‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ
引き続き、「ドラマ制作」シミュレーション。
まず1枚目の写真は、ベースの様子でして、向かって右側に音声ベース、左側に映像ベースとなります。
ベース・・言わば本拠地ということでして、それぞれのロケーション専用の機材システムを使用して、収録音声の調整をしたり、カメラのカラー調整やVTRへの収録を行う場所。
写っていないのが恐縮ですが、それぞれはタイヤ付きの台車になっていて、簡単に移動できるようになっているのです。
そして、左奥には、ディレクターやタイムキーパーのための、制作ベース。
映像ベースには、株式会社 東通の、プロのVEさんが。音声ベースには、本学園職員が。制作ベースには、現在も放送中の「とても有名なドラマ」で活躍されている、プロのタイムキーパーさんが付き添って、学生へのコーチを担当しています。
2枚目の写真。「株式会社 ブル」のベテラン音声さんが、マイクブームの持ち方、マイクロフォンの向きなどのコーチ。
3枚目の写真。現在でもプロのベテラン照明マンの、本校講師の先生が、照明レフ板の持ち方、向け方のコーチ。
4枚目の写真。「ドラマ制作」を担当する島﨑顧問が、「カチンコ」の出し方をコーチ。
言うまでもなく、極めて「実践方式」で、いろいろな事を、ドンドンと学んでいきます。
「大きな、いただきます」は?
2011年9月3日 実習風景,放送技術科,照明クリエイティブ科
う〜ん、しかし、この時は、とっても良い天気でしてね。いつもの3倍以上の高さを感じる青空と、夏らしい入道雲。まあその、「この時は」が意味深いのですが・・・。
再び、「野外ライブゼミ」に戻りまして、というか、もう既に戻るも戻らないも、もはや、今となっては、もう・・・と、三段重複で、この場を駆け抜けたいと思います(笑)。
放送技術科の学生が、準備を進めている一方で、照明クリエイティブ科の学生は、今度は、出演者としてのスタンバイも徐々に進行。
2枚目の写真。敷地内の体育館では、鏡を使って楽曲中の振り付けの練習中。そう、照明クリエイティブ科の学生は、照明スタッフとしてだけでなく、交代で、出演者としても活躍するのです。
照明を「当てる立場」だけでなく「当てられる立場」の経験も、学校ならでは、ですよね。
大切な経験だと思います。
そして、3枚目の写真。
「いただきます」担当学生による、大きな大きな「いただきます」の号令。
大きな号令の意味は、4枚目の写真。
照明クリエイティブ科と放送技術科の学生との、「懇親BBQ」でございます。
まあしかし、懇親とするまでもなく、元来、学科を越えての仲の良さ、が、東放学園専門学校 学生の特徴でもあるわけです。
ロケーションの本番を目前にした月曜日は、関わるスタッフ全員が参加しての全体会議。
まずは、本校の島﨑顧問から、ロケーションの心構えや注意点についての話など。
とにかく、本番が間近ですから、雰囲気というか空気感は、シャープです。
次いで2枚目の写真。ディレクターを担当する学生から、ロケーションのある一部分における、撮影方法に関する重要事項の説明。ここでの具体的な話は割愛させていただきますけれど、ごく簡単に言うと、一種のトリックというかタイムスリップという感じ。
これを達成するには、ほぼ全員の理解が必要なのです。
その後は、主要スタッフが集合しての、「台風対策会議」。
台風の接近と影響を想定して、人と機材の安全対策に関する事、ロケーションスケジュールの吟味が、その内容です。
本格的なドラマ制作にチャレンジするわけですが、安全第一は、大原則。無謀無理は、禁物なのです。結果的に、良い作品は作れないですからね。
照明クリエイティブ科に続いて、山中湖入りした放送技術科2年生。
役割分担をし、間髪入れず作業開始。
屋外ステージの手前では、担当職員と何人かの学生が集まって、ミーティング。
さあ、何が始まるのか、というと・・・
「トラッキングレールシステム」通称「移動車」「レールドリー」などと言われている、特殊撮影機器のスタンバイ。
これは、今回のようなライブステージや、ドラマの映像製作では、使用しないことはない、というくらい、非常にメジャーな機器。
ちょうど、鉄道のレールのような基台を敷き、その上に移動車を滑らすように移動させ、被写体に対して、もっぱら、横に移動しながらの撮影を達成するもの。
