‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
月に2回程度の頻度でお伝えしている「ドラマ制作2012」。
ただ、ここでの紹介がその頻度なのであって、実際には、週に1〜2回は、放送芸術科の学生を中心に集まって会合し打合せをしているわけです。
そのうち、月一度は、参加する学科・学生が集合しての全体会議も。
今回は、まずは、プロデューサーや脚本を担当する学生より、今度の制作スケジュールや、固まりつつあるプロット・シナリオの説明などなど。
定常授業が終わり、いわゆる夏休みの期間が近づいてきていますけれど、その期間になると、本格的に高密に進み始めるのが、このドラマ制作の制作準備。
ロケーションやスタジオでの収録も大事ですけれど、それを達成するのは、とにもかくにも、綿密な事前準備ですからね。
上の左の写真は、担当する本学園倉谷顧問を脚本・演出を担当する学生。
プロット(あらすじ)の吟味に次ぐ吟味、次いで吟味・・・。
そして、右の写真は、この実習の音声・音響全般を担当する、放送音響科の学生と担当職員。
参加するメンバー全員で、チーフを誰にするか、各役割をどうするかなどの相談中の様子です。
さて、今日の1枚目はこの写真。
可愛らしいロボットのようなお人形さんが、ポコっと。愛嬌ある表情で座っていますけれど、このキャラクターはいったい何か?というとですね、学生がデザインして製作したオリジナルマスコットなのです。
想像するに、テレビの顔に、頭にはアンテナですかね〜。
そして、同じキャラクターがこちらにも。2枚目の写真。
これは、テレビスタジオの床に作られた、番組美術セットの一部。
そう、実は、先日来、断続的に紹介している「番組制作演習」という実習の番組キャラクターでしてね、この授業、大きく4グループに分かれてチームを組み、番組を製作していくのですが、その1つのグループのイメージキャラクターなのです。
披露の1回目の番組美術セットには、方々にこのキャラクターが登場。
番組に、「一花」添えているわけですね。
音楽番組製作で始まったこの授業も、第二シリーズ目。情報番組製作へと、実習が突入しています。
映像技術系のスタッフと言えば、たとえば「カメラマン」「編集マン」。この両者の存在は、知らない人はいないでしょうね。けれどもしかし、映像技術系と限っても、その役割は多技に渡りましてね、これがテレビ番組の製作に関わる全スタッフ、そしてその役割というか職域は、とても沢山!
普段何気なく観ている作品も、それらの数多くのスタッフの活躍によって、製作されているのです。
「普段、特に意識することなく観ている」仕事の成果の1つ、これが、今回紹介する「CG(テロップ)製作」のスタッフ、そしてそれを担当する学生です。
生放送でも収録番組でも、画面上に沢山の文字情報が登場しますよね。特に最近では、出演者の発言をテキスト化したものを、とても多く目にしますし、出演者の名前や番組の最後に流れる事が多い「スタッフロール」などなど・・・。番組よっては、画面のどこかに常に、文字情報が掲げられているわけです。
写真は、本校5学科と東放学園音響専門学校の音響技術科が携わる大型実習授業「番組制作演習」で使用されるCG・テロップを作成している、放送技術科の学生2人です。
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」
次回は、7月15日の日曜日と、7月16日の月曜日!
日頃は、自分自身のために、そして、共に行動するグループのそれぞれのために
活躍している学生スタッフが、優しく丁寧に皆さんのお相手をさせていただきます。
特に、7月15日(日)は、放送技術科のスペシャル体験!!
長く素敵な夏休みを前に、高校生もそうでない方も、そして、保護者の方も、
とにかくカメラマンに、映像編集マンに興味がある方々
ぜひぜひ、ご参加ください。
学生・職員共々、ご来校をお待ちしております。
テレビ番組を観ていると、当然、そこに見られる結果に対する気持ち
あるいは、その収録風景に対して意識を手向ける、これは、言うまでもなく、ごく普通の事。
けれどもしかし、その「結果」まで、つまり収録(放送)本番に至るまでには
特に制作系のスタッフを中心とした準備、これが欠かせない。
まさに「コツコツと」という言葉が相応しい、それらの準備によって
「番組」という結果がもたらされるわけです。
写真は、断続的にお伝えしている「ドラマ制作2012」の打合せの様子。
放送芸術科の学生を中心に、ロケーションの場所や、脚本に関する打合せが進行中です。
上段の左は、ロケ場所について、色々と意見交換をしている様子。
ストーリーに相応しい場所であれば、どこでも良いわけではなくて
様々な条件を完全にクリアーして、ロケーションが可能になりますからね
深い吟味が必要になります。
上段右は、脚本担当やプロデューサーやディレクターを中心とした打合せ。
まずは、学生だけで、話を豊かにしていく、そういう過程です。
活躍するスタッフは、製作に直接関わる学生だけではなくて
メイキング映像を撮影する記録班も、毎回レギュラーで。下段の写真です。
この仕事も重要でしてね、作品製作の一つ。
こちらも、放送芸術科の学生が担当しています。
さて、前回お伝えした練習。具体的にどのようなカメラワークのための、どのようなテクニックの練習なのか。
これは、細々とテキストを並べ立てるよりも、動画をご覧いただいたほうが解りやすい筈ですので、その練習の様子を無人定点的に撮影した映像を、紹介させていただきましょう。
音楽番組を観ていると、被写体(歌手)に対して、左右方向に動きながら撮影している映像を目にしますよね。
あのカメラワークを「トラックショット」と呼ぶのですが、あの華麗なカメラワークを達成するための動作が、今回の練習。
もっぱら、横方向に力を与え動かすのに、体はカメラに対して正面にいなければならない、というところに、このテクニックの難しさがあります。
コツは、手先の力や腕力ではなくて、体でしっかりと力を与えること。
なぜならば、手や腕は、レンズの操作をしたりバランスの良いアングルを維持したりすることに、その力が使われなければならないからです。
「撮影すること」の前に、まずは「動かせること」。
これは、テレビスタジオにある大型のテレビカメラ「スタンダードカメラ(スタジオカメラ)」を扱うために、必須のテクニック。
なぜならば、写真に見えているこのカメラ、重さはおよそ260キログラム!
