‘照明クリエイティブ科’ カテゴリーのアーカイブ

IMG_2545sIMG_2570sIMG_2552sIMG_2562s
 さて、授業期間中に行われた授業、そしてその中で、学生が威力を発揮している様子は、今後ゆっくり少しずつ紹介させていただく、ということして・・・(苦笑)。
 今日は、まさに今日行われた、非常にタイムリーなイベントを、ご紹介しましょう。
 
 で、いきなり1枚目の写真。
 誰もが知っている、ある大きな物の、超縦位置アングル写真です。
 これが何かが解った方がいたら、拍手喝采になることは必至!(笑) しかも、これがどこにある物なのかまで解ったら、それはもう、神秘的!神秘的ですよ。今日のイベントは、このある大きな物の麓(ふもと)、そして、海に近い場所で行われたのです。

 はい、こうして例によって、長い前置きで、既に予定した字数の半分を過ぎてしまいました。
「コンサート制作セミナー」です。
 
 本校では、照明クリエイティブ科の2年生が、照明のスタッフを担当。
 いわゆる有名・大物アーティストが、数えきれない程のコンサートを開催している、非常に知名度の高いライブハウス。学生の間で、このようなスペースで仕事ができる。これは凄い事かも知れませんね。
 まずは、あらかじめデザインされたプラン通りに、灯体(ライト)を配置して、電源を結線していく、という作業。
 
 学校内での実習はもちろんのこと、学外のいろいろなコンサートホールでも、数多くの作業をこなしている学生達。「物おじ」しない姿、凄い!と思います。
 (つづく)

IMG_1978sIMG_1991sIMG_2003s
 放送芸術科の学生による制作系の会議が終わった後は、教室のレイアウトが変わり、人数もグっと増えて、各学科の映像・音声・照明などを担当する学生が揃っての、全体会議。
 実習授業「ドラマ制作」です。
 
 まずは、じっくりと吟味され決定されたストーリーを、要所のあらすじを元に説明。登場人物のキャラクターや、その人物の背景なども加味しながら、丁寧に。そして、これには、ディレクターとしての、「所信」や「意気込み」の宣言も含まれます。
 説明をしている学生が、ディレクターでございます。
 
 4月からスタートして、今までは、放送芸術科の学生によって、主に制作系のスタッフが中心に動いてきましたが、これからは、これに技術や美術系のスタッフも関わり、収録本番日に向けて、より具体的な準備が進行。
 それには、各スタッフが「どのようなドラマなのか」を、まずは、概略から理解し、大まかなイメージを想像する、ということが大事なのですね。
 
 昨日紹介した写真も含め、会議などで観察される学生の表情は、非常に真面目で真剣ですけれど、授業が終わった後には、学生らしい楽しそうな光景も(笑)。


 
 15秒ではなくて30秒のCM。この「長さ」というか「短さ」に意味がある、と言っても過言ではありません。
 前回、やや詳細を紹介させていただいた「番組制作演習」、音楽番組を第一シリーズ目のテーマとする、実習授業。
 テレビスタジオに向かって上手(右側)にある、トークコーナー用の美術セット。ここから、15秒の制限時間内で、向かって下手(動画上左やや手前)に、出演者やテレビカメラなどが、一斉に移動する場面の動画を、ご紹介しましょう。
 
 変移の具合を説明しますと、CMに入った直後に、照明が「歌のセット」用に代わり、ほぼ同時に5台のテレビカメラが移動を開始。
 出演者「成本真衣子さん」が、駆け足で、歌セットのステージに移動。音声スタッフからマイクを受け取り・・・。
 やがて、5台のテレビカメラがスタートのカメラアングルの配置に付き、成本さんも、ほぼ同時にギターを抱え持ち、スタンバイ。
 次いで、マイクロフォンブームドリー(動画上の横断する棒状の物)の振りを移動させ、フロアディレクターによるカウントダウン・・・
 このような様子です。

