ここでの紹介が今になっているだけで、実際には既に完成し授業も終了しているのですけれどね。
テレビ美術科「造形制作実習」です。
・・・ということで、この授業の最初の紹介から、時間が空いているので、簡単に説明しますと、学生自身が選んだ物(ペットボトルやジュースの缶など)モデルにして、円柱の発泡スチロールから、スケール違いの「同じ物」を造作して仕上げていく、という実習です。
カットしたり削ったりして形を造り、パテで表面を加工して、その上に鉛筆で下書きをして・・・と続き、作業はいよいよ終盤へ。
写真は、表面塗装をしている様子。本物のモデルを見ながら色の調合をして、塗って色合いを確認してモデルと見比べて、調合して塗って、という作業の繰り返し。
この、色の調合も、大事な経験なのですね。
ちょうど、写真中央の下に見えている缶が、モデル。
実際のモデルは、境界のない、なめらかなグラデーションのデザインになっているのですが、最初からそのように描いていくわけではなくて、まずはいくつかの階調ごとに塗って、その後に、境界をなめらかにするための色を入れていくという方法。
塗装というよりは「描画」に近い、デリケートな作業です。