‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ
唐突ですが、
実際に放送するラジオ番組を作っているのです。だから、学生による作品が聞けるのですよ。しかも、FMラジオ放送で首都圏およびその周辺地域で、です。
今回は、放送音響科2年生「三塚ゼミ」についてお伝えします。
このゼミは、講師の先生からの指導やアドバイスを受けながら、実際に放送しているラジオ番組を製作する実習授業でして、番組内の企画発案から、内容の構成を考えて台本を作成。そして、もちろん、収録から編集に到るまでのすべての過程について、学生自身で主体的に作業を進めていく、というもの。まさに、「本格的!」な授業なのです。
1枚目の写真は、収録しているラジオスタジオの様子。
左側に座っているのがディレクター、右側に座っているのがミキサーです。もちろん、2人とも当然学生ですよ!
2枚目の写真は、ディレクターの学生が、パーソナリティー(出演者)に、話し始めるための「きっかけの合図(CUE)」を出しているところです。(次回へつづく・・)
【番組名】MIDNIGHT COLOSSEUM
【放送局】エフエムインターウェーブ株式会社 「 Inter FM 」
【周波数】FM:76.1MHz 【放送出力】10kw
【URL】http://www.interfm.co.jp/
【放送日】毎週土曜日 25:30~26:00
(原稿案・写真:Tanabe)
15秒ではなくて30秒のCM。この「長さ」というか「短さ」に意味がある、と言っても過言ではありません。
前回、やや詳細を紹介させていただいた「番組制作演習」、音楽番組を第一シリーズ目のテーマとする、実習授業。
テレビスタジオに向かって上手(右側)にある、トークコーナー用の美術セット。ここから、15秒の制限時間内で、向かって下手(動画上左やや手前)に、出演者やテレビカメラなどが、一斉に移動する場面の動画を、ご紹介しましょう。
変移の具合を説明しますと、CMに入った直後に、照明が「歌のセット」用に代わり、ほぼ同時に5台のテレビカメラが移動を開始。
出演者「成本真衣子さん」が、駆け足で、歌セットのステージに移動。音声スタッフからマイクを受け取り・・・。
やがて、5台のテレビカメラがスタートのカメラアングルの配置に付き、成本さんも、ほぼ同時にギターを抱え持ち、スタンバイ。
次いで、マイクロフォンブームドリー(動画上の横断する棒状の物)の振りを移動させ、フロアディレクターによるカウントダウン・・・
このような様子です。
さて、放送音響科のビデオ制作、課題は「ビデオアルバム」。初めてのグループ製作、しかも映像作品ということもあり、真剣に企画会議。「放送音響科」ですけれど、学ぶ知識は、音声だけに留まらないのです。
手振り身振りで、グループのメンバーに、詳しく説明をしているところ。
1枚目の写真は、収集してきたパンフレットを見てそして参考にして、「作品テーマ」の吟味中。「何を伝えるのか」という主旨に関わることですから、丁寧に深く検討します。
2枚目の写真は、作品制作には欠かせない、「リサーチ」作業の様子。パソコンに2人の学生が向かい、様々なWEBサイトを閲覧して、資料やデータの調査中。
作品には、少なくとも何らかの「情報」を盛り込む必要があるわけですから、あらゆる作品制作に関わる、とても大事な作業です。
(写真 原稿案:Tanabe)
5月20日の当ブログでは、放送技術科1年生の実習授業「ビデオ制作」の様子をお伝えしましたが、実は、ラジオ音声・アニメ音響・テレビ音声に関する勉強を中心に行う「放送音響科」でも、「ビデオ制作」という授業名同じな実習授業があるのです。
映像と音声、そしてそれぞれの仕事。もちろん、表現方法は違いますし、使用する機材等も異なるのですが、「作る」「製作する」という事に関しては同じ。
だから、将来は「音」に関わる仕事をするであろう学生にとっても、映像の作法・技法を知る、ということは大切なのですね。もちろん、映像・音声のスタッフが、一緒に仕事をするということもあるわけですから、そのような意味においても、やはり大事なのです。
写真は、グループごとに分かれての、企画会議中の様子です。
