‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ

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 さて、いよいよ本番開始の「星誕オーディション」USTREAM放送。
 実は、USTREMの他に、会場に大勢いらっしゃる、タレントプロダクションの皆様に向けたプロフィール的映像も、ステージのスクリーンに送出しました。
 
 その様子が、1枚目の写真。
 大きなスクリーンを2分割して、それぞれに違うアングルやサイズの映像を送出。いわゆる「テレビ映り」の映像表現です。
 
 2枚目の写真は、映像を切替えている「映像システム」の部分。
 向かって左の後ろ姿は、メインの切替えを行っている学生。この映像がUSTREAMにも配信されました。
 向かって右は、サブの切替えを担当。担当している人は、うーん、謹んで割愛させていただきます(笑)。
 
 3枚目の写真は、「音声システム」の部分。
 小型で高機能の2つの音声ミキサーを駆使して、ミキシング。
 今回は、マイクロフォンを使用しない、「生声勝負!」の学生さんも多く、一層気が抜けない、デリケートな作業です。
 
 4枚目の写真。本番終了後の、六本木ヒルズ49階から。
 写真のやや左、やや下の、斜めに連なる赤色やオレンジ色の筋は、羽田空港の滑走路のランプ。
 その上に、点々と灯りが見えていますが、これらが、着陸に向かって次々と降りて来る飛行機のランプです。
 この日は、空気の透明度が高くて、よーく、見えました。

9月21日にご紹介した、「Pro JIB」を使用しての撮影風景
 今回は、そのPro JIBを使用して撮影した、実際の本編の映像を、ご覧いただきましょう。

 
 下の、撮影風景の動画と、合わせてご覧ください。
 非常に「アナログ的」ですけれど(笑)、まずは、下の動画をスタートさせ、
 およそ9秒後に上の動画をスタートすると、何となく、タイミングが合います。

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「ドラマ制作」ロケーションの3日目。府中市内の、自然豊かで緑が溢れる、大きな公園です。
 ロケ1日目のコンビニエンスストアー・2日目の高等学校はもちろんのこと、普段は誰でも利用できる公園も、もちろん、正式な撮影許可を得てのロケ、ということになります。
 
 ロケ隊本体やスタッフの学生全員が集合して、早速、スタンバイ開始。
 我々職員そして先生役のプロの方々が、すべてを細かく指示をして、ではなくて、学生が主体的に積極的に、ドンドンと動いていく様。
 これが1枚目の写真です。
 
 2枚目の写真は、出演者の方々に付けてもらう、ワイヤレスピンマイクの受信装置をスタンバイする、放送音響科の学生。 
 視聴者に、「ごく自然な音」を聴いてもらうために、出演者の方が違和感を感じない様に工夫して、マイクを仕込んでいます。
 ですから、その、仕込まれているマイク自体は、写真でお見せできません。
 
 撮影に容易い写真、それは、学生の真剣な表情。
 自然に笑っていて、楽しそうな写真は、探さないと撮れません(笑)。
 ただ、大変で忙しいのではない。とにもかくにも、皆、真剣だからです。
 一瞬をついて、撮影できたのが、3枚目の写真。

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 そして、今日9月23日金曜日。
 東放学園専門学校 初!のUSTREAM放送の日、でございます。
 
 あえて、昨日9月22日に紹介した、2枚目の写真と、同じアングルでの写真が、1枚目。
 ただもちろん、場所は変わって、六本木ヒルズ49階。
 周囲の一部を除いて、ほぼ同じ内容の写真に見えると思いますが(笑)、まあつまり、そう見えるくらい同じ事をしているわけです。
 機材の配置や、テレビモニターのサイズが適切かどうか、はもちろんの事、各機器を結ぶケーブルの長さ、電圧配分などなど・・・。これらを事前に確認するために、レイアウトや周囲の環境も似させての、シミュレーションだったからです。
 
 2枚目の写真。
 椅子に座り、左に向いているのは、オーディションを受ける学生達。右から奥にかけて、黒いTシャツの集団が本校の、放送技術科と放送音響科の学生達。
 共に、学校法人東放学園のグループ校。そして、ほぼ同じ歳の学生。目指す道も、メディア・放送業界。
 違うのは、出演者系かスタッフ系か、ということ。
 
