‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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一般家庭というか家屋の中では、ほとんど目にする事がないのですけれど
日本の「照明」の世界では、極めて当然というか常識というか
灯体(ライト)各々に、電源を供給するためのケーブルコンセント・プラグである「C型」。
「演出空間専用C型30A差込接続器」です。
上の写真は、供給側(メス)と受電側(オス)の接続端子が付けられた「C型ケーブル」。
なぜ「C型」かというと、メス側のプラグをご覧いただくと解ると思うのですが
その穴が、C型だからです。

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これらのケーブルを使って、沢山のライトに電源を供給し
光による演出デザインを勉強している、照明クリエイティブ科。
上の9面マルチ写真は、2年生の「テレビ照明実習」です。
一般家庭の照明器具とは違って、見たり持ったりする器具のすべてが初めて!であった1年前。
今では、すっかりしっかりと、使いこなしているわけです。
(マルチ写真も、クリックすると拡大表示されます)

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マイクロフォンから結線するケーブルを介して、オーディオミキサー。
それを使いこなして、聞きやすい音に整えて、それをヘッドフォンで確認して・・・。
「音声スタッフの仕事」と言えば、確かに、第一義的には、ここで一つが完結しているのですが
「音声」がその先、テープやメモリー・メディアに、どのように記録されるのか。
ここまでをしっかりと勉強して、初めて、一連の作業について理解した、という事になるのです。

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と言うことで、説明は、「その先」にあたる、カメラの音声記録に関する設定項目の説明に。
取材用カメラは、小型化され洗練されたデザインですから
関わる設定のスイッチなどが、何十個もあるわけではありませんけれど
少なく凝縮されている分、そのスイッチ1つでも間違えれば
音声は適正に記録されなくなってしまうわけです。
 
担当職員より、一通りの説明があった後には、学生による実践編。
取材用カメラや音声機材を用いたロケーションも、その内容に含まれる
5学科共同の大型実習授業「番組制作演習」、放送音響科のガイダンスです。
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上の写真をご覧頂くと、取材用のカメラに、棒の先にフサフサの物体を付けて
その物体からはケーブルが伸びていて、首から何かをぶら下げるように持って・・・
こう何とも形容し難い様子ではありますけれど
同時に「あっ、なんか、見た事あるな〜」と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
そう、この光景というかセットというか手にしている物は
取材用のカメラと、その時の音声を収録するための機材達。
たとえば、インタビューや、ドキュメンタリー等の撮影時・音声収録時に使用されるものなのです。

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この授業は、放送音響科の、主にテレビ音声スタッフを志す学生の実習授業でして
本校の5学科(放送音響科・放送芸術科・放送技術科・テレビ美術科・照明クリエイティブ科)共同の
大型実習授業のガイダンスの風景です。
まずは、使用頻度の高い、何種類かのマイクロフォンと、オーディオミキサーとの結線方法の説明
そして、そのミキサーから取材用カメラへの結線などについて。
取材用カメラの背部にある、音声ケーブルを繫ぐためのキャノンコネクター。右上の写真。
カメラの反対側にあるのが、主に取材用途の音声ミキサーが、左下の写真。
必要最低限の機能を持った、コンパクトに洗練されたデザインです。
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内容は、さらに内部に奥に進んで、テレビカメラ本体内の、解説へ。
特にその中の心臓部、あるいは「要」とも言える、光学ブロック部分の勉強。
上の写真、3色と白色物体が映し出されているテレビモニターに向かって、何かをしている様子。
 
そして、何をしているのかというと、左下の写真。
学生それぞれが手に持っている物は、3色分解プリズム。
テレビカメラは、つまり「光を電気信号に変換する」という装置ですが
我々の肉眼のように、レンズを透過してきた光を、そのまま電気信号化するのではなくて
まずは、その光を「光の三原色」である「R G B(赤・緑・青」」色に分けて
その先にある「CCD(固体撮像素子)」で変換するわけです。
その「分ける」装置が、プリズム。右下の写真。
 
プリズムを通った光は、赤の世界・緑の世界・青の世界というふうに見られますが
それぞれの世界の中で、モニターに映し出された各色が、どのように見えるのか?
これは、光や色、映像信号を理解する上で、重要な事になるなのです。

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上の写真。
最新のメカニズム、高精細な画質、一式2500万円以上の高額精密機器・・・スタジオカメラ。
それを間近に、自転車のタイヤにも使用する空気入れで、必死に空気を送り込む男性。
それほど頻繁に空気入れを必要とするわけでもないですけれど
最近の、スタジオカメラのセット(カメラやレンズ本体に、付属機器含む一式)には
無くてはならないのが、この「空気入れ」なのです。
この「空気入れ」と「スタジオカメラ一式」の関連性は、いかに!
放送技術科1年生の実習授業です。