この作業の難しさは、ただ単純に敷けば良いわけではない、ということ。
移動車をスムーズに、また、カメラワーク全体もスムーズに行うためには、いかに、レールを「平ら」に設置するかが課題でしてね、見た目、概ねまっすぐとか水平ということではなく、極めて精密に平らにレールを敷くことがポイント。
ですから3枚目の写真のように、水平水準器を使って、丁寧に作業を進めます。
一方、別のスペースでは、映像・音声収録システムを構築する作業がスタート。
4枚目の写真のように、まずは、機材を置くテーブルの設置から。この配置、少しでも良い収録環境を構築するための、大切な要素です。
楽しみ方、人それぞれ
2011年8月30日 実習風景,放送技術科,照明クリエイティブ科
さて、話題は再び「野外ライブゼミ」に戻ります。
学校法人東放学園「山中湖セミナーハウス」という、大自然に囲まれた、学校所有の合宿環境での、屋外実習授業です。
「照明シュート・昼の部」を終えた後は、一区切り一休みの自由時間。
敷地内のテニスコートでは、学生や職員(ティーチンングアシスタント)で、テニス。
学科によっても多少は違いますけれど、比較的、スポーツ経験者が多いのが、本校の特徴の1つでもあります。性別も年齢も立場も関係なく、一生懸命楽しんでいる、という様子。いや〜しかし、みんなパワーありますね。凄い、と思います。
写真にはないのですが、同じく敷地内には体育館もあって、こちらでは、卓球やバドミントンで楽しむ学生がいたり、ピアノを弾いている学生がいたり、また、宿舎内のロビーでは、テレビを見たり(メディアの学校ですからね)、本を読んだり・・・と、楽しみ方もそれぞれ。
昼食後の午後は、沢山の機材を載せた、新たにもう1台のトラックが。
放送技術科の学生の到着です。
実はこの「野外ライブゼミ」。ライティングを完成させて終わりではなくて、映像・音声チームも入って、しっかりと収録も行うのです。
「野外ライブゼミ」の様子のご紹介は、一旦お休みさせていただきまして・・・、、、
今日ご紹介する「ドラマ制作」は、学校を飛び出しての、事前の屋外実習。
番組・作品製作用の映像機材には、「特機(特殊機器)」という分野の機材があるのです。これは、もっぱら、カメラやその付属機器に関わる物でして、普段一般的には、どちらかというと使用頻度が少ない機器。
そういうことで、機材レンタル会社の「株式会社 サークル」様の会社にお邪魔しまして、こちらで、ドラマ制作で借用する「PRO JIB(プロジブ)」の、事前使用説明・練習会を実施させていただいたのです。
「株式会社 サークル」の皆様、ありがとうございました。
本校は、「クレーンカメラ」は所有していて、テレビスタジオでは大活躍なのですが、そこまでダイナミックでなくても良いけれど、ちょっとしたクレーンワークが欲しい、という事もあるのです。
そこで、活躍するのが、言わば小さいクレーンである、プロジブ。
ということで、具体的なお話は、9月に実施される、ドラマ制作のロケーション紹介の中で、説明させていただきます。
さてさて、カメラマンと、TD(テクニカルディレクター)は、別室(実は屋外ですけれど)にて、カメラの打合せ。3枚目の写真です。TDは、実際に数多くの番組を手がける、プロの方。本校の卒業生でもあります。
ドライリハーサルや位置決めによって得た、番組の構成・演出や、出演者の動きなどの、いろいろな情報を得た後に、カメラの配分やカメラアングル・サイズを組み立てていきます。
カメラマンを担当する学生達は、TDからの指示やアドバイスを、台本に丁寧にメモ。
ただ「カメラマンを担当する」という事以外にも、このような細かなシチュエーションが、学生にとっては勉強になるのですよね。
その後、スタジオに戻って、カメラリハーサル。今回の場合は、この作業も、出演者のほとんどが、代役で行われました。
番組の完成度は、このような過程を経て、ぐいぐいと高められていきます。
さあ、今日はまず、3枚の写真をじっくりとご覧いただきましょう。
スタジオカメラ(スタンダードカメラ)を操る実習授業の様子。
カメラ本体・レンズ・足回り等を含めた、1式あたりの構成機器全ての重さは、およそ250キログラム。まあしかし、250キログラムといってもピーンと来ませんよね。
2リットルの、ミネラルウォーターが入っているペットボトルの重さが、およそ2キログラムですから、およそ125本分!!
