パネルが立て終わると、使用する道具の設置や細かい装飾の作業へ。
写真1枚目は、ちょうど番組のタイトルになる看板を取り付けている様子。
単にデザインとして掲げられるものではなく、「カメラ写り」も十分に配慮するべき事でして、その両立が大切なのですよね。
デザイナーが、少し離れた場所、つまりカメラが置かれる場所に立って、場所や傾きが正位置になるように、指示している様子です。
出演者が座る席、そのボックスも、もちろんテレビ美術科の学生による製作。
それらが、作業工房からスタジオに運び入れられた時の様子が、2枚目の写真。
そして、そのボックスに、出演者のチーム名のサインが掲げられようとという時の写真が、3枚目。
横顔で多少見づらい写真ですけれど、学生の真剣さ、その表情は、十分に伝わるでしょうね。
パネルが建て終わると、次は、比較的細かな作業をそれぞれ分担して・・・。
1枚目の写真。
ちょっと解りづらいですけれど、床には、何色かのライン模様のような物が見えていますよね。その奥には、すでに手に持っている学生も見られますけれど、これは「目張り」と呼ばれている、色付きテープのような物。
前回・前々回と、パネルを連結させる・・・とお伝えしましたが、連結させただけだと、カメラ側から見て、その繋ぎ目には、境界線が残ったままでしてね、つまりは、何本もの縦線が見える、こういう状態になっているわけです。
これでは、少々見苦しいですからね、その境界線を目立たなくするために、上から同色のテープを貼って、それを隠すのです。
写真2枚目が「ビフォー」、写真3枚目が「アフター」。
見事に一様に、境界線が消えて、繋ぎ目が見えなくなっていますよね。
この目張り。パネルの塗色と同じ塗料で作られている特製のテープですから、もちろん、間近で見れば上から貼られていると解りますが、基本的なカメラポジションから撮影されれば、ほとんど見えない状態になるのです。
さて、床に寝かせた状態でのパネル同士の連結が終わると、いよいよ、そのパネルを立てる作業へ。
無駄のない「軽さ」なので、大きさ程重くはないのですが、それぞれが連結されていますからね。それがタワマないように破壊されないように、丁寧に持ち上げる必要があるわけでしてね、支え持ち上げる人の各々、受ける側の人のそれぞれの呼吸というか要領というか、それが合っている必要があるのです。
立ち上がると、早速、パネルを背面から支える「人形」と呼ばれている、言わば「つい立て」のような物を、すぐに接合。
手分けをして、支えながら手を貸しながら、手際良く作業を進めて行きます。
大勢が関わりますけれど、誰かからの指示を待つことなく、「声かけ」は必要最低限。主体的・自動的に、そして比較的静かに行われている様子。
2年生ともなると、もはや、慣れたものですよね〜。
そして、パネルがすべて建った状態が、3枚目の写真。
コントラストが効いている、エキゾチックなデザイン。ヨーロピアンテイストな雰囲気。
ディレクターからの要望のパンダさんが、アクセントです。
「情報番組」をテーマとする「番組制作演習」。
今回紹介するのは、テレビ美術科の活躍。
番組で使用する美術セットの建て込みは、前日の放課後でして、他の学科の大半の学生が下校した後に、頑張っているのです。
左上の写真は、学生が中心になってデザインした、美術の配置図にあたる「青図」。
白黒の格子状に見えるのは、美術セットの床材。これが実際に敷かれた状態が、上の右の写真です。