IMG_8328sIMG_8363sIMG_8385s
 1枚目の写真、よ〜くご覧いただくと、「L3」「L4」と書かれている、横に長い棒のような物。これは、「ライト(照明)バトン」というものでして、この部分に、数多くの様々なタイプの照明灯体を吊り下げるように設置して・・・、のために使用するスタジオ設備なのです。
 が、しかし、
 ヘルメットを被って作業しているのは、実はテレビ美術科2年生。「番組制作演習」美術セット仕込み中の様子なのです。
 
 そして、何を仕込んでいるのかというと、写真2枚目。
 目立たない(写真ではやや目立って見えていますが)ナイロン製のテグスで吊り下げられている、表面に凹凸がある、ほぼ「球」のような物体。大きさも大小様々。もう何となくこの時点で、ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。 
 
 3枚目の写真、これがリハーサル中の全景です。
 もうお解りになりますよね。宇宙に浮かぶ星。恒星の数々です。限りあるスタジオのスペースを感じさせない、非常に幻想的な光景。
 まるで、「透き通る光に包まれる、宇宙船から舞い降りた、歌手」。もはやこれは、私の妄想に近い勝手な解釈ですけれど、当たらずとも遠からず、と思いません?(笑) 美術スタッフと照明スタッフによる、巧みな表現です。
 
 この恒星達は、もちろん、手作りですよ。

IMG_8219sIMG_8268s
 続いて、昨日紹介したスタンバイ作業の、完成形をご覧いただきましょう。
 
 1枚目の写真。広角側のサイズなので、あの「意気込みのステージ」、ハッキリとは見えていませんが、しかし、緑単色ではない、装飾がないステージとは違う、ということは、遠目でも解りますよね。
 こうした細かいディディールというか創り込みが、全体的なイメージの主張に寄与するわけです。 
 照明のデザインも、素敵。ステージの周囲の水色の模様は、照明によって表現されています。
 これはもう、私の勝手なイメージですけれど、「植栽の緑」を囲む「水辺」でしょうか。違っていたらすみません(苦笑)。
 
 2枚目の写真は、歌セットに向かって上手(右)側にある、いわゆる「トークセット」。
 カラフルで明るいセット。番組の全体的な雰囲気に、マッチしていました。
 そして、この番組のために来校していただいた3名の出演者の皆様、ご協力、ありがとうございました。

IMG_8233sIMG_8155s
 ちょっと見づらいですかね〜、1枚目の写真。
 解説させていただきますと、いわゆる「アオリのアングル」でして、テレビスタジオの天井が見え、その下に照明用バトンから吊り下がっている照明の灯体。それを棒のような物で触っているように見える、照明クリエイティブ科の学生・・・、とまあ、こういうことです。
 
 以前には、脚立に上がり、手で直接灯体の向きを変えたり、当て方を変えたりしていた様子は、ご覧いただいていたわけですが、たとえば、向きなどの微細な調整は、「介錯棒」を使って、下から操作するのです。
 
 一方、こちらは、テレビ美術科の学生と同学科のアシスタントの職員。
 出演者が立ち、そして歌う、小さなステージの飾り付けをしているところです。
 出演者本人や、その背後の美術セットと比較して、あまり目立たない足元の美術セットですけれど、手を抜きません。
 こういうところに、「意気込み」を感じますよね。
 
「番組制作演習」、スタンバイの様子です。

IMG_7489sIMG_7520sIMG_7522s
 各学科に分かれての、詳細なるガイダンスを行ってきた、2年生の大型実習授業「番組制作演習」。
 第一回目の本番が近づいてきた連休前。関わる学生全員が一同に会する「全体顔合わせ」が行われました。
 
 1枚目の写真。学生が大勢の様子。軽く100人以上は座っている筈。この中を学科や役割によって、いくつかのグループに分かれて、授業期間中、番組を繰り返し製作していくわけです。
 ということで、担当する職員も沢山。総勢およそ20名の職員や講師の先生方が、学生へのアドバイスを行っていきます。
 写真には、その中の11名の担当教員が写っています。
 当ブログ、かなり沢山の卒業生の方もご覧になっているようですので、この際ですから、写真を大きめにして、掲載しておきましょう。
 「懐かしい顔」も、ご覧いただけるでしょうか?(微笑)。
 写真はクリックすると、多少拡大表示されます。
 