 そして3枚目。49階からの眺望。
 東京タワーが立派です。

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 大きさ、上陸時の気圧、通過速度、コース。
 これを考えると、影響大になってしまうだろうと思っていたら、やはり凄かったですね。台風。 
 周囲を木々に囲まれた所では、まるで掃き溜めたように、木の葉や枝の残骸の固まりが。
 我慢できなかった、というか、やむを得なかった、というか、木々の無念さ、みたいなものが伝わってくるように感じます。
 被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
 
 さて、22日木曜日は、午前中を中心に「台風一過」的天候。
 そんな中、翌日に本番を控えて、「星誕オーディション」と同時放送される「USTREAM」に向けてのスタンバイ作業です。
 基本的に、学生が中心になって、自分達の技術・知識で作業を進めるもので、こうして事前にシミュレーション・トレーニングを行って、本番に臨むわけです。
 2枚目の写真は、教室に使用する機材を運んで、映像・音声の収録・放送システムを構築している様子。
 当然ですが、写っているのは、すべて、学生です。
 
 電源投入し、各機器の動作チェックと、そして、USTREAM放送の確認作業。
 実際に試験放送を行って、映像や音声の品質チェックを実施しました。3枚目の写真です。

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 写真1枚目は、特殊機器(特機)を使用して、撮影した時の模様。
 8月28日に紹介した「Pro JIB」。そう、機材レンタル会社「株式会社 サークル」様にご協力をいただいた、あの練習した成果を、発揮する場なのです。
 階段の途中にPro JIBを設置。階段を上がっていく2人の役者を、足元の背後からフォローしていく、というふうなカメラワーク。
 クレーンのメカニズムを持つカメラが上昇していくと、その奥の裏庭が見えてくるわけです。
 
 ちょうど、カメラマンを挟むような位置で、カメラを見上げているのが、本学園の島﨑顧問と、ディレクターを担当している学生。
 
 2枚目の写真。
 お借りしている高等学校の学生・・・ではなくて、撮影の合間の仲良しのスタッフでもなく、実はエキストラの学生。メインの役者のお二人の背後に写る設定の、放送芸術科の2年生と1年生の2人です。
 もちろん、このためだけの役割ではなくて、本来のスタッフとしての仕事との兼務。
 自然な演技ですよね。
 
 今さらですけれども、撮影を担当しているのは、放送技術科の学生。
 1人ではなく、授業を履修しているカメラマン志望の全員で、交代で担当していくのです。
 カメラの上に取り付けられた液晶モニターによって、アドバイスを指導を受けながら、勉強をしながら撮影を進めていきます。

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 9月7日の記事では、台風による荒天対策として、機材車の中でコンパクトにまとめた「映像・音声ベース」を紹介しましたが、今回は違って、ゆとりの環境・豪華な設備(ちょっと大げさ)。
「ドラマ制作」ロケーションの様子です。
 都内の、ある高等学校をお借りしての撮影は、朝から夕方までの長時間。収録するカット数も、かなり多めということもあって、ここはコンパクトさより、作業しやすい環境第一、となっているわけです。
  
 写真1枚目、1番左に映像ベース。VE(ビデオエンジニア)が、カメラの色や明るさの制御と、VTR収録に関する事を主に行うシステム。
 その右は、VEと横並びに照明チーフ(ライティングディレクター)が。照明と明るさを監視したり指示を出したりします。
 1番右に音声ベース。いくつかのマイクロフォンからの音声を整調したり、また、出演者の近くにいる音声スタッフに指示を出したりします。
 
 ベースは、台車の構造を持っているので、必要に応じて、細かく移動しながら撮影を進めていくこともありますが、今回の高等学校でのロケでは、図書室から廊下・教室・裏庭・正面アプローチなど、すべての場所に関して、ここを本拠地としたのです。
 
 2枚目と4枚目は、音声さん活躍の模様。
 特に、4枚目の写真。言うまでもなく、当然のごとく撮影用ポーズ決め無しの、ごく自然な表情。
 とにかく真剣!ですね。
 
 戻って3枚目は、VEを担当する学生。
 右手で操作しているのは、カメラ(CCU:カメラコントロールユニット)のリモートコントロールパネル。
 これを使って、明るさや色あいを調整します。

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 図書室や校舎内での撮影を終えた昼食休憩後は、同じ高等学校の敷地内、「裏庭」という設定の場所でのロケーションです。
 
