‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ

DSC08709sDSC01359sDSC08707s
「ドラマ制作」スタジオ本番中の、サブコントロールルーム(サブ)の様子です。
 
 当ブログでのサブの写真は、沢山の液晶モニターにそれぞれ映像が映し出されている、という光景が多かったと自覚していますけれど、今回は、暗くスマートな雰囲気。
 ドラマの場合は特に、「その映像・その演技・その瞬間」に集中しやすいように、受像は必要最低限のモニターのみにしています。1枚目の写真。
 
 2枚目の写真、手前にディレクター、次いでタイムキーパー(記録)のスタッフ。もちろん、学生です。
 ディレクターは「演出」を、タイムキーパーは、その結果とも言える、芝居や時間などの「記録」を収めていく、という仕事を担当。
 ごく簡単に言えば、同じ芝居(撮影ブロック)を2回以上撮影したり、隣り合ったシーンが日替わりの撮影になったりすることもあるのですが、これらの整合性をとる大事な役割を負うのがタイムキーパー。
 ですから、ディレクターとペアーになっての、大切な「二人三脚」的関係なのです。

DSC08537sDSC08622sDSC08705s
 1枚目の写真は、女優の石井七海さん。
 今回は、石井さんのお宅にお邪魔して、ある日の昼下がり、しっとりと、そしてゆっくりと物思いにふける姿を撮影したものです。
・・・ではなくて、ですね(笑)
 実は、超!本格的実習授業「ドラマ制作」スタジオ収録での1コマなのです。
 
「いよいよ撮影開始です!」と宣言して、行く年月。まあ、大げさですけれど、昨年の12月26日に続くご紹介です。
 当ブログの左にあるカテゴリーで、「ドラマ制作」をクリックしていただくと、凝縮されたドラマ制作の様子をご覧いただけるので、ぜひ、ご利用ください。
 
 話は戻るのですが、1枚目の写真の「光」「明かり」は、本当にリアル。
 スタジオでの様子、と言うことは、当然の事ながら、照明のスタッフが駆使をして、「そのように見える」ように作った、照明の環境なのです。これは、言われないと解らないでしょうね。
 これが、照明の力!!
 
 まさか、とは思いながら、誤解なきようにお伝えするのですが、スタッフはすべて学生。職員スタッフは、アドバイスと下支えをしているに過ぎません。

DSC05600sDSC05608sDSC05607s
 シミュレーションですからね、実際に本番は行わずとも、使用する機材は、すべてセットアップして、次回の本番に向けてトレーニングを行うのです。
 
 1枚目の写真は、テレビカメラのスタンバイ中。ちょうど、三脚にカメラを乗載しようとしているところです。
 
 映像だけカメラだけではなくて、もちろん、音声も担当。
 本番で使用する物と同じ、ワイヤレスピンマイクやミキサーのスタンバイをしている様子。2枚目の写真です。
 シミュレーションですからね、いかに効率良く分担作業を進めるか。これも重要なテーマです。
 
 3枚目の写真。黒い物を手にして、口元にあてている様子。
 これは何かというと、無線機のマイクロフォン。
 無線で遠距離通信というと、今は携帯電話機ですけれど、授業ではあえて使わず。
 業務用の無線機を使って、送信側と受信側のスタッフが、通話をするわけです。
 この無線機の使い方(交信方法)も、テレビ中継では「要」となります。 

DSC05584sDSC05577sDSC05576s
「中継」とは、もっぱら、映像と音声の信号伝搬を「無線方式」で行う事を意味するわけですが、その伝搬に使用する機材が、1枚目の写真の、白く丸く見える物体。
 総称として「FPU」「マイクロ」と呼ばれている機器でして、本校で使用しているのは、いわゆるパラボラ型のアンテナです。
 
 そして、写真右手前に写るのが先生ですけれど、制作技術会社の「株式会社東通」で、現場の一線で活躍しているプロのスタッフの方。
 プロならではの、長年の経験によるノウハウや、注意すべき事・大切な事などを、必要に応じて学生に伝授してくれているのです。
 
 2枚目の写真は、「受信側」すなわち放送局側にあたる、映像・音声などのシステム構築。こちらにも、同様にアンテナが置かれています。
 
 3枚目の写真。そのマイクロ機器のスタンバイ作業を進めている学生。
 当然の事ながら、この結線がしっかりとなされないと、映像信号も音声信号も「断」。
 真剣な表情が伺えますよね。

