちょうど、写真中央の下に見えている缶が、モデル。
実際のモデルは、境界のない、なめらかなグラデーションのデザインになっているのですが、最初からそのように描いていくわけではなくて、まずはいくつかの階調ごとに塗って、その後に、境界をなめらかにするための色を入れていくという方法。
塗装というよりは「描画」に近い、デリケートな作業です。
一見すると、1枚目の写真、赤い内装の部屋に、手前に男性、奥に女性。それぞれ、真剣に何かに取り組んでいる2人。
毎年、この時期になると観られる、恒例の様子といえば様子。
卒業生の方でしたら、すぐにお解りになる方も、多いと思いますが、そう、実は、卒業祝賀会に向けた、あの作品!の編集作業中の光景なのです。
毎年、京王プラザホテルでの学校法人東放学園のグループ4校(東放学園専門学校・東放学園音響専門学校・東放学園映画専門学校・専門学校東京アナウンス学院)の卒業祝賀会では、卒業する学生達の2年間を記した、想い出ビデオ上映をしているのです。
写真は、専門学校東京アナウンス学院の想い出ビデオの編集作業中のもの。
奥の女性は、アナウンス学院の職員で、ディレクターを担当。手前の学生は、本校放送技術科の1年生でして、表情からして、優秀そうですし、真剣さが伝わってきますよね。
そして、3枚目の写真。暗くて恐縮ですが、プロデューサーの役割も負う、編集指導の職員も。
編集作業を、しっかりと見守っています。