2010年7月 のアーカイブ

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 引き続き、照明クリエイティブ科2年生「テレビ照明実習」を。
 昨日の撮影位置からは、向かって左側に回り込んだ所からのアングル。照明のシーンパターンとしては、まったく同じものですが、やはり、随分と違って見えますね。
 光の「筋」がかなりはっきりと見えていますが、「スモークマシーン(フォグマシーン)」という専用の機器から出る「煙」によって、光の拡散や吸収を受けているからです。スタジオでの音楽番組や、ライブコンサートのステージなどで多用されているもの。水よりも粘性が高い特殊な液体(人体には無害)を加熱し気化させて噴出。周囲の空気に冷やされ、白く漂う仕組み。

 その場で、肉眼で見るよりも、鮮やかに明るく見えるのも、暗い部分との境界が明確なのも、テレビカメラの特性。
 テレビカメラを通しての、つまり、テレビでの見え方やコントラストを想像できるかどうか。これが、テレビ照明の難しさであり、醍醐味でもあるわけです。

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 音楽番組などで、歌手や歌で美術セットが変わると、場面の雰囲気が随分と変わります。まあ、これは当然といえば当然なのですけれど、もう1つ、変える要素に「照明」があります。しかも、その影響力は強い。同じ美術セットであっても、照明のデザインを変えるだけで、大きくその雰囲気を変える効果があるのです。
 
 写真は、照明クリエイティブ科2年生の「テレビ照明実習」の授業。このブログでたびたび紹介しているテレビスタジオを撮影したものですが、やはり、随分と雰囲気変わりますよね。
 
  

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 たとえば、いわゆる「ワイドショー」の突撃的取材や政治家のインタビューなどで、カメラマンのやや後ろから、長い棒のようなものを、対象者に向けているシーン。これは、「見たことある」という方、多いと思います。
 今回紹介するのは、言わばそのスタジオ版。「マイクロフォンブームドリー」です。

 写真は、先日の「番組制作実習」のスタンバイ時のもの。向かって奥から手前に延びている棒、それを支えている何とも言えない形をしている物が、マイクロフォンブームドリーです。
 その「棒」、つまりブームは、ある範囲内で長さの調整が可能なのですけれど、最長はおよそ4.5メートル。その先に「ガンマイク」といって、比較的遠くの音を収音するためのマイク(比較的近くの音を収音しないように設計されているマイク)を取り付けて使用します。 
 ちょうど、東放学園音響専門学校の音響技術科の学生が、そのガンマイクを取り付けているところ。
 
 実際に使用している場面は、来週以降に紹介します。

 

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 写真は、「番組制作実習」リハーサル中の模様。今回は、サブコントロールルーム内のスタッフを。 
 カメラマンが撮影している映像などが出るモニター群が、写真向かって右側にあり、それに向かって、スタッフが仕事をしているという光景です。
 手前から、テクニカルディレクター・ディレクター・タイムキーパー、そして奥に、音声・音響効果を担当する学生が座っています。 
 特に、テクニカルディレクターやディレクターの顔には、笑みが見えますけれど、実際は、緊張もしている筈。卒業して現場に就職して、5年〜10年前後、もしくはそれ以上の経験の後に担当する仕事に、授業で取り組んでいるわけですね。
 そもそも難しいことを、学生さん、頑張っているのです。

 

本物っぽい

2010年7月13日 実習風景

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 今日の「番組制作実習」の本番直前写真。2分前ですから、もう本当に、直前の模様です。 

 この写真のポイントは、奥に見える見学者以外、暇そうに立っている人がいない、ということ。もう1つは、ちょうど写真下方の中央付近に見えている、出演者用のテーブルの裏側に置いてある、物たち。
 慌ただしいのは、学校の授業で学生がやっていること、だからではなく、実際のテレビの制作現場では、当たりまえの事ですし、テレビカメラ側からは見えない場所に、使う物を仕込んでいるのも、スムーズに番組を進行するためには、当たりまえの事。まさに、本番直前のスタジオの模様、そして、テレビ番組制作らしい様子、というわけです。
 本物っぽいですよね。 

奥が深いです!

