‘照明クリエイティブ科’ カテゴリーのアーカイブ

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 う〜ん、しかし、この時は、とっても良い天気でしてね。いつもの3倍以上の高さを感じる青空と、夏らしい入道雲。まあその、「この時は」が意味深いのですが・・・。
 
 再び、「野外ライブゼミ」に戻りまして、というか、もう既に戻るも戻らないも、もはや、今となっては、もう・・・と、三段重複で、この場を駆け抜けたいと思います(笑)。
 
 放送技術科の学生が、準備を進めている一方で、照明クリエイティブ科の学生は、今度は、出演者としてのスタンバイも徐々に進行。
 2枚目の写真。敷地内の体育館では、鏡を使って楽曲中の振り付けの練習中。そう、照明クリエイティブ科の学生は、照明スタッフとしてだけでなく、交代で、出演者としても活躍するのです。
 照明を「当てる立場」だけでなく「当てられる立場」の経験も、学校ならでは、ですよね。
 大切な経験だと思います。
 
 そして、3枚目の写真。
 「いただきます」担当学生による、大きな大きな「いただきます」の号令。
 
 大きな号令の意味は、4枚目の写真。
 照明クリエイティブ科と放送技術科の学生との、「懇親BBQ」でございます。
 まあしかし、懇親とするまでもなく、元来、学科を越えての仲の良さ、が、東放学園専門学校 学生の特徴でもあるわけです。

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 ロケーションの本番を目前にした月曜日は、関わるスタッフ全員が参加しての全体会議。
 まずは、本校の島﨑顧問から、ロケーションの心構えや注意点についての話など。
 とにかく、本番が間近ですから、雰囲気というか空気感は、シャープです。
 
 次いで2枚目の写真。ディレクターを担当する学生から、ロケーションのある一部分における、撮影方法に関する重要事項の説明。ここでの具体的な話は割愛させていただきますけれど、ごく簡単に言うと、一種のトリックというかタイムスリップという感じ。
 これを達成するには、ほぼ全員の理解が必要なのです。
 
 その後は、主要スタッフが集合しての、「台風対策会議」。
 台風の接近と影響を想定して、人と機材の安全対策に関する事、ロケーションスケジュールの吟味が、その内容です。
 本格的なドラマ制作にチャレンジするわけですが、安全第一は、大原則。無謀無理は、禁物なのです。結果的に、良い作品は作れないですからね。

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 さて、話題は再び「野外ライブゼミ」に戻ります。
 学校法人東放学園「山中湖セミナーハウス」という、大自然に囲まれた、学校所有の合宿環境での、屋外実習授業です。
 
「照明シュート・昼の部」を終えた後は、一区切り一休みの自由時間。
 敷地内のテニスコートでは、学生や職員(ティーチンングアシスタント)で、テニス。
 学科によっても多少は違いますけれど、比較的、スポーツ経験者が多いのが、本校の特徴の1つでもあります。性別も年齢も立場も関係なく、一生懸命楽しんでいる、という様子。いや〜しかし、みんなパワーありますね。凄い、と思います。 
 
 写真にはないのですが、同じく敷地内には体育館もあって、こちらでは、卓球やバドミントンで楽しむ学生がいたり、ピアノを弾いている学生がいたり、また、宿舎内のロビーでは、テレビを見たり(メディアの学校ですからね)、本を読んだり・・・と、楽しみ方もそれぞれ。
 
 昼食後の午後は、沢山の機材を載せた、新たにもう1台のトラックが。
 放送技術科の学生の到着です。
 実はこの「野外ライブゼミ」。ライティングを完成させて終わりではなくて、映像・音声チームも入って、しっかりと収録も行うのです。

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 各配線や機器の設置を終えた後は、点灯チェックそして、「照明シュート」の作業です。
 ただ、本番は、日没後、暗くなってからの時間ということもあり、本番を明日に控えた今日の昼間は、比較的簡易的なシュート。
 日中の明るさの中では、そもそも人の見た目も違いますし、光の広がり方も色の見え方も違って見えますからね。この後の、夜の本格的なシュートを効率的に進めるための準備に近い作業です。
  
 それでももちろん、96灯すべての灯体に渡って行いますから、スタッフが分散し、そして分担しながら、作業は急ピッチ。
 指示を出す役割のスタッフが、向きを変えるスタッフに、指示。周囲が明るいと、光の向きや広がりなどが解りづらいですから、それぞれのライトが「灯すべき当てるべき位置」に指示をする人が立ったり座ったりして、そこに向けていくという作戦です。
 
