‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
はい、そして、そのディレクターなどからの指示を受けて、出演者やスタジオで仕事をしている各スタッフに指示を出す役割が、フロアーディレクター。
もちろん、指示を受けて動くだけではなく、その思惑を理解した上で、自らもいろいろと考えての行動もアリ!です。むしろ、後者の方が大部分を占めますね。
1枚目の写真。左側に出演者が並び、右側にテレビカメラが5台。その間に、番組を映し出すテレビモニターがあって、その脇に座っているのが、フロアーディレクターです。
そして2枚目の写真が、フロアーディレクターの2人。
テレビカメラで撮影しているフレームに入らないように、あるいは邪魔にならないように座り、出演者が頻繁に見るテレビモニターの脇にいて、つまりは、出演者の視界に入りやすい位置で、指示を出すのです。
普段は何かと、スタジオフロアーでの様子をお伝えする事が多い「番組制作演習」ですけれど、「要(かなめ)」というか「中枢」というか「指示の発信基地」的な役割を負うのが、「サブコントロールルーム」通称「サブ」。日本語だと「副調整室」と呼ばれている所です。
1枚目の写真、サブ正面に向かって後ろ側からの撮影。
そして2枚目の写真。その「要・中枢」の指示発信の、代表的な役割を負っているのが、ディレクター。写真手前の学生です。
自分の、そしていろいろなスタッフと相談して作り上げた「番組・作品のイメージ」通りに進んでいるのか、そしてそのために、適時指示を出す、という仕事。
このスタッフを先頭に、出演者を含めた大勢のスタッフが、共に進んでいく、ということ。
言うまでもなく、大事な役割ですよね。
4月に入学した1年生も、速いもので、授業が始まって、既に2ヶ月。
授業の内容は、より本格的なものへ、そして、少しずつ奥へ、と進みつつあります。
写真は、放送技術科1年生の実習授業「カメラワーク実習」です。
この授業は、主に「スタジオカメラ(スタンダードカメラ)」を使って、テレビカメラの操作を学んでいく、という内容。
単純に「使えれば良い」というわけではなくて、使うにあたっては、まず、微に入り細に入り、メカニズムや機能の意味を理解する、という事が重要。
それらの一通りの説明を受けた後、いよいよ本格的に使いこなす、という段階に入る直前の様子です。
さあ! 新たな一歩への幕開けです!! (ちょっと大げさ)
15秒ではなくて30秒のCM。この「長さ」というか「短さ」に意味がある、と言っても過言ではありません。
前回、やや詳細を紹介させていただいた「番組制作演習」、音楽番組を第一シリーズ目のテーマとする、実習授業。
テレビスタジオに向かって上手(右側)にある、トークコーナー用の美術セット。ここから、15秒の制限時間内で、向かって下手(動画上左やや手前)に、出演者やテレビカメラなどが、一斉に移動する場面の動画を、ご紹介しましょう。
変移の具合を説明しますと、CMに入った直後に、照明が「歌のセット」用に代わり、ほぼ同時に5台のテレビカメラが移動を開始。
出演者「成本真衣子さん」が、駆け足で、歌セットのステージに移動。音声スタッフからマイクを受け取り・・・。
やがて、5台のテレビカメラがスタートのカメラアングルの配置に付き、成本さんも、ほぼ同時にギターを抱え持ち、スタンバイ。
次いで、マイクロフォンブームドリー(動画上の横断する棒状の物)の振りを移動させ、フロアディレクターによるカウントダウン・・・
このような様子です。
東放学園専門学校の全学科、そして東放学園音響専門学校 音響技術科による実習授業「番組制作演習」。
文字通り、実際に番組を製作する、というものが主な内容。まず1つ目のテーマとして、「音楽番組」を製作してきました。
けれど、「ただ、歌手が来て歌う」だけではなく、司会者とのトークの部分があったり、スタジオ外からの中継部分があったりと、本格的な内容でした。
歌手が歌を歌う美術セットやステージの横にある、トーク部分専用の美術セットと出演者の皆さん。1枚目と2枚目の写真です。
歌手の方の「いろいろ」を、プライベートな部分まで多少踏み込んだ「自然な姿・その人らしさ」を紹介する、という部分。
2枚目の写真、向かって右側のお二人は、グループ校の「専門学校東京アナウンス学院」の学生さん。今回、司会を担当してくれました。
そして今回の「歌手」は、シンガーソングライターの「成本真衣子さん」。
東京や横浜を中心に、ライブ活動をされている、プロの歌手の方。毎週木曜日の夜9時からは、横浜駅で路上ライブもされているのだそうです。
学校の実習授業、つまり練習的要素も多くて、やや多めのリハーサルを行ったのですが、声量もあり声の通りも良い「さすがはプロ!」という感じ。あ〜、言うまでもないですよね・・・(笑)。とても素敵でした。
成本真衣子さんの、オフィシャルブログはこちら!