(写真 原稿案:Tanabe)
「スタジオ」は、頻繁に紹介させていただいているテレビスタジオだけでなく、実は他に3つもあるのです。その1つが「SKY Studio」という名の「ラジオスタジオ」。
今回は、そのスタジオでの実習風景をご紹介しましょう。
放送音響科2年生の授業「ラジオ制作Ⅲ」。内容は、ラジオ番組の企画・構成から選曲、リサーチや台本作成など・・・。指導に当たるのは、実際のラジオ番組を担当している、まさにプロのスタッフでしてね、授業名通りの、本格的な実習なのです。
今回、学生達が取り組んでいるのは、「10分間の情報番組」を課題とする、「TOHOスギナビ」という番組制作です。
写真1枚目は、学生が作成したオリジナルの情報番組の台本。東放学園の就職支援を紹介する番組を考えたようです。
2枚目は、番組には欠かせない「タイトルコール」や「ジングル」を録音しよう、というところ。必要な音源は何かを学生が考え、それを作るのも学生、出演者も学生自身です。
3枚目は、収録前の打合せ風景です。
ディレクターを担当する学生が、ナビゲーター(司会者)を担当する学生に、内容進行を説明しているところ。
学生の多くは、スタッフである「裏方」を目指しているわけですが、話し手である出演者も担当。「話し手の気持ちも分かる」・・・大切な事ですよね。
(原稿案:Tanabe 写真:Isimaru)
各学科に分かれての、詳細なるガイダンスを行ってきた、2年生の大型実習授業「番組制作演習」。
第一回目の本番が近づいてきた連休前。関わる学生全員が一同に会する「全体顔合わせ」が行われました。
1枚目の写真。学生が大勢の様子。軽く100人以上は座っている筈。この中を学科や役割によって、いくつかのグループに分かれて、授業期間中、番組を繰り返し製作していくわけです。
ということで、担当する職員も沢山。総勢およそ20名の職員や講師の先生方が、学生へのアドバイスを行っていきます。
写真には、その中の11名の担当教員が写っています。
当ブログ、かなり沢山の卒業生の方もご覧になっているようですので、この際ですから、写真を大きめにして、掲載しておきましょう。
「懐かしい顔」も、ご覧いただけるでしょうか?(微笑)。
写真はクリックすると、多少拡大表示されます。
2枚目に写るの2名の学生は、左が担当プロデューサーで、右が担当ディレクター。
集まった各学科各役割の学生大勢に対して、企画した番組について、プレゼンテーションを行っているところです。
そして、3枚目の写真は、それに対し熱心に聞き入っている学生。
番組製作に対する意気込みや緊張感が、伝わってきます。
ということで、始まりました「ドラマ制作」。
この実習授業は、文字通り、「ドラマを創る」が内容。
活字で書くと、何とも簡単に淡白に短くまとめることも難しくない?のではありますが、実際は、とてもとても奥が深い。
「どれくらい奥が深いのか」「何が奥が深いのか」これは今後、このブログで少しは明らかになるでしょうか。今年は可能な限りいろいろとお伝えしたい、と思っております。
さて、この授業は、東放学園専門学校の全5学科(放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科)の2年生が携わる授業。
第一回目は、まずは授業のいろいろな説明。
この授業をメインで担当するのが、TBSテレビで放送された、数えきれないほど沢山のドラマ作品の「テクニカルディレクター」を長年担当してきた、本学園顧問の島﨑孝雄(しまざき たかお)でございます。
実はこの日、昨年の「ドラマ制作」において「アシスタントディレクター」として関わって、もちろん今は現場で活躍している卒業生が、学校に遊びに来てくれたのです。
GOOD TIMING! 飛び入りで、いろいろと大切なお話をしていただきました。
サブコントロールルーム(副調整室)といえば、映像や音声などの様々な機材が設備されていて、番組全体を指揮・演出したり、映像を切り替えたり、音声や照明の調整をしたり・・・、または、それらを担当するスタッフがいる場所。言い換えれば、スタジオでのいろいろな事を、実際の「形」にする場所でもあります。