DSC05778sDSC05537sDSC05560s
 寒い日が続いていますね〜。
 東放学園専門学校がある東京地方の場合、「寒い」は「乾燥」と結びつくわけでして、もう数日続くと、記録的な乾燥長続きの冬、ということになるようですね。
 
 さて、そんな冬らしい冬が続く中、青空の下の校舎の屋上では、学生と機材が集合しての授業が。
 写真は共に、放送技術科の、中継に関する実習の様子です。
 
 テレビ中継に関する、様々な知識などの勉強をしたり、必要な機材の使用方法を学んだりする授業。最終的には「お天気コーナー」の中継製作を行います。
 
 紹介しているこの日は、「トレーニング」。
「お天気コーナー」は、基本的には、学生自身の手だけで製作する実習ですから、本番と同じ環境を作り上げて、担当の講師の先生のアドバイスを受けながら、シミュレーションを行っているわけです。
 
 2枚目と3枚目の写真は、今回の中継に関わる映像システムを構築している様子。
 同じような機能を有する「テレビ中継車」は使用せず、つまりはその中身を、1から学生が作り上げていく、という作業にあたります。

DSC05550sDSC05566sDSC05586s
 大きいということもあって、このブログでは、スタジオカメラ(デカカメ・スタンダードカメラ)や、それを使って練習している場面が登場することが多いのですけれど、ハンディカメラ(ポータブルカメラ)も大事。「も」というよりかは、特にスタジオでの番組においては、カメラマンとしての登竜門は、まずは、ハンディカメラを担当することが多いのです。取材用のカメラもハンディスタイルですしね。
 肩に担いだり、レンズを直接操作したりするので、スタイルが重要。これが正しくないと、上手な華麗な操作は不可能ですし、体を壊してしまう事にもなりかねません。
 
 写真は、放送技術科1年生の実習授業中の様子。
 ハンディカメラを構えて、1人ずつ、構え方のアドバイスをしているところ。
 
 「肩に担ぐ」とは言いますし、間違えではないですが、「片を支えにして両手でしっかり持つ」が、少々近いでしょうか。肘を自然にシメて、背中をあまり反らせないように、右足に重心を置いて・・・という感じ。
 
 普段の生活では、あまり使わない筋力を必要としますから、最初はちょっと大変かもしれませんね。
 まあこれでも、昔に比べれば、かなり軽くなっているのですよね〜。

DSC01010sDSC01066sDSC01093s
 本年5月頃から、断続的に紹介している「ドラマ制作」。
 当ブログ、左側にあるカテゴリーで選択していただくと、抽出して閲覧できるようになっています。
 どうぞ、ご利用ください。
 
 ドライリハーサルに続き、カメラ番号を入れる技術打合せが行われると、それと前後して、いろいろな手直し。映像・音声や照明の各セクションが、本番収録に向けて、さらに吟味の準備を着々と進めます。
 1枚目の写真は、テーブルの上の「物」の位置などを決めているところ。
 実際のテレビドラマでも、何気なく置かれている、そのように表現されている物でも、意図的に、そのように置かれていることばかりでしてね、解りやすい光景の表現は欠かせないわけです。
 カメラで撮影している映像を観ながら、「物」の位置を、細かく修正します。
 
 出演者の方に対しては、本番開始直前に、メイクアップの充実を。
 綺麗に見せる、というよりかは、「それらしく魅せる」というのが、真。
 2枚目の写真です。
 
 そして、いよいよ、撮影開始です。

DSC01407sDSC00920sDSC00945s
 1枚目の写真。
 写真に写る人のほぼすべてが、同じような立ち方で、同じような台本の持ち方をして、整然と並んでいる様子がご覧になれると思います。もちろん、これは、撮影用にポーズを決めているのではありません。
 それぞれのスタッフが、その目的を達成するための手段をとると、同じようなスタイルになる。必然的に、こうなるのです。
「ドラマ制作」スタジオ収録です。
 
 ドライリハーサルが終わると、カメラ番号を入れることなどをする、技術打合せ。
 スタジオでは、複数台のカメラを使用して、切り替えて収録していくことが多いわけです。台本には、この台詞のこの部分で、この演技のこの部分で、というふうに、切り替えるタイミングやカメラワークなどの「コンテ」が、あらかじめ書かれているのですが、「どのカメラがそのコンテのカットを担当するのか」これは書かれていません。
 そこで、ドライリハーサルを終えて、芝居の動きなどが確認された後に、それぞれのカットを担当するカメラを決めていくのです。
 2枚目の写真は、その技術打合せの様子。