そう考えるとスゴいですよね〜。今、これを自分で書いていて、改めて実感してしまいました(笑)。
もちろん、タイヤがついているのですから、250キログラムを持ち上げて動かすわけではないですけれど、それ相応の力は必要。
けれどもしかし、それを、自由自在に操ることと、体格や腕力は、ほとんど関係ないのでしてね、写真はそれぞれ、体格が比較的「キャシャ」な女子学生ですけれど、しっかりと、動かせているのです。
引き込んで動かす時のコツは、特に、体勢と足の踏張力。それ以外にも、いろいろとあります。
放送芸術科の学生による制作系の会議が終わった後は、教室のレイアウトが変わり、人数もグっと増えて、各学科の映像・音声・照明などを担当する学生が揃っての、全体会議。
実習授業「ドラマ制作」です。
まずは、じっくりと吟味され決定されたストーリーを、要所のあらすじを元に説明。登場人物のキャラクターや、その人物の背景なども加味しながら、丁寧に。そして、これには、ディレクターとしての、「所信」や「意気込み」の宣言も含まれます。
説明をしている学生が、ディレクターでございます。
4月からスタートして、今までは、放送芸術科の学生によって、主に制作系のスタッフが中心に動いてきましたが、これからは、これに技術や美術系のスタッフも関わり、収録本番日に向けて、より具体的な準備が進行。
それには、各スタッフが「どのようなドラマなのか」を、まずは、概略から理解し、大まかなイメージを想像する、ということが大事なのですね。
昨日紹介した写真も含め、会議などで観察される学生の表情は、非常に真面目で真剣ですけれど、授業が終わった後には、学生らしい楽しそうな光景も(笑)。
はい、「夏ならでは・・・」のもう1つ。もう、写真をご覧になれば解るかと思いますが、「水着」でございました。
水着が絡む問題、「今年、流行の水着は?」ということでして、いわゆるミスコン系なコンテストではなくて、水着のデザイン。番組のジャンルは、あくまでも「情報番組」ですから、水着の女性ではなくて、水着そのもの。
けれども、海でもプールでもない、エアコンが効いているテレビスタジオでの水着姿。番組制作に協力していただいた、モデルの皆さんには、感謝ですよね。皆さん、学生の友人の方々です。
ちなみに、その、今年の流行デザインは、2枚目の写真、3名の中央に立っていらっしゃる方の水着だそうです。
そして、3枚目の写真。ちょうど、水着に関する問題中のカメラマンの様子。
当然と言えば当然ですけれど、非常に真面目で、真剣な表情ですよね。
被写体が何でどうであれ、視聴者が何を見たいのか、これを想像して意識して撮影するのが、カメラマンに求められる大事な要素の1つ。そのような意味では、冷静に客体的に観察して、レンズを向ける、ということ。
これは、欠かせない能力なのです。
それでは、2011年7/16・7/17に掲載させていただいた放送技術科ENG実習の練習風景を、今回は動画で。
静止している人をバランス良く撮る、ということ自体、実は想像よりも難しいのでして、それが「動き」になると、その難しさはさらに増します。「歩く」これは普通の何気ない動作なのですけれどね。
しかも、今回の様に、カメラに向かって進んで来る、それを同じサイズを維持しながら、フォーカスも合わせたままで、というのは、さらに難しい。
けれどもしかし、経験ですし、とにかく練習なのです。