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今回は、「スタジオカメラ一式を知ろう!」がテーマ。
一式としたのは、レンズやカメラ本体など、それぞれの目的・用途などによって
いくつかのユニット(機器)の集合体だからでしてね
その機材名やメカニズムだけでなく、重さや内部構造などを、しっかりと勉強・体得するわけです。

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それでですね、いかにも、放送技術科のカメラと光の特性を勉強する授業のように、あえて紹介しましたが
実は、照明クリエイティブ科の授業の様子。
「テレビ照明」とは、カメラを通してテレビモニターに映し出される「光や色」を表現するわけですからね
それらに関するカメラの特性も、しっかりと勉強しておく必要があるわけです。
 
今回の授業では、実際に放送用のカメラを使用して
ロケ等での使用頻度が高い、いくつかの照明(灯体)を用意して
明暗のコントラストやカメラのアイリス(絞り)、そして色温度(ホワイトバランス)に関する勉強。
 
スタジオでの照明は、外光や環境光などをシャットアウトして、ゼロの状態から作り上げますけれど
ロケーションの場合は、場合によっては、それらを生かしての照明作りですからね
スタジオ照明とは違った奥深さや複雑さなどが、伴うわけです。

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人間の眼は、超自然オートアイリス(絞り)で、超自然ホワイトバランス。
かなりな広範囲で、明るさに慣れる事も可能ですし
たとえば、電球色の元では、少々赤黄色いと思うくらいで、白色は白色と感じますよね。
けれど、カメラを通すと、そうは問屋が降ろさない(死語的?)わけでして(笑)
明暗は、比較極端に表現されますしね
設定を間違えると、屋外が真っ青になってしまうなど・・・。 
  
これは、デジタルカメラやテレビカメラなどの性能というか特性によるもの。
いやむしろ、人の眼が大変高機能である、ということ。
見えている光景全体に渡り、「イイ感じに見える」ようになっているわけです。
 
左上の写真、肉眼では、教室内も窓の外も見えていますが、カメラを通すと、外は「白つぶれ」の状態に。
カメラの絞り(アイリス)を調整すると、一応、外も見えてきますが、右上の写真のように青い世界に。
一方、外の光でホワイトバランス(色温度の調整)をすると、屋内は赤黄色の世界に・・・が左下の写真。
そして、蛍光灯下の屋内でホワイトバランスを動作させると、右下の写真のように。
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「自動演奏ピアノ」ってあるじゃないですか。
ピアノ自身が、自分で鍵盤を叩いて、音を奏でる・・・あの不思議なピアノ。
子供心に、物珍しさに、ホテルの一角に置かれたそれを、ずっと眺めて
あって当たり前の手や指が取り除かれて、鍵盤の降り具合などが、よーく見えて・・・
なんて思っていた私って、ヘンですか?(笑)
 
やがて、アナログレコード盤に、自動に針を降ろすレコードプレーヤーが登場して
そのメカニズムを想像しながら、ずっとその様子を眺めていて・・・。
 
ということで、一見関係ない話を書きつつも、「音」ということで
強引に話をまとめようと、画策していたわけですけれど(笑)。
マウスやキーボード操作で、フェーダーレバーなどが
自動的に動く「AVID Pro Tools システム 003 Factory」。
 
フェーダーレバーの、ヌルっとモッサリとした動きは
操作している学生の、作品への思い入れの象徴、と言えるでしょうね。
実習授業 放送音響科2年生「音声構成」です。

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画面を見ながら操作しているのは、左下の通常のキーボードの他に
「AVID Pro Tools システム 003 Factory」という
iMacというか、Pro Toolsソフトウエアと完全に連動する、一種のオーディオミキサーのようなもの。
これに、マウスを含めた3つのツールで、音を作り上げていきます。
 
作業が一段落すると、近くの友達に、それまでの一連の「音」を聴いてもらう、これが、右下の写真。
作業に打ち込む本人の聴感は、主観的。これはむしろ必然ですけれど
自分以外の大勢に聞いてもらう音を作っている以上、「他人の耳」による客観的な聴感も、大事な要素。
完成度を上げるために、他の人の意見を聞きながらの作業は、欠かせないのでして
自分の思い入れと、他の意見とのギャップを認識し、必要に応じて改善する。
次には、それを想像しながら、完成度を高めていく、ということ。
こうして、一層の勉強に繋がっていくわけです。
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そして、下の写真が、「AVID Pro Tools システム 003 Factory」。
数十台のiMacとセットで、同じように数十台が設備されている、「Mac room」。
授業において、1人で1式を使いこなす、という環境が、整っています。
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とにかく「静かに黙々と」の実習授業「音声構成」。
iMacにインストールされている「AVID Pro Tools」を使用して
「アニメの音」を作り上げていく作業です。
オペレートの方法は、既に1年次にしっかりとマスターしていて
それぞれの学生、しっかりと自立している感じ。要するに、「作り込み」に集中、というわけです。