つまり、本来は番組製作に使用される場所なのですが、発想を変えて「授業を行う場所」としては、「超!視聴覚教室」となるわけです。ちょっと解りづらいですかね〜(苦笑)。
写真は放送音響科の授業風景。音声機材の配置や、それぞれの意味、そして各々がどのように結線されているか、ということが記載されている「音声系統図」についての説明中。
その系統図が、2枚目の写真。サブコントロールルームには、沢山の音声機材があり、結線の本数もかなり多いですから、紙にすると、こんな感じになります。「A3版」の紙ですが、文字が小さくて、もう大変。「目を皿」にしても「目が点」状態(笑)。
そこで、学生が見やすくするために、工夫をして授業。
音声系統図の元データであるPDFファイルをPCで展開して、PCの映像OUTを映像システムに取り込んで、サブコントロールルーム内の沢山の液晶モニターに、拡大表示。これが3枚目の写真。
このようにして、言わば「高級」な視聴覚環境を駆使して、授業を行っています。
引き続き、放送音響科1年生の実習授業「スタジオ番組制作」の紹介です。
「写らない様に、でも音はしっかりと録る」シリーズでお伝えしていますけれど、ピンマイクはこんな所にも。ネクタイの結び目の中に、マイクヘッドが仕込まれています。このように、様々な状況によって、仕込む位置も様々。「マイクの仕込み」は人に限ったことではないですからね。他にも「えっ?こんな所に??」という驚きの場所もあります。
このような苦労や工夫を目にすると、テレビドラマの「見方・聴き方」、ちょっと変わりませんか?
2枚目の写真、衣裳に貼り付けるためのグッズ一式。肌用テープや両面テープなどを、いつでもどんな形でも修正できるよう、常にスタンバイ。送信機に必要な乾電池の交換用ケースも用意されています。電池交換の時間を可能な限り省く。大事な知恵ですよね。
そしてマイクからの音をミキシングしているのが3枚目の写真。グループ内の学生が演技している、ということもあって、ちょっとした笑いもあって、一見楽しそうですよね。
しかし、当然の事ながら、出演者の声の「ハリ具合」によって録れる音は大きく変わりますし、出演者とマイクとの位置関係によっても、それは同じ。フェーダーを操る「指」は、まさに「緊張の固まり」と言っても良いでしょう。
(原稿案および1・2枚目の写真:職員 T-hiroaki)
「マイクロフォンの存在を明かさずに、でも音は録る」このための道具の2つめが、1枚目の写真の機材。
これは、「ワイヤレスピンマイク」。写真左、右手で持っているものが、ピンマイクのヘッド(マイク本体)でして、ここから細いケーブルが、写真右に見える左手で持っている送信機に繋がっています。ここからは無線で、数メートル離れた所に置く受信機に音の信号が届く、という仕組み。出演者がケーブルを引きずって演技、というわけにはいきませんからね。
2枚目の写真が、その送信機を仕込んでいる様子。やはりこれも目立たないようにする必要がありますから、マジックテープで付けるバンドを巻いて、そこに送信機を取り付けています。
マイクヘッドをどこに仕込むか、これが3枚目の写真。ガムテープや両面テープを小さく加工して、シャツの内側に貼付けている様子。服擦れの音は録らないように、けれど声はできるだけしっかり録れるように配慮。音質的には「難あり」なのですけれど、録れていなければ、もうどうしようもない、ですからね。音声さん、大変です。
本来であれば、ピンマイクを仕込むこの作業は、出演者の楽屋や控え室で行うのですが、そこは、学校の音声の授業。仕込まれる学生も、仕込む学生も周囲の学生も、大勢でそれぞれを見合う事が大切ですよね。
(1枚目の写真:職員 T-hiroaki)
「ドラマ実習月間的」、これ勝手に命名しているだけなのですけれど、いろいろな学科が、スタジオでのドラマに関する事を勉強する、という期間にあたります。
今回は、放送音響科1年生「スタジオ音声実習」でのドラマに関わる実習です。
マイクロフォンの取扱いや収音方法などの直接的な勉強だけではなくて、まずは「ドラマの製作」「収録」などの概論も、しっかりと学びます。1枚目の写真は、担当の職員がその説明をしている所。
