「撮影すること」の前に、まずは「動かせること」。
これは、テレビスタジオにある大型のテレビカメラ「スタンダードカメラ(スタジオカメラ)」を扱うために、必須のテクニック。
なぜならば、写真に見えているこのカメラ、重さはおよそ260キログラム!
もちろん、タイヤが付いているので、このまま一式を持ち上げることはないですけれど、それ相応の重量物ですからね、簡単には動かせないからです。
素敵な撮影構図、華麗なカメラワークを達成するために、素早く、あるいは適格に動かす能力が欠かせません。
その操作法を、徹底的に勉強したり練習したりする授業が、放送技術科の「カメラワーク実習」。
一口に「動かし方」と言っても千差万別でして、その時の状況や目的によって、幾通りもあるものなのです。
そして、大事なポイントは、動かす腕力・筋力ではなくて、「力の与え方」。ですから、手先・腕先の力ではなくて、「体で動かす」ということです。
写真のそれぞれは、レンズを上下左右に振動させないように、カメラを横方向に動かす練習中の様子です。