DSC00856sDSC08508sDSC08412s
「ドラマ制作」スタジオ収録の日。
 小道具や装飾などの準備や配置が終わった後は、ドライリハーサルへと続きます。
 カメラや収録に必要な機材を使わないで、関わるスタッフ全員が参加するリハーサル。演技をする出演者に、ディレクターが演技をつけたり確認したり。他の各スタッフも、芝居の動きを確認しながら、それぞれ、カメラワークを確認したり、照明や音声の具体的な方法を練ったり・・・。
 ごく簡単に説明すると、このような作業ですけれど、かなり奥が深い、大事なリハーサルになります。
 
 1枚目の写真は、ドライリハーサル中の様子。大勢のスタッフが、台本を手にしながら。
 扇風機の左に写るのは、ドラマ制作の総指揮、本学園の島﨑顧問。差し延べている手は、レンズのアングルを示しています。
 
 特にディレクターやカメラマンは、常に同じ位置から、というわけではなくて、それぞれのカメラアングルや位置に移動しながら、見たり指示をだしたりしていきます。2枚目の写真。
 
 3枚目の写真。右に写るのは、ディレクターの学生。島﨑顧問からアドバイスを受けながら、ドライリハーサルを進めていきます。

DSC01286sDSC01268sDSC01275sDSC01294s
 スマートに、シンプルに、スタンバイを済ませて、開場そして開演。講演会が始まりました。
 
 今回のイベントは、放送用のテレビカメラ2式に、インサート用のHDVカメラが1式。そして、講演者の方の声を収音するワイヤレスピンマイクに、現場音用のマイク、などなどの機材。
 編集作業を経て、完成されたパッケージとして納品するので、それに必要な、そして、必要最低限のコンパクトなシステムです。
 
 1枚目の写真、右に写るのは、ステージに対してセンター位置にあるカメラ。
 講演者やステージの全景も撮影し、プレゼンテーション画面が映し出されるスクリーンも撮影し、必要に応じてその画面の一部分も撮影。メインになるカメラです。
 
 そのカメラを担当するのは、放送技術科1年の学生。2枚目の写真です。
 通常授業で、機材の取扱いや「構え方」を勉強しているとは言え、なかなか様になっていますよね。
 カメラマン、格好も大事。格好と撮影される映像の善し悪しとは、密接に絡み合っているからです。
 
 3枚目の写真。これは、開場の後部に組み上げられた収録システムと、従事するスタッフ。
 手前が収録VTRなど、奥にミキサーなどの音声機材、という配置です。
 
 講演会が終わった後は、ロビーの実写展示、それを囲む参加者の皆さんなどの様子を撮影。
 講演を担当された方の説明もあり、エンジンも始動もあり、入念な観察もあり・・・。
 
 「お客様がいらっしゃる」ということだけでも、普段の実習授業とは違った環境。
 学生スタッフの面々、「ためになる」経験をしたことでしょうね。

DSC01264sDSC01302s20111126s
 各学科共、密度が濃い実習授業が数多い、東放学園専門学校。
 実習によってのみ体得できる事が、すべてではない。これもごく当然ではあるわけですが、数多く経験したり、繰り返し練習したりすることも、大事。メディア・放送業界は、体を使って仕事をする、ということが少なくないからですね。
 ということで、今回は、「校舎」という日頃の環境から飛び出しての課外的実習、これの紹介です。
 
 1枚目の写真。講堂のような場所で、機材のスタンバイをしている様子。
 さあ、果たして何をしているか、というと・・・。
 
 2枚目の写真。これ、バイクを撮影したものでしてね、ちょうどエンジンの部分を撮影したもの。バイクに詳しい人であれば、名前だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカ製のバイク「ハーレダビッドソン」のエンジンです。
 
 実は今回、Tera house クルマ文化講演会「HARLEY-DAVIDSON(100年を越える歴史とその進化)」の記録取材を実施したのです。

IMG_0151sDSC00982s
 この「Inter BEE」ですけれど、カメラやレンズ・付属機器などの映像関連機器だけでなく、音響関連機器や照明器具の各メーカーによるブースも。他に、音響レコーディング車の展示もあり、放送・映像音響製作に関わる、ありとあらゆるブース展示があります。
 ですから、ブースの1つずつをすべてしっかり見ようとすると、一日だけでは済まないのですね。もちろん、多客ですから、訪れると大勢の卒業生に会うことにもなります(笑)。
 