 まずは、ドライリハーサル。1枚目の写真です。
 もちろん、関わるスタッフ全員には、あらかじめ台本が渡され、ストーリーや演技、あるいは、何をどのように撮影していくのか、ということは、理解しているわけです。
 しかし、想像と実際は当然のように多少でも異なりますし、スムーズに撮影を進めていくためにも、「一連の流れ」を熟知することは、とても大事。
 テレビカメラやマイクロフォンなどの機材を持たずに、台本を手に芝居を確認したり、改めて、演出を行ったりします。
 
 ドライリハーサルの後は、各スタッフが急ピッチで撮影準備。
 ケースバイケースですけれど、出演者が芝居をする場所にいる場合は、スタッフが2枚目の写真のようにパラソルを出して、すぐに、陽よけの対策を行います。陽に焼けてしまいますし、暑いですしね。
 絶対的に欠かせない、気遣いです。
 
 3枚目、撮影開始時の写真。
 まあ、今さらですけれどね、制服を来ているお二人が、出演者。それぞれ、タレント事務所に所属している、プロの役者です。
 
 1回のカメラリハーサルや撮影が終わると、アシスタントディレクターは、間髪入れずに台本を差し出し、芝居や台詞などの確認・説明をします。撮影や後の編集の都合上、同じ芝居を何度も行う場合が多いですからね。

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 都内のある高等学校の校舎をお借りしての、「ドラマ制作」ロケーション。
 実は、有名な高等学校なのですけれど、この度は、本当に、いろいろとご協力いただきました。
 誠にありがとうございました。何度もお礼をさせていただきます。 
 そして、いよいよ、撮影開始です。
  
 まずは校舎内の図書室。
 整然と並べられていた読書机の位置を、移動させていただいて、必要にして最低限度の撮影スペースを確保。
 こうして、多少でも、撮影・制作に必要な環境を整えて、少しでも良い作品を作る。この考え方は、実際の現場でも相通ずる、大切なファクターです。
 
 撮影に使用している、ハンディカメラに取り付けた液晶モニターを注視している、島﨑顧問。2枚目の写真。
 この液晶モニターには、カメラマンが撮影している映像が映し出されています。
 高機能液晶モニターなど、放送業務用関連機器を取り扱うメーカーとして有名な「アストロデザイン株式会社」様の協力によるものです。

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「ドラマ制作」は、カテゴリーの欄で選択すると、その内容だけ抽出される仕組みです。
 どうぞ、ご利用ください。
 
 はい、ということで、今回は「ドラマ制作」でございます。 
 ロケーション2日目。既に何度となくロケーションハンティングでご協力いただいた、都内の、ある高等学校でのロケーションです。
 
 写真1枚目は、学校から移動(運搬)用の車輛に乗って来る人達より前に、現地に到着している学生や関わる職員の様子。
 
 写真2枚目。左から、ディレクター・アシスタントディレクター(ファースト)の学生、次いで、全体指揮の島﨑顧問。
 時と場合にもよりますが、写真のような、この3名の打合せというのは、実際のプロの現場でも、頻繁に見られる光景です。
 この先のロケに関する打合せをしているわけです。
 
 そして、学校から車輛で出発した「本体」が到着。3枚目の写真。
 ここからは、時間が勝負。準備にかかる時間が、作品の出来に左右する、と言っても、過言ではありません。
 
 まずは図書館をお借りしてのロケなのですが、撮影用に動かしたり、位置や向きを変えたりする物に対して、それをする前に、デジカメで撮影。
「原状復帰」が、大原則。元に戻すための記録なのです。4枚目の写真です。

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 引き続き、「ドラマ制作」シミュレーション。
 まず1枚目の写真は、ベースの様子でして、向かって右側に音声ベース、左側に映像ベースとなります。
 ベース・・言わば本拠地ということでして、それぞれのロケーション専用の機材システムを使用して、収録音声の調整をしたり、カメラのカラー調整やVTRへの収録を行う場所。
 写っていないのが恐縮ですが、それぞれはタイヤ付きの台車になっていて、簡単に移動できるようになっているのです。 
 そして、左奥には、ディレクターやタイムキーパーのための、制作ベース。
 
 映像ベースには、株式会社 東通の、プロのVEさんが。音声ベースには、本学園職員が。制作ベースには、現在も放送中の「とても有名なドラマ」で活躍されている、プロのタイムキーパーさんが付き添って、学生へのコーチを担当しています。
  