 2枚目に写るの2名の学生は、左が担当プロデューサーで、右が担当ディレクター。
 集まった各学科各役割の学生大勢に対して、企画した番組について、プレゼンテーションを行っているところです。
 
 そして、3枚目の写真は、それに対し熱心に聞き入っている学生。
 番組製作に対する意気込みや緊張感が、伝わってきます。

IMG_7053sIMG_7063sIMG_7109s
 ということで、始まりました「ドラマ制作」。
 この実習授業は、文字通り、「ドラマを創る」が内容。
 活字で書くと、何とも簡単に淡白に短くまとめることも難しくない?のではありますが、実際は、とてもとても奥が深い。
「どれくらい奥が深いのか」「何が奥が深いのか」これは今後、このブログで少しは明らかになるでしょうか。今年は可能な限りいろいろとお伝えしたい、と思っております。
 
 さて、この授業は、東放学園専門学校の全5学科(放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科)の2年生が携わる授業。
 第一回目は、まずは授業のいろいろな説明。
 この授業をメインで担当するのが、TBSテレビで放送された、数えきれないほど沢山のドラマ作品の「テクニカルディレクター」を長年担当してきた、本学園顧問の島﨑孝雄(しまざき たかお)でございます。
 
 実はこの日、昨年の「ドラマ制作」において「アシスタントディレクター」として関わって、もちろん今は現場で活躍している卒業生が、学校に遊びに来てくれたのです。
 GOOD TIMING! 飛び入りで、いろいろと大切なお話をしていただきました。

「いったい、何パターンあるのか」、大きく変わる度に、シャッターボタンを押してですね、で、それを数えたのですが、あえなく断念。
 つまり、その無数とも言えるパターンをデザインして、想定して、「仕込み」を行う。その結果、同じ1つのイベントとは思えないくらい、様々な光景や表現が達成されるわけです。
 ライティングデザインが変わるだけで、これだけ雰囲気が変わる。それも曲調やテンポ・リズム、ダンスの演出に合っている。凄いな、と思うばかりです。まあしかしですね、それが写真では豊かに表現できないのですよね。
 
 ということで、前回に引き続き、その写真の一部をご覧いただきましょう。
 
IMG_4600sIMG_4617sIMG_4749sIMG_4656sIMG_4659sIMG_4676sIMG_4689sIMG_4705sIMG_4716sIMG_4729sIMG_4732sIMG_4793s

 東放学園専門学校 照明クリエイティブ科、同担当講師の先生方が中心となっての「TOHO LIGHTING ワークショップ」。今年の2月に開催されたものです。
 ステージ照明に関する、いろいろなノウハウや高度なテクニックが、詳しい説明と共に披露された後は、何組かのダンサーの方々が出演される、文字通りのメインステージ。
 それぞれのグループ、さらにその中でのいくつかの楽曲に合わせた、華麗な変化と遂げるライティングデザイン・ライティングワークの披露です。
 
 凄いのは、曲によってあるいはグループによって、灯体の向きを変えたり場所を変えたりしているわけではない、ということ。
 まあその、拙い説明はさておき、とにかく沢山のライティングを、ご覧いただきましょう。
 まずは、第一弾の12枚です。

IMG_4439sIMG_4445sIMG_4460sIMG_4473sIMG_4484sIMG_4492sIMG_4507sIMG_4530sIMG_4545sIMG_4557sIMG_4569sIMG_4583s

 
 
 2011年4月7日に紹介させていただいた、「TOHO LIGHTING ワークショップ」
 実際の現場で活躍されている、講師の先生による「照明調光卓」操作中の動画です。
 
 まるでPCのキーボードを、素早くブラインドタッチしているように見えますが、押しているボタンは「フラッシュボタン」。明るさを任意に変える「フェーダーレバー」と共に駆使して、とても素早く、ステージ上の明るさを変えたり色を変えたりしている様子。
 その先日の記事で、「塗装が剥がれるほど・・・」と紹介しましたけれど、つまりそれは、「駆使」しているからこそ、なんですよね。