もちろん、タイヤが付いているので、このまま一式を持ち上げることはないですけれど、それ相応の重量物ですからね、簡単には動かせないからです。
素敵な撮影構図、華麗なカメラワークを達成するために、素早く、あるいは適格に動かす能力が欠かせません。
その操作法を、徹底的に勉強したり練習したりする授業が、放送技術科の「カメラワーク実習」。
一口に「動かし方」と言っても千差万別でして、その時の状況や目的によって、幾通りもあるものなのです。
そして、大事なポイントは、動かす腕力・筋力ではなくて、「力の与え方」。ですから、手先・腕先の力ではなくて、「体で動かす」ということです。
写真のそれぞれは、レンズを上下左右に振動させないように、カメラを横方向に動かす練習中の様子です。
報道用のカメラがズラリと並んで、照明も当てられて、まるで何かの発表会・記者会見の様に見えなくもない、ですかね(笑)。
それぞれのカメラ・機材一式は、およそ800万円。
今や、iPhoneやスマートフォン・デジカメなどでも、高画質な動画の撮影が可能ですけれど、プロフェッショナルな機器は、その使いやすさや品質・耐久性など理由によって、ある程度大きく重たく、しっかりとしたデザインなんですよね。
加えて、撮影や収録に関わる様々な設定も、iPhoneやデジカメなどは、いわゆる「自動」の状態で撮影するのに対し、プロの機器は、それらのほとんどを、手動で細かく設定していきます。
・・・でですね、この実習授業の写真、いったい何をしているのか、というと、「ホワイトバランス」の設定・動作の練習中の様子なのです。
この専門用語も、上記のようなツールが広く普及している現在では、すっかり一般的な固有名詞になって、「見たことある」という方も多いでしょうね。
白色系の光や物を撮像した時に、我々の肉眼での見え方と同じ色(近い色)となるように、カメラの色の調整をすること・・・ごく簡単に言うと、こういうことです。
ちょっとレアな事を書くと、「放送事業」に関わる電波法では、スタジオとは「演奏室」と定義。
どうもピンと来ませんけれど、「演じて・奏でる」というふうにすると、深く納得な感じですよね。
先日来、お伝えしている写真をご覧いただくと、まさに「演・奏」。
演じて奏でるために、様々なスタッフが活躍している、というわけです。
今回の写真のポイントとなる1枚は、二段目の左。同様に「演奏装置」と定義されている、サブコントロールルームの様子です。
手前から、TD(テクニカルディレクター)・ディレクター・タイムキーパという順。
演じ奏でる場、それに関わるスタッフを指揮し、その内容を魅力あるものにするのが、ディレクター。
放送芸術科の学生が担当しています。
さて、前回に続き、「番組制作演習」のカメラリハーサルから本番にかけての様子を、ご覧いただきましょう。
どの写真も、学生の活躍という点では、言わずもがな共通しているわけですけれど、8枚の中の、ポイントになる写真は、最下段の左。
これは、本番前に、美術セットの1つである床材の「サンプレート」の掃除というか洗浄をしている様子でしてね、テレビ美術科の学生やアシスタントの職員が、洗剤や研磨剤を使って、綺麗にしている作業。
それぞれの小さな傷や汚れが、撮影画面上に目立つ存在にはならないですが、「チリツモ」的に、全体的に汚く見えますしね、出演者が載るステージですから、そこは綺麗にする、というわけです。
とても大切な事、ですよね。
・・・という事でですね、少しずつお伝えしている「番組制作演習」ですけれど、技術打合せまで進み、その後は、カメラリハーサルなどを何度か繰り返し、本番突入。
カメラリハーサルという練習を繰り返して、ある程度上手に出来るようになったら本番、ではなくて、あらかじめの設定時間から開始される「生放送形式」。
練習を繰り返して、各役割の仕事が少しずつでも上達していく、これはとても大切な事。学校ですからね。けれど、「時間」や「制限」も大事。将来、それらの中で、仕事をしていくからです。
6月の初旬までは、「音楽番組」をテーマに、番組制作に取り組んできました。
今日から数回は、カメラリハーサルから本番にかけての様子や、美術セットのデザインなどを、テキストなしの写真のみで、ドンドンお伝えしましょう。
