2012年3月21日 のアーカイブ
「光の演出性」と言う言葉、たまに耳にしますよね。
1つの映像的描写でも、光の当て方、その色の使い方によっては違って見える、真反対の意味や情景に感じることさえある、ということ。
まあ、このように言葉で表現すると、解りづらいですよね。
そこで、上の左右2枚の写真を、見比べていただきましょう。
美術セットの全景の写真。左は、スタジオ全体を均一に照らす、作業用の照明。
それに対して、右が、演出的意図を含んだ、撮影用の照明。
いづれも、この写真の撮影後に、色を変えたものではありませんが、かなり、違って見えますよね。
個性豊かな、幻想的な美術セットが、強調されて、一段と「それらしく」観えています。
これが照明の力なのですね。
2段目の右の写真。校舎の屋外を撮影したものですが、ここにも、撮影用の照明が。
これは、校舎内のあるスペースのガラスに、外側から、照明を当てている様子。
外からの光を、一層際立たせるための照明。
ここにも、「らしさの表現」という照明的な「光の演出」が伴うのです。
沢尻エリカさん主演の、この夏公開の映画「へルタースケルター」撮影中の様子です。