IMG_4458sIMG_4863sIMG_4852s
 何年か前、東京のある有名な、大きなライブハウスで仕事をした時の事。
 空き時間に、照明操作のブースを観察していたのです。そこには、東放学園専門学校でも所有している、比較的新しい照明調光卓が設備されていたのですけれどね。それを見てビックリ。ボタンやレバーの周辺の塗装が、削り取られたように剥がれていたからです。まだ比較的、新しいのに、ですよ。
 
 そこで、一体、どういう使い方をしてるのか、リハーサルの一部を見学。
 そうしたら、もの凄い。その時の、「激しい曲」のリズムやテンポに合わせるように、体全体を使って、指でボタンを押しまくり、指でレバーを動かしまくり。
 「凄いな!」と思いました。またそれと同時に、「照明」や「ライティング」の大切な事の幾つか、そして醍醐味を垣間見た、そんな気持ちになったのです。
 
 本年2月のある日。
 東放学園専門学校 照明クリエイティブ科、同担当講師の先生方が中心となっての「TOHO LIGHTING ワークショップ」が開催されました。
 ここでも、その大切な事や醍醐味、これらと同じ様な事を、いろいろと感じたのです。

IMG_2465sIMG_2537sIMG_2496s
 引き続き「テレビ照明実習1」のドラマ照明に関する実習授業です。
 1枚目の写真よく見ると、美術セットに向かって白い板のようなものが付いていますね。これは「カポック」という照明に関わる道具の1つ。およそタタミ一畳分の大きさの、発泡スチロールです。
 
 テレビカメラ(デジカメ等も含む)は、人間の眼の見え方に比較して、明るい物はさらに明るく、暗いものはさらに暗く見える性質があります。ということは、場合によっては、照明を直接当てると、明る過ぎたり影がキツくなったりして、我々が普段見ているような自然な光景にはならないのです。
 そこで、カポックに照明を当てて、その反射光を使って照らす、という方法が有効になるわけです。ある程度の光量は、カポックを透過して逃げていきますし、光っている面積が広いので、拡散される光の量も多くなるからですね。
 
 2枚目の写真は、学生による「照明シュート」中の様子。カポックの向きや、それに光を当てる灯体の向きなどを調整しています。
 
 それが終わった後は、カポックによってマイルドになった光が、どの程度の明るさをもたらしているか、の確認。
 色と同じように明るさも、人によって感じ方が違うので、明るさを数値化してくれる「照度計」という機器を使って、明るさの確認をします。
 3枚目の写真、中央に写る学生が手に持っている物が、照度計です。

IMG_1354sIMG_1357sIMG_1363s
 何かの写真や動画を見た時、そこに直接的に時間を表現する物が無くても、「何となく朝っぽい」とか「何となく昼っぽい」と感じる事、ありますよね。
 たとえば「光」。朝9時頃の、屋内への陽の差し込み方と昼1時頃のそれとは違う。太陽の高度によって、たとえば、昼過ぎよりも朝の方が、部屋の奥まで陽が差し込みますね。
  
 前置きが長くなりましたが、照明クリエイティブ科1年生の実習授業「テレビ照明実習1」。
 太陽に相当する灯体(ライト)を窓の外に置いて、その位置、そして光の角度による見え方・感じ方の違いの説明を行っているところです。
 
 2枚目の写真、ちょうど今の季節の朝9時前くらいでしょうか。強くなった太陽光が部屋の中に入っている様子。正面の棚から右奥にあるキッチンの下方までが陽当りの範囲ですね。
 
 3枚目、この色(光源の色温度)からして解りやすく「夕方」。地平線近い太陽の光が、部屋の奥まで積極的に流れ込んでいます。空気の湿度が高い、まろやかな朝焼けとは違って、強い光でシャープ。 
 
 細かい話をすれば、もちろん、季節や天候・部屋の向きなどによっても変わりますし、日本などの「中緯度にある国」とそうでない国や地域によっても変わりますけれど。