こちらの左上の写真は、テレビ美術科専用の作業工房で製作された、出演者の背景の部分になるパネルのそれぞれを、連結させているところ。
工房が少し離れた場所にあるので、1枚ずつの小分けの状態でスタジオに搬入され、組み立てられるわけです。
作業に従事する2年生は手際が良くて、ちょっと目を離すと、ドンドン作業が進みましてね、撮影するのが大変。とにかく、ハイペース。
右の写真のように、担当する職員は見ているだけでなく、手伝いながら教えています。
2012年度 大運動会!・・3
2012年7月21日 学校の様々
さて、運動会の学生の活躍!は、一休みさせていただいて、今回は実習でもなく、放送技術科1年生の座学の授業を。
5月15日の当ブログで紹介した授業の続編です。
この授業は、実際の現場で活躍されている方をお招きして、番組制作技術に関わる事や環境・設備について、またそれらに交えて、現場での様々な経験談をお話しいただく、という授業。
今回、ご担当いただいた方は、実は、数年前の本校の放送技術科の卒業生でしてね、つまり、その数年前は、授業を受ける側、話を聞く側の立場だったわけです。
どのような仕事に就いているかに関わらず、卒業生の活躍の話を聞くと嬉しいものですけれど、かつての学生が教える立場になっている姿を観ると、また違った嬉しさというか頼もしさを感じるのです。
聞いている学生の表情は、時に真剣で時に笑顔。
ゴルフコースや競技用プールに、画面上合成して描かれている線・文字や本物と見分けがつかないCG(コンピュータグラフィックス)との合成技術。そして、Twitterでの投稿を生放送の画面内に収める技術など・・・。
滅多に聞けない、貴重な話の数々でした。
暑いですけれど、しっかりと
2012年7月19日 学校の様々
さて、運動会での学生が活躍する姿の紹介は、少しお休みをいただいて、今回は、ご無沙汰しております、主に職員によるボランティア的清掃活動「杉並・わがまち クリーン大作戦」の光景をご覧いただきましょう。
けれどもしかし、ご無沙汰なのは、このブログでの紹介でしてね、活動自体は、ずぅーっと定常的に実施。
今回もまず、活動に参加した職員の集合写真から、ご覧いただきましょう。
立っている人の左から、島津・岡崎・吉原、旗の右に伏見。
座っている人の左から、宮原・萩原・加藤、旗の右に田辺。
この他にも、写真に写ってはいない、数人の職員も担当させていただきました。
サスガにこの時期は、何しろ暑いですからね。観られる表情には笑顔が少なめですけれど、大切な活動ですからね、職員もしっかりと真剣に取り組んでおります。
2012年度 大運動会!・・2
2012年7月18日 学校の様々
2012年度 大運動会!・・1
2012年7月17日 学校の様々
前回紹介したパノラマ写真中の
本校の学生はどの辺りに・・・というのが、上の写真ですが
手前の中央寄りの学生以外は、その左も奥も、本校の学生。
縦に並びきれず、他校の背後に回り込んでいるわけです。
学校法人東放学園「大運動会」。
東放学園専門学校と東放学園音響専門学校・東放学園映画専門学校
そして、専門学校東京アナウンス学院4校の対抗戦です。
下の写真、3段目の右は、自校の玉入れの様子を伺っている
4校それぞれの学校長でございます。
アンカー球は、学校長が投げ入れる、というルールだからです。
それでは、運動会での本校学生の活躍の様子を
何回かに分けてご覧いただきましょう。
(写真撮影:横田香苗)
大勢のパノラマ写真!