 日中の簡単なシュートが終わると、例の発動発電機の使い方の説明。
 発電機のエンジンの回転動力を使って発電しますから、エンジンの掛け方や止め方、電圧・電力とそのメータの見方などについて、そして安全について学びます。

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 山中湖畔での「野外ライブゼミ」2日目。
 早朝、ステージの背後には、ダイナミックな富士山が。朝焼けを反射するように、赤く見える部分もあって、遠くから見る小さい富士山とは違って、非常にリアルです(笑)。
 近くの木々の手前に見えているのが、今回の特設ステージ。
 
 さて、このステージが設置されているのは、学校法人東放学園「山中湖セミナーハウス」でございまして、つまり合宿所。その敷地内に仮設でステージを組んでいるわけです。
 学生みずからがお膳を運んで準備をして、朝食。全員がしっかりと揃ってからの、礼儀正しい「いただきます」。
 
 朝食後、本日の作業開始。
 まずは、光の色を遠隔操作で変えられる装置「カラーフェーダー」や、灯体自体が向きを変えたり光の色を変えたりする「ムービングライト」などの設置作業。3枚目の写真に見えるのは、「ムービングライト」。
 やはり高機能なので、重さもかなりなものでしてね、3人がかりで、慎重に設置します。
 
 最初の作業は、制御信号線の配線作業。
 それぞれの灯体(ライト)には、灯すための電源線が繋がれているのですが、「カラーフェーダー」や「ムービングライト」などには、その機構を制御するための専用線が必要なのです。

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 さあ、引き続いて、照明クリエイティブ科2年生「野外ライブゼミ」の様子でございます。
 
 このような写真を撮影することに集中していると、作業進行、イメージ的には「あっと!いう間」でして、96式の灯体、気がつくと勢ぞろい、という感じ。学生それぞれが、もくもくと作業を進めています。
 
 一通りの吊り込みが終わると、次は、電源線の結線作業。2枚目の写真です。
 例えば、もう本当に例えば、ですが、一つの取り口に96本の結線だと、それはもう無心になって・・・、という世界。けれど実際は、ライティングデザインやプランによって、「同じ仲間」として結線するべき灯体と、分けて結線する灯体が決められているので、間違えのないように、正確に作業を進める必要があるのですね。
 
 3枚目の写真は、発動発電機に、電源幹線を接続しているところ。
 照明96灯体分の電力は、いわゆる一般家庭とは比べ物にならないくらいの量。そしてもちろん、屋外ということもあって、仮設の電源供給環境を作るわけです。

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 雨対策用のシート設置が終わり、次はトラックから機材を下ろす作業。1枚目の写真です。
 常設のホールなどと違い、仮設ステージは、当然ながら照明設備はありませんし、必要な関連機器もありませんから、使用するものは、すべて、学校からの持ち出し。トラック満載ですからね、相当な量です。
 灯体は、合計96式。うーん、スゴい! 関わる人数の3倍以上は軽くありますね。
 
 そして、2枚目の写真が、灯体を出した状態。
 しかしこれ、ほんの一部です。
 
 ちなみに、実習授業に参加している学生は、照明クリエイティブ科2年生の、「テレビ照明コース」。テレビ収録を前提としたライティング、ということで、「舞台照明コース」ではないわけです。
 
 3枚目の写真、いよいよ、仮設ステージの骨格構造の部分に、灯体を吊り込んでいく作業。
 実習授業「安全第一!」。暑い季節ですけれども、ヘルメットをしっかり被っています。
 これから、96式の取り付けです。

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 山梨県内のある場所に来ています。
 今日から、数日間に渡って行われる、照明クリエイティブ科2年生の実習授業の現場。ここには、秋を感じさせる「エノコログサ」でしてね、通称「猫じゃらし」。あちらこちらに、沢山伸びているのですけれども・・・、
 
 けれどもしかし、通りかかった猫は、あまりじゃれていない様子(苦笑)。
 2枚目の写真です。
 
 そして3枚目の写真。
 足場のような物が組み立てられていて、その背後には、青空が。屋外の仮設ステージでのライブステージ照明と映像・音声収録を実体験する、「野外ライブゼミ」でございます。
 