他の番組ジャンルと、テレビドラマにおける音声の大きな違いは、「マイクロフォン」を画面に写せない、ということ。これは、苦労するところでもあり、醍醐味でもあります。「マイクロフォンの存在を明かさずに、でも音は録る」。収録時における、大事なテーマの1つですね。
で、それを実現させるための道具の1つが、「マイクロフォンブームドリー」。このブログには何度か登場しています。滑らかに動く台車に支柱、その途中に右手で操作するハンドル。支柱の上に伸び縮みするブームが付いていて、左手で操作するダイヤルを回転させると、ブームの先端のマイクの向きが変わる、という装置。その操作の仕方を習っているのが、2枚目と3枚目の写真です。
特にこのマイク(ガンマイク)は、たとえば「口元」にしっかりと向けてあげないと、音がとれませんので、ブームとマイクの向きを巧みに操る必要があるわけです。
(3枚目の写真:職員 T-hiroaki)
学科を問わず、実習系の授業が充実している東放学園専門学校。その実習の場は、校舎内だけには留まりません。
昨日の土曜日は、東京都中野区にある東京工科自動車大学校が主催する「第4回TTCクルマ文化講演会「GT-R」進化しつづけるための、新しいテクノロジー」が開催されました。車に詳しい方でしたら解ると思うのですが、「GT-R」とは、日産自動車製のスポーツカー。メーカーのWEBサイトでは「スーパーカー」と表現しているくらい、速い車です。
本校は、このイベントの記録ビデオの制作を担当。放送業務用の高価なVTRカメラと音声機器を持ち込んで、まずは、講演会の収録。放送音響科と放送技術科の学生・職員がスタッフ。素早く準備を済ませ、本番を迎えました。編集作業を意識しての撮影。カメラ2式のコンビネーションが大切です。
講演会の後は、「GT-R」の実車展示と説明。人だかりが出来ていて、2枚目の写真、車が見えていません(苦笑)。ここでも、2式のカメラと音声機器での収録。
このような環境だと、他のお客様に、機材を当てたり邪魔をしないようにしたりすることが重要。けれどもしかし、遠慮し過ぎていると、必要な映像素材を収めることもできない。そして当然「やり直し」も不可能ですから、技術の他に適切な判断能力も、問われるわけですね。
ラジオを企画から製作まで
2010年10月26日 放送音響科
今日紹介するのは、放送音響科1年生の実習授業「ラジオ制作2」です。
この授業の今回の課題は「10分間の音楽番組」。学生がそれぞれオリジナルの企画書を作成し、まずは、番組概要やフォーマット案などを、クラス全員にプレゼンテーション。それを元に、授業を担当する講師の先生から採用された企画案が発表され、収録が決定する、という手順。その後、台本作成・選曲・効果音などの準備作業を経て、収録当日を迎えるわけです。
写真の1枚目は、学生自身が企画し製作した番組台本。
もちろん、いわゆるワープロで印刷されている本格的なものですね。
写真の2枚目は、台本に従って音源を確認。同時にレベル(音量)チェックをしているところです。
番組を製作するのは、「SKY STUIO」というラジオスタジオ。
写真の3枚目は、本番中のサブの様子。手前からディレクターとミキサー。そして奥にいるのがアシスタントディレクターです。
緊張感の中にも、楽しそうな表情が学生らしいところですね。
(原稿:職員T氏)
(撮影:ティーチングアシスタントI氏)
たまに紹介させていただくのですが、東放学園専門学校は、放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科(今年度2年次まで演出デザイン科)の5学科。放送・メディア系に直接関係する学科で構成されている学校です。
これらの学科すべてがスタジオを使用していて、このうちの4学科が日替わりのレギュラーで、スタジオでの実習授業を実施。つまり、スタジオを覗くと、毎日、いつも必ずどこかの学科が授業を行っているわけです。
今日は、放送音響科1年生の実習授業「テレビ音声実習」。後期1回目の今回は、テレビスタジオは、サブコントロールルームってどんな所なのか、という説明を受けています。ラジオやアニメに加えて、テレビの音声に関しても勉強。将来の可能性が広がりますね。