DSC00966sDSC00977s
 さて、当ブログで最後にご紹介するのは、株式会社昭特製作所のブース。
 カメラの付帯機器のメーカーでして、主に足回り関連。人間も足が重要。カメラに関しても、それは同様ですからね。欠かせない大事な機材です。
 左の写真は「らくらくレールドリー」という製品。ご覧いただくと、どのような動きをもたらすものか、お解りいただけると思うのですが、いわゆる「移動ショット」のための機器としては、文字通り、扱いが簡単。小さくて軽いですからね。そのなめらかな動きを、学生が堪能しています。
 右の写真は、「エキスパートクレーン」という製品。本格的な伸縮式クレーンシステムでして、当ブースでの今年の目玉!ということでした。 
 
DSC01036sDSC01040s
 はい、以上、非常にカイツマミ的に急ぎ足でご紹介させていただきました「Inter BEE」。今年も、放送技術科のほぼ全員の他、放送音響科の学生なども、大勢が視察。本校も負けず劣らずの新しい機材が多いですけれど、訪れた学生は、勉強になったでしょうね。
 最後に記念写真を撮影して終了です。
 
 (Inter BEEの紹介写真は、すべて掲載許可をいただいて撮影しています)

DSC00947sDSC00934s
 キャノン製品の「5D」「7D」といえば、デジタル一眼レフカメラ EOSシリーズ。
 けれどもしかし、映像メディア業界においては、これはいわゆる「デジイチ動画」の撮影カメラとして、とても有名なんですよね。それらを使って製作されたテレビドラマも数多いのです。
 そして今回、新製品として展示されていたのは、「CINEMA EOS」シリーズ。
 実機が並べられているスペースは、まさに、黒山の人だかり。注目度が伺えますね。
 
DSC00987sDSC00954s
 続いて、液晶テレビモニターなどのメーカーとして有名な、アストロデザイン株式会社のブース。
 ここ数年は、信号監視装置や信号変換装置などのラインアップも充実してきましたが、今年は、HDTVの16倍の画素数を持つ「スーパーハイビジョン」の関連機器の展示が多数。
 
DSC00952sDSC00958s
 左の写真は、「ラスタライザ」という製品が作る映像に見入っている学生。
 液晶モニターには、横に4つ縦に3列の12分割画像が映し出されています。つまり、1つの画面(パネル)で12種類の信号を同時に表示する装置。
 これ、以前は、表示信号毎に1式ずつでしたから、12式の機材を並べる必要があったわけです。それが今は、オールインワン。非常にコンパクトになりますから、いろいろな環境で威力を発揮しますね。
 右の写真は、スーパーハイビジョンカメラと、その映像を堪能している学生です。

DSC01034sDSC00963s
 さて、今日お伝えする場所は、ここ幕張メッセ。
 いったい、この場所で何が繰り広げられているのか、というと、「Inter BEE 国際放送機器展」なのでございます。
 いわゆる放送機器というのは、従来、日本製品が大変多くてですね、恐らく、世界中のどの国に行っても、必ず日本製の放送機器が活躍。その日本での放送機器展ということで、これはやはり全世界でも非常に有名な催事、ということになります。
 そこで今回は、放送技術科の学生と共に、Inter BEE訪問ドキュメント!と題して、何回かに分けて、展覧会の様子のごく一部をご紹介させていただきましょう。
 
DSC00950sDSC00919s
 まず、最初にご紹介するのは、キャノン株式会社のブースです。
 キャノンというと、コンパクトデジカメや一眼レフデジカメのメーカーとして、非常に有名ですけれど、テレビカメラ用レンズなどの放送関連機器メーカーとしても、とても有名。
 右の写真は、AF(オートフォーカス)機能を搭載したテレビカメラ用大型レンズを操作する学生。
 言わずもがな、学校では、マニュアルで素早く的確にフォーカシングする事と学ぶわけですけれど、シチュエーションによっては、AF機能がとても威力を発揮する、ということもあるのですよね。
 しかし、AF機能、随分と動作が速くなりました。
 
 (掲載写真は、許可を得て撮影したものです)