重要なのは「力の与え方」

2012年6月29日 実習風景,放送技術科

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「撮影すること」の前に、まずは「動かせること」。
 これは、テレビスタジオにある大型のテレビカメラ「スタンダードカメラ(スタジオカメラ)」を扱うために、必須のテクニック。
 なぜならば、写真に見えているこのカメラ、重さはおよそ260キログラム!
 もちろん、タイヤが付いているので、このまま一式を持ち上げることはないですけれど、それ相応の重量物ですからね、簡単には動かせないからです。
 素敵な撮影構図、華麗なカメラワークを達成するために、素早く、あるいは適格に動かす能力が欠かせません。
 
 その操作法を、徹底的に勉強したり練習したりする授業が、放送技術科の「カメラワーク実習」。
 一口に「動かし方」と言っても千差万別でして、その時の状況や目的によって、幾通りもあるものなのです。
 そして、大事なポイントは、動かす腕力・筋力ではなくて、「力の与え方」。ですから、手先・腕先の力ではなくて、「体で動かす」ということです。
 
 写真のそれぞれは、レンズを上下左右に振動させないように、カメラを横方向に動かす練習中の様子です。