2010年12月21日 のアーカイブ

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 さて、今日は「舞台照明実習2」の紹介、5回目。
 
 前回紹介した「シュート」もいよいよ佳境に。1枚目の写真、ステージ正面に対して、上の方向(俯瞰アングル)からの撮影。床に降りている光の広がり、向かって右下に斜めになって見えますよね。たとえば、この状態をバランス良く横方向に正す、これが言わばシュート。背景に見えるレインボーカラーの光も、この後シュートされます。
 
 2枚目の写真、一見解りづらいのですが、やはりステージ上の様子。出演者(写真は代役)の影(かげ)が手前に延びていますね。出演者の背後から当てる「バックライト」のシュートをしています。
 
 そして、実際にシュート作業中の学生、3枚目の写真です。
 向きを変えれば良い、という単純なものではなく、灯体(ライト)の多くは「光の広がり方」を調整する機構も持っていますし、限られた灯体で、かつ、当てる場所にはしっかりと当て、当てない場所には当てない、この微妙な調整作業が必要。これを手際良く行うには、言うまでもなく、いろいろなノウハウが伴うのです。
 写真の学生、左手で持っているものが、その光の広がり方を調整するダイヤルです。
 
 ・・・それで、3枚目の写真の場所、一体どのような場所なのか、というのが4枚目の写真。
 ステージ正面に対して、斜め上から当てている灯体のシュート中の様子。ということは、「客席の上」に位置する場所であることが、お解りいただけるかと思います。
 そう、コンサートホールの客席から天井を見ると、遥か上に見える天井に、灯体が並んでいるスペースを見る事があるかと思いますが、つまり、その場所。細かい格子が付いていて、安全な構造ではあるのですが、慣れるまでは、ちょっと恐く感じる人も、いるかも知れませんね。