引き続き、放送音響科1年生の実習授業「スタジオ番組制作」の紹介です。
「写らない様に、でも音はしっかりと録る」シリーズでお伝えしていますけれど、ピンマイクはこんな所にも。ネクタイの結び目の中に、マイクヘッドが仕込まれています。このように、様々な状況によって、仕込む位置も様々。「マイクの仕込み」は人に限ったことではないですからね。他にも「えっ?こんな所に??」という驚きの場所もあります。
このような苦労や工夫を目にすると、テレビドラマの「見方・聴き方」、ちょっと変わりませんか?
2枚目の写真、衣裳に貼り付けるためのグッズ一式。肌用テープや両面テープなどを、いつでもどんな形でも修正できるよう、常にスタンバイ。送信機に必要な乾電池の交換用ケースも用意されています。電池交換の時間を可能な限り省く。大事な知恵ですよね。
そしてマイクからの音をミキシングしているのが3枚目の写真。グループ内の学生が演技している、ということもあって、ちょっとした笑いもあって、一見楽しそうですよね。
しかし、当然の事ながら、出演者の声の「ハリ具合」によって録れる音は大きく変わりますし、出演者とマイクとの位置関係によっても、それは同じ。フェーダーを操る「指」は、まさに「緊張の固まり」と言っても良いでしょう。
(原稿案および1・2枚目の写真:職員 T-hiroaki)