今回ご紹介させていただいた他にも、学校外の多数の方に出演していただきました。
ご協力、ありがとうございました。
さて、放送音響科のビデオ制作、課題は「ビデオアルバム」。初めてのグループ製作、しかも映像作品ということもあり、真剣に企画会議。「放送音響科」ですけれど、学ぶ知識は、音声だけに留まらないのです。
手振り身振りで、グループのメンバーに、詳しく説明をしているところ。
1枚目の写真は、収集してきたパンフレットを見てそして参考にして、「作品テーマ」の吟味中。「何を伝えるのか」という主旨に関わることですから、丁寧に深く検討します。
2枚目の写真は、作品制作には欠かせない、「リサーチ」作業の様子。パソコンに2人の学生が向かい、様々なWEBサイトを閲覧して、資料やデータの調査中。
作品には、少なくとも何らかの「情報」を盛り込む必要があるわけですから、あらゆる作品制作に関わる、とても大事な作業です。
(写真 原稿案:Tanabe)
5月20日の当ブログでは、放送技術科1年生の実習授業「ビデオ制作」の様子をお伝えしましたが、実は、ラジオ音声・アニメ音響・テレビ音声に関する勉強を中心に行う「放送音響科」でも、「ビデオ制作」という授業名同じな実習授業があるのです。
映像と音声、そしてそれぞれの仕事。もちろん、表現方法は違いますし、使用する機材等も異なるのですが、「作る」「製作する」という事に関しては同じ。
だから、将来は「音」に関わる仕事をするであろう学生にとっても、映像の作法・技法を知る、ということは大切なのですね。もちろん、映像・音声のスタッフが、一緒に仕事をするということもあるわけですから、そのような意味においても、やはり大事なのです。
写真は、グループごとに分かれての、企画会議中の様子です。
(写真 原稿案:Tanabe)
爽やかな空との関連性は?
2011年6月1日 実習風景
先週金曜日5月27日に、関東甲信地方は「梅雨入り」。平年より12日も早いのだそうでして、今年の5月の、爽やかで気持ちの良い晴れの日、少なかったな〜と思っていたら、気持ちよく晴れました(笑)。写真は昨日(5月31日)の空模様です。
台風から変わった低気圧が、濁り気味の空気を吸い取って遠ざかったのでしょうね。透明度の高い、「スカっと爽やか!」な景色。
そして今日6月1日は「電波の日」なのでして、東放学園専門学校に、学生に、目指す道に関係する、電波法や放送法が施行された日、その記念日というわけです。
さらに、1枚目の写真。実は2年生の大型実習授業「番組制作演習」に関係する写真でして、「どこが?」とお思いの方は大勢かと推測されますが、ズームインをした写真が2枚目。
番組内の中継先にあたる、「レインボー館」の屋上。
ちょっと見づらいですが、柵の内側に、映像と音声を、電波で送受信するためのアンテナを設置しているところ、なのです。
写真は、テレビスタジオではなく、中継先の様子。「番組制作演習」スタジオ外からの「入り中継」の現場です。
中継先は、テレビスタジオがある校舎ではなく、そこから少しだけ離れた場所にある「別館」の校舎であり、いわゆる普通の教室なのです。しかし、1枚目の写真を見る限り、とても教室であるとは思いませんよね〜。
そしてよく見ると、何やらステージの様な物も見えます。何かが登場してきそうなデザイン。何が登場するか、というと・・・
2枚目の写真。そう!「ワンちゃん」です。
あ〜も〜、カワイイ!ですね。ほぼカメラ目線の写真もありましたが、可愛らしい目、可愛らしい鼻、可愛らしい耳を!ということで、横顔の写真にしてみました。
この「番組制作演習」、15年以上は続いている実習授業ですが、「ワンちゃん」が「生」で登場するのは、これが初めて。
お察しの通り、生放送での動物というのは、スタッフの思惑通りになるかどうか、「賭け」みたいなものでしてね(笑)。制作・演出などを担当した学生の苦労が伺えます。
このトイプードルさん、名前は「アッシュ」君です。
・・・で、いったい、どなたがご主人なのか、というと、これが3枚目の写真。
テレビスタジオでご出演いただいた、この歌手の家族なのです。
この美術セットも照明も素敵。そして歌も抜群に上手で、素敵な出演者の方だったのですけれど、アッシュ君が可愛くてですね〜(笑)。
「番組制作演習」、テレビスタジオに組み上げられる美術セットのデザインや、その製作と建て込みは、テレビ美術科の学生が担当しています。
ディレクターなどが中心に考える番組の内容や構成によって、テレビ美術科の学生がデザイン案を考え、各スタッフと相談しながら最終的なデザインを決定。
その後、美術セットの製作が始まり、そして本番当日、スタジオに建て込み・・・これが大まかな流れです。
1枚目の写真、これはもうお解りになるでしょう。ある有名なCDショップのデザインのモデファイ。
全体的にスッキリとしたデザインですが、細かく見ると、かなり手が込んでいます。
2枚目の写真。
左のポスターも手作り。よーく見ると、「テレビ美術科の学生だったら知らない人はいない」という、ある女性が・・・(笑)。
もちろん、その右の、CDのディスプレイも、CDジャケット自体も、手作りですよ。
そして3枚目の写真。CDを視聴することができる、コントローラーパネルも、手作り。さすがに造作ではなくプリントですけれど、ここにも番組のタイトルが入っていて、素敵!