 初日の今日は、まず照明クリエイティブ科の学生が現場入り。
 ブリーフィングで、今後のスケジュールや重要事項などの打合せをした後、早速、まずは仮設ステージに、雨対策用のシートを取り付けている様子。
 
 今後、何回に渡って、ご紹介させていただきます。

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 照明シュートが終わり、リハーサルが行われた後は、いよいよ本番。
 照明クリエイティブ科2年生「テレビ照明実習」の授業です。
 
 1枚目の写真は、サブ(サブコントロールルーム:副調整室)内の、照明調光卓の様子。
 音楽番組内の「一曲」でも、メロディや歌詞の部分各々によって、明るさが変わったり色合いが変わったりして、ライティングデザイン全体が変わりますよね。それを、この調光卓上の、レバーやボタンなどを操作して行う、というもの。
 
 調光オペレーターが座る前に置いてある物は、テレビモニター。
「テレビ照明」ですから、言わずもがな、重視されるのは「テレビ映り」。
 肉眼での見た目・印象と、カメラを通しての見た目・印象は、一致しないのです。
 どうして一致しないのか・・・これを解説すると、短くとも8月28日まではかかる。まあ、例によって根拠がない日時ですけれども、ここでは謹んで、割愛させていただきたいと存じます。
 しかし、その「違い」に面白さがあり難しさもある、つまり、テレビ照明の醍醐味はここにもあるのですね。 
 
 そして、この授業、カメラマンも照明クリエイティブ科の学生が。写真にはないのですが、ディレクターも同様です。
 
 さらに! 出演者も学生。写真4枚目。楽曲の最後の「決め」のポースです。
 実は、この中には1人、ティーチングアシスタントの職員が入っていますが、それが誰か。
 うーん、。。。ご想像にお任せしましょう。

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 さて、照明バトンが降りると次は、灯体の吊り込み開始。あらかじめ決められた「吊り位置」に、灯体を設置していく作業です。
 同時に、「回路(電源線)」を繋いだり、色をつける灯体には「カラーフィルター」を取り付けたり・・・。これが1枚目と2枚目の写真。 
 まあ、あれですね、手前ミソ的な話で恐縮ですけれども、作業の学生、例外なく動きが速くてですね、写真撮るのが、結構大変なのでございます。

 
 続いて、3枚目の写真。
 若干、オーバーラップする様に行われる次の作業は、「回路チェック」「点灯チェック」。
 デザインされた通りに、あるいは、結線された通りに、各々の灯体が点灯するかどうかを確認します。
  
 それらが終了し、照明バトンが上げられる前には、再び、大事な安全作業。灯体の落下防止用チェーンの確認です。
 照明バトンには、3つのネジ、つまり3つのアクションで、しっかりと据え付けられるのですけれど、さらに落下を避けるために、物理的にも視覚的にも、安全を確認・徹底するために、専用のチェーンも掛けられるのです。これが、すべての灯体に対して、正確に施されているかを、確認するわけです。
 
 4枚目の写真。バトンが上がり、「照明シュート」の作業。
 いくつか並ぶ脚立の上には、それぞれ学生が昇っていて、灯体の向きなどを、丁寧にきめ細かく調整していきます。

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 1枚目の写真、ヘルメットを被り、美術セットを建て込んでいる、本校のテレビ美術科による実習のように観察されると思いますが・・・、実は違ってですね、照明クリエイティブ科2年生による、テレビスタジオでの実習授業の風景なのです。
 
 何もないスペースで、ライティングの基礎を学ぶ、という授業から随分と発展して、音楽番組のライティングを学ぶ実習へと、グイグイとシフト。
 その音楽番組用の美術セットも、自分達で建て込み。範囲を他の分野まで広げての実習は、得られることもまた多し、なのですよね。
 
 建て込みが進められている一方では、別の学生が使用する照明の灯体を準備。これが2枚目の写真。
 学生自身が考えたデザイン「仕込み図」を見ながら、必要な灯体を集めている様子。
 
 3枚目の写真をご覧いただくと解ると思うのですが(ちょっと見づらいですけれども)、一口に「灯体」といっても、大きさや明るさ、照らし方などの違いによって、沢山の種類があります。
  