2010年7月12日 実習風景

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 今回紹介するのは、放送技術科2年生の実習授業である「映像テクニック2」。
 放送技術科の1年次では、「まずはカメラを動かす」「まずは撮る」という主旨の授業があって、2年次のこの授業は、その応用編。実際のテレビ番組のカメラワークとして、比較的多用される技法についてを学び、そして練習しよう、という授業です。

 写真をご覧いただくと、カメラの前には、距離違いで座っているモデル3人が居ますよね。
 レンズのフォーカス(ピント)は、レンズと被写体との距離によって決まります。つまり、3人のうちの誰を撮るかによって、フォーカスを補正してあげないと、ボケてしまうわけです。
 
 そこで今回の練習は、極簡単に言うと、「3人の誰にレンズを向けてもボケているように見せないように、フォーカスを操作する」というもの。違う人にレンズを向けると同時に、フォーカスも操作する、というテクニックを練習しています。
 ちなみに「極簡単に言うと」と書いたのは、実際にはもっと「奥が深い事」も学習しているから、なのですが、その「奥が深い事」は、また、今後に。

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 写真は、今日の「オープンキャンパス 体験入学」の模様。
 前回の紹介と同様、参加した高校生の方の掲載許可を得て、撮影させていただきました。
 ちょうと、シャッターボタンを押した時は、真剣な表情でしたけれど、総じて楽しそうな雰囲気。終わった後の参加者の方の感想は、「緊張しました」と「楽しかったです」の2つに、だいたい別れています。

 今日は、番組の台本(カット割)の内容からして、撮影のテンポやスピードが速く、体験生の方の難易度としては、比較的高いものだったろうと推測しますけれど、他の参加者の方も含め、皆さん頑張ってチャレンジしていました。

 ちなみに、カメラを担当している体験生の左側で、アドバイスしている人は、先生ではなくて、学生です(笑)。
 

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 演出デザイン科の2年生(今年度1年次より「テレビ美術科」に変更)は、「江戸東京たてもの園」に行ってきました。
 この日は、授業を担当している講師の先生から、課題がでました。
 その課題は、「たてもの園のスケッチを1枚提出すること」。さあ、みんな!遊んでいる場合じゃないぞ!
・・・と思いきや・・・
 すっかり和みムード(^0^

 このように、たてもの園では、実際に江戸東京の建物や街作りの歴史などを実際に体験しながら学ぶことができる展示を行っています。
 私たち演出デザイン科は、楽しみながら、様々な角度から美術セットを学ぶことのできる環境。
みなさんもぜひオープンキャンパスや学校説明会を通じて、お気軽に演出デザイン科(テレビ美術科)を見に来てくださいね!

(原稿・写真 職員 MS)
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「すぎなみ日和」にどうしても掲載されたい!

 そんな彼の願いを叶えてあげようと思います。
 彼の名は放送芸術科在籍中のWくん。
 体験入学においてはMCとして軽妙なトークを披露する時もあれば、歌手として美声も披露する我が校きってのエンターテイナーなのです。

 入学前にあの「M-1グランプリ甲子園」に出場した経験もある彼の夢は、毎日チェックしている「すぎなみ日和」に掲載されること(笑)。
 そんな彼の未来が明るいものである事を祈念しています。

 写真は、「番組制作実習」で使用するVTRに、ナレーションを吹き込んでいるときのもの。

(原稿・写真 職員SS)


 

 今日は、昨日紹介した「番組制作実習」美術セットの、「建て込み中」の模様を紹介。
 動画は、演出デザイン科(今年度1年次よりデレビ美術科)の学生が、「なぐり(金づち)」で釘を打って、パネルセットを組み立てている最中様子。見ていると、「凛々(りり)しい」という言葉がピッタリでしょうか。とにかく、かっこイイ!ですよね。金づちを打ち付ける「音」も鮮やか。道具は、正しく立派に使いこなすと、良い音を発するわけです。
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 写真の方は、完成に近づいた「建て込み」の様子。
 「この人の手に掛かれば!」という、現場で実際に活躍されているベテランの先生が、アドバイスをしたり手伝ったりしながら、作業が効率良く進んでいきます。
 
 

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 今日の「番組制作実習」の美術セット。お城をモチーフにしたものでしょうか。左右にある木と合わせて、奇麗な色使いの可愛いデザインです。
 
  
 
 
 

 
 そして、2枚目の写真。
 番組のタイトルが「東放キニナルTV!!」ということもあって、クエッションマークが、パネルに貼られています。奥が見えている窓の手前には、小さな観葉植物も置いてあって、細かいディティールにも、デザインが利いています。
 ・・・が、しかし、よく見ると、青い人形?が・・・。
  