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ヘッドフォンをして、iMacの画面を真剣に見つめている学生。
画面には何が写っているのかというと、右下の写真。
3色に分かれた長方形の中、濃い色で表示されたギザギザが、「リージョン」と呼ばれている、音の波形。
横軸を時間として、音量を関数(グラフ)的に表現しています。
つまり、目に見えない音を、視覚的に現しているものでして
これを確認しながら、編集ポイントを決めたりボリュームを決めたりバランスをとったり・・・。
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比較的ですね、テレビスタジオで写した写真が多めの当ブログでは
少々珍しい光景というか、スポットというか、実習室にはなってしますのですが
今回の写真は、すべて、「東放学園専門学校 Mac room」。
大きな画面を持つiMacなどが、数十台並んでいる実習室です。
 
それでですね、「iMac」とお伝えしましたが、単なるMacではなくて
音楽編集ソフトウエア・システムである「AVID Pro Tools」のワークステーション。
そして、授業は、放送音響科2年生の「音声構成」です。

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学生が、一心不乱に打ち込んでいる今回の課題は、アニメ音声の製作。
実際に放映された本物のアニメの映像素材に、台詞(声)とのバランスを取りながら
効果音を入れたり、BGMを挿入したり・・・という作業。
さすが2年生ともなると、オペレートをしっかりとマスターしていますし
ヘッドフォンを使いながらの作業なので、とにかく「静かに黙々と」という印象なのです。
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機材の、一通りの配置が終わると、次の作業は結線作業へと突入。
「結線作業」とは一体何か?というと
史上最大的(笑)に簡単に表現すると、要するに、テレビの裏側の配線の様なものでして
映像システムとしては、かなり小規模だとは言えますけれど
それでも、合計70本程度のケーブルを使用して、各機材間を結んでいくわけです。
もちろん授業ですから、学生だけで、システムを構築。
 
写真をご覧いただくと、何らかの紙を見ながら作業を進めているようには観えますが
それは、1年次に勉強した、更に小規模な別のシステムの系統図(配線図)。
これを参考にして、まずは自分達だけで、出来るところまでやってみよう!が、今回の実習のテーマ。
話し合いながら、それぞれの知恵を出し合って、協力しての作業。 
言わずもがな、どの写真も、撮影用のポーズではなく
ごく自然な光景を、そのまま撮影したものです。
 
一連の作業が完成した後は、学生各々が自分自身で、系統図を完成させる作業へ。
「番組制作演習」中継先の、映像システム構築作業。放送技術科2年生です。

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ここ20年間くらいの放送現場の、特に映像技術的な観点から感じられる事の1つは
画質の向上と反比例の、機材やシステムの、小型化シンプル化省力化。
技術は日進月歩ですからね、まあ、当然と言えば当然ですけれど
放送(信号)規格や機材システムのプロセスが、デジタル化された事で
技術の進歩に重畳されるように、一層の小型化や合理化が進んでいる感じ。
当然、重量に関しても、かなり軽量化されてきたわけです。 
けれどもしかし、要所では、重たい機材を相手にしなければならない
これも半永久的に続くであろう事も、また事実なのです。
 
久しぶりに前置きが長くなりましたけれど(苦笑)
上の2枚の写真。機材を運んでいる、放送技術科の学生の様子。
来週より本番が始まる「番組制作演習」を前に
予習的に、中継映像製作システムを構築するために
エレベーターや台車を使わず、機材を自力で運んでいるのです。
重さに慣れる・・・体力作りも、必要な即戦力の1つですね!
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シリーズ2012年度「番組制作演習」最後は
カメラリハーサル前の動画と共に、カメラマンの様子を。
動画をご覧いただくとお解りになると思うのですが
静かに、カメラマン同士や、カメラアシスタントなどと打合せをする一方で
大きな声を出して、スタンバイを進めているのが、照明を担当する、照明クリエイティブ科の学生。
出演者の微妙な立ち位置や動きの決定によって、若干の修正が必要になるからですね。

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4枚の写真は、それぞれグループ違い番組違いのカメラマン。
放送技術科の学生が担当します。
出演者が多数の場合は、各方向(アングル)に2台ずつのカメラを配置。
3方向から2台ずつの、合計6台のカメラを使用して、撮影していきます。
  
右上の写真、ハンディカメラは、左手でレンズのズームとフォーカスの操作を。
左下の写真、スタジオカメラは、左手でズームのスイッチ操作を
右手でフォーカスのダイヤル操作を行います。
 
ということで、シリーズでお伝えしてきましたが
今年度2013年度の「番組制作演習」の番組制作は、この連休明けに本格化。
グループに分かれての、合計20番組製作! 一緒に頑張りましょう!

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