大勢の学生、いろいろな役割を担当する中、このようなスタッフもいる、これが今回の写真。2年生の実習授業「番組制作演習」です。
以前も紹介しましたが、番組のフォーマット(構成)には、「入り中(入り中継)」の部分もありましてね。ということは、中継先で製作された映像や音声を、テレビスタジオのサブコントロールルームに、引き込んで入力してあげないといけないわけです。
中継先とサブコントロールルームは離れた場所にあるので、無線電波に乗せて、映像・音声信号を、送受信。そのために、専用の送受信アンテナや中継機器を設置しなければなりません。
今回の2枚の写真は、それらをセッティングしている時の様子です。
特に1枚目の写真。左側に、電波を送受信するためのアンテナを搭載する三脚がありますが、その周囲に見える「ロープ」に注目。
そう、これは、当ブログの4月28日に紹介させていただいた、あのロープワーク「南京結び」でございます。
非常に幻想的ですよね〜
2011年5月25日 テレビ美術科,実習風景,照明クリエイティブ科
1枚目の写真、よ〜くご覧いただくと、「L3」「L4」と書かれている、横に長い棒のような物。これは、「ライト(照明)バトン」というものでして、この部分に、数多くの様々なタイプの照明灯体を吊り下げるように設置して・・・、のために使用するスタジオ設備なのです。
が、しかし、
ヘルメットを被って作業しているのは、実はテレビ美術科2年生。「番組制作演習」美術セット仕込み中の様子なのです。
そして、何を仕込んでいるのかというと、写真2枚目。
目立たない(写真ではやや目立って見えていますが)ナイロン製のテグスで吊り下げられている、表面に凹凸がある、ほぼ「球」のような物体。大きさも大小様々。もう何となくこの時点で、ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。
3枚目の写真、これがリハーサル中の全景です。
もうお解りになりますよね。宇宙に浮かぶ星。恒星の数々です。限りあるスタジオのスペースを感じさせない、非常に幻想的な光景。
まるで、「透き通る光に包まれる、宇宙船から舞い降りた、歌手」。もはやこれは、私の妄想に近い勝手な解釈ですけれど、当たらずとも遠からず、と思いません?(笑) 美術スタッフと照明スタッフによる、巧みな表現です。
この恒星達は、もちろん、手作りですよ。
1枚目の写真。
テレビスタジオで「輪」になっていますが、これは、実習授業「番組制作演習」の、朝のブリーフィング。担当のプロデューサーやディレクターによって、簡単な挨拶や号令、おおまかなスケジュールの説明などが行われます。
はっきり申し上げて、実際の放送現場ではあまり見ない、学校らしい光景。むしろ学校だからこそ、あえてやっている、というのが正しいでしょうか。気持ちを共有する、意識を高め合う、大切な事かと思います。
2枚目と3枚目は、それぞれ、本番当日の「技術打合せ」の様子。
「車座になって」というのも、学校らしいですかね。腰を落ち着かせてじっくりと・・・という象徴とも言えるかと思います。「距離感を縮める」「一眼となって」という姿。
3枚目の写真中央、手振りを交えて説明しているのが、ディレクターを担当する学生。自分の意志を伝える、熱心な心意気が感じられますよね。
「有り体(ありてい)」に言えば、結果も大事。だって、そのためにやっているわけですからね。
けれどもしかし、学校だからこそ、一層その過程や経緯も求められる。少なくとも「気持ちだけでも」というところなのです。
今日の金曜日は、「カツン!(カキーン!かな)」とした天候。暑くもあり厚くもない、「揚げたてポテトチップス」という、まるで無駄に字数だけを稼いでいるような表現が似合う、ような気がする一日。湿度も低くて、気持ちの良い感じ。
今回ご紹介するのは、放送技術科1年生の「ビデオ制作」という実習授業。その屋上編です。
この授業は、ハイテクなハイクラスは放送用機器をフンダンに使用している、他の実習とは違って、主に「チームワーク」や「企画・制作」がテーマ。
まずは、自分達が使う「道具」である機材の操作方法を学ぶ、これがこの時期の内容です。
写真は、3人から4人のグループに分かれて、一通りの説明を受けた後、自分達だけで、いろいろと操作方法をマスターしている様子。
誰かだけ・何人かだけ知っていれば良い・使えれば良い、ということではなくて、全員がそれぞれしっかりと使いこなせる必要があります。
いろいろな機能が詰まっている便利なビデオカメラなだけに、覚える事も結構沢山ありましてね。多機能な上に簡単便利、ということは、設定などを間違えると、失敗も簡単便利・・?
まあ、ちょっと乱暴な表現ですが、つまり、そういうことです(苦笑)。