  
 実は、この青い人形は、「トッピー君」。
 以前、学校法人東放学園で使用していたマスコットキャラクターの1つ。期間限定的にマスコットになってもらっていたので、今はもう、いません。
 演出デザイン科の学生が、「紙」で残っていたトッピー君を参考にして、似せて造ったもの。
 しかし、上手く造りますね〜。
  
 今日はこの他、学校法人東放学園の「校歌」も登場。今は、使用されていないのですが、学生、相当練習したようで、しっかり、歌われていました。
 この授業の番組、結構、面白いんですよ。放送芸術科の学生、毎回、頑張って内容を考えています。

らしさの演出

2010年7月6日 実習風景

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 今日の「番組制作実習」の美術セットは、「ボクシングのリング」がモチーフ。ただ、本物のリングのように、正方形にしてしまうと、撮影上、ロープが邪魔になってしまったり、大き過ぎて番組として製作しづらくなってしまったりするので、上の写真のように、テレビ用に匠に工夫されたデザインに。けれど、雰囲気出てますよね。正面に対する、リングサイドの解説者席も、それらしさを強調しています。
 
 と、いうことで、この「番組制作実習」、いつもは、使用するカメラ5台のうち、ハンディカメラ(ポータブルカメラ)は1台で映像を構成しているのですが、今回は、2台。これもやはり、「それらしさ」の演出です。
 下の写真、ハンディカメラを持つカメラマンが見えます。さすがに2年生。カメラを持つ姿、それなりにサマになっている・・・でしょう(笑)。
 

初めてのTBS!

2010年7月5日 実習風景

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 テレビ美術科の1年生が、東京都港区赤坂にある、TBSのスタジオ見学に行ってきました!!
  
 
 
 
 
 大きなセットの迫力に、驚きの表情と歓声の学生。家のテレビで見ている場所に「まさか、自分がいるなんて!」と、圧倒されていました。
 ちなみに3枚目の写真は、みのもんたさん司会の「朝ズバ!!」のセットです。
 
 
 

 記念に集合写真も1枚!みんなすごく楽しそうですね(^^)v
 このように、実習で「ものを作る授業」だけではなく、スタジオ見学を通して自分が夢見る世界に実際行ってみて、「刺激を受ける経験が沢山できる授業」もある、充実した学科です。

(原稿・写真 職員 MS)

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 昨日に引続き、東放学園運動会の模様です。
 
 1枚目は、開会式直前の写真。東放学園専門学校・東放学園映画専門学校・東放学園音響専門学校・専門学校東京アナウンス学院の4校、そしてそれぞれ2学年ずつですから、合計で数千人の学生。これだけの人数が揃うことはこの運動会だけ。圧巻ですね。
 
 
  
 
 
 2枚目は、ドリブルリレーの競技中の写真。バスケットボール部所属、ということもあって、格好キマってますね。速かったです。
 
 
 
 
 
 
 そして、3枚目。同じドリブルリレーの模様。ただし・・・、学生ではなくて、本校の教務教育部長の職員。若い学生に負けていない、ですね。学生と職員・講師の先生との距離が近い、といのも、学校の特徴。こうして一緒になって、頑張るわけです。
 
 
  
  
  
 
 
 4枚目は、別の競技に入る直前の写真。参加する学生達が、自発的に円陣を組んで勝利への決意。いろいろな学科の学生が混じっているのですが、仲が良い。日頃からもかなり仲が良く、学科を超えての交流が活発です。これも、学校の特徴ですね。
 
 
   
 
 5枚目は、競技最後の学校対抗リレーで、本校が1位でゴールをした直後の光景。瞬間的に周囲から学生が駆け寄り、勝利を喜んでいました。この「盛り上がり」を見ていて、嬉しいというより、むしろ、頼もしい。学生のパワーを感じるからです。
 
  
 
 
 
 そして、最後の6枚目の写真。活躍した学生以外にも胴上げされた人が。実は、本校(東放学園専門学校)の学校長です。本校の学生であれば、もう、誰彼構わず、そして、自然発生的に一緒に胴上げ。1回2回だけでなく、何回も中に浮いていました。
 学校長だからといって、遠くで冷静に見ていることだけをしない。学生の輪に加わるわけです。この一体感はまさに、学校の雰囲気を象徴している光景です。
 
 (撮影写真:東放学園専門学校 職員 横田香苗)