実際の日から紹介する日の差があって恐縮ですけれど、7月までは月一回程度の、関わる学科の学生が全員集まっての「ドラマ制作2012」。
この間、放送芸術科の学生が中心になって、週一回の打合せを重ねて進めてきた経過報告でして、まずは、プロデューサーやディレクターなどを担当する学生から、プロット案についての説明。
台本の「初稿(第一稿)」に向けて、吟味という意味での変更が予想されますけれど、プロットの大枠、そして、決定したテーマを、授業を履修する学生にプレゼンテーションするわけです。
放送芸術科以外の学生は、今後、それぞれの分担で細かな役割を決めたり代表者を決めたりして、本格的に参入する8月に向けての準備を開始。
少しずつ高密化し、少しずつスピードアップして、着実にもの創りが進められていくのです。
数百万円から数千万円・・・と大変高額なのが、放送・業務用の、つまりプロフェッショナルな機材。
特に、映像技術関連の機材は、どれも高額。従って、本校の放送技術科の学生が勉強したり使ったりする機材も、例外ではありません。
もちろん、実際には放送するなどはしないわけですけれど、学生が使う機材だからこそ「本物」「一流」であることが大事なのです。
そんな中、数多くの実習系授業で、唯一、それほど高額でない機材を使用しての実習が、今回紹介する授業です。
この授業は、撮影に関わる基礎的な知識や、作品製作の手法を学んだり、とても大事な「チームワーク」を学んだりするのが主旨なのです。
教室でグループごとに分かれての勉強中の様子が、今回のそれぞれの写真。使用する機材を数人で囲みながら、詳細な説明を聞き、学生自身が交代で実践する、というスタイル。
笑顔の中にも、真剣に、興味津々な表情で、授業に取り組んでいる学生達ですけれど、以前と比較すると、スマートフォンやデジカメなどで、静止画・動画関わらず撮影したり、またそのようなツールに触れたりする機会が増えましたからね。
「さらり」と「しなやか」に、使いこなしている様子が観察されますよね〜。
「3年B組金八先生」「金曜日の妻たちへ」・・・「Beautiful Life ふたりでいた日々」
そして、今クールのテレビドラマ「ATARU」。
まあ、途中、随分と飛んでいますけれど(苦笑)、これらのTBSテレビドラマに共通しているのが
「緑山スタジオ・シティ」。
TBSテレビに限らず、NHKから民放各局の、数多くのテレビドラマ製作の舞台となっている、ドラマ専用とも言えるスタジオ。業界人でなくとも、ご存知な方も多いでしょうね。
この有名な、そして、日本一の規模を有するドラマスタジオにおいて、先日、本校のテレビ美術科による
「緑山スタジオ見学会」が行われたのです。
大型のテレビスタジオが5つある、ということも凄いですけれど
ドラマ製作のための、あらゆる設備・施設
そして、膨大な量の美術セット・関連道具などが揃っている、ということも、もの凄い!
見学するというより、「体感する」と言った方が宜しいでしょうね。
まず、緑山スタジオ・シティを紹介するVTRを拝見した後は、テレビスタジオの見学。
そこには、現在放送中の、あるテレビドラマの美術セットも。
スタジオ見学の後には、美術倉庫の見学。
一段目の写真は、美術セットの建物の外観部分や、屋外装飾用の道具などが沢山。
右の写真には、カーブミラーも見えます。
二段目の写真左は、小道具や持ち道具関連の倉庫。
たとえば、部屋の装飾類だけで数百点以上、
食事の演技などに使用される「コップや皿」だけで数百個以上・・・という保有数。
部屋の中に置かれている物で、揃わないものはないのです。
続いて、出演者の衣装がストックされている部屋などの見学。
これらを見学させていただいて、学生はとても驚いたでしょうし、
勉強にもなったでしょうね。
数多くの映画やCMなどで使用されている「オープンセット」のスペースを見学して
最後は、緑山スタジオ・シティの社屋前で、記念の集合写真撮影。
まさに、学生ならでは!という、貴重な経験となったわけです。
株式会社緑山スタジオ・シティの方々、説明をしていただいた講師の先生には
大変感謝でございます。ありがとうございました。
(写真:テレビ美術科提供)