 美術セットの建て込み、灯体の準備も終わると、通常は天井近くに上がっている「照明バトン」(灯体を吊り下げる装置)を降ろして、灯体を設置していく作業。4枚目の写真です。
 1枚目の写真からバトンが降りるまで、経過時間は僅か12分程度。
 スピーディーですね。

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 照明シュートも終わり、サウンドチェックも終わり、いよいよ、コンサートセミナー参加者の皆さんが、会場に。
 ちょっと見づらいのですが、1枚目の写真、2階席を埋め尽くしている様に見えていますよね。
 今回は、コンサート照明・コンサート制作・コンサート音響の3つのコース。机上だけでもなく、話だけでもなく、実際に見て触れて、本物のライブコンサートを実体験しよう!というイベントなのです。
 
 全体の説明を受けた後は、各コースに分かれての見学ツアー。実際にスタッフが活躍する場に行って、使用する機材や作業の様子などを近くで見るわけです。
 2枚目の写真、照明コースのツアーコンダクターを勤めるのは、本校照明クリエイティブ科の職員。
 ステージ照明のデザインと見せ方・見え方、作業の進め方や灯体(ライト)の種類と違いについてなどなど。詳細な説明を、そして実際を間近で見ながら、です。
 
 3枚目の写真は、前回お伝えした、客席後方の中央にある「照明調光卓」。こちらも当然、ツアーのコースです。
 実際に現場で活躍されているプロの照明マンによる、照明調光卓の説明。
 操作によって、デザインが大きく換わったり、動作するムービングライトを観ると、驚きの声も。
 参加者の皆さん、熱心に聞いたり見たりしていました。

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 コンサートなどで、ステージを見ていると、いつも、「ここ!」という場所で、勢いよく正確に白い光が照らされるじゃないですか。
 いわゆる「スポットライト」ですけれど。
 アーティストが微動だにしなければ、まだ解りますけれど、ステージ中を動き回る事もありますしね。どこでも、ピタっと照らし、動きにもしっかりと追従する。凄いですよね。
 先々週の8月5日にご紹介した内容の続き。「コンサート制作セミナー」です。
 
 1枚目の写真は、そのスポットライト「ピンスポット」の背後から。
 撮り方が悪くて、比較的近くから投射しているように見えていますが、実際は「かなり上のかなり遠く」なんですよね。
 
 2枚名の写真は、右サイドからのアングル。
 写真をクリックして、拡大してご覧いただくと解りやすいと思うのですが、4名のオペレーターが横並びになっている様子。カッコイイ!
 先生役のプロのライティングスタッフの方1名に、本校の照明クリエイティブ科の学生が3名が、担当しています。
 
 そして、3枚目。
 写真だと見づらいのですけれど、針金(バインド線)がネジラレて、それが2つ、貼付けられている様子。
 さあ! これがいったい何か、というと・・・、これが、とても大切な・・・。
 誠に残念ながら、今回はこの辺りで・・・(笑)。

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IMG_2607sIMG_2625s「コンサート制作セミナー」照明スタンバイ編のつづき。
 東放学園専門学校 照明クリエイティブ科の学生、活躍の様子です。
  
 照明クリエイティブ科では、1年次は、「テレビ系」と「舞台系」を総合的に学び、2年次に、それぞれのコースに分かれて、より専門的に勉強し経験を積んでいくのですけれど、今回の「コンサート制作セミナー」は、2年生の舞台コースの学生が、スタッフを担当しました。
 
 前回ご紹介させていただいた、灯体などの仕込み作業の後は、「照明シュート」作業。
 当然、仕込みの段階で、当初のデザインに沿って、灯体の位置や向きを考慮しながらスタンバイされているわけですが、この「シュート」で「きめ細やか」な、灯体の位置や向きの調整を決めていきます。
 艶やかさ、壮大さ、色彩美・・・などに繋がる「光の演出性」を高める、大事な作業です。
  
 1枚目と2枚目の写真。
 ステージや美術セットに直接置かれている灯体は、このように、直接触ってシュートしていくのですが・・・、
 
 手が届かない位置にある灯体は、このように長〜い棒である、専用の「介錯棒」を使って、向きを整えていきます。
 しかし、この介錯棒、私も以前、あるテレビスタジオで何度か使ったことがあるのですけれども、まず重たいですし、見上げるので首は大変だし、棒がタワムので、想像以上にテクニックが必要なのですよね。
 学生さん、頑張っています!
(つづく・・・)