2012年7月16日 学校の様々
特に、上の左の写真は、一見、出張課外授業っぽいですよね〜。
まあ確かに、その通り課外的ではありますけれど、いったい、何をしているのかというと、「ドラマ制作2012」のシナリオハンティングの様子。
このブログで頻繁に登場したり、半ば一般語と化している「ロケハン」:ロケーションハンティング。もの凄く簡単に表現すれば、ドラマの撮影など、屋外で番組収録を行う場合、撮影場所がどのような環境なのか、を丹念に事前調査するのが、ロケハン。
それに対して、シナリオハンティングは、ロケの候補地を選定したり、ドラマの台本が完成する前の、あるいは、台本そのものを描くのに必要な風景・環境などを、事前調査するのが主な目的なのです。
実際の風景を観察して、そこから湧き出るように絵コンテが描かれたり、芝居やストーリーが構築されたりする・・・非常に重要な作業。これが、ストーリー全体の、言わば「肉付き」に作用するからですね。
今回は、放送芸術科の学生と脚本を担当する学生、そして担当職員数名が同行。
ロケーションの候補地となっている、都内の公園2カ所を、じっくりと観察しました。
(写真撮影:ドラマ制作 記録担当の学生)
リンゴが黒色に見える理由
2012年7月13日 実習風景,照明クリエイティブ科
情報番組をテーマとする、第二シリーズに入っている「番組制作演習」の様子。
テレビスタジオの一角に、照明クリエイティブ科の学生と職員が集まって、いろいろな器具を使って作業をしている、写真1枚目。
これは、不用な光(照明)を当てず、必要な光だけを当てようとする作業。
そして、当てている対象は、これ。2枚目の写真。
ブルーな世界で、何だか解りませんけれど、3枚目の写真を見ると・・・
そう、リンゴなのです。
これは、照明クリエイティブ科を紹介する番組内容中の、照明や光の奥深さを説明する材料。
「何色に見えるのか」は「光源に含まれる何色の成分を反射させるか」によるものでしてね、写真のように青い世界の場合、その光源には赤色は含まれない、だから、赤色のリンゴが黒色にしか見えない、という説明。
2枚目の写真も「うっすら」と赤色を感じるかも知れませんが、測定器で計測すると、赤色の成分はゼロ!
リンゴの形と3枚目の写真の情報により、人の眼(脳)が、赤色をトレースしているのです。
勉強になり、そして一層、さらに勉強にもなる、という実習授業なのです。
実際は10倍!以上!
2012年7月12日 学校の様々
いかに「ありのまま」を伝えるか、これが当ブログのコンセプト。
ブログ掲載を過度に意識したり、誇張したりすることなく
学校の日常を、そのままお伝えすることが
そのまま、学校の特徴・学校の良さを伝えることになる。
これは、その被写体、つまりその素材というか真実というか、それらのそのものが
紹介するに値すること、加えて、素敵な学校だなと思ってもらえる事だからです。
けれどもしかし、ここで紹介できている事は、実際の1/10程度。
ゆえに、実際はこのブログの10倍以上は、素敵な学校であると言って、過言ではないでしょう。
これらは、自己満足ではなく、相応の自信がある、ということでございます。
さて、上の写真が、東放学園専門学校 本館正面、下の写真が、その中の1階ロビー。
今週から、歴史長い本館の大規模リニューアル工事が始まります。
ですから、この光景の紹介も、今回が最後。
秋には、新しく生まれ変わった本館が誕生します。
もちろん、工事期間中も、ちゃんと学校しますよ!
(閉校時を除く)
松原交差点から、国道20号(甲州街道)を、新宿方面に進むと
見えてくるのは、警視庁高井戸警察署 和泉地域安全センター。
かつては、同、和泉交番だった場所でしてね、
明大前駅近くに、明大前駅前交番が設置されてから、
青色のランプが灯る、地域安全センターへと変わりました。
そして、その隣の、以前は一階にタイヤ修理店があったアパートメントも
若者向けの、オシャレで立派な、建物に。
その先の駐車場を越えると
いよいよ! 東放学園専門学校 本館校舎が見えてきます。
レモンイエロー色やクリームイエロー色に窓のような模様が描かれた校舎も
現在は、コンクリートグレーに、青色のアクセント。
ちょっぴり、COOLな印象な建物に見えますよね。
そして、かつては、巨大なパラボラアンテナが見えたり
時計が見えたりしたアングル、でもあります。
京王電鉄 京王線 明大前駅から、およそ12分を歩き、校舎前に到着。
前にある、緑の植栽がアクセントの、このアングル。
沢山の在校生を見守り、そして、沢山の卒業生を送り出して来た
学校法人東放学園の、本拠地でもあります。
そして、一連のシリーズ最後の今回で、実は、
当ブログの記事数が、ちょうど「1000」となりました。