 2枚目の写真。「株式会社 ブル」のベテラン音声さんが、マイクブームの持ち方、マイクロフォンの向きなどのコーチ。
 
 3枚目の写真。現在でもプロのベテラン照明マンの、本校講師の先生が、照明レフ板の持ち方、向け方のコーチ。
 
 4枚目の写真。「ドラマ制作」を担当する島﨑顧問が、「カチンコ」の出し方をコーチ。

 言うまでもなく、極めて「実践方式」で、いろいろな事を、ドンドンと学んでいきます。

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 ロケーションの本番を目前にした月曜日は、関わるスタッフ全員が参加しての全体会議。
 まずは、本校の島﨑顧問から、ロケーションの心構えや注意点についての話など。
 とにかく、本番が間近ですから、雰囲気というか空気感は、シャープです。
 
 次いで2枚目の写真。ディレクターを担当する学生から、ロケーションのある一部分における、撮影方法に関する重要事項の説明。ここでの具体的な話は割愛させていただきますけれど、ごく簡単に言うと、一種のトリックというかタイムスリップという感じ。
 これを達成するには、ほぼ全員の理解が必要なのです。
 
 その後は、主要スタッフが集合しての、「台風対策会議」。
 台風の接近と影響を想定して、人と機材の安全対策に関する事、ロケーションスケジュールの吟味が、その内容です。
 本格的なドラマ制作にチャレンジするわけですが、安全第一は、大原則。無謀無理は、禁物なのです。結果的に、良い作品は作れないですからね。

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 放送芸術科の学生による制作系の会議が終わった後は、教室のレイアウトが変わり、人数もグっと増えて、各学科の映像・音声・照明などを担当する学生が揃っての、全体会議。
 実習授業「ドラマ制作」です。
 
 まずは、じっくりと吟味され決定されたストーリーを、要所のあらすじを元に説明。登場人物のキャラクターや、その人物の背景なども加味しながら、丁寧に。そして、これには、ディレクターとしての、「所信」や「意気込み」の宣言も含まれます。
 説明をしている学生が、ディレクターでございます。
 
 4月からスタートして、今までは、放送芸術科の学生によって、主に制作系のスタッフが中心に動いてきましたが、これからは、これに技術や美術系のスタッフも関わり、収録本番日に向けて、より具体的な準備が進行。
 それには、各スタッフが「どのようなドラマなのか」を、まずは、概略から理解し、大まかなイメージを想像する、ということが大事なのですね。
 
 昨日紹介した写真も含め、会議などで観察される学生の表情は、非常に真面目で真剣ですけれど、授業が終わった後には、学生らしい楽しそうな光景も(笑)。

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 それでは引続き、放送音響科2年生の実習授業「三塚ゼミ」についてお伝えしましょう。
 
 学校内のラジオスタジオでの、そして授業ではありますが、実際に電波となって放送する番組を製作している訳ですし、放送する日程は、既に決まっていますから、「時間がかかったから続きは明日」なんて事も当然できない。環境は「プロさながら」。学生の表情も身のこなしも真剣そのものです。
 ですから、昨日紹介した写真も含めて、「学生がやっている」と書かないと、そうは見えないですよね。

 1枚目の写真は、ブース(スタジオ)側。パーソナリティーのお2人です。
 左側の男性は、本校卒業生で事務所に所属するプロの方、渡辺郁也さん。そして右側の女性は、姉妹校である「専門学校 東京アナウンス学院」の学生さんです。
 
 2枚目の写真は、ラジオスタジオでの収録後の、番組編集作業の様子。
 担当の学生が話し合いながら、編集するポイントを決めます。

 学生が携わるのは、番組収録本番日だけではありません。事前の企画や内容の決定から始まり、構成や台本を作成したり、番組内容に関する「リサーチ」をしたり・・・と、作業は盛りだくさん!
 とってもやりがいがあるでしょうね。

 みなさん、どうぞ、お聞きください。

【番組名】MIDNIGHT COLOSSEUM
【放送局】エフエムインターウェーブ株式会社 「 Inter FM 」
【周波数】FM:76.1MHz  【放送出力】10kw
【URL】http://www.interfm.co.jp/
【放送日】毎週土曜日 25:30~26:00

 (原稿案・写真:Tanabe)