被写体にカメラを向けるのが早過ぎて、歩いている学生長めの動画になってしまっていますが、どうぞご覧ください。
廊下を手前に向かって歩いて来る学生を、同じサイズでフォローしながらの撮影練習。
近づいて来るので、動きに合わせたズームアウトが必要ですし、距離に関係するフォーカス(ピント)も、同時にフォローしなければならないので、被写体の動きによらず、結構難しいのであります。
撮影している映像が表示されるビューファインダは、基本的に右目で覗くようにして見るもの。撮影(被写体のみ)に集中する時は、左目は瞑りますけれど、場合によっては、左目を開けます。これは周囲の状況を把握するため。状況によって使い分けます。
そして、撮影後は、プレビュー。自分で撮影したものを確認します。これが2枚目の写真。
この「撮影後にプレビューする」が、大事でしてね、特に学校内では、これを繰り返すことが、上手くなるための、1つの手段となります。
撮影中に見えない・気がつかない「アラ」が、観察されるからです。
さあ、今日も運動会、というところで、あえてそれは一休み。出し惜しみしているわけではございません。
1枚目の写真。まるで、記者会見場に入る、チョーユーメイ俳優、それを待ち構えるカメラと記者の熱い視線の数々。
・・のようですが、言うまでもなく、そうではなくてですね、ENG(エレクトロニクスニュースギャザリング)カメラ機材の実習授業の様子なのです。
ENGとは、取材などで多く使用されるVTR 一体型カメラ、あるいはそれに付随する機材一式の名前の1つ。
なぜ、わざわざ「エレクトロニクス(電気式)」という名前がついているかというと、昔は、駆動力に「ゼンマイ」を利用(電気駆動ではない)したフイルムカメラを使用していたからです。もしかして、「ゼンマイ」もご存知ないかも、ですが。
電気仕掛けでもなく、長時間録画もできず、撮影が終わったらまず現像して、ハサミを使って編集して・・・なんていう時代から、今は随分と変わったのですよね(しみじみ)。
さあ、明日の7月12日(火曜日)は、学校法人東放学園の大運動会。
・・・で、どうして、運動会でこれらの写真なのか? というと、会場内の大型スクリーンに写る映像、これを本校の放送技術科が担当するからなのです。
写真1枚目は、今日月曜日の午後、教室での「仮組み」の様子。
テレビカメラの映像と、スーパーテロップ(画面内の文字等の情報)などの切り替えを行って、それをスクリーンに送出。同時に収録も行うので、今回のシステムも、それなりに大掛かりです。
1年生は、これが初めての、校舎外・授業外のイベントスタッフへの参加。ですから、先輩2年生に教わりながらの作業を進めます。これが2枚目の写真。
教室での仮組みが終わると、機材運搬車への積み込み。3枚目の写真です。
これもイロイロなノウハウがあるので、何でもカンでも積めば良い、というわけではありません。
そして、都内某所の、ある有名な体育館へと移動。機材も学生も到着して、早速、スタンバイ作業です。
やや暗い場所で、シャッタースピードが遅い、ということもあるのですが、それ以上に学生の「動き」も速く、作業中の学生は、すべてブレて写っています。
4枚目の写真、中央付近に、セルリアンブルーの何かがぼんやり見えてますが、これはレンズ前を通り過ぎた学生でして、もはや、まるで、写っていません(苦笑)。